Transactional Analysis News 238

index No.24
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第238号     2015/09/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,823部に発行 
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みなさま、こんにちは。 

各地で台風や大雨による被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。

私も東日本が大雨に見舞われた日に、「エリアメール」を複数回受信し、地震
の時とは違うその着信音を初めて聞きました。

その数日後には東京直下の大きめの地震にまた驚き、こういった自然からの脅
威や、それに対する緊張や不安もまたストレッサーの一種だなと実感した一ヶ
月でした。

                              (森山貴代)

 
■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
(1)
「高良聖先生の
サイコドラマ2日間ワークショップ
−その理論と実践−
〜シナリオなしの舞台で新たな自分を発見する〜」
 
(2)
「看護師及び精神保健福祉士のための
ストレスチェック実施者養成研修」 
 

【2】コラム:
「ストレスと交流分析」  


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セミナー情報(1)
「高良聖先生のサイコドラマ2日間ワークショップ
−その理論と実践−
〜シナリオなしの舞台で新たな自分を発見する〜」
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サイコドラマでは、自分の人生や生活の一部をシナリオなしのドラマ形式で演
じます。

具体的な問題を提示して、その場面と登場人物をイメージし、その主題に関す
る即興劇を演じるのです。

そして、思いがけずに演じてしまう体の動きに伴って、自然と心の内部が表現
され様々な感情を体験します。

そのことで、抱えている問題が整理され、本人にとって納得できる新しいストー
リーがつくられます。

普段の生活の中で演じている役割から解き放たれて、新しい自分を発見するこ
とが出来るのです。

レクチャーは、初心者に理解しやすいように、理論と実践を重ねながら進める
予定。そのうえで体験的学習を行います。

遊び心を持って参加してください。



◆講師◆

高良 聖
(明治大学文学部心理社会学科教授/博士(医学))
(日本心理劇学会理事長)
(日本集団精神療法学会常任理事)
(東京サイコドラマ協会認定トレイナー)

       
◆日時◆

2015年10月17日(土)10:00〜16:30
     18日(日) 9:30〜16:30
   
         
◆会場◆

品川区総合区民会館 きゅりあん(東京都)
5F 第4講習室

 
◆参加費◆(資料代・税込、予約前納制)

・ホームページ申込 43,200円
・一般申込(電話・FAX・郵送)45,360円
・「心スペ」(有料)会員 38,880円
・メンタルヘルス協会会員 38,880円


◆内容◆

【理論編】
・サイコドラマのあゆみ・背景
・サイコドラマの基礎      
・サイコドラマの最もポイントとなる考え方

【実習編】
・エクササイズ
・ワーク
      
       
◆詳細◆
http://www.iryo.co.jp/q3713.html 


▼お問合せ▼ 株式会社チーム医療  
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
   



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セミナー情報(2)
「看護師及び精神保健福祉士のための
ストレスチェック実施者養成研修」 
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労働安全衛生法の改正により平成27年12月1日よりストレスチェックが義務化
され、事業場内メンタルヘルス不調者への対応について学ぶことは、メンタル
ヘルス推進担当者にとってますます重要になってきます。

本研修では、厚生労働省が示す労働者の健康管理、事業場のメンタルヘルス対
策、職場環境の改善、メンタルヘルス不調者への対応、職場復帰のための支援
など、メンタルヘルス対策の実践方法を包括的に学んでいただきます。

ストレスチェック制度を事業場で実施するにあたり、医師または保健師が「実
施者」となる必要がありますが、本研修を受講することにより看護師及び精神
保健福祉士の方も実施者になることができます。

参加者には、受講証明書を発行します。

※本研修は、厚生労働省通達(平成27年5月1日 基発0501第4号)に定めら
 れた必要な事項を網羅した内容(標準カリキュラム参照)となっています。


【受講対象者】
看護師・精神保健福祉士
※衛生管理者免許をお持ちの方は「労働者の健康管理」科目の免除があります。



◆講師◆

鈴木英孝
(アマゾンジャパン株式会社 産業医)

山本晴義
(横浜労災病院
勤労者メンタルヘルスセンター長)
(産業医)

       
◆日時◆

2015年10月28日(水) 10:00〜17:00
            

◆会場◆

あうるすぽっと(東京都)
3F 会議室B
 

◆参加費◆(資料代・税込、予約前納制)

・ホームページ申込 16,200円
・一般申込(電話・FAX・郵送)17,280円
・「心スペ」(有料)会員 12,960円
・メンタルヘルス協会会員 12,960円
・衛生管理者免許取得者 12,960円


◆内容◆

・開講式・オリエンテーション
・労働者の健康管理
・事業場におけるメンタルヘルス対策
・事業場における労働者の健康の保持増進を
 図るための労働者個人及び労働者の集団に
 対する支援の方法
・研修効果確認
・閉講

             
◆詳細◆
http://www.iryo.co.jp/q3756.html


▼お問合せ▼ 株式会社チーム医療  
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
  



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コラム:「ストレスと交流分析」

  ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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労働安全衛生法の改正により、平成27年12月1日よりストレスチェックが義務
化されるにあたり、あらためて「ストレス」や心身の健康への関心が高まって
いるように感じる今日この頃。

この機会に私も、「ストレスと交流分析」について確認しておこうと思い、下
記にまとめてみる次第です。

中でも今回は、ストレスが心身に及ぼす影響の一つである「心身症」について
取り上げます。



ストレス関連疾患として、芦原睦氏(中部労災病院 心療内科部長、勤労者メ
ンタルヘルスセンター長)は、次の3つの病態を書籍の中で記されています。
(P.12)

 1.心身症(心で起きる身体の病)
 2.神経症(心で起きる心の病)
 3.デプレッション(うつ病、うつ状態)

(「心療内科実践学 入門から臨床研究まで」著:芦原睦、フジメディカル出
版、2013年発行)



本書によりますと(P.36-39)、心身症は、1991年の日本心身医学会で次のよう
に定義されているとあります。

「心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関
与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ
病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」

このような、身体の病気でありながら、心理的社会的な要因も関与している
「心身症」に対して心身医学的な配慮をしながら治療するところが、「心療
内科」であり、その対象となる様々な疾患の一覧リストが掲載されています
(p38)

心身症と心療内科の特徴がよくわかります。



さらに芦原氏は同書で、心療内科における薬物療法に加え、「心身医学療法の
 3本柱」を挙げておられます。

「交流分析」「自律訓練法」「行動療法」がそれにあたります(P.14)。

芦原氏が在籍される中部労災病院診療内科では、

「交流分析は外来診療および個別カウンセリングに最もよく使われる技法であ
り、効果を上げている」とのこと(P.14)。



具体的に心療内科で交流分析がどのように用いられているかの例として、「心
療内科外来におけるTAを用いた診断と治療」という図により、診断、契約、治
療のステップと、その時々でTAのどのような理論を適用してきたかをまとめて
あります(P.108)

交流分析の様々な理論が適用できることがよくわかる図です。

治療行為を行わないカウンセラーにとっても、TAを用いたカウンセリングのス
テップとしてとても参考になるのではないかと思います。



本書にはまた、心身医療の現場において、エゴグラム、ストローク、心理ゲー
ム分析などといった様々な交流分析の理論に当てはめて検討した事例が掲載さ
れています。

本来は、芦原氏ご本人による論文から心療内科の臨床家向けにまとめられた書
籍なので、医師や他の医療従事職でない方には内容的には難しさを感じる部分
もあるかとは思います。

が、医療現場や産業界など様々な分野で導入されている交流分析の、医療現場
での実例として、また、心療内科とはどういう対象にどのような治療をするの
かの例を知ることに役に立つ一冊かと思います。



  
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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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