Transactional Analysis News 196

index No.20

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第196号     2012/03/28
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,045部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 近所でようやくウグイスが声を聞かせてくれるようになりました。ようやく
 春らしくなってきました。
 今号では、4月スタートの講座でまだ間にあうものもご紹介しています。
 春から、新しい学びをスタートさせてみませんか?
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「知っておきたい交流分析の基本 〜杉田先生の1日入門講座〜」

  (2)「メンタルヘルス・カウンセラー養成講座」4月〜10月

 
【2】コラム:「『not OK』の作り出す場」 
 



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 セミナー情報(1)「知っておきたい交流分析の基本
               〜杉田先生の1日入門講座〜」
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 昨年ご好評をいただきました杉田峰康先生の「知っておきたい交流分析の基
 本」セミナーを再開いたします。

 今回は新しい内容として、「自我心理学から自己心理学へ:これからの交流
 分析」というテーマを加えました。交流分析の誕生からその理論のA to Z、
 そして今後も発展していく交流分析の展望を1日に凝縮したセミナーです。

 交流分析を学ぼうとしている方、学ばれている方、そして総合的に復習した
 い方、皆様にご活用いただける内容です。是非お越しください。

                              チーム医療
 

 

   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授、同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長)

     
   日 時:平成24年6月3日(日)9:30〜16:30

   会 場:あうるすぽっと 3F会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名10,500円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名12,600円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1915-A1.html 


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  内容:
   1.今なぜ交流分析か?:交流分析の目指すもの
   2.あなたの中の3つの私と5つの働き:心の構造分析
   3.わたしとあなたの交流の仕方:やりとり分析
   4.人はふれあいを求めて生きている:ストローク
   5.どのように時間を過ごしていますか?:時間の構造化
   6.あなたの人生スタイルは?:4つの基本的人生態度
   7.分かっているのにやめられない、なぜ?:ゲーム分析
   8.本当の自分を生きるために:脚本分析
   9.自我心理学から自己心理学へ:これからの交流分析

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 セミナー情報(2)「メンタルヘルス・カウンセラー養成講座」4月〜10月
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           < セミナーのねらい >

 働く人のメンタル不調は、年々増加しています。
 そして、うつ病などの精神疾患が原因の自殺も多く、自殺者は年間3万人を
 超える状況がこの10数年続いています。

 つまり、働く人々のメンタルヘルス対策は、わが国の緊急課題の一つです。
 働く人のメンタル不調を早期に発見し、適切な相談と支援が受けられるよう
 な体制を作ることが求められているのです。

 しかし、わが国のメンタルヘルスの専門家はあまりにも少なく、厚生労働省
 が求めているいわゆる「ラインケア」の効果もまだまだ十分ではありません。
 同じような課題を抱えていたイギリスは、うつ病のカウンセリングができる
 カウンセラーを短期間に養成して、うつ病に悩む人々のケアに一定の成果を
 あげています。

 本講座は、
  ●働く人のメンタルヘルスをサポートするカウンセラーの養成
  ●管理職の方の「ラインケア」の活用
 を目標として開設します。 
                              
 ★交流分析から見たうつ病について学ぶ日もあります★

 
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   ◆本講座の資格について 
 
    メンタルヘルス・カウンセラーは、一般社団法人メンタルヘルス協会
    が認定する民間資格です。

    プログラム終了後、10月27日(土)28日(日)に行われる筆記試験/
    実技演習、カウンセリング実技試験を受けて頂き、両方の試験に合格
    された方が有資格者となります。

    合格された方には資格認定証を発行しますが、メンタルヘルス協会へ
    の入会、継続学習による更新が必要です。
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   講 師:(順不同・敬称略)
       山本晴義(横浜労災病院 メンタルヘルスセンター長)
       江花昭一(神奈川大学 特別教授/産業医)
       芦原 睦(中部労災病院 
             心療内科部長/メンタルヘルスセンター長)
       川原律子(日本大学板橋病院 心療内科 医療心理士)
       杉田峰康(福岡県立大学名誉教授/日本交流分析学会 理事長)
       梅本和比己(株式会社チーム医療 代表取締役/NLPトレーナー)
       倉成 央(メンタルサポート研究所代表/九州女子大学講師
             臨床心理士)
       小林展子(ポンティキュラス心理研究所代表/臨床心理士)
       犬塚尚美(プロ講師養成スクール 代表/人材開発プロデューサー)
       伊藤 満(伊藤人事労務研究所 所長/社会保険労務士)
       新井典生(産業カウンセラー) 
     
   日 時:平成24年4月7日(土)〜10月28日(日)60時間の通学講座
       + 20時間の web通信講座

   会 場:東京都内
   
   参加費:予約前納制

       【一般の方】 (消費税・テキスト代、および、
                              メンタルヘルス協会入会金と2012年度の年会費含む)
        1名 294,000円 一括の場合  
        1名 300,000円 分割(3回)の場合
 
       【メンタルヘルス協会会員】 (消費税・テキスト代含む)
        1名 256,500円 一括の場合  
        1名 262,500円 分割(3回)の場合
              
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1940-A1.html 


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  内容:

   通学講座 60時間(必修36時間を含め、合計48時間以上の受講が必要です。)
    ・メンタルヘルスとストレスコントロール 
    ・カウンセリングの基礎 1
    ・【必修】 うつ病治療と認知行動療法
    ・カウンセリングの基礎 2 〜傾聴トレーニング〜
    ・メンタルヘルスと労働法 
    ・メンタル不調と心理テスト
  
    Web 講座 約20時間
    ・メンタルヘルスの現状と課題
    ・メンタルヘルスと心身症・うつ病
    ・交流分析・脚本からみたうつ病 〜自己の病〜
    ・メンタルヘルス不調者と「新型うつ病」への対応法
    ・メンタルヘルスとキャリア支援
    ・医療機関と産業現場との連携
    ・メンタルヘルスの意義と管理監督者の役割

   ■筆記試験/実技演習、カウンセリング実技試験

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 コラム:「『not OK』の作り出す場」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 先日、チーム医療主催の亀口憲治先生の「不登校・ひきこもりへの家族支援
 〜家族・夫婦の関係へのアプローチ〜」講座に事務局として参加しました。

 数々の名作を残した夏目漱石の生い立ちと親子、夫婦・家族関係を事例、特
 に漱石本人の精神的不調と、妻との危機を乗り越えていく過程から、家族療
 法のアプローチの手掛かりを示してくださいました。
 
 一見どんな立派に見える人でも逆境に打ちのめされそうになることがあるし、
 自分の親や配偶者、子どもらとの関わりがある限り、そこに家族システムが
 様々な形を呈しており、影響を受けているのだと、あらためて感じました。

 
 講座が進んでいくにつれて、私は、家族システムの中で起こっていることの
 一部は、交流分析で言う「ゲーム」であると再認識しました。
 
 台本なしの即興演技による家族コミュニケーションのロールプレイがあり、
 各グループに、家族の誰かあるいは全員が「I am not OK」 「You are not
  OK」にってしまうやりとりが発生したのです。

 そこには、杉田峰康先生がゲームについて解説される際によくおっしゃる
 「イヤーな感じ」が漂っていました。

 即興で演じられた各家族ではありましたが、その家族メンバーが、日を改め
 て同じテーマについて話し合うシーンをやったとしても、ある程度の確率で
 同じことが繰り返されるだろうという感じがしました。

 それこそが、その家族のシステムの一つの特徴であり、それはもしかすると
 交流分析で言うところの家族の脚本でも説明ができるものかもしれないと思
 いました。


 ロールプレイの擬似家族であっても、そこには、それぞれの家族にはある意
 味強烈な「場」の雰囲気がありました。

 亀口先生いわく、「他人同士ですらそのように場に巻き込まれていくのだか
 ら、本当の家族だと、言葉を交わさずともその場にいるだけで、一緒に住ん
 でいるだけで、それぞれの思いの影響を受ける。」というような意味合いの
 解説をしてくださいました。

 引きこもりや不登校など家族の中で問題と思われている人(本当は、家族の
 問題を代表して表している人)が動く、変わっていくためには、まず、周囲
 の家族が「You are not OK」という目でその人を見ないことが大切だと言え
 ましょう。

 
 今回は家族システムの中に起こっているものを学び、感じさせていただきま
 したが、家族のみならず、人が複数いる関係(学校や会社、組織、友人関係
 など)には、必ず「システム」があります。

 そして、よく「イヤーな思い」をする関係もあるかと思われます。

 そのシステムがどう変化すれば、そのような雰囲気から脱していけるのか?

 家族以外の場・関係でも、人々は様々な影響を与え合い、受け合っているの
 だということにも目を向けていきたいと思いました。




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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