Transactional Analysis News 201

index No.21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第201号     2012/08/31
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,011部に発行
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 みなさま、こんにちは。 

 夏休みはどんなふうに過ごされましたか? 
 これから取得の方もいらっしゃるかもしれませんね。
 私は沖縄で夏休みを過ごしましたが、台風14,15号に翻弄され、予定をいく
 つも変更せざるを得ない状態の中、それはそれで楽しく過ごせました。
 リフレッシュすることの大切さをあらためて感じています。

                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「再養育療法を学ぶ
             〜シフ派のカセキシス理論から『Cの混乱』解除まで〜」

  (2)「よりよい親子関係をつくるために」 



【2】コラム:「自然の中で童心に帰る 〜FCの開放〜」 
 



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 セミナー情報(1)「再養育療法を学ぶ
              〜シフ派のカセキシス理論から『Cの混乱』解除まで〜」
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 残念なことですが、私たちの周囲には望ましくない脚本に合うように自分の
 世界を作っている人がおられます。

 交流分析では、こういう人々は何らかの理由で赤ちゃん時代に必要な欲求と
 母親の応答とがかみ合わなかったことから、健全なC(子どもの自我状態)
 が形成されなかったことが重要な理由の一つと考えられています。

 最近のTA(関係性交流分析)では、これを「Cの混乱状態」と呼ばれ、い
 ろいろな育て直しの治療法が考えられ、実施されております。

 今回はこの「Cの混乱」の解除のために尽くされているシフ先生の理論とそ
 のTAにおける応用を学びたいと思います。この中には、皆様がすでにお聞
 きになった「ディスカウント」(値引き)や「共生関係」の理論と活用法も
 含まれておりますので、TAを実践している私たちの頭の整理にも役立つの
 では、と考えております。

 今回はさらに、最近の幼少時の母子のコミュニケーションの統合的研究から
 明らかになってきた理論で、シフ理論とも深く関係し、関係性TAにおいて
 も重視されている「自己感」の内容についてもご紹介いたします。

 皆様のご参加をお待ちしております。

                              杉田 峰康
 



   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長) 
          
   日 時:平成24年10月14日(日)10:00〜16:30


   会 場:日本工業大学 3F多目的ホール (東京都千代田区)

   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
       /メンタルヘルス協会 会員 18,900円(資料代・消費税込)
       
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:   http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1978-A1.html   


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  内容:
   1.TAにおけるシフ派の貢献
    A.再育児療法または再養育療法
    B.受動性
    C.共生関係
   2.ディスカウント
    A.ディスカウントとは
    B.ディスカウントの扱い方
   3.自己感とTA
    A.自己感とは
    B.自己感の領域

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)「よりよい親子関係をつくるために」 
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 子どもに手をやくお母さんは、少なくありません。子どもによいしつけを
 したいと考えることはごく自然なことです。そのため、子どもがいい子で
 あることを望むあまり「〜しないで」「〜しなさい」と要求することが口
 癖になる親もいます。

 「ゲームばかりしていないで、少しは勉強しなさい。」

 「遊んでばかりいないで、たまには自分の部屋の掃除でもしなさい」

 「ぐずぐずしていないで、早く学校にいきなさい」

 親達は、おそらくこのようなことを毎日のように言っているのではないで
 しょうか?

 親は、このようなことをいい続けることで、子どもがいい子になっていく
 と思っているのですが、実際はあまり効果がありません。それどころか、
 ますます親の嫌がることをし続けるものです。

 子どもが親の言うことを素直に受け止めるようなやりとりとは、どのよう
 なものでしょうか? このセミナーでご一緒に考えてみませんか?

                          講師:梅本和比己
 

 講師からのメッセージにもあるように、「やりとり」について取り扱う
 講座では、「やりとり分析」や「ストローク」にも触れることでしょう。


 
   講 師:梅本和比己( ICNLP認定マスター・トレーナー   
              ICC認定国際コーチ
             株式会社チーム医療 代表取締役)

          
   日 時:平成24年9月2日(日)10:00〜15:00


   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B (東京都豊島区)

   参加費:特別参加費  1,050円(資料代・消費税込)
                
   詳 細:   http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1994-A1.html   


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  内容:
   1.子どもの力
   2.現代の子どもの心配な傾向
   3.子育て中の(母)親の悩み
   4.子どもの気持ちの受け止め方
   5.事例で考えるまずい関係
     ・学校に行きたくないと言った時
     ・感情的に怒った時  等
   6.親としてよい状態でいるには?


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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 コラム:「自然の中で童心に帰る 〜FCの開放〜」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 夏休みはFCを開放しまくってきました。

 前半は、キャンプスタッフとして子どもたちと一緒に遊び、後半は、自分の
 ための夏休みとしてやりたいことをマイペースで気ままに。

 キャンプスタッフとしては他の自我状態も発揮して、子ども達の安全管理や
 精神的なケア、時間管理に段取り検討などもする必要があるのですが、一緒
 に遊んだり歌ったり笑ったりする時間もたくさんありました。

 キャンプファイヤーを囲んで踊ったりもしました。

 他のスタッフたちも、自由で豊かな自己表現をしていました。

 素直に喜び、驚き、本気モードで遊び、台風の影響で時間をかけて準備して
 きたプログラムを中止せざるを得なくなった時には悔し涙を流し…。

 大人が素直に自己表現することは、子どもたちに少なからずも何らかの影響
 を与えるでしょうし、子ども達が素直に自己表現していることから大人が影
 響を受けることも多かったなぁと感じています。

 子どもたちは遊びの天才です。

 土砂降りの雨で外遊びができなくても、野外の食堂の上に張り巡らせた大き
 なタープの下で、歌合戦や腕相撲、学校で流行の遊びなど、次々といろいろ
 なことを提案しあっては、飽きることなく時間を過ごしていました。

 ちょっとしたいさかいも起こりますが、単身キャンプにやってきて、初対面
 の人とも自らコミュニケーションをとったり仲良くなっていく力もすごいなぁ
 と感心しました。
 
 恥ずかしがりやさんが、日に日に笑顔や自己主張も増えてきたりしたのも、
 うれしいことでした。

 子ども達の心の中に、“恐れ”を越えた“好奇心”や“チャレンジ精神”を
 感じることができました。


 自分のための夏休みは、自然に囲まれた離島に滞在しました。

 自然の中で過ごしていつも感じるのは、「自然は偉大だな」ということです。

 どんなコンディションの私でも、黙ってそこにいさせてくれる。

 それだけで、何者かに受け入れられ、受容されているような気持ちになるの
 です。

 そして思うのです。 「私は私でいいのだ」と。


 前半のキャンプスタッフとしての気遣いや体力消耗の疲れを取るべく、本当
 にマイペースで気ままに過ごしました。

 海や自然を気が済むまで眺めたり、その場に身を置く。

 昼寝したければ寝る。

 やりたいことをやる。

 時間に追われずに過ごす。
 
 好奇心のおもむくままに動く。

 知人や初対面の人たちとも楽しく交流する。
 
 「べき」は、ルールや食事の時間など集団行動の際に必要なことと、帰る日
 の予定を把握しスケジュール通りに動くことだけでした。

 仕事のメールも入ってきてはいましたが、この夏休みのリフレッシュを切望
 していた(笑)私を理解してくださっている仕事仲間のみなさんからは、連
 絡を入れないという配慮をしていただき、感謝するばかりです。

 (その分、夏休みに入る前にいつも以上にやりとりをして仕事を片付けてき
 ましたが)

 おかげで、仕事にも時間にも追われることなく、ゆったりと過ごすことがで
 きました。


 自分の中の子どもの心が大いに喜んでいるのが分かります。

 しっかり充電して、活力を養うことができました。


 明日から9月。季節も秋へと移り変わっていきます。

 気持ちも新たに、元気よく日々を過ごしていこうと思います。


 
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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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