Transactional Analysis News 159

index No.16

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●【訂正版】交流分析メールマガジン 第159号 2009/02/24
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,332名に発行
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 みなさま、こんにちは。2月の中旬、親の古希を祝って、家族一同9名がそ
  ろっての家族旅行に行ってきました。三世代の家族が全員そろって旅行した
  のはこれが初めてでした。

  幸いにも、2月とは思えない暖かで(暑いくらい!)天候に恵まれた2日間
  で、和気あいあいと楽しい時間をすごせました。
  
  笑顔、気遣い、弾むおしゃべり、楽しい体験の共有・・・。
  たっぷりとストローク交換できた思い出に残る旅となりました。(森山貴代)



■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「大きな〇(まる)のかかわり」
          −ヴァーチューズ・プロジェクト(美徳の教育プログラム)入門−
  
  (2)「メンタルヘルスの実践に役立つスキルと知識」

 
【2】コラム:「“心の対話”を文字にしてみる」


【3】お知らせ:
 
  (1)イベント:第34回  交流分析学会学術大会



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 セミナー情報(1)「大きな〇(まる)のかかわり」
          −ヴァーチューズ・プロジェクト(美徳の教育プログラム)入門−
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  ヴァーチュー(virtue)とは日本語の「美徳」を意味します。美徳とは「美
  しい徳行。道徳の基準にあった性質や行為。」です。人格の構成要素である
  「美徳」は、私達一人ひとりの中に、生まれながらに潜在的な可能性として
  存在しています。

  ヴァーチューズ・プロジェクトは、人間本来のあり方を呼び起こし「美徳の
  芽」をはぐくむ国連表彰のモデルプログラムです。
  
  ヴァーチューズ・プロジェクトの背景にある「5つのエッセンス」の中には、
  交流分析の立場とも接点が見られるものがあります。

  「お互いのいのち・人格を尊重する」=「I am OK, You are OK」 
  「美徳に基づいた言葉を使う」= プラスのストローク 
  「相手の心に深く寄り添うような在り方・聴き方をする」
                                        =プラスのストローク、NPの発揮  

  子どもたちの内にある「美徳の芽」をはぐくみながら、かかわる大人自身も
  自分の内なる美徳の発揮の機会を得ていけるプログラムといえましょう。

  本セミナーは、3月20日(金・祝)に行われる一日プログラムの紹介セミナー
  です。
   (一日プログラム「思いの力・言葉の力」
     http://www.iryo.co.jp/q1182.html )



   講 師:鈴木るみ子
              (ヴァーチューズ・プロジェクト マスター・ファシリテーター) 
             (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)

   日 時:平成21年3月19日(木)19:00〜21:00【2時間】

   会 場:きゅりあん 5F・第2講習室(東京都品川区)
   
   参加費:WEB価格1名 3,150円 (資料代・消費税込)
       【WEBからの予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1175.html  



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  内容:
   ・ヴァーチューズ・プロジェクトとは? −精神的な支柱を持つということ− 
      ・今の時代と人間関係 −心の成長を阻むものは?− 
      ・人間としての心の本質、そして「いのち」の願い 
      ・大きな〇(まる)のかかわり −成長し合う人間関係− 
      ・ヴァーチューズ・プロジェクトにおける5つの態度 
      ・力を奪う言葉と力を与える言葉 
      ・相手に寄り添う聴き方 
      ・リップルエフェクト(さざ波効果) 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 セミナー情報(2)「メンタルヘルスの実践に役立つスキルと知識」
                     ― 役立つスキルと知識を1日に凝縮 ―
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 心の病による問題が深刻化する中で、メンタルヘルス対策について、お悩み
  でないでしょうか?

  チーム医療は、医療・心理・コミュニケーションのセミナーを1700回以上行っ
  てまいりました。
  その強みを活かして、メンタルヘルスの幅広い知識と、実践に役立つスキル
  を提供いたします。

  自身の心身の健康を維持するセルフケア、上司・先輩として部下・後輩のメ
  ンタル対策を行うラインケア、これらに役立つ実践的な各スキルを、体験ワー
  クを通してポイントと重要性を学ぶ事が出来ます。
                            (チーム医療)


   講 師: 新井典生(山一電機株式会社 総務部長)
               梅本和比己(株式会社チーム医療 代表取締役)
               佐々木啓(株式会社チーム医療・天龍武術会所属)
   
   日 時:平成21年4月19日(日)  

   会 場:北とぴあ 7F第2研修室 (東京都北区)
   
   参加費:1名 通常価格 11,970円(資料代、税込)
       ホームページからの申込みの場合 9,870円(税込)
       【いずれも予約前納制】 
            
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1141.html  


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  内容:

      1.自己への気づき (認知療法、NLP)    
     *「認知療法」とは、自分の「認知のゆがみ」のパターンを知り、
            柔軟性を高めることでストレス対処を行う療法です。
     *「NLP」とは、悩みや問題のある状態を、自分が望む良い状態
            に変化させるための様々なノウハウです。

     2.相手の理解 (傾聴)
     *「傾聴」とは、相手の話や思いに耳と目と心を傾けて、相手の身
            になって聴くことです。
 
     3.自分の気持を伝える (アサーション、交流分析)
      *「アサーション」とは、自分も相手も大切にしながら、誠実に、
            率直に、対等に自分の気持ちや意見を表現する方法です。  
      *「交流分析」とは、アメリカで誕生した「わかりやすい自己発見
            の方法で、対人関係の心理学」です。

     4.心身のリラックス(呼吸法、自律訓練法) 
          *「呼吸法」は、キツイ運動でもなく、道具もお金も必要なく、い
            つでもどこでも行なえる習得しやすいリラクセーション法です。  
      *「自律訓練法」とは、自律神経のバランスを回復させる治療技法
            であり、心身の緊張を解くリラクセーション法として有効です。
                        
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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コラム:「“心の対話”を文字にしてみる」

           ★交流分析について、ともに学びあいませんか?★
             ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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  みなさんは、「手紙〜拝啓  十五の君へ」という歌を聴いたことがあります
  か?

  日本の女性シンガー・ソングライターであるアンジェラ・アキさんが、昨年
  の NHKの全国学校音楽コンクール中学校の部合唱課題曲として書き下ろした
  曲です。紅白でもご本人が歌っていました。

  私は実はこのとき初めて聴いたのですが、歌のメッセージに強く感動しまし
  た。

  「十五の僕」と「大人の僕」が手紙を通してやり取りをするメッセージで綴
  られた歌詞は、聴いていてじーんときてしまう暖かく前向きなものです。

  彼女自身の中学時代に未来の自分に宛てて手紙を書いたという経験をもとに
  作られた楽曲なのだそうです。



  この歌を聴いたとき、「あ、これは一種のロール・レタリングといえるなぁ」
  と思いました。交流分析についてご存知のみなさんの中には、同じように感
  じた方がいらっしゃるかもしれませんね。



  ロールレタリングとは、交流分析の再決断療法で用いられるゲシュタルト療
  法の椅子の技法にヒントを得て、手紙方式に応用することを試みたものです。

  この機会に書籍「ロールレタリングの理論と実際」にざっと目を通してみた
  感じでは、空椅子との対話にはない、「書く」ということで、自分の心の変
  遷を残しふりかえることができる点が大きな特徴のような気がしています。

  ロールレタリングでは主に葛藤や対立を扱うようですが、自分の意思を確認
  するなど主体性をはぐぐむアプローチとしても活用されているようです。

  「手紙〜拝啓  十五の君へ」でメッセージのやり取りをする歌詞には、両者
  間に葛藤や対立はありませんが、悩んでいる「十五の僕」に対する「大人の
  僕」からの暖かな受容的態度や励ましのメッセージを読み取ることができま
  す。



  話は変わりますが、以前何かで、悩んでいるときのそこからの突破方法とし
  て、自分の心の中で「偉い人会議」をする、という方法を見聞きしたことが
  あります。自分がモデルとしている人や、尊敬している人、歴史上の偉人な
  ど「偉い人」が、悩んでいる自分に対してワイワイと会議をしているところ
  を想像するのだそうです。

  「この人をどう活かそうか」「この人が悩みを克服するにはどうしたらよい
  か」などと。



  「手紙」歌のように未来の自分から今の自分にあてて手紙を書いてみたり、
  心の中で「偉い人会議」を想像してみることは、悩んで視野が狭くなりがち
  な状態でいる自分の視点であれこれ考えるのと違う、そんな自分よりある意
  味「智恵のある客観的な存在の目」から少し距離を置いて自分自身を眺める
  のにいい方法だと思います。



  杉田峰康先生はよく、ゲシュタルト療法を用いた再決断療法のワークショッ
  プで、自分の気持ちを表現する勇気が持てずに戸惑っている人に、「和田アッ
  コちゃんだったら、こんな場合何て言うだろう?」という例を出されますが、
  これもまた同じような効果があるような気がします。



  空想や対話での自分の心の変遷を、あえて「書き留める」という作業、言葉
  を編み出しながら自分を見つめる時間は、「悩み解決」に限らず、「夢」を
  形にしていくのにもきっといい効果が得られることでしょう。

  自分と、自分以外の存在(結局それも内在する自分自身なのでしょうが)に
  よって行われる心の内の対話を文字にしてみる・・・。たまにはそういう時
  間をとってみるのもいいのなのでしょうね。



  参考情報として、「手紙〜拝啓  十五の君へ」の歌にある「拝啓  この手紙読
  んでいるあなたは  どこで何をしているのだろう」と始まるやりとりを、ぜひ
  このメルマガでもご紹介したいところですが、著作権のこともあるので割愛さ
  せていただきます。

  機会があれば、ぜひインターネット上の歌詞検索サイトや動画サイト「youtube」
  などでご覧になってくださいね。




    *「手紙〜拝啓 十五の君へ」 
        作詞:アンジェラ・アキ、作曲:アンジェラ・アキ

    *書籍「ロール・レタリングの理論と実際」
      杉田峰康  監修、春口徳雄  編著、株式会社チーム医療  発行
       http://www.iryo.co.jp/q109.html 

    *杉田峰康先生による「再決断療法スーパーバイズ・ワークショップ」
      平成21年3月7日(土)、8日(日) 
       http://www.iryo.co.jp/q1209.html 

 

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 お知らせ(1)イベント:「第34回  交流分析学会学術大会」
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  平成21年度開催予定の、第34回交流分析学会学術大会の日程が決まりました。


   日 時:平成21年10月3日(土)4日(日)  

   会 場:開港記念会館(神奈川県横浜市)

      詳  細:日本交流分析学会ホームページ 
               http://www.js-ta.jp/events.html




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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