Transactional Analysis News 185

index No.19
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第185号     2011/04/27
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,110部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 
 まもなく始まるゴールデンウィークを目前に、いかがお過ごしですか?
 震災の影響で、今年は遠出を自粛する方、逆にこの時期こそと現地ボランティ
 アに行かれる方など、例年とは違う過ごし方をする方も少なくないのかもし
 れませんね。

 今号では、講座のご案内とともに「震災復興支援チャリティ企画第2弾」と
 して、子どもの心のケア関連情報の無料ダウンロードもご紹介しています。
 どうぞ利用ください。
                             (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)【再掲】震災復興支援チャリティ企画
          「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
            BCB 1日入門セミナー」

 
  (2)杉田峰康先生による新講座
     「家族の中の見えない力
       〜 交流分析の視点から家族システムを考える 〜」


【2】お知らせ:

  (1)無料ダウンロード
     「震災でストレス反応が表れている子どもをサポートする方のための
      子どもの心のケア −効果的な対応をするためのアドバイス−」
   
  (2)TA研究部会2011年度講座のご案内


【3】コラム:「こだまでしょうか」




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 セミナー情報(1)【再掲】震災復興支援チャリティ企画
               「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
                BCB 1日入門セミナー」
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 人は誰でも自分のニーズや欲求をもっています。

 しかし、良い自己像を持っていなければ、自分の欲しいものをストレートに
 求めることは、とても困難なことです。また、自分の欲しいものを求めない
 別の理由は、それが手に入らなかった時のことを心配するからです。

 ですから、よい関係とは、自分も相手も大切にしながら、自分の言いたいこ
 とを伝えあえる関係のことです。言葉ではよい関係の大切さは分りますが、
 実際どうするかということは案外分らないという悩みがあります。

 そこで本セミナーでは、具体的ですぐ使えるノウハウをデモンストレーショ
 ンでお示しして、実際的・効果的に学んでいただこうと思います。今回ご紹
 介する考え方や技法は、どれもとても効果的なものです。

 信頼しあえる関係を持つために役立つコミュニケーション法を練習してみま
 せんか?


   講 師:梅本和比己(サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
            ( BCBファシリーテータ)
       佐々木 啓(サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
            ( BCBファシリーテータ)
          
   日 時:平成23年5月28日(土)10:00〜16:30            

   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
 
   参加費:ホームページにて申込受付 1名 6,300円(資料代・消費税込)
       【予約前納制・受講料は全てこのたびの地震の義援金とします】

   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1895-A1.html



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  内容:
   1.よいコミュニケーションに役立つTAとNLPのスキル
   2.よりよいコミュニケーションと人間関係
   3.組織を活性化するBCBのテクニック

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)杉田峰康先生による新講座
          「家族の中の見えない力
            〜 交流分析の視点から家族システムを考える 〜」
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 ◇ 家族システム理論とその実際のエッセンスを学びましょう ◇ 
          〜セミナーへのお誘い〜
 
 ゲシュタルト療法の創始者、フリッツ・パールズの言葉に「人間にとって最
 大の“未完の仕事”は親を許していないことだ」というものがあります。

 「脚本分析と再決断ワークショップ」で取り上げられる問題も、突き詰めて
 いくと家族=親対私の問題であることが少なくありません。

 最近のTAは個人の内面の問題だけではなく様々な人間関係に見られる相互作
 用や私たちが置かれている“場”−システム−にも焦点を合わせる全人間的
 なアプローチへと発展しております。

 今回は今日の心身医学の基盤をなす Biopsychosocialな統合的一般システム
 論を復習したあと、その応用として重要な役割を果している家族システム理
 論とその実際のエッセンスを学びたいと思います。

 そこで用いられている概念、ルール、技法などをあなたの交流分析にどのよ
 うに取り入れ、活用できるか、ご一緒に考えてまいりましょう。
 皆様のご参加をお待ちしております。

                               杉田峰康
 

   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長) 
          
   日 時:平成23年6月12日(日) 

   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1911-A1.html   
   


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  内容:
   1.システムとは:システムというと、どんなものが頭に浮かびますか? 
     総合的一般システム理論の起源 

   2.システム理論

   3.家族システムにはどんな特徴があるでしょうか(岡堂)

   4.代表的家族システムズ・アプローチから学ぶ

   5.家族システム理論を交流分析に活用してみましょう


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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ(1)無料ダウンロード
     「震災でストレス反応が表れている子どもをサポートする方のための
      子どもの心のケア −効果的な対応をするためのアドバイス−」
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  ◇ 東北地方太平洋沖地震 震災復興支援チャリティ企画第2弾 ◇

 東日本大震災の少しでも早い復興を祈っていますが、相当長期的な支援・対
 応が必要であることは間違いありません。

 また、被災地の多くの人が将来はもちろん、今どうすればいいのかという悩
 みや緊張により、強いストレス状態にあります。

 特に幼い子ども達は、地震の恐怖とその後の様々なストレスによって、夜眠
 れない、落ち着きがない、チックやおねしょをするなどの症状に苦しんでい
 ます。

 このような状況への対応に役にたつように、臨床心理士の倉成央先生に「子
 どもの心のケア」を執筆していただき、その監修を臨床心理士の橋本泰子先
 生にお願いして、本書ができました。

 無償でご協力をくださった倉成先生・橋本先生に感謝するとともに、本書が、
 子どものケアに関わっていらっしゃる方々のお役にたつことを、心から願っ
 ています。
                  梅本 和比己(チーム医療 代表取締役)
 


   著 者:倉成 央(メンタルサポート研究所 臨床心理士)
   監 修:橋本泰子(臨床心理士)
   情報提供:株式会社チーム医療
          
 ダウンロード先URL
    https://www.iryo.co.jp/wp-content/uploads/kodomo_care.pdf 
 

 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ(2)TA研究部会2011年度講座のご案内
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 30年近くの長きにわたり交流分析の学びの場を提供されてきたTA研究部会
 ホームページにて、2011年度の講座案内が公開されました。
 交流分析に関心がある方ならどなたでもご参加いただけます。
 
 2011年度募集パンフレット: http://www.ta-kenkyubukai.jp/163.html 
 

 ▼ お問合せ:TA研究部会 
    http://www.ta-kenkyubukai.jp/contact.html 




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   コラム:「“こだまでしょうか”に学ぶストローク」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 東日本大震災でスポンサー各社のテレビCMが自粛され、ACジャパンによるCM
 が繰り返し放送されていたことがありました。
 
 ACジャパン(旧日本公共広告機構)とは、広告を営利目的のためでなく、公
 共のために役立てようと集まった放送業界・新聞業界・広告業界などの会員
 企業の資金によって運営されている組織です。



 その中で、金子みすゞの「こだまでしょうか」という詩のコマーシャルがあっ
 たことは、みなさんの中にも印象が残っている方がいらっしゃるのではない
 でしょうか?


   「遊ぼう」っていうと
   「遊ぼう」っていう。
 
   「ばか」っていうと
   「ばか」っていう。

   「もう遊ばない」っていうと
   「遊ばない」っていう。

   そうして、あとで
   さみしくなって、

   「ごめんね」っていうと
   「ごめんね」っていう。

   こだまでしょうか、
   いいえ、だれでも。

        金子みすゞ童謡集『わたしと小鳥とすずと』(JULA出版局)


 この詩の後に「やさしく話しかければ、やさしく相手も答えてくれる」と、
 男性ナレーションの声が続きます。



 このコマーシャルを見て私は、「これぞ、ストロークの例!」と思いまし
 た。

 
 
 人に肯定的ストロークを与えると自分にもたいてい肯定的ストロークが返っ
 てきますし、否定的ストロークを与えると自分にも否定的ストロークが返っ
 てくることが大半です。

 これを BCB(Breaking The Communication Barrier「コミュニケーション
 バリア」を切り開くスキルと考え方)を提唱しているエーブ・ワグナー氏
 は次のように表現しています。

  「あなたがストロークするものを、あなたは得る」


 
 ストロークはお金と違って、出し続けてもなくなることはありません。

 肯定的なプラスのストロークを他者にたくさん与える人ほど、本人にも周
 囲からたくさん返ってきて心も人間関係も豊かになることでしょう。

 また、喧嘩しても関係を修復する力があれば友人関係は修復可能ですし、
 喧嘩して折り合うということを繰り返しながらお互いの理解を深め関係を
 深めていくのが、友人関係をはじめとした身近な人との実際的なあり方で
 しょう。

 そこには肯定的なストロークがとても大切です。



 この金子みすゞの詩は、そんなストロークの話を子ども達にわかりやすく
 伝えるためのいい例えになるように思いました。

 
 


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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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