「交流分析」とはどのような事を可能にする心理学なのか。勉強するとどう役に立つのでしょうか。
交流分析の理論と技法を日常の診療・治療に実際に役立てて効果を上げておられる中部労災病院心療内科の芦原睦先生に、連載の第3回目として、交流分析理論「3つの欲求理論と4つの分析理論」についてお書きいただきました。
3つの欲求理論と4つの分析理論
交流分析は、専門的には以下の3つの欲求理論
1)ストローク理論
2)時間の構造化理論
3)対人関係における基本的構えの理論
と、次の4つの分析理論
1)構造分析
2)交流パターン分析
3)ゲーム分析
4)脚本分析
より成りたっています。
4つの分析理論は比較的よく知られているのに比し、3つの欲求理論の方は知名度が今一つという感じです。
今回はごく簡単にストローク理論と時間の構造化理論について触れたいと思います。基本的構えの理論については、エゴグラムパターンと一括して述べることとします。
3つの分析理論
1)ストローク理論(ストロークとは心の栄養のこと)
2)時間の構造化理論(人生または毎日の時間の使い方のこと)
3)対人関係における基本的構えの理論(対人態度の問題)
4つの分析理論
1)構造分析
2)交流パターン分析(やりとりの分析)
3)ゲーム分析(ゲームとは、対人関係の中で繰り返される悪い癖のこと)
4)脚本分析(人生を一つのドラマにみたてて、そのシナリオを分析する方法)
第1回-1:交流分析って何?
第1回-2:交流分析(TA)の哲学
第2回-1:3つの欲求理論と4つの分析理論
第2回-2:ストローク
第2回-3:時間の構造化
第3回-1:構造分析
第3回-2:自己成長エゴグラム
第4回:基本的対人関係の構え
第5回-1:交流パターン(やりとり)・ゲーム分析
第5回-2:脚本分析
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