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■ ■ ■ ●交流分析メールマガジン 第137号 2007/04/26
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■ ■ ■ http://www.iryo.co.jp/ta-net 2,501名に発行
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みなさま、こんにちは。
4月ももうすぐ終わりですが、4月といえば、新年度。職場の環境が変わっ
たり、生活の場やリズムが変わったりした方もいらっしゃることでしょう。
また、大型連休を目前に控え、ワクワクしている方や、仕事に追われている
方など様々な気持ちでお過ごしのことと思います。
私の住む神奈川では、今風邪やはしかが流行っているとか。連休などでふっ
と気が抜けたときに風邪を引きやすかったりします。心身のコンディション
を整えながら、楽しく休みをエンジョイしたり、元気に仕事に邁進してまい
りましょう〜。
(森山貴代)
■CONTENTS■──────────────────────────
【1】セミナー情報:
(1)エーブ・ワグナー先生の
「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル」
〜BCBベーシックコース〜
(2)杉田峰康先生、江花昭一先生の
「 交流分析とブリーフセラピー(仮)」
(3)倉成央先生の
「なりたい自分になるための再決断ワークショップ」
・受講生の声
・九州にて同講座開催決定!
【2】お知らせ:杉田峰康先生の講座DVDを制作中です
【3】コラム:「ディスカウント(値引き)と魔法の言葉」
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セミナー情報(1)エーブ・ワグナー先生の
「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル」
〜BCBベーシックコース〜
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よりよい人間関係の構築やコミュニケーションをさまたげる「コミュニケー
ションバリア」を切り開く方法・・・、それがエーブ・ワグナー先生の開発
した BCBプログラムです。
TA+NLPの相乗効果によってコミュニケーション・バリアを壊す BCBプログラ
ムを修得すると、よりよい人間関係を築けるようになるだけでなく、以下の
ような内容に効果を上げることが可能になります。
◎コミュニケーション能力を高める
◎ リーダーに求められる「人の行動の理解」を深める
◎マネジメント能力の向上
◎組織を活性化するさまざまなスキルを身につける
◎職場のメンタルヘルスへの応用 など
講 師:エーブ・ワグナー氏
(エーブ・ワグナー・アンド・アソシエーツ)
日 時: 平成19年6月1日(金)〜3日(日)
場 所: かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区東池袋)
参加費: 一般の方は 85,000円(資料代・消費税込)
但し、2名以上同時申込みの方および
チーム医療セミナー会員の方は 83,000円(資料代・消費税込)
▼ 詳細: http://www.iryo.co.jp/bcb/semi/1615.htm
▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp
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セミナー情報(2) 交流分析とブリーフセラピー(仮)
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杉田峰康先生と江花昭一先生によるセミナーが開催されます。
交流分析を用いた心理療法のブラッシュアップを目指したい方におすすめで
す。
講 師: 杉田峰康氏(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
日本交流分析学会理事長)
江花昭一氏(横浜労災病院 心療内科部長
日本交流分析学会常任理事)
日 時: 平成19年7月29日(日)
場 所: 新宿NSビル 3F(東京都新宿区西新宿)
▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp
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セミナー情報(3)「なりたい自分になるための再決断ワークショップ」
・受講生の声
・九州にて同講座開催決定!
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去る7日(土)〜8日(日)に行なわれた、倉成央先生による「なりたい自
分になるための再決断ワークショップ」では、受講生の方々がそれぞれのテー
マを再決断し、新たな人生のスタートを切りました。
今後、九州地区で、同講座の開催が決定されました。
日程は決まり次第、このメールマガジンでご案内いたします。
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「なりたい自分になるための再決断ワークショップ」 受講生の声
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・肯定的なエネルギーが高まり、“強くなった”感じがします。
(30代男性)
・昼食とパーティーの時間はよかった! 5万円は安いと思います。
(40代男性)
・自分を変えることができると確信できました。これからの自分が
楽しみです。 (50代女性)
・倉成先生のゆったりとした空気がココチよいです。 (30代女性)
・雰囲気がとても良かったです。 (20代女性)
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予告: 秋開催 「なりたい自分になるための再決断ワークショップ」
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再決断ワークショップで、皆様がお悩みの事例を取り上げて、再決断を約20
分で行ないます。2日間にわたり、再決断のワークと夢を実現するためのワー
クを体験、実践していきます。
7年間で1500名に再決断療法を実施してきた倉成央氏によるワークショップ
です。
講 師: 倉成 央氏(くらなりひろし・敬愛ビジネス学院 学長)
日 時: 平成19年秋
場 所: 九州地区で調整中
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内容:
●再決断についての説明(幼少期の決断とは)
●ワーク & ワーク解説
●夢を実現するために必要なもの講義
●楽しむことのファンタジー演習
●夢を実現するためのファンタジー演習
など
前回の東京開催詳細:
http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1603.htm
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp
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お知らせ:杉田峰康先生の講座 DVDを制作中です
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去る2月に開催された杉田先生による講座、「より深く学ぶ交流分析:ゲー
ム分析と脚本分析を中心に」の DVD化が進んでいます。
交流分析の核ともいえるゲームと脚本分析について体系的に学べるよう、
杉田先生自らが講座内容・テキストを一から組み立ててくださった講座でし
た。
「もっと深く学びたい」
「一年に一度位は、このような本物の講義を受けたい」
「(毎回そうですが)新しい“気づき”で心が満たされる」
「地方でもやってもらえないのか」
など、受講された方々の声をいただきました。
学びたいけれど遠方で行けなかった、スケジュールが合わなかった、繰り返
し学びたいなどといった方々のご要望にお応えできる形になりました。
乞うご期待ください。
●講座の内容: http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1576.htm#1583
▼ お問合せ:株式会社チーム医療 team@iryo.co.jp
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コラム:「ディスカウント(値引き)と魔法の言葉」
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私達は、自分が相手からどう見られているか評価されているかを、相手の言
葉から敏感に感じ取ります。そして、それが相手との信頼関係、人間関係に
影響を与えたり、能力の発揮の仕方に影響することを、私は最近あらためて
実感しました。
私は、二つの話を聞きました。
一つは交流分析でいう「ディスカント(値引き)」の話、もう一つは、何と
表現していいのかわからないので、仮に「魔法の言葉」と称してご紹介しま
す。
まずは、ディスカウントの話から。
ディスカウント(値引き)とは、人が内外の刺激を入力すること、その刺激
が問題であるか否かを評価すること、および問題に対処する際の自分や他人
の能力を見くびる(ディスカウントする)ことをいう。と、新里里春氏の著
書「カウンセリング −交流分析を中心に−」(出版:チーム医療)には説
明されています。
もっと具体的にみていくと「3つの領域」「4つの様式」などいろいろと細
かくありますが、今回は、新里氏の説明に添ってお伝えします。
登場人物は、AさんとBさんです。二人はある会で企画の幹事チームのメン
バーでした。
チームが結成された当時、二人をはじめとした幹事メンバーの中では、大ま
かな方向は一致していたそうです。しかし、期日までの日にちが限られてい
る中で、企画のある部分についてBさんを含む数人(Bチーム)が、Aさん
や他のメンバー(Aチーム)の意向よく確かめないで進むような形になって
きたのだそうです。
会議の中で、様々なディスカウントがあったようです。
・AさんやAチームの人たちは、意見や不満を伝えたが、Bチームの人たち
の話の流れを変えることはできなかった。
→ Aチームからみると、Bチームから刺激が重要な問題でないというディ
スカウント
・Aチームは事前にこの日話したいことを全体に連絡してあったのに、その
話題には移りそうになかった。またそれを、Aさんたちはその場で伝えよ
うとしつつも明確に表明しなかった。
→ 問題に対処する際の自分の能力に対するディスカウント
・だんだん不満がつのってきたAチームの人たちは、ヒソヒソ話という形で
不満のサインを出し始めたそうだが、はじめは誰も何も反応を示さなかっ
たため、(刺激の入力のディスカウント)、だんだんあからさまにヒソヒ
ソ話をするようになった。
・やっと中立の立場だった人がそれに気づき、言いたいことがあれば話して
みるように促したが、そこでようやく不満を出したAチームに対し、Bさ
んはそれは大人のやる態度ではないと批判してしまった。
→ 問題に対処する際の他人の能力に対するディスカウント
・・・結局その日、AチームとBチームは決裂してしまったのだそうです。
その後、個人同士の感情のわだかまりは、互いに非を詫びることで和解した
そうですが、迫る期限の中で、AチームとBチームの異なる考え方に折り合
いをつけるのは難しいということで、リーダーシップをとっていたAチーム
にプロジェクトを任せ、Bチームは外部から応援する、という形で双方が納
得して収束したとのことです。
Aさんの立場からの話なので、Bさんたちからみると不本意なところもある
のかもしれません。
Aチームの側にも、例にあげた以外にも、刺激や問題、相手、自分に対する
ディスカウントがあるようにもみえました。
ディスカウントについて、私はそれほど勉強しているわけではなかったので
すが、今回こういう話を聞いて、人間関係のこじれには多かれ少なかれ双方
にディスカウントが含まれているのだろうなと、あらためて考えさせられま
した。
自分の日々の言動、基本的構えについても、振り返ることが必要だなと思い
ました。
さて、ここからは、もう一つの「魔法の言葉」の話です。
知り合いの保育士さんが、今年は2歳児の担当になったと話してくれました。
2歳児と言うと第一次反抗期、何かにつけて「イヤ!」などと自己主張する
時期で、保育士さんとしても扱いが難しい層じゃないですか? と私はたず
ねました。
するとその人は、ニコニコしながら言いました。
「最初に魔法をかけるんです」
「魔法?」その意味が分からず驚いた私は、すかさず聞き返しました。
2歳児といえばトイレトレーニングの時期でもありますが、例えばトイレト
レーニングについては、
「キミは、もう○組さんになったんだから、
ひとりでオシッコできるんだよ」
「ひとりでやってもいいんだよ。やれるんだよ」
と、語りかけるのだそうです。
すると子ども達は、目をきらきらさせて「うんっ!」と答え、自らパンツを
脱いでおまるに向かったり、自分でやれるようになりたいという行動をする
ようになるのだそうです。
そこの保育園は、年長の子どもが自分より年下の子の着替えを手伝ったり、
散歩の時に手をつないだりと、面倒をみるのが慣例です。
それに対しても保育士さんたちは、「下の子の面倒をみなさい」ではなく、
「あなたにはそれがやれる力があるんだよ」という形で動機づけするのだそ
うです。年長の子ども達も、それができるようになって(子どもなりに)一
人前になりたいとどこかで感じているようです。
自分より年下の子をあやしたり待ったりする中で、相手の立場を考えること
が身についたり、やさしさや忍耐強さも育ってくると語っていました。
聞いていて、子ども達にとってはきっと楽しい保育園生活なんだろうなぁと
思いました。プラスのストロークでいうと「相手を信頼する」ということで
しょうか。そういう言葉に満ち溢れている、そんなイメージを抱きました。
機会があったら、見学に行ってみたいとかねてから思っていますが、なかな
かチャンスが得られないままです。でも、この話を聞き、行ってみたい気持
ちが今まで以上に大きくなってきました。
もし見学する機会を得たら、そこで見たこと、体験したこと、感じたことを
またレポートしますね。
二つの話を同じ時期に聞き、「I am OK,You are OK」の構えを持ち人間関係
を築く大切さを、あらためて感じている今日この頃です。
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発行元:インターネット交流分析研究会
発行責任:森山貴代
moriyama@iryo.co.jp
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このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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