公認心理師試験のワンポイント情報 第6回

公認心理師受験対策WEB講座を受講中の皆様に、公認心理師試験のワンポイント
情報をお送りいたします。
今回は第六回目です。

まず、前回の問題の回答です。

問題1

次の記述のうち、適切なものに 〇、適切でないものに ×をつけた場合、下の
a~eの組み合わせの中から、適切なものを一つ選びなさい。

A  触法少年とは、14歳以上で罪を犯した少年のことである。

(×)問題文は、犯罪少年のことです。

B 14歳で刑法に違反しても、刑事責任を負うことはない。

(×)正しくは、14歳未満の少年は刑事責任を負うことはない。

C 13歳の少年が少年院に送致されることはない。

(×)13歳の少年の場合、刑事責任を負うことはないが、少年院送致は刑罰で
はないので、少年院送致はありうるため間違い。

D 少年事件においては、犯罪の嫌疑が認められる場合は、軽微な事件であっても、
原則、家庭裁判所に事件が送致される。

(〇)正しい。(全件送致主義)

A B C D
a.
b. × ×
c. × × ×
d. × ×
e. ×

よって、正解は、c. × × × 〇です。

問題2

次の記述のうち、不適切なものを一つ選びなさい。

(1)家庭裁判所は、少年の心身を鑑別する必要性がある場合、少年を少年鑑別所に収
容する観護措置を執ることができる。
(〇)正しい。

(2)少年審判は、希望者は傍聴することができる。
(×)間違い。
※審判は、懇切を旨として、和やかに行うとともに、非行のある少年に対し自己の
非行について内省を促すものとしなければならない」とされ、非公開で行われます。

(3)家庭裁判所は、調査の結果、刑事処分を相当と認めるときは、少年を検察官に送
致する。
(〇)正しい。

(4)家庭裁判所が行う保護処分としては、保護観察、児童自立支援施設等送致、少年
院送致の3種類がある。
(〇)正しい。

したがって、答えは(2)

最後に、市丸先生の話で素晴らしいと感じた言葉を記します。

〇少年法は、「少年の健全な育成を期し、非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の
調整に関する保護処分を行う」ことを目的としています。(保護主義)
つまり、少年法は「少年の可能性を信じて立ち直りを期待する」という一貫した理念がある
ので、問題を解くときにこの理念をてがかりに考えてください。

さて、次はブループリント23の公認心理師に関係する制度について考えます。

5分野と公認心理師法もありますから、とても広い範囲です。
まず、保健医療分野に関する重要な法律である「精神保健福祉法」に関する次の
問題を考えてみてください。

精神保健福祉士の国家試験に頻出の「入院形態」は、公認心理師試験にも出題さ
れる可能性がきわめて高いと思います。

○「精神保健福祉法」による入院に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選
びなさい。(保健福祉士試験の過去問から)

1 任意入院では、精神保健指定医が必要と認めれば72時間に限り退院を制限
できる。
2 医療保護入院では、2名の精神保健指定医が認めれば家族の同意は不要であ
る。
3 措置入院では、家族の同意が得られた時点で速やかに医療保護入院に切り替
える。
4 緊急措置入院では、精神保健指定医の診察なしで72時間に限り入院させるこ
とができる。
5 応急入院では、自傷他害のおそれがあると認められ、急速を要する場合72
時間に限り入院させることができる。

では、また次回。

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