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公認心理師試験のワンポイント情報 第2回

公認心理師受験対策WEB講座を受講中の皆様に、公認心理師試験のワンポイント情報をお送りいたします。
今回は第2回目です。

「公認心理師試験のワンポイント情報第2回」

6月3日(日)の横浜労災病院山本晴義先生のご講演は、とても好評でした。

さて、精神保健福祉士の国家試験の第17回(平成26年)と第19回(平成28年度)の問題は、いかがでしたか?

 すでに正解はご存知かもしれませんが、山本先生の解説を参考に念のために説明させていただきます。

問題1「平成27年版自殺対策白書」(内閣府)に基づく自殺に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 自殺死亡率は米国,英国と比べ低い。

2 自殺者数は40 歳代から60 歳代の男性で全体の4 割近くを占める。

3 自殺は20 歳から39 歳までの死因の第2 位である。

4 自殺者数でみると自殺の原因・動機としては経済・生活問題が最も多い。

5 自殺者数は1998 年(平成10 年)から2014 年(平成26 年)まで年間3 万人を超えている。

 問題1の正解は、2番です。

問題文を一つ一つ見てみましょう。
まず、一番の国際比較ですが、ロシアを先進国に含めない場合は日本の自殺率がもっとも高く、ロシアを先進国に含める統計では第2位になります。

したがって、問題文1は誤りです。問題文2が正解だとわからない場合は、3~5を読んで考える必要があります。問題文3の年齢別の自殺者の割合では、15歳から39歳の方の死因の第一位になっていることを知って下さい。
問題文4は、とても重要です。自殺の原因・動機の第一位は健康問題です。次が「経済・生活問題」です。

問題文5の自殺者数は、1998年以降、14年連続(2011年・平成23年まで)年間3万人を超えています。2014年(平成26年)とするのは、「ひっかけ問題ですね。」(山本先生談)。ちなみに1997年は、山一證券と拓銀が破たんした年です。

何らかの関係があるかもしれません。したがって正解は2番ですが、自殺者数の割合は60歳代が一番高く、40歳~60歳では、全体の35.7%ぐらいを占めます。

問題2 「平成26年版自殺対策白書」(内閣府)に基づく自殺に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 自殺死亡率は、男性より女性が高い。
2 自殺死亡率は、アメリカより低い。

 問題2の問題文1と2は、いずれも誤りです。

日本の自殺死亡率は、これまで常に女性より男性が高いのです。一方、うつ病になる方は、男性より女性が高いということも覚えておいてください(山本先生談)。

問題文2は、白書にもあるように日本は主要国の中でも自殺死亡率が高いのです。
※自殺死亡率とは、人口10万人当たりの自殺者数を示します。

3 自殺者の半数が失業者である。

自殺に占める失業者の割合は、約4~5%で、半数ではありません。したがって問題文3は、誤りです。

4 自殺者の原因・動機特定者のうち、およそ3分の2が原因・動機として健康問題を挙げている。

自殺の原因・動機の第1位は、「健康問題」ですから、正解です。

5 過去に自殺未遂歴がある自殺者の割合は、女性より男性が高い。

 自殺未遂歴は、すべての年齢階級で女性の割合が高いのです。

○平成29年度版の自殺対策白書(厚生労働省)のポイント

(1)自殺者数は、平成10年以降、14年連続して3万人を超える状態が続いていたが、24年に15年ぶりに3万人を下回り、28年は2万1,897人となった。

(2)男女別の自殺者の状況をみると、自殺者全体の男女別構成比は男性が69.1%となっており、男性がほぼ7割を占めている。

(3)職業別の自殺の状況をみると、「無職者」が最も多い。「無職者」の内訳をみると、「年金・雇用保険等生活者」が最も多く、次いで「その他の無職者」、「主婦」、「失業者」の順となっている。

(4)年齢階級別の自殺者数をみると、40歳代が最も多いが、さらに、男女別でみると、40歳代から60歳代の男性で全体の約4割近くを占めている。

(5)我が国における若い世代の自殺は、15~39歳の各年代の死因の第1位は自殺となっている。こうした状況は国際的にみても深刻であり、15~34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進国では日本のみで、その死亡率も他の国に比べて高いものとなっている。

(6)我が国における自殺死亡率は、男女共に主要国の中でも高い水準にある。
  (ロシア、日本、フランスが高く、日本はアメリカ、ドイツ、カナダ、英国より高い)

最後に産業・労働分野で重要なキーワードである、安全衛生法、安全配慮義務は絶対に
落とせない(山本先生談)とのことでした。

次回は、ICD-10について、説明したいと思います。現任者講習会のテキストの中には、ブループリントにあるICD-10記述がないので、他の資料で学ぶ必要があります。

○ブループリントのキーワードに該当する公認心理師テキストのページ

・主な症状と状態像(抑うつ(P.142)、不安(P.143)、恐怖(P.143)、幻覚(P.144)、妄想等(P.144)

・精神疾患の診断分類・診断基準(P.146)
146ページに開設されている操作的診断としてのICD-10やDSM-5についての記述以降に、以下のキーワードの該当ページがありません。
どこまで勉強する必要があるかわかりませんが、認知症や統合失調症については学んでおきたいところです。

・症状性を含む器質性精神障害(F0)

・精神作用物質使用による精神及び行動の障害(F1)

・統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害(F2)

・気分(感情)障害(F3)

・神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害(F4)

・生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群(F5)

・成人のパーソナリティ及び行動の障害(F6)

・精神遅滞[知的障害](F7)

・心理的発達の障害(F8)

・小児期及び青年期に通常発症する行動並びに情緒の障害特定不能の精神障害(F9)

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