Transactional Analysis News 187

index No.19
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第187号     2011/06/29
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,103部に発行
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 みなさま、こんにちは。九州地方南部が梅雨明けしましたね。
 今年の梅雨明けは例年より早く、しかも、また今年も猛暑かもしれない、な
 どという話も耳にする今日この頃。電力不足も懸念される中、いろいろ工夫
 して過ごしたいものです。
 今号では、夏から初秋にかけての講座をご案内いたします。
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)【再掲】杉田峰康先生による
     「『知っておきたい交流分析の基本
       〜 杉田先生の1日入門講座 〜」 

  (2)岡田法悦先生による
     「ゲシュタルト療法 1日入門セミナー」
       「今 ここ」の自分を感じとるために・・・
 
  (3)「杉田先生と倉成先生による再決断療法
       〜契約から治療への理論とワークショップ〜」
      

【2】コラム:「システム論的視点を学ぶ」




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 セミナー情報(1)【再掲】杉田峰康先生による
          「『知っておきたい交流分析の基本
            〜 杉田先生の1日入門講座 〜」 
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     「わかりやすい自己発見のと対人関係の心理学」

 
 交流分析(Transactional Analysis=TA)は、1950年代のアメリカで誕生し
 た、文字通り「人と人との交流」を「分析する」ことによる自己発見と対人
 関係についての実践的心理学です。

 その理論や方法は学習後すぐに活用することができるので、医学界ばかりで
 なく家庭、教育界、産業界でも、性格形成の分析やよりよい人間関係を築く
 のに利用されています。

 今回は、日本における交流分析の第一人者・杉田峰康先生に、これだけは知っ
 ておきたい交流分析の基本・全体像をご講演いただきます。

 

   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長) 
          
   日 時:平成23年7月31日(日) 9:30〜16:30

   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名10,500円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名12,600円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1915-A1.html  


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  内容:
   1.今なぜ交流分析か?:交流分析の目指すもの
   2.あなたの中の3つの私と5つの働き:心の構造分析
   3.わたしとあなたの交流の仕方:やりとり分析
   4.人はふれあいを求めて生きている:ストローク
   5.どのように時間を過ごしていますか?:時間の構造化
   6.あなたの人生スタイルは?:4つの基本的人生態度
   7.分かっているのにやめられない、なぜ?:ゲーム分析
   8.本当の自分を生きるために:脚本分析


  【杉田先生からの動画メッセージ】
     
   理論の単純化や他人操作の手段として今日流布されている交流分析に対
   して、「自分を知る方法としての、真の交流分析を知ってもらいたい」
   という杉田先生の強い願いが込められています。
    http://www.iryo.co.jp/movie/sitteokitai/sitteokitai.html  

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 セミナー情報(2)岡田法悦先生による
          「ゲシュタルト療法 1日入門セミナー」
            「今 ここ」の自分を感じとるために・・・
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  ゲシュタルト療法では、クライアントの過去の問題に「なぜ?」と分析を行
 いません。

 その代わりに、現時点でクライアントが過去の未解決な問題を「どのように」
 繰り返し表現しているかに気づくことを求めます。

 そのため、過去の出来事を話すのではなく、過去の未解決な問題を「今 こ
 こ」でクライアント自身が再体験するようにサポートします。

 そして、クライアントの体や非言語的な行為に注意をはらいます。

 身体的な再体験を通じて、クライアントは自分自身に何が起きているかに気
 づき、ありのままの「今 ここ」にいる自分を感じることができるのです。
 

 岡田先生は、こうおっしゃいます。

 「私は、理屈やマニュアルでは動かない人の心をありのままに
 受容し、クライアント自身が自分のありかたや行動を選択する力を徹底的に
 信頼することがカウンセラーの仕事であるという信念を強く持っています。」

 本講座では、ゲシュタルトセラピーについての基礎知識と、セラピストのあ
 り方について学びます。 



   講 師:岡田法悦
       (ゲシュタルト・インスティテュート株式会社 代表取締役) 
       (日本ゲシュタルト療法学会副理事長) 
          
   日 時:平成23年9月3日(土) 9:30〜16:30

   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名18,900円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名21,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1927-A1.html    


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  内容:
   1.ゲシュタルトセラピーとは何か 
   2.セラピストの姿勢とプレゼンス 
   3・ワークの出発点 
   4.グループワークを行い、その後、フィードバック、振り返り・
     質疑応答・解説を行います。 


  【岡田先生のゲシュタルト療法解説動画】
     
   前回の岡田先生のセミナー風景を掲載しました。
   「ゲシュタルト療法の基本的な考え方」を、しなやかな雰囲気と分かり
   やすい例えで解説されています。。
   http://www.iryo.co.jp/movie/okada/okada.html

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 セミナー情報(3)「杉田先生と倉成先生による再決断療法
            〜契約から治療への理論とワークショップ〜」
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 交流分析の第一人者杉田峰康先生と、再決断療法のワークショップを数多く
 開催されている倉成央先生による再決断療法を学ぶ方のための2日間です。

 「理論」「ワーク」「ワークに関するフィードバック・解説」を交えて進め
 ていただくので、どのように相手にかかわって行くのか、実践的に学ぶこと
 が出来ます。

 子供時代に親の影響のもとで発達して現在も進行中のプログラム、つまりそ
 の人の生き方を「人生脚本」と呼びます。

 「脚本」は人生のもっとも重要な局面でその行動を指図する、いわば「無意
 識の人生計画」、「自分の生き方の癖」のようなものです。

 このセミナーは、まず自分の「脚本」に気づくところからはじめます。
 
 そして、参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワーク
 (人生の軌道修正=「再決断」)を行い、続いてディスカッションによって
 学習を深めてまいります。
 

 

   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長) 

       倉成 央
       (株式会社メンタルサポート研究所 代表、臨床心理士
        九州女子大学非常勤講師、日本交流分析学会会員)
     
   日 時:平成23年9月10日(土) 13:30〜16:30
             11日(日) 10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス(東京都千代田区)
       (9/10) 4階 401教室 
       (9/11) 3階 多目的ホール 
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名50,400円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名52,500円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1923-A1.html   


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  内容:
   【1日目】 9月10日(土) 《講師:杉田峰康》

    1.再決断療法の理論について  
     ・精神分析、認知行動理論などからの考察 
     ・ ゲシュタルト療法、再決断療法の考え方 

    2.ワークショップで用いる再決断療法の技法のいくつか 
     ・脚本チェック・リストによる自己分析 
     ・「投影」から自分に気づく、ホット・シート(空椅子の技法) 
      シャトル法、夢のワーク、離別のワーク 等
 
   【2日目】 9月11日(日) 《講師:倉成央》

    3.再決断ワークショップ 
    ※ 参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワーク
     を行い、続いてディスカッションによって学習を深めてまいります。 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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   コラム:「システム論的視点を学ぶ」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 6月前半、杉田峰康先生による交流分析の視点から家族システムを考える講
 座を聴きました。

 そして、交流分析を学んでいる者にとって家族についてのシステム論を学ぶ
 ことは、とても有益で重要なことだと思いました。

 なぜなら、「家族」とは必ず複数のメンバーで構成されていて、そこには必
 ず何らかの「交流(言語・非言語、無視するということも含めて)」がある
 と気づいたからです。

 システムを構成する一人ひとりが、互いに影響しあっている。

 それが、誰か個人に症状や問題として現れたり、関係の問題として現れたり
 するということ。

 そこには交流分析の理論で言うところの、「基本的構え」「ストローク」
 「ゲーム」「禁止令」「時間の構造化」など様々なことで説明できる関わり
 が行われていることに、あらためて気がつきました。



 講座の中では様々なお話がありましたが、そのベースに共通してある次の考
 え方が、私にとって一番の学びでした。 

   個人が変われば、それが全体のシステムにも影響する。
   システムが変われば、それが各人にも影響する。

   症状や問題を無くすためには、
   家族メンバーがお互いにかかわり交流パターンを変える。

 そこには、「原因と結果」といった直線的な因果律だけでは原因究明できな
 い様々なことが絡み合っています。

 そこで、家族システムにおいては、「循環的因果律(円環論)」という考え
 方でアプローチしていくのだそうです。

 家族の中のAさんの言動(原因)がBさんの言動を誘う(結果)だけでなく、
 Bさんのそれがまた、別の家族メンバーの原因にもなっている可能性がある、
 と考えるのです。 



 「循環的因果律」の考え方は、家族だけでなく、職場や様々な集団活動にも
 とても役に立つのではないかと思いました。

 最近、ニュースではよく、誰かを悪者・犯人に仕立ててそこだけを攻撃すれ
 ばことが解決するような問題解決アプローチの事件を見聞きしますが、そこ
 にも循環的因果律(円環論)的なものの見方ができれば、違った解決方法が
 得られることがあるかもしれません。

 日頃キャリアカウンセリングやメンタルヘルスをテーマに活動している私と
 しては、「職場」もまた1つのシステムであり「職場に対するシステム論的
 視点」、循環的因果律的なものの見方を身につけたいと思った時間でもあり
 ました。

  

 
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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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