Transactional Analysis News 218

index No.22

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第218号     2014/01/29 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,933部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 
 新しい年がスタートして早や一ヶ月近くが経ちましたが、みなさまいかがお
 過ごしでしょうか。私の家の近所では早咲きの梅が咲き始めました。
 今号では、交流分析の周辺領域のセミナーをご案内いたします。
 コラムでご紹介する「ロールレタリングの可能性」は交流分析とも深い関連
 があります。ぜひご一読をお勧めします。

                            (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)杉田峰康先生の
     「どうしても人を許せないとき
             〜 トランス・パーソナル心理学への誘い 〜」
 
  (2)4人のファシリテーターから学ぶ
     「ゲシュタルト療法 プレトレーニングコース 
      <全10日間コース・東京開催>」 


【3】コラム:「書籍紹介『ロールレタリングの可能性』」
  


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 セミナー情報(1)「どうしても人を許せないとき
                      〜 トランス・パーソナル心理学への誘い 〜」
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 ■ 混乱から調和のとれた心へ 〜セミナーへのお誘い〜

 教師やカウンセラーといえども、思わぬ批判や激しい怒りを自分に向けられ
 ると、ついには「売り言葉に買い言葉」で反応しがちです。

 しばらくして自ら放った言葉を思い出し、反省と後悔の念にかられます。

 これが親子、夫婦など親しい間柄で起こるとき、相手を許しがたく途方にく
 れることも少なくありません。

 このセミナーでは、こうした混乱を再び調和のとれた心へと回復させる方法
 を探ります。

 今回は、自分を超えた存在と接触しその世界の中で心を休ませる西洋的方法、
 また小さなPACを統合する大きな「セルフ」による東洋的方法の2つを統
 合的に学んでまいりましょう。

                           講師:杉田 峰康
 



   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授、日本交流分析学会理事長) 
    
   日 時:平成26年3月2日(日)10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス 3F多目的ホール(東京都)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
       /メンタルヘルス協会会員 18,900円(資料代・消費税込)
 
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2049-A1.html    
        杉田先生からのメッセージ動画あり
        「憎しみを超えるためのトランス・パーソナル・アプローチ」

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  内容:
   1.憎しみの心理を学ぶ
   2.愛が憎しみの心を乗り越える
   3.態度の法則
   4.PACを統合する「セルフ」による生き方を学ぶ

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)ゲシュタルト療法 プレトレーニングコース 
           <全10日間コース・東京開催> 
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 ゲシュタルト療法は、未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今
 ここ」での「気づき」を得る心理療法です。

 交流分析における再決断療法の源流であり、また、NLPの源流の一つでも
 あるとともに、コーチングなどにも影響を与えています。

 心と身体は一体であるという視点から、言葉だけではなく、非言語的な表現
 も重視するのが特徴です。

 今回のコースは、基礎から理論を含めて初心者からでも学ぶことが出来る全
 5回・10日間(60時間)で行われる継続した集中体験コースです。

 ゲシュタルト療法では、”こうしなければならない”という枠組みを持ちま
 せん。

 今回のコースでは、4名のファシリテーターによるそれぞれ個性豊かなゲシュ
 タルトを体験できることが最大の魅力です。

 なお、このコースを終了することで、以下の団体が開催する「トレーニング
 コース」に進むために必要なワークショップ60時間以上を取得できます。

  ■ゲシュタルトネットワークジャパン(GNJ)
  ■日本ゲシュタルト療法学会
  ■ゲシュタルト・インスティテュート

 

   講 師:百武正嗣
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事長)
       (ゲシュタルトネットワークジャパン 理事長)

       岡田法悦
       (ゲシュタルト・インスティテュート株式会社 代表取締役)
       (日本ゲシュタルト療法学会 副理事長)
       
       守谷京子
       (日本ゲシュタルト療法学会 副理事長) 
       (パーソナルグロース研究所 所長) 
       (カフナ・サイエンス協会ジャパン 会長)

       渡辺トヨ子 
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事)
       (ゲシュタルトネットワークジャパン ファシリテーター)

 
   日 時:全5回・10日間 各回 9:30〜16:30
       【第1回】2014年4月5日(土)〜6日(日)岡田法悦
       【第2回】2014年5月10日(土)〜11日(日)守谷京子
       【第3回】2014年7月5日(土)〜6日(日)百武正嗣
       【第4回】2014年9月27日(土)〜28日(日)渡辺トヨ子
       【第5回】2014年11月22日(土)〜23日(日)百武正嗣
 
   会 場:【第1回】〜【第2回】
         ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう
         (東京都品川区)
       【第3回】〜【第5回】 
         都内で調整中 

   参加費:1名 216,000円(資料代・消費税込)【予約前納制】 
       ※消費税は、
        2014年4月以降に開催するセミナーのため8%になります。

   特 典:2月28日までのお申込で、ゲシュタルト療法をテーマとした
       DVDをお一つプレゼント!(詳細は下記ページにて)
                          
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2060-A1.html      


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  内容: 
   【理論編】 
    ・ゲシュタルト心理学と全体性 
    ・心理学の中でのゲシュタルト療法の必要性 
    ・ゲシュタルト療法ですること 
    ・気づきの3つの領域(気づきのレッスン) 
    ・ゲシュタルト療法の原理(未完了、今ーここ、ホメオスターシス) 

   【実習編】 
    個性豊かな各ファシリテータが、
    色々なテーマを入口にワークを行います 
    (例) 
    ・未解決な問題のワーク 
    ・夢のワーク 
    ・家族連鎖のワーク 
    ・「今、ここ」で気づいていることから始めるワーク 

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 コラム:「書籍紹介『ロールレタリングの可能性』」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 2013年9月にロールレタリングに関する新しい図書が発行されました。

   著:春口徳雄、監修:杉田峰康、発行:創元社

  「ロールレタリングの可能性 
   −心の教育・治療から日常の問題解決まで」


 「ロールレタリング(役割交換書簡法)」とは、
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 ゲシュタルト療法の空椅子の技法にヒントを得て1984年に西九州大学名誉教
 授の春口徳雄先生が日本交流分析学会において初めて提唱した心理技法です。
 (引用:本書p.57)
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 空椅子の代わりに、自分が一人二役〜数役になり、手紙の往復書簡として、
 自分と相手(あるいは物やテーマ)とがやりとりを綴る方法です。

 原則として本人以外がこれらの手紙を目にすることはなく、自分の心の中の
 葛藤の両極の立場から手紙を通して自己対話することにより、自己の問題に
 気づいたり、葛藤が統合されたり、自己成長していくという効果があるよう
 です。

 
 本書では交流分析の理論と照らしあわせた解説があり、また、ロールレタリ
 ングを実施した中学生に、その過程で何度かエゴグラムを実施してそのパター
 ンの変化から個々の成長を考察した研究なども紹介されています。

 ロールレタリングによる葛藤が統合されるプロセスとして、第一段階は自分
 の中のACとCPとのやりとり、第二段階は自分の中のFCとNPとのやりとりでの
 葛藤・対決や受容・共感があります。
 そして、最終的には自分と他者の視点から客観的に問題解決に向かい、自他
 (内的な他者)肯定による歩み寄り、統合が起こるという段階を経るのです。

 自分の中にある他者イメージとの葛藤が統合され、他者の立場を理解したり
 相手を受け入れることにより、実際の他者とのかかわり方も変わり、関係が
 改善することもあるようです。 

 また、文章化することにより、自分の中の問題や葛藤が明確になることへの
 手助けにもなる効果についても書かれています。


 ところで本号でご紹介したように、3月に杉田峰康先生による「どうしても
 人を許せないとき  〜トランス・パーソナル心理学への誘い〜」という講座
 が開催されます。

 昨今、モンスター・○○と例えられる人々や、他者と気持ちや考えが一致し
 ないことに怒りを感じて暴力を振るったり酷い時には人を殺めたり事件が増
 えている気がします。
 
 何年か前ですが、子ども達がちょっとした事で簡単に「許せない」と口にす
 るという話を聞いたこともありました。

 「許せない」という言葉が安易に発せられ、相手の事情や立場を考えること
 無く一方的に他者に自分のニーズを満たしてくれるように迫る人が増えてい
 るように感じているのは私だけでしょうか?

 発達段階がまだ未熟の子ども達は、他者の立場になるということが時に難し
 いことも多々あるかと思いますが、ある程度の年齢に達したら、社会の中で
 互いにより良い関係を築いていくためには、自分軸だけの価値観や考え・感
 情だけで反応していてはうまくいかない場合も多いことでしょう。

 そんな「自分の思い通りに行かないこと」は、言い方を変えるとストレスの
 ある状態だと言えます。

 そこまで他者に対して強い否定感情を持たないにしても、日常のちょっとし
 た人間関係のストレス状態をテーマにして、ロールレタリングによるセルフ
 ケアを試みるのもいいのかもしれません。

 ロールレタリングでは、表現することによるカタルシス効果やストレス発散
 の効果、共感性の向上なども認められているようです。

 ゲシュタルト療法の空椅子の技法を身につけた方は、心のなかで一人空椅子
 の対話をすることもあると聞いたことがあります。

 その代わりにロールレタリングを用いたり、ノートに自分と相手の会話を綴っ
 たりするのもいいのかもしれませんね。



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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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