Transactional Analysis News 126

index No.13
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第126号     2006/05/31
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,501名に発行
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 みなさま、こんにちは。
 今年の東京の5月は、「五月晴れ」という言葉とは縁遠いようなどんよりとし
 た天気が続いていました。生長に太陽の光が必要な野菜や植物たちにとっては、
 厳しい時期だったかもしれません。みなさんの心の栄養(ストローク)は、十
 分ですか?
 
 さて、今月は新しいセミナー情報は少ないですが、杉田先生のワークショップ
 を中心にご紹介していきます。                (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────

【1】セミナー情報:【再掲】「脚本分析と再決断」
             〜杉田峰康先生ワークショップ〜

【2】イベント情報:交流分析入門講座 プチ交流分析1日体験
           NPO法人日本交流分析協会

【3】セミナーレポート:「あなたの人生脚本を探る」
      
【4】コラム:「自分らしくいられる居場所」


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【1】セミナー情報:【再掲】「脚本分析と再決断」
             〜杉田峰康先生ワークショップ〜



 毎年冬と夏の2回行なわれる、恒例の杉田先生のワークショップ日程が決まり
 ました。詳細は追ってご案内いたします。
 30名限定、参加者自身の事例を取り上げるこのワークショップは、今回も中身
 の濃い2日間となることでしょう。

   当メルマガ中盤に、去る5月14日(日)にTAネットワーク東京地方会
   「あなたの人生脚本を探る」のセミナーレポートを掲載しましたので、
   そちらもご参考になさってください。


  講 師: 杉田峰康(福岡県立大学名誉教授、同大学院講師)
         (日本交流分析学会理事長)

  日 時: 平成18年8月5日(土)、6日(日)

  場 所: チーム医療研修室(東京都豊島区)

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  詳細  http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1543.htm 
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 ▼ お申込み・お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



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【2】イベント情報:交流分析入門講座 プチ交流分析1日体験
           NPO法人日本交流分析協会



 日本交流分析協会では、「交流分析士2級・1級」などの資格取得までは目指
 すつもりはないが交流分析を学びたいという人のための、1日講座を開催しま
 す。



  講 師: 日本交流分析協会関東支部講師

  日 時: 平成18年7月15日(土)10:00〜16:00
       平成18年9月9日(土)10:00〜16:00
       (両日とも同じ内容です)

  場 所: 都内の予定
  
  定 員: 15名
 
  会 費: 7,350円(テキスト代、消費税含む)

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  詳細  http://www6.ocn.ne.jp/~jtakanto/   
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 ▼ お申込み・お問合せ:NPO法人日本交流分析協会関東支部
             TEL:03−3295−6511  


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【3】セミナーレポート:「あなたの人生脚本を探る」 


 株式会社チーム医療セミナー運営者による、セミナーレポートコーナーです。
 TAを中心に、コミュニケーション・スキルアップ、よりよい人間関係に役
 立つセミナーが、いったいどういう内容で行われているのか、紹介していく
 予定です。

 今回は、5月14日に行われたTAネットワーク東京地方会「あなたの人生脚
 本を探る」についてです。



 ┌────── セミナーレポート: ─────────────────┐
 │    TAネットワーク東京地方会「あなたの人生脚本を探る」    │
 └─────────────────────────────────┘


  今回は、去る5月14日(日)に開催いたしました「あなたの人生脚本を探 
 る:TAネットワーク東京地方会」のセミナー風景をお届けします。


  講師にこの道の第一人者である杉田峰康先生を迎え、交流分析の最終ゴー
 ルと言われる「脚本分析」の理論を学習していただいたこのセミナー。ゲシュ
 タルト療法のワークも取り入れて、「からだで理解する」という大切なこと
 も指導していただきました。


  今回のレポートは、セミナーで取り上げたワークをお伝えしようと思いま
 す。


 ■その1
  「くまなく部屋の中を見回してください。時計、机、マイク、などなどい
 ろいろな物が目に映ると思いますが、その中からひとつお選びください。
 選びましたらその物になりきってください。そして、その物に感情があると
 したら、いま何を思っているか3つくらい書き出してください。」


  書き出した感情=自分の感情に他なりません。ある参加者の方の発表は、
 杉田先生の問いかけによって、その方自身の声がよく現れているということ
 が分かりました。これは、第三者・物に語らせることによってクライエント
 自分自身を投影させるゲシュタルトのテクニックです。


 ■その2
  セミナーの最後には、参加者の方の実際の問題を取り上げて、杉田先生に
 よる「再決断」のワークが行われました。ゲシュタルトの空椅子の技法を使っ
 たり、C(子供=チャイルド)の自我状態に語りかけ再決断を促したり、と
 杉田先生の「再決断ワーク」を参加者の方々も大変興味深そうにご覧になっ
 ていました。深くうなずかれる方やため息をもらす方、手で顔を覆ってご自
 分の内面と対峙されている方と、反応も様々なのが印象的でした。


  杉田先生は「最後の再決断のワークは大分省略しましたけれど、本当はもっ
 と徹底的にやるんです」とおっしゃっていましたが、その「徹底的にやる」
 セミナーは8月開催の「脚本分析と再決断」ワークショップをご用意してい
 ます。技法の習得に、また、ご自分の問題解決のために、「再決断ワーク」
 に興味をお持ちの方は是非ご利用下さい。

  詳しくはこちら http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1543.htm


  それでは最後に「印象に残った一言」です。私は至言だなあ、と思いまし
 た。



  ◆ 人は皆死ぬのですから、人生全体を見たら何が一番大切なのか、
    人生の意義を考えましょう。


                                 
            文責・佐々木 啓(一番大切なものは何ですか?)
           ご意見・ご感想をお寄せ下さい sasaki@iryo.co.jp


 ・セミナー参加者の声:  
     http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/questionnaire.html#N85 



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【4】コラム:「自分らしくいられる居場所」


 前号まで、「“心の器”の中身」と題して綴っていたこのコーナー。
 今回は視点を変えて、「場」についての話題を書いていこうと思います。



 いろいろな勉強会や交流会に参加すると、その「場の雰囲気」がいかに大切か
 を感じることはありませんか?

 緊張感漂う場、自分とは合わない雰囲気の場、和やかでゆったりした場・・・。

 このところ、私は印象深い場の体験をしました。
 そこはまさに、「素直に自分のありのままでいられる安心感のある場」でした。



 それはコミュニケーションの勉強会でした。
 私は、先輩と二人で、あらたにそこのファシリテーターを務めることになった
 のです。

 その勉強会は3年ほど前から続いており、3年前から参加している人もいれば、
 それ以降の参加、半年ほど前から別のクラスにいて今回からこちらに合流して
 きた人たちなど、メンバーの経緯は様々でした。

 互いを知り合う日ということで、私達も含め一人ずつ自己紹介をしていきまし
 たが、それぞれの人からさまざまな悩み・課題、想いなどが語られました。

 すでに顔なじみのメンバー同士が中心ということもありましたが、そうでない
 人たちもいるにもかかわらず、みなさんとてもオープンでした。
 自分のプラスの面もマイナスの面も率直に語る姿がありました。

 そして、例えば「うまく話ができない」と自己否定的な発言をした人に対し、
 「よくわかりますよ」とすぐさま率直なフォローの発言がなされ、それを受け
 たご本人は「そういっていただけたらうれしい」とまた素直にそれに返す・・・。
 そんなやり取りがなされました。

 周りで聞いている他のメンバーもそのやりとりを温かく見守っていました。
 その人がその人らしくその場にいることを受け容れていました。



 メンバーからは、自分の職場や地域活動などで自分の意見や思いを言えなくなっ
 てしまった体験も、数人から話がありました。
 人によっては自分を抑えた人間関係のストレスから体調が悪くなったり、自分
 に自信がなくなってしまった時期もあったとのことです。

 そして「この場では、自分の話を聞いてもらえるから話せるのだと思います」
 「ここにいると自分らしくいていいのだと思うから、ここに来ているのかもし
 れません」といったような発言がなされました。
 
 そのたびに、聞いているメンバー達も、それに共感するようにうんうんと深く
 うなずいていました。



 勉強会は、とてもあたたかな雰囲気に包まれたひと時でした。
 春から新しい顔ぶれになったばかりだけれど、この会は今後もうまくいくだろ
 うなと実感しました。



 私が人間関係や交流分析等に関する勉強でお世話になっている先生は、よく
 「グループの力のすばらしさ」について話されます。
 
 杉田先生のワークショップでも、先生とテーマ提供者による一対一のワークだ
 けでなく、先生は時々ワークを見守っている周囲の人たちの力も活用されます。
 「大丈夫、あなたを見守っている村人たちがいますよ」「村人たちの意見も聞
 いてみましょう」といった形です。

 私が体験した場、先生方のお言葉、いずれの場合も、グループ内が言葉や態度
 によるプラスのストロークに満ち溢れていることの大切さを物語っているといっ
 ていいでしょう。



 「そこにいくと気負わないでいい。素の自分でいられる。」
 「そこには自分の居場所がある。」

 ・・・そう実感できる「場」を大切にしていきたいものですね。

 そしてまた、誰かの大切な「居場所」を構成する一員として存在する自分自身
 でもありたいものです。

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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
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