Transactional Analysis News 221

index No.23

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第221号     2014/04/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,920部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 4月が新年度で何かと環境が変わった方も多い季節ですが、いかがお過ごし
 ですか? 電車の中で、春から環境や生活リズムががらりと変わりそれを楽
 しめているものの、ジンマシンンを出していると語る人の話を耳にしました。
 心のどこかで緊張したり過剰適応になっていたり、身体は無理をしているこ
 ともある時期です。加えて温度差の大きい時期。
 心身の不調には気をつけて早めの ケアをして乗り切ってくださいね。
 
                            (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)百武正嗣先生から学ぶ
     「ゲシュタルト療法2日間ワークショップ」 早期割引実施中
 
【2】お知らせ:日本TA協会 第27回大会

【3】コラム:「空想の世界を抜け出して“今”を生きる」
  


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 セミナー情報(1)百武正嗣先生から学ぶ
          「ゲシュタルト療法2日間ワークショップ」
         早期割引:5月7日(水)17時まで
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 ゲシュタルト療法は、心と身体は一体であるという視点から、言葉だけでは
 なく、非言語的な表現も重視するのが特徴です。

 この様なアプローチ法がNLPの一部となり、交流分析の再決断療法にも用
 いられるようになりました。

 また、過去の原因を分析するよりも「今、ここ」を重視する立場は、コーチ
 ング、フォーカシング、アートセラピーなどにも多大な影響を与えています。

 このワークショップは「ゲシュタルト療法−プレトレーニングコース10日間」
 の一部として開催するものです。

 お席に余裕があるため、コース内の第3回の2日間のみの部分参加を希望さ
 れる方のお申込みを受付いたします。



   講 師:百武正嗣
       (日本ゲシュタルト療法学会理事長)
       ( NPO法人ゲシュタルトネットワークジャパン[GNJ]  理事長) 
    
   日 時:平成26年7月5日(土)9:30〜16:30
             6日(日)9:30〜16:30

   会 場:ゆうぽうと カルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都)
   
   参加費:早期割引5月7日17時まで:1名36,936円(資料代・税込)
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       ホームページにて申込受付 1名41,040円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名43,200円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
       /メンタルヘルス協会会員 36,936円(資料代・消費税込)
 
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2060E-A1.html    
        

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  内容:
   ・各ワーク後、フィードバック、質疑応答を行います。 
   ・ファシリテーターの視点として、ワーク中で活用した
    アプローチ法・技法なども解説します

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ:日本TA協会 第27回大会
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 交流分析を勉強されている方は既にご存知かと思いますが、6月に NPO法人
 日本TA協会 第27回大会が開催されます。

 お申込、入金の締め切りが5月30日(金)となっております。

 詳細は、下記 URLをご覧ください。

   大会テーマ:TAの今とこれから 〜 伝える・育てる 〜  
    
   日 時:2014年6月14日(土)、15日(日)
 
   主 催: NPO法人 日本TA協会
  
   会 場:桜美林大学 四谷キャンパス


                
 ▼ 詳細・お申込:NPO法人 日本TA協会
           http://www.taaj.or.jp/information.html    




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 コラム:「空想の世界を抜け出して“今”を生きる」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 先日、映画を見てきました。
 
 ベン・スティラー監督・主演の「LIFE」です。
  http://www.foxmovies.jp/life/  

 この映画に交流分析の「時間の構造化」やゲシュタルト療法の考え方をあて
 はめてみると、なかなか面白いなぁと思いました。



 彼が扮する主人公ウォルター・ミティは、子どもの頃はスケートボードで賞
 を取るような活発な面もある子でした。
 
 その後父の死により、母と妹を養うためにアルバイトをいくつかした後、雑
 誌「LIFE」の会社に就職し、薄暗い室内で少数の部下とともにフィルム管理
 の地道な仕事を長年やってきました。
 
 今では、外見も地味で消極的な感じで、家族に「ぼんやり」とからかわれる
 空想の世界に没頭する癖があります。

 現実の世界では、好きになった女性に声すらもかけられず遠くから見つめる
 だけなのに、空想の世界では勇敢な姿で彼女の前に登場できるのです。

 空想の世界だと、上司にも思っていることをはっきり言うことができます。



 少しこじつけかもしれませんが、その時間は、交流分析の「時間の構造化」
 にあてはめると「自閉・閉じこもり」といえましょう。

  【自閉・閉じこもり】
  自分を他人から遠ざけて、大部分の時間を空想や想像の中ですごし、
  自分にストロークを与えようとする自己愛的なもの  

 そしてまた、ゲシュタルト的には、「中間領域(思考・空想)」に入り込み、
 現実とコンタクトしていない状況ともいえます。

 ウォルターにはしょっちゅうそういう時間があり、そのおかげで電車に乗り
 そこなったり、目の前のあこがれの彼女に「私の話は興味がないのね」と思
 われたりしてしまいます。


 ところが、ある理由からカメラマンを探す旅に出ることになり、それを決意
 したところから彼は変わり始めます。



 旅のゆく先々であと一歩というところでカメラマンと会えず、様々な冒険を
 経験する中で、いくつもの秘境のような環境の中に実際に身を置き、現実の
 アクシデントに自分で対処し、行動し、様々な人々と出会い、コミュニケー
 ションをとって関わっていきます。

 そのプロセスの中で、ウォルターの表情はどんどんイキイキと、そして自信
 にあふれたように変わっていくのです。

 そして結末は・・・、見てのお楽しみにしておきましょう。



 映画の中で彼が旅立とうと決意して行動に移す時に、LIFE社のスローガンが
 この映画の象徴的なメッセージとして映像に挿入されています。

  世界を見よう
  危険でも立ち向かおう
  壁の裏側をのぞこう
  もっと近づこう
  お互いを知ろう
  そして感じよう
  それが人生の目的だから 

 私はそのメッセージを、映画を見終わってからこんな風にも解釈できるなぁ
 と思いました。

 交流分析的に・・・

 「人間関係を空想する『閉じこもり』の時間を少なくして、
  人と実際に関わり『親交』の関係を目指そう」

 ゲシュタルト的に・・・

 「現実とコンタクトして『今』を生きよう」



 この映画にはまた「楽しめ」というメッセージも出てきます。

 亡き父からウォルターかつてプレゼントされた旅日記に父がに残した直筆の
 メッセージです。
 
 父の死をきっかけに自分のFCを空想する時以外は抑圧してきたようにも見え
 る主人公が、冒険の旅の過程でまたその肯定的な側面を発揮し、旅を、人生
 を今を楽しめるようになった物語とも言えましょう。


 
 現実とコンタクトをとること、そしてFCでそれを楽しむことの大切さが伝わっ
 てっくる作品です。



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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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