Transactional Analysis News 135

index No.14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第135号     2007/02/26
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,532名に発行
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 みなさま、こんにちは。梅も満開の時期を過ぎましたが、メジロがやってき
 て春らしい歌声を聞かせてくれています。3月になると、カレンダーでも季
 節は「春」。次々といろいろな花が咲き始めるこのシーズン、私はワクワク
 してきて大好きです。
 
 今回は、4月開催の交流分析の講座と、周辺領域の講座のご案内です。
 
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:

  (1)【再掲】なりたい自分になるための「再決断ワークショップ」

  (2)緊急再開!職場のメンタルヘルスに活かす 認知療法的アプローチ

  (3)チーム医療開催限定・森田先生の基礎コース
     アサーティブネス・トレーニング【基礎コース】

【2】コラム:「ゲームの中の転移」



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 セミナー情報(1)【再掲】:
                  なりたい自分になるための
           「再決断ワークショップ」
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 再決断ワークショップで、皆様がお悩みの事例を取り上げて、再決断を約20
 分で行ないます。2日間にわたり、再決断のワークと夢を実現するためのワー
 クを体験、実践していきます。

 7年間で1500名に再決断療法を実施してきた倉成央氏によるワークショップ
 です。


 【倉成講師からのメッセージ】

 あなたが「なりたい自分」になるためには、あなたの過去に起こった「未完
 の仕事」を終える必要があります。そのお手伝いをするのが「再決断」とい
 う技法です。

 このワークショップでは、「自分のどこを・何を変えたいか」というあなた
 にとってのテーマを明確にして、それに沿って再決断のワークを行います。
 ワークについては何の予備知識もいりません。
 
 また、再決断に興味があり、どんなものか見てみたいという方にとっても学
 びの機会になるでしょう。

 なにより参加者同士のふれあいを大切にして、いるだけで心地よくいろいろ
 なものを持って帰れる。そんな場にしたいと思っています。

                   倉成 央(敬愛ビジネス学院 学長) 

 


  講 師:倉成 央(くらなりひろし・敬愛ビジネス学院 学長)

  日 時: 平成19年4月7日(土)〜4月8日(日)

  場 所: かんぽヘルスプラザ東京(豊島区東池袋)

  参加費: 1名52,500円(消費税・2日間の昼食代・1日目の夕食代を含む)



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  内容:
   ●再決断についての説明(幼少期の決断とは) 
   ●ワーク & ワーク解説
   ●夢を実現するために必要なもの講義 
   ●楽しむことのファンタジー演習
   ●夢を実現するためのファンタジー演習
                      など

  詳細: http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1603.htm 
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(2):緊急再開! 職場のメンタルヘルスに活かす
           認知療法的アプローチ
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 4月を目前に、入社・昇進昇格・転属や異動などで気ぜわしい人たちが多い
 この時期。環境の変化やプレッシャーなどのストレスを抱えて、春からの新
 しい役割や環境に適応するのが難しくなる方も少なくありません。

 ストレスで心身の調子を崩してしまう前に、「認知療法」のアプローチによ
 り、ものの見方の癖に気づいたり、セルフコントロールのポイントをつかん
 でおきませんか?



 【小林展子講師からのメッセージ】

  現在の職場には、仕事のプレッシャーや職場の人間関係などによる多くの
 ストレスの要因があります。ストレスに上手に対応できないと、時には病気
 になったり、心理的悩みを抱えたりすることにもなりかねません。
 
  まず自分の抱えているストレスに気づき、対応することで、より効果的に
 メンバーを援助することが可能になります。

  この研修では、ストレスを理解し、それに対処する方法を通して、他者を
 援助することを学んでいきます。



  講 師: 小林展子
       (ポンティキュラス心理研究所代表
        心理学博士、臨床心理士
        サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)

  日 時: 平成19年4月8日(日)

  場 所: かんぽヘルスプラザ東京(豊島区東池袋)

  参加費: 1名23,100円(資料代・消費税込)
       ただし、2名以上同時申込及び
       当社セミナー会員は21,000円(資料代・消費税込)


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  内容:
   ● ストレスを引き起こすきっかけ
    1. ストレスの原因を知る
    2. 認知療法の原理を知る
    3. ストレスを生じる認知の歪みを知る
   
   ● 他者観察のポイント
      〜「うつ状態」にある人に気づくためのポイント〜
    1. 言語的表現からの観察
    2. 非言語的表現(声のトーン、ボディランゲージ)からの観察
   
   ● 援助的関わり方:フィードバックとサポートの方法
    1. 相手の話を聞く時のポイント
    2. 「認知の歪み」をどう気づかせるか
    3. 気づいた「認知の歪み」を修正させるポイント
    4. 自己コントロールへのサポート
                      など

  詳細: http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1598.htm 
  
  前回参加者の声:
     http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/questionnaire.html#1564 
  前回のセミナーレポート:
     http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/review.html#1564 
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(3):チーム医療開催限定・森田先生の基礎コース
           アサーティブネス・トレーニング【基礎コース】
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 森田先生自らのご指導を受けられる基礎コース公開講座の機会は、なかなか
 ありません。
 

 【森田汐生講師からのメッセージ】

  「アサーティブネス」とは、<自分も相手も大切にした誠実で対等・率直
 なコミュニケーションの理論と方法論>です。

  1970年代のアメリカで始まり現在は西欧を中心に学校教育、医療・福祉の
 現場、ボランティア養成講座、女性のためのリーダー養成研修等に広く活用
 されています。最近では、ストレスや「燃え尽き」を予防し、よりよい人間
 関係を目的としたコミュニケーションの方法論としても注目されています。

 このセミナーは、
 1. 「アサーティブネス」の考え方の基本を理解する

 2. よりよい人間関係づくりのためのコミュニケーションにおける、
   聴くこと・話すことについて学ぶ

 3. ロールプレイを使った具体的な練習を通じて、
   より誠実で率直なコミュニケーションの方法を身につける

 4. 自己認知を深め、よりアサーティブな人間関係づくりを促進する能力を
   養う

 以上のことを目的に、レクチャーを中心とした講義、小グループによるディ
 スカッション、役者割(ロールプレイ)を中心とした実際的な練習の組み合
 わせ による参加型講座(ワークショップ)です。



  講 師: 森田汐生
       (特定非営利活動法人アサーティブジャパン 代表理事)

  日 時: 平成19年4月14日(土)〜15日(日)

  場 所: かんぽヘルスプラザ東京(豊島区東池袋)

  参加費: 1名 42,000円(資料代・消費税込) 
       ※昼食は各自でお願いいたします。
       ※2名以上同時申込及び当社セミナー会員は
        39,900(資料代・消費税込)


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  内容:
   ● アサーティブネスとは(講義)
   ● コミュニケーションの4つのパターン
   ● 自己主張することの権利と責任について
   ● 率直に頼む/気持ちを伝える(アサーティブネスの基礎 T)
     ・気持ちや意見を伝えることの基礎を学ぶ
   ● 「ノー」と言ってはっきり断ること(アサーティブネスの基礎 U)
     ・断ることの理論とスキル
     ・ロールプレイを使った実践
     ・ロールプレイを使った実践
   ● ほめること・ほめられること(アサーティブネスの基礎 V)

                      など

  詳細: http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1587.htm 
  
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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コラム:「ゲームの中の転移」           
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 先日の杉田峰康先生の交流分析講座の中で、ゲームの中に現れる「転移」に
 ついてのお話がありました。

 「転移」とは、インターネット上のフリー百科事典「Wikipedia」によると、
 次のようなものです。

   フロイトは、面接過程において、患者が過去に自分にとって重要だった
   人物(多くは両親)に対して持った感情を、目前の治療者に対して向け
   るようになるという現象を見いだした。これを転移(または感情転移)
   という。


 
 講座でお話を聴いた後、まさに「これか!」というような話を聞きました。

 あるカップルに起こったことなのですが、普段穏やかな男性が、話の途中で
 急に機嫌をそこね、別人のように怒り出したのだそうです。

 女性にとってみたら、何がきっかけになったのかさっぱり分からず驚くばか
 りだったとか。



 よく話を聴くと、女性が仕事でくたびれて家でゆったりくつろぎたいと思っ
 て帰ってきたら、家の中は散らかり放題。男性は休みの日だからと自分の好
 きなオーディオ機器の調整に没頭していて、大き目の音楽が流れていたそう
 です。
 
 そこで、疲れていてついついいやみの一つも言いたくなった女性が、ゴミの
 こととか音の大きさについて批判的なメッセージを発したそうです。

 本人としたら、命令や禁止ではなく、自分が嫌な思いをしているその気持ち
 をつぶやいただけなのだそうですが、男性にとってみたらそれは、やること
 なすこと文句をつけて、しかも自分が好きにやろうとしていることを禁止し
 ていると受け取ってしまったようなのです。

 そして急に怒り出した普段の落ち着きのある感じの男性は、まるで人が変わっ
 たように反抗する子どものような態度で悪態をついた後、「何でも自分のや
 ることなすこと“禁止”して、まるで親からあれこれ言われている“子ども”
 のようだ」と言ったそうです。
 
 女性はコミュニケーションの勉強などもしているので、AからAに向かって
 言葉を発したつもりでいたようですが、もしかしたら、PからCへ向けての、
 裏のメッセージがあったのかもしれません。

 男性はそれをキャッチしたのかもしれません。

 しかし、女性本人としてみたらそのつもりが無かったらしく、相手が「子ど
 ものようだ」「禁止されている」と受け取ったこり、激しい怒りを向けてき
 たことに驚いてしまったそうです。

 どうして話がそこまで曲がって(女性にしてみたら)受け止められたのかが
 わからないと首をかしげていました。



 この話を聴いた時、男性は女性に対して転移感情をもったがゆえに、彼女が
 驚いてしまうほど普段見慣れないような態度になったとも考えられるな、と
 思いました。

 女性によると、男性は、子どもの頃かなり厳しい親御さんに育てられ、自分
 を抑えてきた時期もあったようです。

 そのせいか、男性の行動をよく観察していると、いまだに権威的なものには
 敏感で、自分らしく自由にのびのびとやっていることに関して口を挟んでく
 る人に対して、それらのメッセージを支配や禁止、命令と受け止める傾向が
 あるとか。

 今回のできごとであらためて、はたと思い当たったようです。



 大人同士のもめごとの中に転移感情が絡んでくると、目の前の相手への気持
 ちだけでなく、過去から溜め込んでいる別の人への気持ちも一緒に噴出され
 そうで、状況がよけいに込み入ってしまいそうな気がしました。

 転移感情を向ける側も、向けられた側も、今自分が「そういう状態である」
 ということに気がつくことが大切かもしれません。特に、心理学の勉強をし
 ているのならば。

 

 杉田先生の講義やこの話を聴いて、私も過去に昔の職場の上司と折り合いが
 悪かったのは、転移感情も絡んでいたゲームだなと思い当たるものがありま
 した。

 一度話がこじれると延々と互いを批判しあい、一向に問題解決に向かわず、
 感情的にしか話ができなかったことがあったことを思い出しました。

 上司に対する期待の中に、子どもの頃かなわなかった親への期待に対する不
 満や怒りも重なっていたと、今なら認めることが出来ます。

 その方にはずいぶんとご迷惑をかけてしまったかもしれません。



 現在の年齢にかかわらず、自分の中の子ども心は、今もいろいろな過去の思
 いを多かれ少なかれ持ち続けています。「インナーチャイルド」を癒すワー
 クなどもありますが、「今の自分」が「その子」とうまく付き合えずにもて
 あましているようだったら、そのようなワークも必要かもしれませんね。

 自分自身だけでなく、自分の身の回りにいる大切な人たちのためにも。



 ところで、例として取り上げたカップルのその後ですが、無事に仲直りした
 ようです。よかった、よかった。


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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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