━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第188号 2011/07/29
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net 2,099部に発行
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みなさま、こんにちは。
秋に実践的ワークの講座が開催されます。
先生やよって立つ理論が異なると同じ技法を使ってもアプローチが違うこと
がわかります。
ワークショップは色々体験し、肌で感じ取りながら学べる点がいい所だと思
います。
ふるってご参加ください。
(森山貴代)
■CONTENTS■──────────────────────────
【1】セミナー情報:
(1)岡田法悦先生による
「ゲシュタルト療法 1日入門セミナー」
「今 ここ」の自分を感じとるために・・・
(2)「杉田先生と倉成先生による再決断療法
〜契約から治療への理論とワークショップ〜」
【2】コラム:「人は話を聴いてくれる人に語りたくなる」
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セミナー情報(1)岡田法悦先生による
「ゲシュタルト療法 1日入門セミナー」
「今 ここ」の自分を感じとるために・・・
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ゲシュタルト療法では、クライアントの過去の問題に「なぜ?」と分析を行
いません。
その代わりに、現時点でクライアントが過去の未解決な問題を「どのように」
繰り返し表現しているかに気づくことを求めます。
そのため、過去の出来事を話すのではなく、過去の未解決な問題を「今 こ
こ」でクライアント自身が再体験するようにサポートします。
そして、クライアントの体や非言語的な行為に注意をはらいます。
身体的な再体験を通じて、クライアントは自分自身に何が起きているかに気
づき、ありのままの「今 ここ」にいる自分を感じることができるのです。
岡田先生は、こうおっしゃいます。
「私は、理屈やマニュアルでは動かない人の心をありのままに
受容し、クライアント自身が自分のありかたや行動を選択する力を徹底的に
信頼することがカウンセラーの仕事であるという信念を強く持っています。」
本講座では、ゲシュタルトセラピーについての基礎知識と、セラピストのあ
り方について学びます。
講 師:岡田法悦
(ゲシュタルト・インスティテュート株式会社 代表取締役)
(日本ゲシュタルト療法学会副理事長)
日 時:平成23年9月3日(土) 9:30〜16:30
会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
参加費:ホームページにて申込受付 1名18,900円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名21,000円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1927-A1.html
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内容:
1.ゲシュタルトセラピーとは何か
2.セラピストの姿勢とプレゼンス
3・ワークの出発点
4.グループワークを行い、その後、フィードバック、振り返り・
質疑応答・解説を行います。
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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セミナー情報(2)「杉田先生と倉成先生による再決断療法
〜契約から治療への理論とワークショップ〜」
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交流分析の第一人者杉田峰康先生と、再決断療法のワークショップを数多く
開催されている倉成央先生による再決断療法を学ぶ方のための2日間です。
「理論」「ワーク」「ワークに関するフィードバック・解説」を交えて進め
ていただくので、どのように相手にかかわって行くのか、実践的に学ぶこと
が出来ます。
子供時代に親の影響のもとで発達して現在も進行中のプログラム、つまりそ
の人の生き方を「人生脚本」と呼びます。
「脚本」は人生のもっとも重要な局面でその行動を指図する、いわば「無意
識の人生計画」、「自分の生き方の癖」のようなものです。
このセミナーは、まず自分の「脚本」に気づくところからはじめます。
そして、参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワーク
(人生の軌道修正=「再決断」)を行い、続いてディスカッションによって
学習を深めてまいります。
講 師:杉田 峰康
(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
日本交流分析学会理事長)
倉成 央
(株式会社メンタルサポート研究所 代表、臨床心理士
九州女子大学非常勤講師、日本交流分析学会会員)
日 時:平成23年9月10日(土) 13:30〜16:30
11日(日) 10:00〜16:30
会 場:日本工業大学神田キャンパス(東京都千代田区)
(9/10) 4階 401教室
(9/11) 3階 多目的ホール
参加費:ホームページにて申込受付 1名50,400円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名52,500円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1923-A1.html
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内容:
【1日目】 9月10日(土) 《講師:杉田峰康》
1.再決断療法の理論について
・精神分析、認知行動理論などからの考察
・ ゲシュタルト療法、再決断療法の考え方
2.ワークショップで用いる再決断療法の技法のいくつか
・脚本チェック・リストによる自己分析
・「投影」から自分に気づく、ホット・シート(空椅子の技法)
シャトル法、夢のワーク、離別のワーク 等
【2日目】 9月11日(日) 《講師:倉成央》
3.再決断ワークショップ
※ 参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワーク
を行い、続いてディスカッションによって学習を深めてまいります。
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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コラム:「人は話を聴いてくれる人に語りたくなる」
★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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人はなぜ「交流」するのでしょうか?
交流分析ではその理由の一つを「ストロークを求めている」としています。
このところあらためて、「人は話を聴いてくれる人に語りたくなる」とい
うことを実感する機会がありました。
二人の異なった職業の方からの経験談を聴き、それをきっかけに私自身が
かつて経験したことも思い出しました。
そして、傾聴はプラスのストロークの一つであると交流分析では言います
が、まさにそうだなとあらためて思った次第です。
●体験談1 若者と話す機会の多いカウンセラー
いわゆる非行少年といいましょうか、悪さをして他者や社会に迷惑をかけ
てしまった青少年たちと関わっていらっしゃる方と話していたとき、その
方に急に質問されました。
「そういう青少年たちは、どんなタイプだと思いますか?」
私はステレオタイプな回答をしてしまったところ、その方からは意外な答
えが返ってきました。
「素直な人がとても多く、すごく素直にオープンに自分のことを話すんで
すよ」と。
さらに続けてその人は話しました。
「彼らは言うんです。『こんなに話を聴いてくれる人が、今まで身近にい
なかった』『こんな風に話を聴いてもらえたことが、これまでなかった』
と。」
彼らの根っこにはこのような素直な面があるにも関わらず、十数年の人生
では、それとは違う面を表面に見せることが習慣化するような日々だった
のでしょうか?
青少年たちにとって、話を聴いてくれる、理解しようという姿勢を示して
くれる人物の存在の大切さをあらためて感じました。
●体験談2 ゲームやネットへの依存をやめさせたい学校の先生
ある交流会で、初対面の方とこのような話題になりました。
「あなたは、どうやったら生徒たちがゲームやネットへの依存から離れら
れると思いますか?」と、私に質問されました。
私なりの見解はありましたが、あえてその方に尋ね返しました。
「あなたはどうお考えですか?」
その方は、私と同じ見解でした。
「話を聴いてもらえないからではないでしょうか。」
ネットには、満足といえるかどうかは別として、彼らなりにコミュニケー
ションが取れる場・世界が存在しています。
つまりは、「そこに行くとストロークがもらえる」、というわけです。
それが、望んでいるものかどうかは分かりませんが、そこから離れられな
いということは最低でも日常生活で得るものよりはマシな可能性は否定で
きないと考えます。
(もちろん、ゲームやネットそのものに対する面白さもあるのでしょう。)
先生は板ばさみのようでした。
話を聴いてあげたい気持ちはあるが、そのための時間が取れないほど様々
な業務に追われているようでした。
「じっくり話を聴く」ということは、聴く側に時間的・精神的余裕がない
と難しいことなのかもしれません。
学校の先生に限らず、私たちの多くが、時間的精神的に余裕の無い日々を
送っていることが多いのかもしれない、とふと考えました。
●体験談3 自分がこんなに話すタイプとは思っていなかった社会人
もうずいぶん前になります。
企業で働く人向けにのコミュニケーション講座に関わったことがありまし
た。
実習の一つに、ペアで互いの話をじっくり聴くというものがありました。
その実習のふりかえりで一人の方が話されたことは、今も忘れられません。
「(自分は)これまであまり話しをしないタイプだと思っていましたが、
話を聴いてくれる人がいると、こんなにも話すのだということに気づきま
した。自分でも意外で驚きました。」
その方は40代だったように記憶しています。
長い年月自分は無口だと思っていらっしゃった方が、実はそれは性格では
なく環境に対する反応であったことに気づかれたのは、大きな発見だった
ことでしょう。
その後その方は、周囲の人たちとどんな人間関係を作っていかれているの
か・・・。
安心して自分を語れる関係があることは、人生を豊かにしてくれると思い
ますし、メンタルヘルスの観点からも必要性を感じます。
・・・3つの例をお読みになって、みなさんはご自分のこれまでの経験の
どんなことを思い出されたでしょうか?
最近の社会全体的に、何かと「スピード」や「効率化」などで追い立てら
れ、じっくりゆっくり他者と時間を過ごすことが難しい傾向が増えている
ような気がしています。
そんな日々だからこそ、例えば夏休みの機会に、あえて身近な方とゆった
りとした時間を過ごし、相手を理解しようとする姿勢で互いにじっくりと
話を聴く、語ることをしてみてはいかがでしょう・・・。
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発行元:インターネット交流分析研究会
発行責任:森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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