Transactional Analysis News 179

index No.18

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第179号     2010/10/30
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,172部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 
 先日、東京で木枯らし1号が例年より一週間ほど早く観測されました。
 「冬の訪れの知らせ」だそうです。
 個人的には、紅葉・黄葉が始まるこれからが秋本番、というイメージを持っ
 ていたのですが、もうその季節は秋がさらに深まり冬の足音が聞こえてくる
 時期なのだと知りました。

 それにしてもこのところ、急に寒くなりましたね。
 体調に気をつけてお過ごしください。           (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「1日10分 リラックス貯金術」&「やっかいごと解決法」
      〜2011年ストレス対策 6つの実践法〜
 
  (2)NLP入門セミナー in 東京

  (3)杉田峰康先生の新企画セミナー(仮題)

 
【2】おしらせ

    (1)TA研究部会の講座ご案内「TAエクササイズ」


【3】コラム:「ストレスと自我状態」




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 セミナー情報(1)「1日10分 リラックス貯金術」&「やっかいごと解決法」
           〜2011年ストレス対策 6つの実践法〜
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 日々のストレスは、いつの間にか私たちの心身に蓄積されます。

 それを抱え続けると、イライラ、不安、落込みなどの精神面や、不眠、頭痛、
 下痢などの身体面などにも影響を及ぼし、疾病にも発展する可能性がありま
 す。

 そんなストレス対策として、新年から直ぐに使える6つの実践法をご紹介い
 たします。



   講 師:新井 典生(産業カウンセラー、日本自律訓練学会準会員) 
            ( THP心理指導担当者、衛生管理者)
            (大阪商工会議所
              メンタルヘルスマネジメント検定第1種) 
            (日本交流分析学会認定交流分析士)
          
   日 時:平成23年1月23日(日)10:00〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名18,900円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名21,000円(資料代・消費税込)
       【予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1881-A1.html   


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  内容:
   1.自分自身のストレスを知りましょう
   2.ストレスから少し離れて自分を客観的に見てみましょう
   3.やっかいごとを効果的に解決しましょう
   4.リラックス貯金をためて、ストレスに強くなりましょう

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)NLP入門セミナー in 東京
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 NLPは1970年代の米国で誕生した、効果的なコミュニケーションスキルを
 含む新しい心理療法体系です。

 創始者のリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーの2人は、3人の天
 才的なセラピスト(ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバー
 ジニア・サティア、医療催眠のミルトン・エリクソン)の臨床場面を徹底的
 に分析し、その3人が無意識に行っているスキルの共通パターンを体系化し
 ました。

 その結果、心理療法として、また、コミュニケーション技法として、きわめ
 て強力なスキルが誕生しました。それがNLPです。

 今回の入門編はNLPのエッセンスを学んでいただくセミナーです。

 学びはNLPのスキルを実際に体験していただくことによって、実感をとも
 なったものになります。
 
 体験は知的に理解するよりはるかに効果的です。
 ぜひこの機会に体験されてはいかがでしょうか?



   講 師:梅本和比己(サンタフェ NLP/発達心理学協会認定トレーナー)
            ( ICC(国際コーチ連盟)認定国際コーチ)
            ( BCBファシリーテータ)
            (株式会社チーム医療 代表取締役)
     
   日 時:平成22年11月27日(土)〜28日(日)
       両日とも10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学 3F多目的ホール(東京都)

   参加費:ホームページにて申込受付  1名26,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・ FAX・郵送申込)1名28,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1876-A1.html


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  内容:
      NLPの目標である自分自身の主観を知ることと、
      自分をよい状態に保つ方法を体験学習します。
      1.NLPを学ぶ意味
      2.自分の主観と状態を知る
      3.内的な体験」と「よい状態に変える」ということとは?

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(3)杉田峰康先生の新企画セミナー(仮題)
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 まだ内容は未確定ですが、交流分析に関する新企画セミナーを、第一人者の
 杉田峰安先生と検討中です。

 詳細が決まりましたら、追って当メルマガにてご案内いたします。



   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
        日本交流分析学会理事長) 
    
   日 時:平成23年2月27日(日)


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ(1)TA研究部会の講座ご案内 「TAエクササイズ」
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 交流分析の考え方を応用したエクササイズやゲームを体験し、FCを開放しま
 せんか?

 「子どもの頃の純粋な気持ち」に戻ったり、時軍事心への気づきを楽しみな
 がらの体験学習です。

 体験を通して、職場、学校、グループ活動にも役立つヒントや実践例が得ら
 れるでしょう。

 

   講 師:TA研究部会運営委員、他
    
   日 時:平成22年11月13日(土)10:00〜16:30

   会 場:全国市町村会館 ホールA(東京都内)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名5,000円(資料代・消費税込)
 
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  内容:
   1.TAエクササイズとは
   2.出会い〜気づき
   3.可能性〜共感
   4.新しい自分への出発(たびだち) 
   5.ふりかえり・まとめ

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 ▼ お問合せ・申込:TA研究部会事局
    http://www.ta-kenkyubukai.jp/ 




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   コラム:「ストレスと自我状態」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 今月14日は、チリ鉱山落盤事故発生から70日ぶりの救出劇を世界中が注目し
 た日でした。

 閉じ込められた33名全員が無事だったこと、本当に喜ばしいことです。

 地下700mの暗い空間に閉ざされた状況は、どれほどストレスフルだっただろ
 うかと思います。

 ニュースなどによると最初は殴り合いなどもあったようですが、規則正しい
 生活を行い、メンバー間に信頼とチームワークが生まれ、厳しい状況を乗り
 切ることができたと聞きます。

 その間、メンバーの心、関係に、どんなプロセスがあったのか気になるとこ
 ろです。


 交流分析とストレスの点から、2つのことに特に関心を持ちました。


 1つは「A」の働きです。

 同じ空間で同じ出来事を体験しても、精神状態が人によって違っていたよう
 です。
 ユーモアを言ったり、厳しい状況の中でも楽しめることを見つけられた人も
 いるようですが、絶望的な気持ちや、うつ状態になった人もいるといいます。

 そのような各自の精神状態の違いを生み出す要因はいろいろあるのでしょう
 けれど、その一つとして、Aの働きの違い(=物事の受けとめ方の違い)が
 あります。

 認知療法では、できごとが感情をおこすのではなく、できごとに対する「認
 知(受け止め方)」によって感情が変わってくるといいます。

   できごと → 認知(受け止め方) → 感情や行動

 できごとに対し、Aで冷静に、客観的に、状況把握をし、合理的な判断をす
 ることが、ストレスフルな状況を乗り切る一つの方法だと、あらためて思い
 ました。

 鉱山の中にいた人たちは、あの状況下において心の中でどんなプロセスがあっ
 たのでしょうか。



 もう1つ関心を持ったのは、ストレス下における自我状態のあり方について
 です。

 生死にもかかわる厳しい状況の中で、メンバー同士の人間関係、コミュニケー
 ションにも様々なことがあったと思います。

 しかし、破滅的な関係・事態にならなかったのは、メンバーがなるべく自我
 状態の肯定的な面で過ごしていた、あるいは、過ごそうとしたからではない 
 か? と考えました。

 ニュースは、できごとの全てを伝えているとは限りませんが、私が見聞きし
 た範囲では、事故現場に閉じ込められたメンバー達の行動には、5つの自我
 状態の肯定的な面と一致するものが多いように思えました。

 例えば、

 ・リーダーシップ、責任感(CP)
 ・思いやり(NP)
 ・冷静な現状分析、判断、計画(A)
 ・ユーモア、歌う(FC)
 ・協調性(AC)         などです。


 これらは、70日間の厳しい状況の中での限られた一部の様子かもしれません。

 しかし、私はニュースで上記のような彼らの行動を知り、事故現場では全て
 の自我状態の肯定的な面がいたるところで発揮されたのだろうと思いました。

 そして、各人がどの自我状態でそれを発揮するかによって、その人の個性や
 役割の落ち着きどころが決まっていくのだろうと想像しました。


 ストレス状況におかれると、私たちは時に、自我状態のマイナス面が出てく
 ることもありましょう。

 ストレスがかかった時にこそその人の性根が出ると思うできごとが、私のこ
 れまでの経験にも何度もありました。

 しかし、そういう状況のときこそ、各自我状態の肯定面を意識した言動を行
 い、ゲームでなく相補交流でのコミュニケーションを心がける必要があるの
 かもしれません。

 
 この鉱山事故に関しては、まだ明らかにされていない情報も色々あるかと思
 います。

 限られた私個人が見聞きした情報の中で考えたことですが、このような危機
 的な状況での人の心や相互の人間関係について考える良い機会となりました。




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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