脚本分析

TA(交流分析) の諸理論の中でも、人生脚本分析は、エリック・バーンが晩年に体系化した理論です。それは、自分にとって、人生はどんな意味があるか、充実した人生を送るにはどうしたらよいかという人間の基本的な問いかけに関係する理論です。

私たちは貴重な、かけがえのない一生を与えられ、子供として楽しむときを与えられ、成人として、社会人として働き、年老いて、やがて死にます。つまり、私たちの肉体的な生は無限ではなく有限なものです。この事実について、ロロ・メイは言っています。「…ほかのすべての生命体と同様、我々は死ぬ。しかし人間はやがて死ぬものであることを知り、自分の死を予見できる動物である。時間を
認識することによって、人間はいくつかの方法で時間をコントロールし、利用できるのである」。

有限の与えられた人生を、ワンパターンの行動の繰り返しでロボットのように過ごしてしまうのと、ワンパターンから脱却して、一日一日を好日として、かみしめて生きるのとどちらがよいでしようか。

こんなことに気づかせてくれるのが人生脚本の理論です。

昭和63年1月　著者代表 国谷誠朗

（序文より一部抜粋）

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交流分析の最終目的は、いかにしたら「親密」で「明るい」幸せな人生を送れるかということです。

つらい思いや悲しい気持ちによってつくられた幼児期の決断から解放され、本当の自分を生きるための再決断を学びます。