Transactional Analysis News 164

index No.17

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第164号     2009/07/29
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2096名に発行
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 みなさま、こんにちは。

 子どもたちは夏休みになり、「大暑」という1年で一番暑さが厳しくなると
 いわれる時期になりましたが、全国的に戻り梅雨や雨による災害でレジャー
 どころではない地域もあるようですね。災害に見舞われた方々にはお見舞い
 申し上げます。

 先週末、私の住んでいる川崎市では盆踊り大会がありました。東京の知人の
 地域でもあったようです。お盆も7月の間に終わりました。
 関西にいた頃は、お盆も盆踊りも8月だったと記憶します。
 ちなみに私の好きな沖縄では、旧暦の7月(今年は9月上旬)がお盆とのこ
 と。

 同じような習慣でも、地域によって時期が違うのですね。
 きっと風習も違うことでしょう。「お盆」と聞いて蘇る子ども時代の記憶も
 人それぞれ違うのかもしれません。  (森山貴代)



■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)職場のメンタルヘルスと復職支援 〜予防から復職まで〜

  (2)杉田峰康先生による
     「スーパービジョン・ワークショップ」
      〜自己理解と共感的交流の実際〜


【2】コラム:「ゲシュタルト・セラピーとTA」


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 セミナー情報(1)職場のメンタルヘルスと復職支援 in 名古屋
           〜予防から復職まで〜
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 交流分析を学んでいる方の中には、メンタルヘルスに関わっている方もいらっ
 しゃることでしょう。

 近年、産業界において、成果主義の導入、人員削減による労働負担の増大な
 ど、勤労者を取巻く環境はストレスを増長させやすいものとなっています。

 それに伴い、勤労者のメンタルヘルスの問題が増加し、休職・離職・自殺な
 どの問題が深刻化しています。

 今回のセミナーでは、メンタルヘルスセンター長・心療内科部長として多く
 のストレス関連性疾患の勤労者の診察を行っている芦原睦先生と、心療内科
 スタッフの山内麻利子先生のお二人に、職場のメンタルヘルスと復職支援に
 役立つご講演をお願いしました。



   講 師:芦原 睦(中部労災病院 心療内科部長) 
           (同 勤労者メンタルヘルスセンター長) 
           (日本心身医学会理事、日本心療内科学会理事) 

       山内 麻利子(中部労災病院 心療内科) 
             (同 勤労者メンタルヘルスセンター)
             (医療心理士・産業カウンセラー) 
 

   日 時:平成21年8月29日(土)  

   会 場:愛鉄連厚生年金基金会館 第3・第4会議室(名古屋市内)
   
   参加費:1名 通常価格 25,200円(資料代、税込)
       ホームページからの申込みの場合 23,100円(税込)
       【いずれも予約前納制】
          
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1658.html  


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   内容:
    ・ストレス病の予備知識 
    ・メンタルヘルスにおける予防活動 
    ・心療内科を訪れた職場ストレス症例 
    ・実習
    (STPH[心と身体の健康調査表]、
     サイコソマティックシート[psychosomatic:心身相関の]の使い方) 
    ・産業医から紹介された事例研究 
    ・心身症・うつ病の知識と対応 
    ・復職と再発予防のストラテジー 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 セミナー情報(2)杉田峰康先生による
          「スーパービジョン・ワークショップ」
             〜自己理解と共感的交流の実際〜
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 ●杉田峰康先生の「スーパービジョン・ワークショップ」、第2回目の開催!

  今年3月に開催しました「スーパーバイズ・ワークショップ」に引き続き、
 「心理療法としての交流分析」の技法を実践的に身につけていた
 だくためのスーパービジョン・ワークショップを開催します。

 今回も、これまで「脚本分析と再決断」ワークショップ(チーム医療主催)
 に参加された方限定で、杉田先生のスキルとノウハウを学習していただきま
 す。

 カウンセリングや心療内科的治療に従事されている方はもちろん、「TAゲシュ
 タルト」の技法を学習したい方は、症例をご持参いただき、是非この機会を
 ご利用ください。


 *参加条件となる 「脚本分析と再決断」ワークショップは、
  8月1日(土)・2日(日)にも開催されます。
  まだ若干お席がございます。 http://www.iryo.co.jp/q1292.html 



   日 時:平成21年9月5日(土)〜6日(日)  

   会 場:日本工業大学神田キャンパス3F多目的ホール(東京都千代田区)
 
   参加費:この講座はホームページ上には案内はございませんので、
        参加費は sasaki@iryo.co.jp にメールでお申し込みの場合
        1名 53,550円(税込)とさせていただきます。
       
   詳 細: お問合せください。 株式会社チーム医療 佐々木
         sasaki@iryo.co.jp
 


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   内容:
    1.統合的アプローチとしての交流 
      〜TAの発展の歴史〜
    2.関係性モデルへの発展の背景を学ぶ(1)
      〜自我心理学・対象関係論〜
    3.関係性モデルへの発展の背景を学ぶ(2)
      〜乳幼児発達心理学〜
    4.心理ゲームと転移 
      〜心理ゲームの源としてのゲーム、転移・逆転移について〜
    5.統合的アプローチとしてのTA・ゲシュタルト療法
      〜基本的な考え方の復習、いくつかの技法〜

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
   http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 コラム:「ゲシュタルト・セラピーと交流分析」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 今年は、あるところでゲシュタルトセラピーのワークショップに参加してい
 ます。

 初回は、ゲシュタルトセラピーの概要説明と、エンプティチェア(空椅子)
 の技法をつかったワークが主でした。

 自分の中の「A」という部分と「B」という部分、自分の中の「親(TAでい
 うP)」と「子ども心の自分(TAのC)」など、ケースによってワークをす
 る人の中から、その人自身の中にあるいろいろな要素が登場してきます。

 以前から、そういうワークを見ていて不思議だなぁと思うのは、ワークをす
 る人は、「A」「B」「親」「子」に想定された席に座ると、あたかもその
 ようにふるまうことが多いということです。
 
 表情や声のトーン、ものの言い方まで明らかに違う方もいらっしゃいます。
 もちろん、姿勢も違ったりします。

 まるで「それ」または「その人」が乗り移ったかのように見えることもあり
 ます。

 やっているご本人たちに後から聞くと、わざとそうしているわけではなく、
 「それ(その人)になってみたつもりで」とファシリテーターから提案が出
 たら、「自然とそういう役割が取れるのだ」「自然とそんな風になる」と話
 されます。

 一人ひとりの中には、様々な「わたし」が存在し、それらの間にある葛藤が
 悩みになったり身体症状になったり、イキイキしていない“感じ”になって
 いて、ワークをすることによりそれらが統合されていくことがよくわかりま
 す。



 私自身の中にも様々な葛藤や抑えている(イキイキと生きていない、パワー
 を発揮していない)ような側面などいろいろ感じます。

 ワークショップに参加しながら、自分の中にある「私」がどんな形で飛び出
 してくるのか(しかも人前で)が予測不可能で恐ろしいという気持ちと、そ
 ういう気持ちも乗り越えて「私」と出会ってみたいという気持ちの葛藤もあ
 ります(笑)

 心理学の勉強仲間にそのことを話したら、「それそのものをワークするのも
 おもしろいかもね」というコメントをもらいました。

 うん、それは面白そうだな!と勇気がわいてきました。

 講座は年間を通してシリーズで行われますが、その間にどんな「私」と出会
 えるか、私自身がワークを通してどんな気づきを得ていくのか楽しみです。



 ところで、交流分析とゲシュタルトセラピーを統合した「TA・ゲシュタルト
 療法」でも、エンプティチェアの技法がよく使われます。

 もともとのゲシュタルトセラピーとの主だった違いは、

 ・セッションの最初に「何が問題で、それをどう変えたいか」という契約
 を結ぶ
 ・人生脚本やインパス、禁止令、ラケット感情、自我状態など、交流分析
 の理論と結び付けた形でのアプローチ
 ・再決断療法では「FC」によって人生脚本を書き換える

 などがあげられます。



 具体的・実際的なことは

 書籍「新しい交流分析の実際 TAゲシュタルト療法の試み」
 杉田峰康 著 創元社

 が参考書となりましょう。


 また、8月1日(土)、2日(日)の「脚本分析と再決断」ワークショップ
 http://www.iryo.co.jp/q1292.html 

 を体感されるのもいいかもしれません。
 こちらのワークショップでは、TAの基礎知識の解説時間も若干ありますが、
 事前にTAそのものに関して書籍等で理解を深めておかれることをおすすめし
 ます。

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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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