Transactional Analysis News 235

index No.24
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第235号     2015/06/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,848部に発行 
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 みなさま、こんにちは。 

 2か月前から発売される航空チケットをすでに押さえ、夏休みの計画を立てて
 いる方もいらっしゃるのかもしれない時期になってきました。
 今号では、8月に開催される、交流分析の理論を他者支援や日常の人間関係に
 役立てられる実践的なワークショップをご紹介します。

                               (森山貴代) 
 
■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)「杉田峰康先生の
      脚本分析と再決断ワークショップ」

  (2)「Abe Wagner & Associates認定 BCBベーシックコース 
      よりよい人間関係とコミュニケーションスキル」

【2】コラム:「ストローク理論から考えた『ドローン事件』」
  


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 セミナー情報(1)「杉田峰康先生の
           脚本分析と再決断ワークショップ」
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 この再決断ワークショップは、日本における交流分析の第一人者・杉田峰康
 先生によって、25年に渡り開催されてきた人気のロングラン企画です。

 「無意識の人生計画」、「自分の生き方の癖」――。その様な「脚本」に気
 づくための作業を「脚本分析」といいます。

 そして、「脚本分析」によって自分の脚本に気づくことができれば、その脚
 本がこれからの生き方に必要なのかどうか判断することができます。

 もし今の脚本が必要ないのなら、よりよい生き方に軌道修正することができ
 ます。

 子ども時代にせざるを得なかった生き方に関する決断と、その時に抱いた感
 情を「今、ここで」捨て去り、新しい生き方を選択する――。

 それを「再決断」といいます。

 仕事上の悩みや人間関係の問題などを抱えている方は、今あなたが直面して
 いる事柄を題材にした「脚本分析」や「再決断」を体験することによって、
 本当の自分が見えてくることでしょう。


    杉田峰康先生からのメッセージ動画
      「変わるパワーはあなたの中にある」
        http://www.iryo.co.jp/movie/scriptanalysis/scriptanalysis.html 


   
   講 師:杉田峰康(福岡県立大学名誉教授)
       
   日 時:2015年8月8日(土)13:30〜17:00
            9日(日) 9:30〜16:00

   会 場:日本工業大学神田キャンパス 3F多目的ホール(東京都)
 
   参加費:ホームページにて申込受付 1名51,840円(資料代・消費税込)
        一般(電話・FAX・郵送申込)1名54,000円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員、
        及びメンタルヘルス協会会員1名46,656円(資料代・消費税込)

       「杉田塾」生 1名44,496円(資料代、消費税込)

              【予約前納制】  
              
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q3687.html 


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  内容(テキストの目次):

   ・自分を知るための交流分析
   ・あなたの成長・変化を妨げるもの 
   ・あなたの問題とワーク契約
   ・「三つ子の魂百までも」からの解放
   ・TA・ゲシュタルト療法による脚本分析
   ・ミニ脚本とあなたの脚本 
   ・ラケット・システムを用いたワークの実際 
   ・セラピストのためのメモ

   ※参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワークを
    行ない、続いてディスカッションによって学習を深めてまいります。 

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 セミナー情報(2)「Abe Wagner & Associates認定 BCBベーシックコース 
           よりよい人間関係とコミュニケーションスキル」
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 米国を拠点として、世界中の大企業で研修を行っているエーブ・ワグナー氏
 は、交流分析と NLPという「人間理解に優れた効果を発揮する心理療法」か
 ら特に、「よりよい人間関係を築くために役立つアイデア/スキル」を融合
 させました。

 それが、「BCBプログラム(Breaking the Communication Barrier:コミュ
 ニケーションバリアを壊す)」です。

 セミナーでは、人の行動の背後にある考え方や意味を理解し、人を変えるの
 ではなく人との関係性を変える、そして最後に BCBプログラムの目玉である
 「人間関係が楽になる13の法則」を学びます。


   エーブ・ワグナー氏とBCBプログラムの紹介動画(約2分)
       http://www.iryo.co.jp/movie/abesample/abesample.html 


  
   講 師:梅本和比己( ICNLP認定マスター・トレーナー)
            ( ICC認定国際コーチ)
            (株式会社チーム医療代表取締役)

       佐々木啓( BCBファシリーテータ)
       
   日 時:2015年8月22日(土)10:00〜17:00
            23日(日) 9:30〜16:30

   会 場:チーム医療2階 研修室(東京都)
 
   参加費:ホームページにて申込受付 1名47,520円(資料代・消費税込)
        一般(電話・FAX・郵送申込)1名49,680円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員、
        及びメンタルヘルス協会会員1名42,768円(資料代・消費税込)

              【予約前納制】  
              
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q3705.html 


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  内容(テキストの目次):

   1.人の行動を理解する 〜自我状態〜
   2.人の考え方を理解する 
      〜視覚、聴覚と触運動感覚のチャンネル〜
   3.典型的なコミュニケーションのパターン 〜相補交流〜
   4.非効果的な人間関係のパターン 〜相互依存〜
   5.モチベーションのキー 〜ストローク〜
   6.難しいケースにおいての対応 〜交差交流とペース合わせ〜
   7.スマートに問題を指摘する
      〜建設的なフィードバックのための13の方法〜

   すべてレクチャーと体験実習で学んでいきます 

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 コラム:「ストローク理論から考えた『ドローン事件』」

  ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 ドローンを飛ばした少年が逮捕されたニュースは、世の中を騒がせたことの
 一つとして印象に残っている方も多いかもしれません。

 少年が何度警察に注意されてもそれをかえって煽るような行動をしたあげく
 に逮捕されたことで、「彼は本当に得たかったのはいったい何なのか?」と
 思いました。

 一説によると、様々な動画配信によって金品を得ていたとか、本人もネット
 中継を「生きがい」と語っていたなどの情報がありますが、一般的にはいわ
 ゆる迷惑行為と言われるようなことをどんどんとエスカレートさせていった
 背景には、何があったのでしょう?

 少年が動画配信することで、彼は金品だけでなく、賞賛や注目もたくさん得
 られただろうなと想像します。
 
 優越感も得られたでしょう。
 
 少年が「生きがい」と感じるほどそこには様々な魅力があったのだとしたら、
 それ以外の日常でそれらは得ることができなかったのかもしれません。
 
 
 
 エリック・バーンは、「人はストロークを得るために生きている」と言いま
 す。
 
 ストローク(承認、注目、心の栄養など)の中でも、その人の存在・人格そ
 のものに対する「無条件のプラスのストローク」が大切だとされています。
 
 「無条件」に相対するものとして「条件付き」のストロークがあります。
 
 ストロークを与える側が期待した行為などをした時にだけ褒めたり関心を示
 すことです。
 
 「無条件のプラスのストローク」が得られず、「条件付きのプラスのストロー
 ク」ばかりもらっている人は、ストロークを得るために、相手の期待するこ
 とやストロークを得られる行動を、もっとやろうとします。
 
 ストロークは、心の栄養に例えられるものなので、人はまた、無視されるよ
 りは「マイナスのストローク」でもいいから求めてしまうと言われます。
 
 つまり、本来もらっても嬉しくない、注意されたり怒られたり、からかわれ
 たりということですら、無視されるよりはましなのです。
 
 少年が何か動画を配信するたびに、反応があったら、それもまた「関心」と
 いうストロークとなります。(プラス、マイナスに関わらず)
 
 「煽り」というストロークもあったようです。
 
 少年は「そこまでやれる自分と認められている」と、賞賛と取り違えたかも
 しれません。
 
 だとすると、その期待に応えようとする可能性も多分にあります。
 
 
 
 少年には友達はいたのだろうか・・・? ふとそんなことが思い浮かびまし
 た。
 
 ネット上にファンはいたようです。
 
 中には、「ファンの中でも上の方に立ちたい」と、大金を支援した人もいる
 ようです。
 
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  「ドローン少年を駆り立てた「囲い」って何だ? 
   十数人が計73万円の資金援助「手を汚すことなくスリルを…」
   産経新聞 6月9日(火)
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000529-san-soci 
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 この人がもし、少年に対して、ファンの中でも特別に自分の存在を認めて欲
 しかったのだとしたら、日常では得られないストロークをそこに期待したの
 かもしれないと考えました。
 
 
 
 また、少年が逮捕された後、かつて少年自身が別の事件の現場に関係者への
 配慮無く出向いて動画中継をしたのと同じように、この少年の自宅へ行って
 中継を試み、警察沙汰を起こした別の少年もいるようです。
 
 
 
 本文に登場した3人のそれぞれの本当の動機は私には分かりません。

 ただ、「ストローク」という理論に当てはめて考えてみると、1つの事件に
 連なる、ストロークが欲しい人々の様々な例を見たような気がしました。



 
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 発行元:インターネット交流分析研究会 
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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