Transactional Analysis News 215

index No.21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第215号     2013/10/30 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,937部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 
 10月の下旬になって日本列島付近を通過した珍しい台風の後は、急に秋が深
 まり、めっきり朝晩肌寒くなってきた今日この頃です。
 今号では、12月開催の講座もご案内します。気がつけば、もう今年もそんな
 時期になってきたのですね。

 今回ご案内するセミナーは、どれもお得なプレゼント特典付きです。
 このチャンスをどうぞお見逃しなく。
                             (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)★心理テストCB-E(対処行動エゴグラム)と関連書籍プレゼント★
     「アセスメント〜対象者(患者・クライエント)を理解する
      心理的な治療・介入を有効にするための
         対象者理解とケースフォーミュレーション」

  (2)★本セミナーを収録したDVDを後日プレゼント★
     「心理臨床の理論と技法の統合を目指して
       〜交流分析とアサーション〜」


【2】コラム:「『はい、でも』の人とのかかわり」
  


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 セミナー情報(1)
     「アセスメント〜対象者(患者・クライエント)を理解する
         心理的な治療・介入を有効にするための
         対象者理解とケースフォーミュレーション」
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 ★もれなく 心理テストCB-E(対処行動エゴグラム)と関連書籍プレゼント★ 

 中村延江先生(交流分析学会理事/認定交流分析スーパーバイザー)ご講演
 の『アセスメント クライエントを理解する』セミナーにご参加いただいた
 場合、以下の2つをプレゼントいたします。

  【心理テスト】
  「CB-E(対処行動エゴグラム)」
  ストレス状況下における行動パターンをみるための心理テスト
  定価:3,150円(税込)
 
  【書籍】
  「エゴグラム実践マニュアル」
  CB-Eと SGE(自己成長エゴグラム)2つの心理テストの活用マニュアル
  定価:2,100円(税込)
 
 

 心理的治療・介入においてその対象者の個々人に合った治療・介入計画を行う
 ことが必要です。そして、その際に対象者をアセスメントし理解することも重
 要です。

 アセスメントの方法として有効に用いることができるのが心理テストです。

 対象者のパーソナリティを多角的・立体的に把握するために、テストバッテリー
 を作成して、それに基づいていくつかのテストを行い、その情報を加えてアセ
 スメントを行うことになります。
  
 このセミナーでは、初学者が心理的治療・介入を行おうとする時に、対象者を
 どのように見立て、どのようにアプローチしたら良いか、実際に心理テストを
 どのように用いるかを学ぶことを目的としています。
 
   

   講 師:中村延江 
       (桜美林大学大学院 心理学研究科 科長/臨床心理学専攻教授
        臨床心理士、
        交流分析学会理事/認定交流分析スーパーバイザー)

   日 時:平成25年11月17日(日)10:00〜16:30
       
   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5F くれない(東京都品川区)

   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
         /メンタルヘルス協会会員 18,900円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


                          
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2034-A1.html        


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  内容: 

   1.アセスメントの意義
   2.アセスメントの方法
   3.インテーク面接の実際
   4.心理テスト
   5.心理テストの実際


   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 セミナー情報(2)「心理臨床の理論と技法の統合を目指して
            〜交流分析とアサーション〜」

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 ★もれなく 本セミナーを収録したDVDをプレゼント★ 

 杉田峰康先生と平木典子先生がご講演の『心理臨床の理論と技法の統合を
 目指して』セミナーは、DVD化を予定してビデオ収録します。

 本セミナーにご参加いただいた場合、
  1.完成次第、杉田先生講演DVDをプレゼントいたします。
  2.平木先生講演DVDも制作するべく相談しています。
   制作の運びになった場合には、完成次第おってプレゼントいたします。



 第一人者お二人によるめったにないセミナーです 〜ご参加のおすすめ〜

 
 交流分析は、自己分析によって自分に気づき、自他尊重の関わりによる親密
 なコミュニケーションの回復にとても役に立つことを、これまでの私自身の
 人生の様々な側面で実感してきました。

 同時に、よいコミュニケーションを確立するには、自分も相手も同時に大切
 にしながらアサーティブに自分の言いたいことを伝えることの大切さと難し
 さを痛感しています。

 今回は、その課題の解決につながるセミナーにしたいと思い、それぞれの第
 一人者である杉田峰康先生と平木典子先生にご講演をお願いしました。

 お二人から同じような目的のお話を伺えるのはとても貴重なことだと思いま
 すし、私も参加者の一人として勉強できるのを楽しみにしています。

 このめったにない特別のセミナーへのご参加を、心からお勧めしたいと思い
 ます。

                (株)チーム医療代表取締役 梅本 和比己
  
   

   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授/日本交流分析学会理事長)

       平木典子
       (統合的心理療法研究所(IPI)所長
        日本家族心理学会常任理事)

   日 時:平成25年12月8日(日)10:00〜16:30
       
   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5F くれない(東京都品川区)

   参加費:ホームページにて申込受付 1名27,300円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名29,400円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
         /メンタルヘルス協会会員 24,570円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


                          
   詳 細:   http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2044-A1.html        


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  内容: 

   ●10:00〜12:30
    「Awareness カウンセリングに交流分析をどう活かすか?」
    【杉田峰康】
    1.カウンセラーに求められる自己分析 
    2.発達心理学におけるパラダイムの転換について
    3.最近増えている「自己の病」の理解とその対応
    4.関係性交流分析と甘え理論
 
   ●13:30〜16:00
   「交流分析とアサーション・トレーニング」
   【平木 典子】
    1.アサーションと交流分析の接点
    2.自分らしさとアサーション
    3.アサーション・トレーニングの目標
    4.自分を生きること=アサーション
 

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




■□■─────────────────── Transactional Analysis News    

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 コラム:「『はい、でも』の人とのかかわり」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 去る10月19日、島田凉子先生による「カウンセリングにおけるTA理論を用い
 た見立て 〜現場で交流分析をどう活用するのか?〜」セミナーが、株式会
 社チーム医療主催で開催されました。

 「TAの考え方に沿って聴く・見立てる」とは具体的にどういう風にしていけ
 ばよいのかを、先生が用意されたいくつかの事例を基に考えていく講座でし
 た。

 単に「こうすればいい」というのではなく、「みなさん(受講者)だったら、
 どう見立てますか?」と、受講者自らも自分の持っているTAの知識で考えて
 みるという形式で進められました。

 様々な事例で検討し、先生の見立て例を聞くことを繰り返すことで、TA理論
 の中の様々なものを用いて見立てる「視点」が理解できました。

 
 講座案内のページ( http://www.iryo.co.jp/q3486.html )にもありました
 が、例えば、次の面からクライアントさんを見ていくとどうなるか? とい
 うことを受講者も考えていきました。


 「自我状態:どの自我状態が最も優勢か? など」
 「交流:平行交流が多いか? など」
 「ラケット・ゲーム:繰り返し味わっている嫌な感情は何か? など」
 「脚本:一番強いドライバーはどれか? など」
 「人格適応:どの適応を持っているか? など」


 人格適応論については、私は恥ずかしながらまだまだほとんど一部しか触れ
 たことがないのですが、だからこそ、その部分で参考になることがありまし
 た。 


 人格適応論では、6つの人格適応タイプの分類があります。

 その中の一つに「受動攻撃型(おどけた反抗者)」というタイプがあり、島
 田先生によりますと、このタイプがある人は、「はい、でも」ゲームをやり
 がちだということでした。

 私自身にも「はい、でも」の特性がるから、自分を振り返ってみればそうい
 うタイプの人への対応方法はわかるようなものですが、自分では日頃あまり
 意識しておらず、先生の解説を聞いて「なるほどー」と納得しました。

 また、現場でそのようなタイプの人に間違ったかかわりをしていたなと、ふ
 りかえる機会でもありました。

 それは、何かと言いますと・・・。
 (以下、先生のお話を聞いた私の解釈ですが)


 「はい、でも」の人がカウンセラーの言うことをきいて行動した際に、褒め
 たり喜びすぎるのは逆効果である、ということです。

 そもそも「はい、でも」の人は、「相手の言いなりにはなるもんか」という
 考えが根底にあります。

 それはまた、「私のことは変えられない」ことを確認するためのゲームでも
 あるわけです。

 ですから、こちらが宿題を出したり情報提供をして、それをもしクライエン
 トが実行したときに褒めたとしたら、相手は逆にそれをやめる可能性が高く
 なるのです。

 その結果、カウンセラーは、ゲームにまんまとひっかかって「無力感」を感
 じたりすることになろう、と。

 かつて、できなかったことができるようになったクライエントさんを褒めた
 ら、しばらくしてまたできなくなり、ご本人も「I am not OK」とため息を
 つきますし、私もまた「I am not OK」と己が役に立たなかったことをがっ
 かりするという経験を、結構やってしまっていたのだなぁと気がつきました。


 この気づきについて、別の先生の勉強会で話してみたところ、「はい、でも」
 のゲームの人は、甘えが足りないともいえる、そういう形でストロークを求
 めているという見解をいただきました。

 甘えが足りない自己の病のクライエントさんの場合は、逆にゲームに少しつ
 きあって(=クライエントが甘えを満たす)信頼関係を作ることも有効であ
 ろうということでした。


 両先生のお話を、自分の課題としてまとめてみると、次のように思いました。

 あるタイプのクライエントさんには、相手がしかけてくるゲームにあえて乗
 り、自分がゲームに巻き込まれていることを自覚し、同時にまたゲームに巻
 き込まれすぎないように自分をコントロールしながら、相手との信頼関係を
 築いていくことが必要だ、ということです。

 それはまた、自分と相手の間にやり取りされる「ゲーム」をあえて活用して
 いくということになりましょうか。

 つまるところ、それは、関係性交流分析でいう「転移・逆転移」を活用して
 いくというところにつながるように思いました。

 私にとってそれはまだまだレベルの高いことではありますが、自分自身の中
 にある「はい、でも」な私も参考事例にして自分を振り返りながら、現場に
 少しでも活用していけるようになりたいものです。

 
 
 
■□■─────────────────── Transactional Analysis News 
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 発行元:インターネット交流分析研究会 
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928 
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