Transactional Analysis News 146

index No.15

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第146号     2008/01/27
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,510名に発行
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 みなさま、こんにちは。

 新しい年が明けて早一ヶ月が過ぎようとしていますが、みなさまいかがお過
 ごしですか?

 暦の上では「大寒」。今年の冬は寒く感じられます。北海道では、マイナス
 40数度という観測史上の最低気温を更新したと聞きました。しかし一方沖縄
 県では、25度を越える夏日が今年すでにあったようです。日本は広いですね。

 私は年明け早々に10日ほど風邪を引き、治ったところです。これで、今年一
 年分の厄も落とせていたらいいのに、と期待しています。どんな一年になり
 ましょうか。                      (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)メンタルヘルス・マネジメント 検定試験2種&対策講座
     −組織内における、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進−
     【特典のご案内】

  (2)メンタルヘルスの実践に役立つスキルと知識

  (3)ゲシュタルト療法 1日入門セミナー 
      〜「今、ここ」での気づき〜

【2】コラム:「名前を呼ぶ=何のサイン?」



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 セミナー情報(1)メンタルヘルス・マネジメント検定試験2種&対策講座
          −組織内における、
             上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進−
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 メンタルヘルスマネジメントとは、「心の健康管理」を意味します。
 現在、働く人たちの心の病による休職や離職、自殺の増加が深刻な社会問題
 となっています。    
  
 職場のメンタルケアに関する検定試験・2種(大阪商工会議所による)の
 「試験対策」および「受験」講座は、組織内における部下のメンタルヘルス
 対策にかかわる管理監督者向けの講座です。
 
 当講座では、心療内科医、カウンセラー、安全衛生管理者などの各分野の専
 門家による試験範囲を網羅した講義と検定試験対策を行います。講義終了後
 に、その場で検定試験を実施いたします。



   講 師:山本晴義(横浜労災病院メンタルヘルスセンター長)
       新井典生(山一電機株式会社総務部長)
       倉成 央(敬愛ビジネス学院 学長)
       梅本和比己(株式会社チーム医療 代表取締役)
   
   日 時:平成20年2月23日(土)〜24日(日)  

   会 場:新宿センタービル51階 新宿サンスカイルームNo.4)(東京都)
   
   参加費:1名 通常価格 105,000円(税込)
       ホームページからの申込みの場合 94,500円(税込)
       【いずれも予約前納制】
 
   特 典:【セット割引特典】
       本セミナーと同時に、3月20日(祝)開催、
       「メンタルヘルスの実践に役立つ知識とスキルセミナー」
       (通常10,500円(税込))をお申込みの場合、
          ↓   ↓   ↓
       3月のセミナーはセット割引 80%割引 2,100円(税込)
     
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q461.html 


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  内容:
   ・メンタルヘルスの意義と管理監督者の役割
   ・職場環境等の評価および改善の方法
   ・個々の労働者への配慮
   ・労働者からの相談の方法
   ・社内外資源との連携と労働者のプライバシーへの配慮
   ・心の健康問題を持つ復職者への支援の方法
   ・ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
   ・まとめ・試験対策
   ・検定試験
                            など
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(2)メンタルヘルスの実践に役立つスキルと知識
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 「メンタルヘルスに役立つ6つの理論やスキル」についてのポイントと、そ
 の重要性をワークで体験します。

 ◆交流分析◆認知療法◆呼吸法◆アサーション◆傾聴◆NLP◆



 心の病による問題が深刻化する中で、メンタルヘルス対策について、お悩み
 でないでしょうか?

 医療・心理・コミュニケーションセミナーを1600回以上行ってきた株式会社
 チーム医療による、「メンタルヘルスに役立つ6つの理論・スキル」のポイ
 ントと重要性を一日で理解できる講座を開催します。
     
 自身の心身の健康を維持するセルフケア、上司・先輩として部下・後輩のメ
 ンタル対策を行うラインケアに役立つ実践的な各スキルを、体験ワークを通
 してポイントと重要性を学ぶ事が出来ます。


   講 師:梅本和比己(株式会社チーム医療 代表取締役)
       佐々木啓(日本孫繽拳協会、株式会社チーム医療所属)

   
   日 時:平成20年3月20日(木・祝) 10:00〜17:30   

   会 場:あうるすぽっと3F 会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:1名通常価格 10,500円(税込)  
         Web価格 20%割引 8,400円(税込) 
       いずれも【予約前納制】
   
       ★セット申込み特典
        「メンタルヘルスマネジメント検定」とセットお申込の場合、
         2,100円(80%割引)

     
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q520.html 


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  内容:
   ・交流分析
   ・認知療法
   ・呼吸法
   ・アサーション
   ・傾聴
   ・NLP
 
  *プログラムの順番は、当日変更する場合があります。
                            など
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(3)ゲシュタルト療法 1日入門セミナー 
           〜「今、ここ」での気づき〜
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 【ゲシュタルト療法とは】 

 精神分析医フレデリック・パールズとゲシュタルト心理学者ローラ・パール
 ズによって創られた「今、ここ」での気づきを重視する実践的な心理療法で
 す。交流分析では「TAゲシュタルト」「再決断療法」として脚本分析へのア
 プローチの方法として用いられています。
 
 「ゲシュタルト」とは、「まとまった全体」という意味のドイツ語です。
 人間の外部の世界をバラバラな寄せ集めとして認識するのでなく、意味のあ
 る一つのまとまった全体像として構成し、認識します。

 本セミナーでは、気づきのレッスンと、参加者自身のテーマを題材にしたワー
 クから、ゲシュタルト療法について体験的に学んでいきます。


   講 師:百武正嗣(東京理科大非常勤講師)
           (NPOゲシュタルトネットワークジャパン理事・講師)
   
   日 時:平成20年3月8日(土) 9:30〜16:30   

   会 場:あうるすぽっと3F 会議室A(東京都豊島区)
   
   参加費:1名通常価格 21,000円(税込)
         Web価格10%割引 18,900円(税込)          
       いずれも【予約前納制】
   
     
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q521.html 


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  内容:
   ●ゲシュタルト療法について
    ・ゲシュタルト療法を学ぶ3つの原則
    ・ゲシュタルト療法の理論
    ・気づきの3つの領域  

   ●ゲシュタルト療法の「体験レッスン・ワーク」
    ・気づきのレッスン
    ・気づきの3つの領域のレッスン
    ・からだへのアプローチ
    ・からだ・感情などの焦点(フォーカシング)の当て方   

   ●個人ワーク

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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コラム:「名前を呼ぶ=何のサイン?」
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 みなさんは、他者から名前を呼ばれた時、どんな気持ちになりますか?



 「他者」といっても関係はいろいろだと答えにくいですね。

 例えば、みなさんが、
 ・お店やホテルなどの利用客の立場でその場にいた時に、係員から呼ばれた
 ・親に呼ばれた
 ・上司に呼ばれた
 ・好きな人に呼ばれた・・・などなど

 多分、相手との関係の深さや良し悪しで感じる気持ちも違うことでしょう。



 ストロークの話では、「名前を呼ぶ」というかかわり方は、「プラスのスト
 ローク」に分類されます。ストロークとは、「承認の一単位」などといわれ
 ているものです。

 相手の名前を呼ぶという行為は
 「あなたを一人の存在として認識していますよ」
 「あなたの名前を憶えていますよ(=心に留めていますよ)」
 といったたぐいのメッセージが一緒に伝わります。

 それがゆえに「プラスのストローク」に分類されるわけですが・・・。



 ある時、ストロークの話を話したら、名前を呼ぶことがプラスのストローク
 であることに納得がいかない、という人が出てきました。

 どう納得いかないのか聞いてみたところ、職場で上司に名前を呼ばれてもちっ
 ともうれしくないのだとか。うれしくないどころか、イヤな気持ちになるの
 だそうです。

 名前を呼ばれるだけでいやな気持ちになるというのは、何かあるようです。

 もう少し話を聴いてみると、どうもその上司に名前を呼ばれたら、必ずと言っ
 ていいほど叱られたり小言だったりと、マイナスのフィードバックがセット
 になっていることがわかってきました。



 つまり、この人にとって職場では、
  
   上司が部下の名前を呼ぶ=いやな気分になる時間のスタートの合図

 という構図がなりたってしまっているのです。



 これでは部下が名前を呼ばれるたびにいやな気持ちになるのが、よくわかり
 ました。

 部下にあたる人から、「名前を呼ぶ」ということに対してこのようにとらえ
 られているということは、名前を呼んだ後に上司からのプラスのフィードバッ
 クが与えらることはほとんどないのかもしれません。もしそうだとしたら、
 その上司は、部下のマイナス点にしか関心を持っていないと誤解されても仕
 方がないともいえましょう。

 そのような人に名前を呼ばれた部下は、とたんに上司に対して身構え、心に
 バリアをはってその人の前に立つことでしょう。

 心が守りに入っている状態だと、上司が伝えたいことが伝わらないことだっ
 てあるでしょうし、部下が困ったことや悩み事があっても相談してこないか
 もしれません。
 
 今問題視されている、職場のメンタルヘルスの点から見ても、これはあまり
 望ましい状態ではありませんね。



 もしミスが発生したりメンタルヘルスの問題が発生して、「どうしてもっと
 早く言わなかったんだ!」とその上司が怒ったとしたら、部下が言いたい気
 持ちになれない関係を日々築き上げてきたのは、どなたでしょう? と問う
 てみたくなる私がいました。

 もちろん、コミュニケーションには相互作用が働くので、片方だけの責任で
 はありませんから、上司が一方的に悪いというわけではありませんが。



 「納得がいかない」と意見を出してくださった方に尋ねてみました。
 
 「あなた自身にも後輩がいるようですが、ストロークの話と、ご自身の上司
 との関係との話から、あなたと後輩の関係に何かヒントになることはありま
 すか?」

 その方は答えました。

 「相手の名前を呼ぶことが、相手にとって心地よいものになるような関係を
 築いていけたらと思います。そういうことに気をつけて日頃のコミュニケー
 ションをとっていきたいと思います。」と。
 
 きっと、この方なら、「名前を呼ぶ」=「プラスのストローク」を実感され
 る日もそう遠くないことでしょう。



 ・・・あなたが周りの誰かにその人の名前を呼びかける時、それはどんなサ
 インになっていますか?


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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
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