Transactional Analysis News 193

index No.20

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第193号     2011/12/25
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,035部に発行
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 みなさま、こんにちは。 
 今年も残すところ後わずかとなりましたが、いかがお過ごしですか?
 今号では、前回ご案内した杉田峰康先生の講座内容のさらなる詳細が決まり
 ましたので、再掲いたします。
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)杉田峰康先生の「面接の技法 〜初回面接と治療面接〜」【再掲】

 
  (2)亀口憲治先生の
     「不登校・ひきこもりへの家族支援 
        〜家族・夫婦の関係へのアプローチ〜」
 

【2】コラム:「家族脚本」



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 セミナー情報(1)杉田峰康先生の「面接の技法 〜初回面接と治療面接〜」
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  2012年最初の杉田先生のセミナーは、「面接の技法」をテーマにお送りしま
 す。

 「初回面接」ではどう始めるのか、どう進めるのか、どう評価するのかなど、
 「治療面接」ではカウンセリングとサイコセラピーの違いとは何か、そのゴー
 ルとは、そしてクライエントはどのように変化していくのかなど、それぞれ
 性質の違う二つの面接に関して杉田先生のノウハウを公開していただく予定
 です。

 カウンセラーやセラピストの方はもちろん、学校の先生やコーチの方など、
 仕事の上で面接的なことが必要な方にもお役立ていただける内容です。
 


   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授、同大学大学院講師)
       (日本交流分析学会理事長)
     
   日 時:平成24年1月15日(日)10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス 3F多目的ホール(東京都千代田区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1941-A1.html   
        杉田峰康先生からのビデオメッセージ「初回面接の本質は
        “出会い”」もご覧いただけます。


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  内容:
    1.初回面接
      ・患者との出会い
      ・面接の準備
      ・初回面接の実際 (インテーク面接)
      ・評価(まとめ)
    2.治療的面接
      ・カウンセリングと精神療法はどう違うのか
      ・カウンセリング
      ・来談者中心カウンセリング(田畑)
      ・精神力動的精神療法

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 セミナー情報(2)亀口憲治先生の
          「不登校・ひきこもりへの家族支援 
            〜家族・夫婦の関係へのアプローチ〜」
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 この10年、20年の間に日本の社会は大きく変わりました。

 増え続けている不登校やひきこもりへの援助は、こうした社会の変化、生活
 変化を考慮に入れることが必要です。

 つまり、家族や家庭生活、夫婦関係、学校生活への多様なアプローチを視点
 に入れた、わが国独自の新しい枠組みが求められているのです。

 本セミナーでは、教師や親にとってもホッとできるような学校支援、家族支
 援を視野に入れ、面接技法や有効なアプローチの仕方をロールプレイを通し
 て学んでいただきたいと考えています。
  
 家族・夫婦の関係へのアプローチは、人と人との交流へのアプローチにもつ
 ながります。

 家族システム論を学ぶことは、「ゲーム」「禁止令・ドライバー」「ストロー
 ク」「やりとり分析」など関係におけるコミュニケーションを扱う交流分析
 への理解を深めることにもきっと役立つでしょう。



   講 師:亀口憲治
       (国際医療福祉大学大学院教授、東京大学客員教授)
     
   日 時:平成24年3月25日(日)10:00〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区)

   参加費:ホームページにて申込受付 1名24,150円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名25,200円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1952-A1.html   


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  内容:
    1.社会の中の家族
    2.学校心理臨床と家族支援の統合
    3.不登校、ひきこもりと効果的な家族面接
    4.家族と学校の連絡を促進する支援の仕方
    5.家族機能活性化プログラムの実践事例

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 コラム:「家族脚本」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 早いもので、今年も間もなく終わろうとしています。

 この時期になると自然と1年間をふりかえったりします。

 そんな折、先日、このメルマガのコラムを書くにあたり事務所の書棚の本を
 手にとって心に留まったキーワードが「家族脚本」です。

   「自己実現への道 交流分析(TA)の理論と応用」
    M・ジェイムス、D・ジョングウォード:著 
    本明寛、織田正美、深沢道子:訳 、 世界思想社:発行



 上記書籍によりますと、個々人の人生脚本にもっとも強い影響力を与えるの
 は、家族脚本ではなく親との関わりから受ける様々なメッセージなのですが、
 私は、それぞれの家庭や家系に独特の「家族脚本」があるということに興味
 を奪われました。

 それは、例年以上に色々考えた他者への理解というより、あらためて自分を
 ふりかえる、それらの関係における他者への自分の関わり方や、そんな「自
 分」という者のなりたちをふりかえるきっかけになりました。
 
 次のことは、両親の行動パターンなので家族脚本とまで言えるものではない
 かもしれませんが、私の実家の特徴として思い出して私自身も知らず知らず
 に影響を強く受けていると思ったのが、次のことです。

 ・家族ぐるみのつきあい、という関係が親戚以外になかった(私の記憶では)
 ・親の友人知人が自宅に来て一緒に時間を過ごすことはほとんどなかった
 ・「散らかっているから」という理由で、親が子どもたちの友人を家にあげ
  ることを好まなかった
 
 我が家ではこれが通常のことであるけれど、私の友人には家族ぐるみの付き
 合いを楽しみ、他者を自宅に招き楽しく過ごすことのできる人たちもいます。

 つい最近もそのような集まりに参加したこともあり、「私は、そういう習慣
 が家になかったこともあってか、自分もそういうことをしてこなかったし未
 だに自ら積極的にはやっていない自分がいるなぁ」と、気がつきました。
 


 私と私の両親の代に関して言えばこのような特徴がありますが、両親とも祖
 父母の世代には他者が家に結構出入りしていたように聞いたことがあります。

 ただ、聞いた限られた記憶だけですがそれをよくよく考えてみると、楽しく
 時間を過ごす(交流分析の「時間の構造化」で言う「雑談」や「親交」)と
 いうより、何か用件があってそこに人が来たり集う(「儀式」「活動」)こ
 との方が多かったのではないかと推測します。
 
 一方で、親戚の集まりは、子ども時代の私にとってはいとこ同士で遊べる時
 間でもありとても楽しいものでした。

 (祖父の仕事が家内操業的だったので、今ではそこにも儀式的、活動的な要
  素も多々あったようにも思いますが。)  

 おかげで、今でもそちらの親戚筋のいとこたちとは、年賀状のやりとりがあ
 り、久しぶりに再会してもすぐ打ち解けて話が始まります。

 私の祖父の一人の職業がちょっと特殊だったこともあり、そちらの祖母は、
 先述の書籍にも例として出てきた「我が家は・・・」という家族脚本のメッ
 セージを、孫の私にもしょっちゅう送っていたなぁということも思い出しま
 した。

 そのメッセージには確かに影響を受けている実感があります。

 父が子どもの頃父の両親に言われたという「家訓」のようなものも聞いたこ
 とがありますが、そちらはあまり影響を受けなかったようです。
 
 いや、2つある内の、1つはそうでもないかもしれません。

 良くも悪くも影響を受けているように思えてきました(笑)



 年末年始、家族親戚で集まる機会を持たれる方も多くいらっしゃることでしょ
 う。
 
 その機会に、年長の方から、家族や家系にまつわる話を聴いてみると、あな
 た自身に影響を与えている興味深い家族脚本に関する手掛かりが得られるか
 もしれません。

 私も今回の年末年始は、久しぶりに実家で過ごそうと思っています。

 両親の親や祖父母のことや、両親の子ども時代のこと、家訓めいたことや家
 族(家系)の特徴があると思うかなど、親きょうだいにちょっと聞いてみよ
 うかなと思う年の瀬です。  
 

 今年も1年間、ご愛読ありがとうございました。

 良いお年をお迎えください。


 

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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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