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■ ■ ■ ●交流分析メールマガジン 第170号 2010/01/22
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■ ■ ■ http://www.iryo.co.jp/ta-net 2141名に発行
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みなさま、こんにちは。
真冬並みの寒さの後に、大寒とは名ばかりの暖かい日がきて、今年の関東地
方のお天気は極端です。早咲きの梅が近所で咲き始めました。他の梅の木も
蕾がかなりほころんできました。
自然は少しずつ春の準備をしていると思うと、厳しい寒さもやがては緩んで
来る日が楽しみになります。
今回は、中部地方のセミナー・イベントのご案内もあります。
(森山貴代)
■CONTENTS■──────────────────────────
【1】セミナー情報:
(1)エーブ・ワグナー氏直接指導
「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
BCBベーシックコース」
(2)「心の中の5人家族〜彼らが織りなす人生ドラマ〜」
〜名古屋開催 「交流分析」を通して自分を再発見!〜
&「日本交流分析学会第35回大会」のご案内
【2】お知らせ:
「杉田塾」〜杉田先生と学ぶ統合的交流分析療法〜 受講生募集中
(ネット映像と DVD、副読本による「再決断療法」の通信講座)
【3】コラム:「Pの継承」
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セミナー情報(1)よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
BCBベーシックコース
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「BCB(Breaking the Communication Barrier)」とは、TA(交流分析)と
NLPのスキルを用いて『コミュニケーションバリア』を切り開く方法を学ぶ
セミナーです。
エーブ・ワグナー先生の開発した「BCBプログラム」は、わかりやすい対
人関係と自己理解の心理学「交流分析」と、自分が望む良い状態を手に入れ
るための心理学「NLP(神経言語プログラミング)」を組み合わせた、実
践的なコミュニケーションスキルです。
「BCB」は、「あの人」の考え方や行動の意味を理解し、「あの人」を変
えるのではなく、「あの人との関係を変える」プログラムです。
交流分析を有効に活用したい方にお勧めです。
次のコース 『ファシリテータ養成コース』 に進むには、本コースを修了し
ていることが条件です。
講 師:エーブ・ワグナー
( BCBプログラム開発者、国際TA協会教授会員)
( NLPマスタープラクティショナー、社会学修士 )
通 訳:楯 江里奈
日 時:平成22年3月20日(土)10:00〜18:00
21日(日) 9:30〜18:30
22日(月・祝) 9:30〜14:00
会 場:ゆうぽうと カルチャープラザ 5Fたちばな(東京都)
参加費:ホームページにて申込受付 1名83,000円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名85,000円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1821-10012X-A.html
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内容:
1.人の行動を理解する 〜自我状態〜
2.人の考え方を理解する 〜視覚、聴覚と触運動感覚のチャンネル〜
3.典型的なコミュニケーションのパターン 〜相補交流〜
4.非効果的な人間関係のパターン 〜相互依存〜
5.モチベーションのキー 〜ストローク〜
6.スマートに問題を指摘する 〜建設的な対応(フィードバック)〜
7.難しいケースにおいての対応 〜交差交流とペース合わせ〜
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※「BCB(Breaking the Communication Barrier)」がどういう内容の講
座なのかご関心のある方には、「 BCB・1日入門セミナー」もお勧めし
ます。
講 師:梅本和比己(サンタフェ NLP/発達心理学協会認定トレーナー)
( BCBファシリーテータ)
日 時:平成22年2月7日(日)10:00〜16:30
会 場:日本工業大学神田キャンパス 3階 多目的ホール(東京都)
参加費:ホームページにて申込受付 1名16,800円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名18,900円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1813-10012X-A.html
▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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セミナー情報(2)「心の中の5人家族〜彼らが織りなす人生ドラマ〜」
〜名古屋開催 「交流分析」を通して自分を再発見!〜
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私たちは、自分の周りにいる人たちが、どんな性格で、自分と気の合う人な
のかどうかをいつも気にかけています。その根底には、「よりよい人間関係
を作りたい」「対人関係のストレスを減らしたい」という思いがあるからだ
と思います。
そのためには自分自身の長所や短所、反応や行動のパターンを把握すること
で、自分をより好きになることが先決です。より自分を理解し、自分という
人間が好きになると、周りにいる人たちのことも少しずつ理解できるように
なっていくでしょう。
そこでとても役に立つ方法が、「交流分析」と呼ばれる心理技法の体系です。
このセミナーでは、同タイトルの書籍の著者である芦原睦先生に、「交流分
析」を通して自分を再発見しよりよい人間関係を築くためのヒントをお話し
いただきます。
講 師:芦原 睦
(中部労災病院 心療内科部長、
同 勤労者メンタルヘルスセンター長
日本心身医学会理事、日本心療内科学会理事)
日 時:平成22年5月8日(土)10:00〜15:00
会 場:ウインクあいち 1103会議室 (愛知県名古屋市中村区)
参加費:ホームページにて申込受付 1名10,500円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名12,600円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1827-10012X-A.html
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内容:
1.知らず知らずに書き上げた、あなたの人生ドラマ・シナリオ
2.あなたの知らない<あなた>
3.エゴグラム・パターンでみる生き方の<クセ>
4.<生きグセ>が作る<ストレス病>
5.人と人との相性を知り、よりよい人間関係を育むために
6.無意識に自分を動かす人生ドラマ・シナリオ「脚本」
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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※ 「日本交流分析学会第35回大会」のご案内 ※
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名古屋市内では、翌6月に「日本交流分析学会第35回大会」も開
催されます。
参加申込の受付もすでに始まっています。ふるってご参加下さい。
期 日:平成22年6月12日(土)〜13日(日)
会 場:愛知県産業労働センター
詳細ページ http://www.neomedix.jp/jsta2010/index.html
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お知らせ:「杉田塾」〜杉田先生と学ぶ統合的交流分析療法〜受講生募集中
(ネット映像と DVD、副読本による「再決断療法」の通信講座)
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2010年1月より「杉田塾」がスタートするにあたり、入塾生を募集中です。
「杉田塾」とは、「統合的交流分析療法」を映像と副読本で1年間かけて学
ぶ通信講座です。
2009年9月に株式会社チーム医療主催で開催されたワークショップ「杉田峰
康先生のスキルを学ぶ スーパービジョン・ワークショップ 〜自己理解と
共感的交流の実際〜」( http://www.iryo.co.jp/q1732.html )が映像化され、
全国どこでも学べるようになりました。
第1回目の配信内容は「転移について」です。なかなか理解するのが難しい
「転移」を、杉田先生にわかりやすく解説していただきます。
また、杉田塾開講後いつお申込されても、それまでに配信された動画を見る
ことができますのでご安心下さい。
2011年3月には、毎月配信されたネット映像をDVD2枚組みにして進呈します。
講 師:杉田峰康(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師)
(日本交流分析学会理事長)
期 間:平成22年1月より12月までの1年間
資 格:・TAを学習された(学習されている)医療、看護、カウンセリ
ング、保育、教育に従事されている方
・研修講師として活動されている方
年会費:1名 27,300円(本体価格26,000円+税)
(1年間のネット映像閲覧費用、副読本2冊、ネット映像を収
録したDVD費用含む)
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-STJ01-10012X-A.html
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主な内容:
1.統合的アプローチとしての交流分析
2.関係性モデルへの発展の背景
3.心理ゲームと転移
4.統合的アプローチとしてのTA・ゲシュタルト療法
学習システムと入塾生限定の特典:
1.毎月1回、ネット映像での自宅学習(動画配信)
2.年2回の「統合的アプローチによる新しいTA」(定員24名)と年1回
の「脚本分析と再決断」(定員30名)への優先案内・受付
3.年度末に、毎月のネット映像をDVD2枚組にしてお送りします(非売品)
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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コラム:「Pの継承」
★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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知人から聞いた話です。
その人の近所にある家族が住んでいて、しょっちゅう大きな声が聞こえてく
るのだそうです。
家族構成は、小学生くらいの女の子二人と、その両親、おばあさん。
聞こえてくるのは、女性陣の怒ったり注意する声だといいます。
興味深いのは、その怒り方の中身や言い方が、三代そろってそっくりらしい
のです。
どんなことが聞こえてくるのか、興味深くなって知人に質問したところ、
「ほらほら、早く早く! ○○しなさい!」
「だめじゃないの! ・・・まったく!」
「さぁ、行くよっ!!」
といったたぐいのものだということです。
そのようなことを、おばあさんがお母さんに何かを口やかましく言う時と、
お母さんが子ども達に何かを言う時と、上の子が下の子に何かを言う時、み
んな言葉から口調までそっくり同じなのだそうです。
知人は交流分析を勉強していることもあり、「まさにPが世代を超えて取り
込まれていく例で、興味深いんです」と話していました。
相手に対して支配的だったり、「べき」といったニュアンスを含む言葉は、
「CP」の否定面の特徴です。
この手の発言の多い人は「口やかましい人」「頭ごなしな人」などと評され
ることもあるのでしょうね。
そこのお宅の上のお嬢ちゃんが、友達との間も同じようなものの言い方をし
てると、友達関係はどんな風になっているのだろう? と気になってしまい
ました。
一方、私は私で、Pの特徴が親子間で継承されていくことについて、最近別
のケースで考えさせられました。
親子コミュニケーションの講座で、こんな質問を受けたのでした。
「我が子が友達から理不尽なことをされた時、どう見たって相手が一方的に
悪い場合もあります。そんな場合、親は子どもがその子との体験や悪口を
自分に言った時に、受け止めてやれないかもしれない。一緒になって相手
が悪いと感情的に怒りたくなるかもしれない。それういう時はどうすれば
いいのか?」
私はその問いに対して、「たとえ相手に非があったとしても、相手の子ども
を全否定することだけは避けて欲しい」と述べました。
確かにわが子が理不尽な目に遭っていたら、遭わせた相手に怒りを感じるこ
ともあるでしょう。
しかしそれについて、親という子どもに対して大きな影響力を持った立場の
人が、安易に感情的に「相手が絶対に悪い、許さない」という極端な評価、
相手を全否定するような評価を口にして、怒りを表現するのはどうかと思う
のです。
なぜなら、こういった親のP(あるいは感情的なCもセットかもしれません)
を子どもによっては取り込むと考えるからです。
人には誰にだって長所というものがあり、完璧でないがゆえに過ちを犯すこ
ともあります。
「その日」だけだったかもしれないし、「そのやり方」は確かにまずかった
かもしれないし、「その関係」にだけ起こっている可能性もある。
その子のことを好きという子もいれば、その子をいとおしく思う人たちもい
るわけです。
誰にでも、その人の良さを分かってくれる人が身近にいるものです。
全否定は、上記のようにものを見る視点を失う可能性もあるだけでなく、相
手の人格を否定し、人間関係を修復する機会も奪うことになりかねいと私は
思うのです。
先述した「人には誰にだって長所というものがあり、完璧でないがゆえに過
ちを犯すこともある」という視点は、NP的な温かみのある視点とA的な客観
的な視点があわさったものであると、私は考えます。
友達に嫌なことをされて悪口を訴えるわが子にも、このような視点で対応す
る必要があるのではないでしょうか。
その場合、相手を全否定するのではなく、部分否定という形になります。
「確かにそんな風にされたら嫌だったよね」
(いつもは違う面もあるよね)
「○ちゃんのその言い方はママもひどいと思う」
(そんな言い方しない時もあるよね)
もちろん、わが子に対してもそうであってほしいと思います。
ここ数年の話だったと記憶しますが、あるニュースで、最近の子どもたちは
すぐに「許さない」ということを口にする、といったことを聞きました。
対人関係において修復の余地の無いものの見方を示す言葉を安易に口にする
ことを、誰から取り込んだのかな? と気になるところです。
交流分析では、親が子どもに対して言ってることよりも、「やっていること」
の方が強く伝わるともいいます。私達が幼い頃に取り込んだことには、たい
てい「モデル」がいるといわれています。
あなたは、誰にとってどんな「モデル」でありたいですか?
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発行元:インターネット交流分析研究会
発行責任:森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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