Transactional Analysis News 197

index No.20

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第197号     2012/04/25
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,032部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 今年の桜の季節は、久しぶりに地べたにシートを敷いて飲食しながらお花見
 をしました。気の置けない仲間と語らい、人気のない公園で童心に帰って滑
 り台を楽しんだりもしました。(さすがに人目があると恥ずかしい)
 FCの解放でリフレッシュしました。
 
 今回のメルマガは、TAの周辺領域の講座のご案内です。
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)百武正嗣先生の「ゲシュタルト療法 一日入門セミナー
          〜言葉や解釈のセラピーではない経験的なセラピー〜」
      【早期申込割引あり】

  (2)小林展子先生の「うつ病治療と認知行動療法」


【2】お知らせ:TA研究部会、2012年度講座ご案内

 
【3】コラム:「帰り道 〜ある親子の場合〜」 
 



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 セミナー情報(1)「百武先生の「ゲシュタルト療法 一日入門セミナー
          〜言葉や解釈のセラピーではない経験的なセラピー〜」
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 『我々はクライアントに過去の記憶の中にある問題やトラウマについて、た
 だ話すだけでは無駄だと考えている。

 話すだけでなく、未完結になっているトラウマを再体験して、「今、ここ」
 で自分が何をしているのかに注意を向けてもらう。

 言葉や解釈のセラピーではなく、経験的なセラピーである 』

 これは、ゲシュタルト療法の創始者であるフリッツ・パールズの言葉です。
 
 ゲシュタルト療法は、心と身体は一体であるという視点から、言葉だけでは
 なく、非言語的な表現も重視して、その人を深く全体的に理解しようとする
 のが特徴です。

 そして、そのアプローチ法がNLPの一部となり、交流分析の脚本分析と再
 決断にも用いられるようになりました。

 また、過去の原因を分析するよりも「今、ここ」を重視する立場は、コーチ
 ング、フォーカシング、アートセラピーなどにも多大な影響を与えています。
 
 脚本分析と再決断の学びをより深めたい方におすすめです。
 

 
   講 師:百武正嗣 
       ( NPOゲシュタルトネットワークジャパン理事長・講師)
       (日本ゲシュタルト療法学会理事長)
   
   日 時:平成24年7月1日(日) 9:30〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fかたくり(東京都品川区)
   
   参加費:【予約前納制】
       ・ホームページにて申込受付 1名18,900円(資料代・消費税込)
       ・一般(電話・FAX・郵送申込)1名21,000円(資料代・消費税込)
        いずれも早割価格 17,010円【4月30日(火)17:00まで】
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       ・心のスペシャリストの秘訣スペシャリスト(有料)会員
        およびメンタルヘルス協会会員 17,010円(資料代・消費税込)
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1964-A1.html 


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  内容:
   1)ゲシュタルト療法について
   2)ゲシュタルト療法の「体験レッスン・ワーク」
   3)個人ワーク

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 セミナー情報(2)小林展子先生の「うつ病治療と認知行動療法」
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 実習中心の認知行動療法のセミナーです。

 認知行動療法は、うつ病治療に効果があると言われています。

 認知療法を考案したアーロン・ベック博士は、患者が何か否定的な感情を体
 験する前には、何か否定的なことを考えていることを発見しました。

 うつ病の患者は特に悲観的で、否定的で、絶望的なことを考えていることに
 も気づきました。

 近年では、認知療法を行動療法と組み合わせ、物事の見方/捉え方に介入し
 て、考え方の偏りや歪みを修正し、行動を変えることで、否定的な感情を体
 験しなくてもすむように、という流れで認知行動療法が注目されています。

 物事の見方、捉え方、「自動思考」に気づきそれを修正していくことは、交
 流分析で言うところの「A」の力を伸ばすということであり、また「P」や
 「C」による「Aの汚染」をなくしていくアプローチの一つともいえましょ
 う。



   講 師:小林展子(ポンティキュラス心理研究所代表/臨床心理士)
     
   日 時:平成24年5月19日(土) 9:30〜16:30
           5月20日(日) 9:30〜16:30
           7月21日(土) 9:30〜16:30
           7月22日(日) 9:30〜16:30


   会 場:5月:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区)
       7月:あうるすぽっと 3F 会議室A(7/21) 会議室B1(7/22)
          (東京都豊島区)              
   
   参加費:予約前納制
       ホームページからのお申込み 84,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX ・郵送申込)92,400円(資料代・消費税込) 
              
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1940K-A1.html 


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  内容:

   ・認知療法とは
   ・カウンセリングのおおまかな流れ
   ・自己観察エクササイズ
   ・認知と感情
   ・状況、感情、自動思考、行動を引き出すための質問例
   ・認知の偏りと修正
   ・スキーマ
   実習

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 お知らせ:TA研究部会、2012年度講座ご案内
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 TA研究部会(1983年発足)の今年度の講座のご案内です。

   
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  内容:(上期、会場:東京都内)

      
   第1回 職場、家庭、地域で役立つアサーション 
    2012年6月9日(土)  平木典子先生、八巻甲一先生 

   第2回 信頼と安心の交流分析
    2012年7月21日(土) 江花昭一先生 

   特別セミナー TAビギナーのためのTA入門講座
    2012年8月4日(土) 池上岩男先生 


   第3回 人生脚本と再決断 
    2012年9月8日(土) 鈴木佳子先生 

   10月〜2013年2月、第4回〜8回開催

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 ▼ お問合せ・詳細:TA研究部会  http://www.ta-kenkyubukai.jp/ 





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 コラム:「帰り道 〜ある親子の場合〜」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 最近、親子の会話で素敵だなと思える場面に遭遇したので、紹介したいと思
 います。



 その日は仕事からの帰り道で、まだ日が暮れて間もない薄暗い時間帯だった
 と思います。

 車がほとんど通らない道を歩いていたら、年長か小1くらいの男の子が私を
 走って追い抜いて行きました。

 すぐ後ろから、自転車かごに買い物の荷物を乗せたお母さんがゆっくりつい
 ていきます。



 私を追い抜いてすぐのあたりで男の子が走りながら空き缶を蹴りました。
 
 ちょうど走っているルートに落ちていたようです。

 空き缶は男の子が1〜2度蹴るとけたたましい音を立てました。

 缶が子どもの走る方向からずれて横に転がって行ったので、男の子は蹴るの
 をやめてそのまま走って行きます。

 すると、お母さんが男の子を呼ぶ声がしました。 
 それはとても優しい口調でした。

 「○○、○○〜、ストップ。 戻っておいで。」

 「なぁに?」

 「ちょっと戻っておいで。」

 「はぁい。」
 
 お母さんが穏やかな口調なので、子どもも素直に返事をして戻ってきました。


 私は止まった親子のそばを通り過ぎました。



 背後でお母さんの声が聞こえています。

 「今、○○が蹴った空き缶だけど、そこにごみ箱があるから捨てておいで。」

 「え?」

 「ごみ箱に捨てようね。」(少したしなめるように、でもあくまでも穏やか)

 その子が空き缶をそばにあった自動販売機のごみ箱に入れたかどうか、ふり
 かえって見るのも何だしと思い、確認はしませんでした。

 しかし私の想像ですが、きっと男の子はごみ箱に入れたと思います。

 自分が捨てたものではないから納得できない点もあったかもしれない「え?」
 という声だったけれど、蹴りっぱなしにするのではなく後始末をすることが
 大切なことを、お母さんのあの優しい中にも揺るがない毅然とした響きもあっ
 た声に納得したのではないか? と。

 穏やかな態度のあのお母さんなら、子どもが缶をごみ箱に捨てたらしっかり
 それを褒めることだろう、と想像しました。
 


 (ありがちな親子の会話は、「○○! やめなさい!」「蹴ったらダメでしょ
 う!」とか、「蹴りっぱなしじゃなくって、ちゃんとごみ箱に捨てなさい!」
 と、いきなり子どもの背後に向かって大声で言いがちなのに。

 そう言われると、言われた方だって素直に聞けなかったり反抗したくなるだ
 ろうに。
 
 お母さん、素敵だな。)

 と思いながら歩いていたら、再び男の子が私を追い抜いていきました。

 これまでどのくらい走っているのかわかりませんが、ちょっとフォームがだ
 らっと崩れました。

 その後ろからお母さんが「がんばれ、がんばれ。」と穏やかな優しい声で励
 ましながらついていきます。

 男の子は、その声に励まされるように、姿勢を直して走って行きました。

 それに応えるように、お母さんの「その調子。」という声が聞こえました。



 (きっと彼は、お家まで走り切り、達成感いっぱいに誇らしげな顔をお母さ
 んに向けるんだろうな。

 お母さんは、それに笑顔で応えそう。

 その後の夕食も美味しいだろうな・・・。)

 そんなふうに想像してしまえるような親子の一場面でした。


   

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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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