Transactional Analysis News 225

index No.23

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第225号     2014/08/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,899部に発行 
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 みなさま、こんにちは。 
 台風や大雨など全国的に大荒れの天気や猛暑が目立った8月ですが、みなさ
 まいかがお過ごしでしょうか?
 被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

 そんな中私は、台風11号が沖縄を通過し、都内を強風域に巻き込む前という
 隙間に、予定していた飛行機の便がうまくあたり、南の島でFC全開の夏休み
 を過ごせました。
 心のリフレッシュと身体の休養ができ、また頑張れそうです。 
  
                               (森山貴代) 
 
■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)「共感的ゲシュタルト・セラピー
      〜ありのままの自分に出会う〜」  

  (2)「職場のメンタルヘルスと交流分析の活用
      〜働く人を支援する実践マップを作る〜」
 
【2】コラム:「杉田峰康先生の再決断療法」
  


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 セミナー情報(1)「共感的ゲシュタルト・セラピー
            〜ありのままの自分に出会う〜」  
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  ポーラ・バトム(*1)に出会って目から鱗の体験を何度したことか。
 (*1 ゲシュタルト療法創始者フレデリック・パールズの弟子)

 極めつけの体験は、私の目の前にある土蔵の、あの厚くて重い扉を開けるこ
 とができたことです。
 もしもこの扉を開けたら、恐ろしい私自身に出会うのではないか…。
 たった今数ミリの隙間があるのだがなかなか開けられないで、もがき苦しみ
 ながら、どのくらい時間がたったでしょうか。

 …ついに私はその扉を開けたのです。

 なんと扉の向こうの世界は、虹色の光の乱舞でした。
 光は菱形の形をしていてそれぞれが七色に光り、しかも大小様々でした。
 あああ…私はこんなに美しい、こんなに輝いている、なんて素晴らしいんだ
 ろう。
 いまもその光景がありありと浮かんできて再体験しています。
 そして、今ありのままの自分を回復しかなり気楽な日々を過ごしています。

 (ファシリテーター:渡辺 トヨ子)



   講 師:渡辺トヨ子
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事/スーパーバイザー) 
       (ゲシュタルトネットワークジャパン ファシリテーター) 
       
   日 時:2014年9月27日(土)9:30〜16:30
            28日(日)9:30〜16:30

   会 場:品川区総合区民会館 きゅりあん 4F 研修室(東京都品川区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名41,040円(資料代・消費税込)
        一般(電話・FAX・郵送申込)1名43,200円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員、
      及びメンタルヘルス協会会員 1名36,936円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


               
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q3597.html


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  内容:
   ・各ワーク後、フィードバック、質疑応答を行います。 
   ・ファシリテーターの視点として、ワーク中で活用した
   ・アプローチ法・技法なども解説します

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 セミナー情報(2)「職場のメンタルヘルスと交流分析の活用
            〜働く人を支援する実践マップを作る〜」
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 カナダ生まれの精神科医エリック・バーンによって創始されたTA(交流分析)
 は、医療現場だけでなく教育分野や組織開発の現場、そしてカウンセリング
 の分野で幅広い活用が期待されます。

 このセミナーでは、「働く人を支援する」をテーマにして、TAを活動の基盤
 におくということはどういうことなのかを一緒に考えていきます。

 セミナーの前半では、TAの歴史や特に重要な考え方について簡単な解説を行
 います。

 後半ではグループでの話し合いや自身の振り返りを通じて「働く人を支援す
 る実践マップ」を作ることでTAをどのように活用できるのか一緒に考えてい
 きます。
                          (講師:小川邦治)


 セミナー後日、小川先生に梅本が本やセミナーなどでは学べない“ここだけ
 の秘訣”を引出すインタビューを行います。
 
 そのインタビューを収録した1時間のCD(3,780円)を、2014年11月頃の完成
 時にプレゼントいたします。

 

   講 師:小川 邦治
       (国際TA協会准教授会員[心理療法分野]) 
        臨床心理士、博士[総合社会文化])
          
   日 時:2014年10月5日(日) 10:00〜16:30

   会 場:品川区総合区民会館 きゅりあん 5F 第4講習室(東京都品川区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,600円(資料代・消費税込)
        一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,760円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員、
      及びメンタルヘルス協会会員 1名19,440円(資料代・消費税込)


               
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/q3596.html   


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  内容:
   ・TAとは? 〜TAミニ講座〜 
   ・TAに流れる3つの潮流 
   ・職場の諸問題について考える 〜簡単な事例を題材として〜 
   ・働く人を支援するために 
   ・働く人を支援する「実践マップ」 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 コラム:「杉田峰康先生の再決断療法」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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  去る8月2日(土)、3日(日)に、杉田先生による再決断療法ワークショッ
 プが行われました。

 交流分析でいうところの幼児期に決断した「人生脚本」により行き詰まった
 り悩みの種となってしまっていることを、「再決断」することで手放すワー
 クショップです。

 交流分析の創始者エリック・バーンは、脚本について次のように定義してい
 ます。

  「脚本とは、人生早期に親の影響の下に発達し、現在も進行中のプログラ
   ムをいい、個人の人生の最も重要な局面で、どう行動すべきか指図する
   ものである。」

   (「脚本分析」 著:杉田峰康・国谷誠朗、発行:株式会社チーム医療)


 
 上記の書籍では、更に次のように続きます。

  「親の影響とは、両親あるいは両親の代わりを務めた人達との間で、実際
   に行われた交流を意味します。したがって、漠然とした親の影響力とい
   うよりは幼少時のあるときに、あるはっきりした形で体験した親子関係
   の影響ということになります。」

 

 不思議なもので、セミナー参加者の中で自ら申し出てワークの体験をする人
 たちはたいてい、杉田先生の様々な問いかけに沿って心や身体の記憶をさぐ
 る内に、はっきりとした「体験の記憶」を思い出すのです。

 それは時に、直接親との関わりの中で体験したものではなく、友人や教師な
 どとの子供時代の体験だったりもしますが、さらにそこにある「ラケット感
 情」や反応パターンを探るとたいていは親子関係に行き着くのです。

 参加された方々は、日常では支援者であったり、会社や学校に属して生活を
 送れている人たちで、病的な何かで日常生活に支障があるわけではありませ
 ん。

 そんな一般的な生活を送れて一見元気に活躍しておられるような方でも、そ
 の人なりの悩みや苦しみがあり、ワークによって出てくる原体験では涙した
 り、心の叫びともいえる強いエネルギーをもって表現する場面も見受けられ
 ました。

 それは、普段はあまり意識していない自分の側面(=いないことにされた私)
 の発現とも言えましょう。
 
 「いないことにされた私」は、幼児決断により抑えこんでしまった「自分の
 一部」です。

 ワークを通して表現されるその「私」の声・感情は、強いエネルギーを持ち、
 人生に大きな影響を与えていることがよくわかります。

 そしてまた、そのエネルギーは再決断によって開放されたり、より建設的に
 使えるようになっていくプロセスを見ることができました。
 
 先述の書籍によりますと、再決断とは、

  「人生脚本、つまり幼児期に作った自分の決断に基づいて構成された人生
   のパターンの束縛から脱出して、より自由で創造的な生き方をするため
   に、チャイルドの自我状態に戻って、決断をやり直し人生脚本を書き変
   えて行く、そういう心理療法としての、非常に重要な過程です。」

 と説明されています。

 ワークを受けた方は、再決断をして終えた際には、なんとなくスッキリとし
 た顔つきになっているのが印象的でした。
 

 脚本には、自己実現の人生を歩む「勝者の脚本」もありますが、失敗はしな
 いが成功もしない「非勝者(平凡な)の脚本」や悲劇的な結末になる「敗者
 の脚本」もあります。

 参加者のみなさんのワークを見ていると、「もう少し〜〜だったら、より楽
 な気持ちで生きられるのに、自信が持てるのに」と思うような、「非勝者の
 脚本」レベルの悩みや行き詰まりは多くあるんだろうなと感じました。

  
 再決断療法のベースとなっているゲシュタルト療法のワークショップを海外
 へ視察に行かれた方に聞いた話では、欧米では、「自分を見つめなおしたり、
 よりよい人生や自己実現を望む人々」が主体的にワークショップに参加する
 場合も多いのだそうです。

 心理療法のワークショップと聞くと、なんとなく病的な方や心がしんどい人
 が受けるようなものという印象を持っている方もいらっしゃるかもしれませ
 んが、悩みや行き詰まりの打破に、たまにはこんな形のワークショップを体
 験してみるのもいかがでしょうか?

 杉田先生の再決断ワークショップは、来年もまた同じ時期にお願いする予定
 です。



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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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