Transactional Analysis News 222

index No.23

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第222号     2014/05/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,915部に発行 
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 みなさま、こんにちは。 

  PC遠隔操作の犯人が、自作自演の「真犯人」メールを送った、一時期姿をく
  らましていましたが、弁護士事務所から東京地検へと向かう際の様子を記し
  たニュースの一つに目が留まりました。

  産経新聞(2014.5.20)
「PC遠隔操作 片山被告、笑み浮かべ東京地検へ  『死のうと山中にいた』」

  確かに画像では、犯人は微笑んでいるように見えました。
  あのような場面で笑顔を見せるのは、交流分析で言うところの「絞首台の笑
 い」のように思えましたが、みなさん はどうお考えになりましたか?
                            (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)早期割引:6月2日(月)17時まで
          杉田峰康先生による
          「脚本分析と再決断  〜自己成長・臨床技法ワークショップ〜」
 
【2】お知らせ:書籍情報
                「子どもの瞳が輝くために 〜母親目線の子育て論〜」

【3】コラム:「ストレスとマイナスストロークの悪循環から抜け出そう」
  


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 セミナー情報(1)杉田峰康先生による
                   「脚本分析と再決断
                           〜自己成長・臨床技法ワークショップ〜」
         早期割引:6月2日(月)17時まで
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  「人間は成長していく過程で、
  “いないことにされた私”を外に出して祝福してあげる必要があるんです」

                               杉田峰康



 ここでいう「脚本」とは、子供時代に親の影響のもとで発達し現在も進行中
 のプログラムのことです。

 人生のもっとも重要な局面でその行動を指図するもの、と言われています。
 いわば「無意識の人生計画」、「自分の生き方の癖」のようなものです。

 そして、その脚本に気づくための作業を「脚本分析」と言います。
 
 気づいた自分の「脚本」が、これからの生き方に必要なのかどうか判断し、
 もし必要がないのなら、よりよい生き方に軌道修正することを「再決断」と
 いいます。

 このワークショップでは、仕事上での悩みや人間関係の問題など、今あなた
 が直面している事柄を題材にした「脚本分析」や「再決断」の実体験から、
 本当の自分が見えてきます。

 また、共に語り共に学ぶこの勉強会は、お話を聞くだけの講習では得られな
 い実践的な技法修得を助けます。

  2014年の杉田先生の「脚本分析と再決断ワークショップ」は、この8月の一
  回だけです。是非この機会をご利用ください。

 

   杉田峰康先生からのメッセージ動画
      「変わるパワーはあなたの中にある」
        http://www.iryo.co.jp/movie/scriptanalysis/scriptanalysis.html 


   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・日本交流分析学会理事長)
          
   日 時:2014年8月2日(土)13:30〜17:00
                        3日(日) 9:30〜16:00

   会 場:日本工業大学神田キャンパス3F多目的ホール(東京都千代田区)
   
   参加費:【早期割引】  6月2日(月)17時まで 46,656円(消費税込)

              6月2日(月)17時以降
              ホームページにて申込受付 1名51,840円(資料代・消費税込)
        一般(電話・FAX・郵送申込)1名54,000円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員、
       及びメンタルヘルス協会会員 1名46,656円(資料代・消費税込)

              杉田塾塾生 1名44,496円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


               
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2062-A1.html   


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  内容:ワークショップでよく取り上げられる問題(例)

      ・こどもがいうことを聞かず、すぐに腹が立つ
      ・配偶者の考え方や行動にどうしても我慢できない
      ・私を大事に育てなかった母が許せない
      ・「ダメ人間」という自己イメージから中々抜け出せない 等

     ※参加者から問題を提示していただき、
       グループの中での個人ワークを行ない、
       続いてディスカッションによって学習を深めてまいります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ:書籍情報「子どもの瞳が輝くために 〜母親目線の子育て論〜」 
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 交流分析理論を中心に、母親教育30年弱、企業や保育士・看護師などの人材
 教育を40年弱なさってきた方が、母親や子育て支援者へ向けた交流分析の本
 を書かれました。

  ストロークの事例は子どもとの関わりがふんだんに盛り込まれ、自分ででき
  るエゴグラムチェックと解説でよりよい人間関係のヒントを探れるようになっ
  ています。

  子どもと関わる方のみならず「人を育てる」ことに携わっている方々の参考
  書となるでしょう。



   タイトル:「子どもの瞳が輝くために 〜母親目線の子育て論〜」  
    
   著  者  :小山田治子
               (CHR研究所所長
                 学校法人産業能率大学総合研究所  兼任講師
                 日本交流分析学会評議員)
 
      出版社  :カナリア書房
 
   価  格  : 1,500円+税
  
   発売予定日:6月上旬 全国書店

                
 ▼ 詳細・お申込:CHR研究所  http://www.c-h-r.com/    




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 コラム:「ストレスとストロークの悪循環から抜け出そう」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 私は、仕事柄人間関係のさまざまな悩みを多く聴きく機会がありますが、悪
 循環に陥っている人の一部には共通したパターンがあることに気がつきまし
  た。


 0:人間関係で思うようにならないことが起こると・・・
 →1:ストレスがたまる
 →2:相手にマイナスのストロークを与える(感情的、威圧的など含む)
 →3:相手は反発したり、無視したりする
 →4:よけいにストレスがたまる(怒りもたまる)
 →5:さらにマイナスのストロークで対応する
 →6:「3」〜「5」の悪循環に陥る
 →7:自分の心身に悪影響が出る場合もある
 

 こうやって書いてみると、何も特別なことではなくよくあるパターンですが、
 悩んでいる方や不調の方の話を聴くにつれ、最近あらためてしみじみと実感
 しています。

 交流分析的に考えてみると、「ゲームを繰り返している」可能性もあります。

 自分か相手か、あるいは双方が嫌な思いをする結果を招く、という意味にお
  いてです。
 
 
 多くの場合、事の発端は「この状況(あるいは関係)をもっとよくしたい」
 という動機が大半でしょう。

 それなのに、なぜか悪循環パターンに陥りそれを続けていくと、結果として
 状況は変わらないか悪化するし、関係も悪化するという不本意な事態を招く
 のです。

 もしかすると、ゲームの動機である「私はOKでない」「あなたはOKでない」
 ことを確かめたいという方も強くはたらいているのかもしれませんね。
 
 これを図でわかりやすく見える化し、仕事で使ってみました。
 
 自分の期待通りに物事が運ばないとき、その相手に対してついつい強めのマ
 イナスのストロークを発信したくなりますが、そうすることにより自分自身
 も悪循環のもとをつくっていることに気づきます。
 
 状況や自身の心身の健康が今ほど悪化する前に、もっと早い段階で悪循環を
 断ち切る(=ゲームをやめる)ことのできるタイミングがいくつもあったと
 いうことがわかります。
 
 そのようなからくりに気づくことで、今陥っている悪循環をこれ以上悪化さ
 せない意識や修復しようとする意識を持てますし、それ以外の日常での様々
 な場面で、ストロークの発信の仕方が変わってくるかもしれません。
 
 また、個々の日常生活には悪循環に陥っていない関係もあるでしょうから、
  そこによりよい関係、建設的な関係を築くためのリソースがあるはずです。
 
 みなさんそれぞれにうまくいった経験があるでしょうから、その人らしくよ
 い人間関係を築く方法を持っているはずです。
 
 
 
 どんなに気を遣っても、相手の受け取り方の傾向でこちらの期待通りの関係
 を得られない場合もあるので、万能な方法というのはあるようでないのかも
 しれませんが、少なくとも次のようなことは有効ではないでしょうか?
 
 
 期待通りでないことがおこっている時に、
 
 「マイナスのストローク+不満(禁止事項やできていない点の指摘)」
 
 よりは、
 「プラスのストローク+要望・希望(こういう状態にしたい、こういう関係
 になりたい)」

 ということを伝えてみる。
 
 
 その経験の積み重ねの先に、さらに自分なりのよりよい人間関係の築き方が
 蓄積されていくのだと思います。
 
 そのためにも、安易に答えを外に求めるのではなく、人生においていかにさ
 まざまな人間関係のパターンの場数を踏んでいくかも大切だと思います。
 
 「我以外皆我師(我以外みな我が師なり)」ですし、関係やできごとも含め
 て「万象皆師(この世の起こること全てから学ぶことができる)」という気
 持ちで・・・。
 
 

  ところで・・・。

  本メールマガジンの担当となって丸10年、お陰様でコラムも今号で 120本目
  となりました。

  「何か話題はないか?」「それを交流分析の理論に当てはめてみると?」と、
  必然的に学びを深めざるを得ない状況に置かれたことが、自分自身の成長に
  つながっているように思います。

  いつもご愛読ありがとうございます。  

  あらためて、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

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 発行元:インターネット交流分析研究会 
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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