Transactional Analysis News 130

index No.13
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第130号     2006/09/26
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,512名に発行
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 みなさま、こんにちは。こちら神奈川では、キンモクセイの花が香っています。
 少しずつ日が落ちる時間が早くなってきて、秋の虫の鳴き声がする夜道を家に
 向かっている時、この花の香りが漂ってくると「秋だなぁ〜」と思います。
 彼岸花も咲き始めています。本当に彼岸の時期に咲くから不思議です。
 みなさまの身近では、どんな自然の移り変わりが見つかるでしょう?

 今回は、冬に開催される予定のセミナーなどのご案内をいたします。
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報1:TAネットワーク東京地方会他、杉田峰康先生のセミナー

【2】セミナー情報2:「 NLPライフコーチングとコミュニケーション」

【3】イベント情報:日本交流分析学会第32回学術大会に関する情報

【4】コラム:「『普段のその人』を知っていないと
                  『普段と違う』がわからない」


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【1】セミナー情報1:TAネットワーク東京地方会他、杉田峰康先生のセミナー


 杉田峰康先生の講座日程が決まりましたので、ご案内します。
  
 


 【開催セミナー】

  ●TAネットワーク東京地方会 「交流分析入門(仮)」
   平成19年1月27日(土)〜28日(日)
  
   交流分析の基礎を学びます

          
  ●TAネットワーク東京地方会 「ゲーム分析と脚本分析(仮)」
   平成19年2月10日(土)〜11日(日)

   1日目:ゲーム分析、2日目:脚本分析の予定


  ●「脚本分析と再決断」 チーム医療主催 
   平成19年3月10日(土)〜11日(日)

   毎年恒例、30名限定の濃密な2日間です。
   詳細: http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1581.htm 


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  講師:杉田 峰康氏
     福岡県立大学名誉教授・同大学大学院院講師
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 ▼ お申込み・お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



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【2】セミナー情報2:「 NLPライフコーチングとコミュニケーション」

 今年1月下旬に開催されたTAネットワーク東京地方会「コミュニケーション・
 スキルアップ・セミナー http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/N83.htm 」
 で好評だった、有滝功氏の「 NLPライフコーチングとコミュニケーション」が、
 1日セミナーとして開催されます。

 「コーチング」により、クライアント本人が目標に向けて自分のリソース(問
 題解決の材料)に気づき、いかに行動していけばよいかが具体的になります。
 今回は、NLPをベースにした「コーチング」のポイントをワークが中心のセ
 ミナーとなる予定です。



  講 師: 有滝 功(慶應丸の内シティキャンパス客員コンサルタント)
           (NLPライフコーチ)

  日 時: 平成18年12月17日(日)10:00〜16:30 
  
  場 所: かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区)

  参加費: 1名 23,100円(消費税・テキスト代込)

        2名同時申し込みおよびチーム医療セミナー会員の方は
       21,000円(消費税・テキスト代込)


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  内容:1.NLPライフコーチングとコミュニケーション
     2.NLPコーチングでの原則
     3.対話と質問の仕方に慣れる
     4.「目標の明確化」スキルを使ったコーチング演習
     5.まとめと質疑応答


  [詳細・お申込み] http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1562.htm 
 
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



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【3】イベント情報:日本交流分析学会第32回学術大会に関する情報


 去る8月に第31回日本交流分析学会大会が開催されたばかりですが、来年の第
 32回大会についてご案内いたします。


 ●日本交流分析学会第32回学術大会

  期 日:平成19年6月9日(土)〜10日(日)
  会 場:岡山大学津島キャンパス内
  大会長:松岡洋一(岡山大学大学院教育学研究科教授) 


 ●交流分析講習会

  日 時:平成19年6月10日(日) 9:50〜16:30(予定)
  会 場: 岡山大学津島キャンパス内
  講 師:杉田峰康(日本交流分析学会理事長 
           九州ルーテル学院大学大学院 教授)
      中村延江(日本交流分析学会理事 桜美林大学大学院 教授)
      松岡洋一(日本交流分析学会理事 岡山大学大学院 教授)
  定 員: 100名程度
  
 
 ●一般演題募集中

  発表抄録原稿締切日 : 平成19年3月26日(月) 必着

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  詳細  http://iryo.co.jp/ta-net/jta/event-070609.html     
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 ▼ お申込み・お問合せ:
   岡山大学大学院教育学研究科 日本交流分析学会第32回大会事務局
   電話 086(251)7611  e-mail mtokat@cc.okayama-u.ac.jp



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【4】コラム:「『普段のその人』を知っていないと
                  『普段と違う』がわからない」



 うつ病の早期発見のポイントやメンタルヘルス研修などでよく、「部下の普段と
 違うサインを見逃すな」といったような話が出てきますが、その人の「普段の姿」
 を知っていないと「普段と違う」もわからない、と私は思っています。

 その人の「普段の姿」を知ろうと思えば、日頃からのちょっとしたコミュニケー
 ションの積み重ねがものをいうのではないかと考えます。
 

 
 例えば、「あいさつ」。

 こちらから率先して挨拶をするということは、相手に対し「あなたの存在を認
 めていますよ」「あなたに関心がありますよ」という合図となります。
 
 「あいさつ」+「ひとこと何か声をかける」ことで、「あなたのことを気にか
 けていますよ」という合図にもなります。

 毎日自分からあいさつすることにより、こちらも相手の様子をうかがうことが
 できます。「おや? 何かあったのかな?」と感じるのも、こういうあいさつ
 した時の相手の反応の違いでピンとくることがあるものです。

 
 また、ちゃんと相手の方を見て、目を見て言うのと、機械的に義務的に言うの
 では、こちらが相手にどれくらい関心を払っているかの違いが伝わります。

 微笑みや暖かなまなざしで言うのと、無表情で言うのも同じです。

 そんなちょっとした違いを私達は意識していなくてもちゃんとキャッチして、
 互いの関係の質を推し量っています。「この人は信頼できる、この人にならい
 ざという時相談できる」と・・・。

 

 他に、「雑談」。

 このところ企業はとても忙しく、中には雑談をする暇もなければそれを許さな
 い風潮もあると聞きました。
 また、パソコンの普及により、隣の席の人同士でも直接しゃべることなくメー
 ルでやり取りしていることもあるとも聞きます。

 確かに、一分を争う時間に追われている時に関係ないことを話しかけられたら
 迷惑ですし、自分の仕事がたまっていて必死になっている時にダラダラととり
 とめもない話をして時間を過ごしている他者を見るのは腹立たしいことでもあ
 りましょう。

 忙しそうにしている相手に話しかけることで相手の時間を奪うのではないかと
 も思ってしまうことでしょう。

 
 しかし、私個人は、忙しい時ほど「雑談」も必要な気がしています。

 息抜きになる、人と話すことで発想の転換になる、そしてなによりも、相手の
 人柄や価値感・考えなどをうかがい知ることができるからです。

 その人は、どんな性格なのか、どういう時に力を発揮し、どういう時に落ち込
 むのか、どんな価値観を持っているのか、仕事観、人間関係観、その人自身の
 自己イメージ、仕事における自己評価などは、ビジネスライクな用件のみの会
 話だけでは掴みにくかったりもします。

 はたから見ている姿からの印象と、その人が内面でどんなことを考えたり、ど
 んな風に心が動いているかは、必ずしも一致しているとは限りません。

 他者理解が進むことで、相手への信頼度も増し、仕事においても「あの人はいっ
 たい何を考えているのか分からない」とイライラする機会が減り、「あの人な
 らこう動くだろう」「あいつならこう考えるだろう」と多少想像がつき、自分
 自身のストレス軽減にもなるかもしれません。

 他者への信頼度が増すと、仕事を依頼したり受ける時のコミュニケーションも
 スムースになると考えられます。

 業務の効率化を図るために雑談をしない殺伐とした雰囲気の組織よりも、適度
 な雑談もできる雰囲気の組織の方が、それを通して相互理解が深まり親近感・
 信頼感が高まり、結果、業務が効率よく進むこともあると私は考えますが、み
 なさんはいかがでしょうか?



 一見無駄と思われる雑談は、実は相互理解が深まるプロセスでもあります。
 相手への理解が深まることで、その人が「いつもと違う」時に感じるこちら側
 の「おや?」というかすかな違和感もキャッチしやすくなります。

 相手が「いつもと違う」ということをキャッチできるということは、いいかえ
 ると、自分の中に生まれた「おや?」というかすかな違和感を自分自身がキャッ
 チできるからだともいえましょう。

 そういう意味では、他者の「いつもと違う」ことをキャッチする感性を養うた
 めには、他者理解、他者との交流だけでなく「自己理解、自分自身との対話、
 自分自身への気づき」も重要ということもできます。

 他者に対することだけでなく自分自身に対することもまた、日々の実践の中で
 積み重ねておかないと、いざという時にその感性を急に発揮できるものではあ
 りませんよね。



 こういった実践のために、日々の忙しい中からわずかな時間でもいいので捻出
 してみませんか? 心のエネルギーを向けてみませんか?

 「あいさつ」も「雑談」も、そんなに時間もエネルギーも必要としません。
 「時間の構造化」のストロークの量でみると、両者とも「引きこもり」の次に
 少ないレベルのものです。

 しかし、それらが日々あるのとないのでは、人間関係にも様々な影響があると
 いえましょう。

 「ローマは一日にしてならず」といいますが、相手のわずかな変化にも気づけ
 る人間関係、いざという時に助け合える人間関係もまた「一日にしてならず」。

 「日々の関係の積み重ねの結果」です。


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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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