Transactional Analysis News 118

index No.12

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第118号     2005/09/27
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,527名に発行  
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 みなさま、こんにちは。
 秋分も過ぎ、ここ数日首都圏は数日涼しい日が続いています。
 スーパーで栗や柿、そしてマツタケを見かけるようになりました。
 食欲の秋、勉強の秋、○○の秋・・・。みなさまにとってはは、どんな秋で
 しょうか?

 今回は、セミナー情報盛りだくさんでお届けいたします。
                             (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報1:TAネットワーク京都地方会
            〜ストレスコントロール実習セミナー〜

【2】セミナー情報2:TAネットワーク東京地方会
            〜コミュニケーション・スキルアップ・セミナー〜

【3】イベント情報1:ストレス対策委員会のセミナー
           心とからだの健康セミナー 市民公開講座
           「大好きな自分への再決断」

【4】イベント情報2:杉田峰康先生のセミナー
           交流分析とカウンセリング
           「現代社会の不安と心の健康」
 
【5】コラム:「“心の器”の中身(3)」



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【1】セミナー情報1:TAネットワーク京都地方会
            〜ストレスコントロール実習セミナー〜

 
 現在はストレスの時代だといわれています。
 この激しい時代の変化の中で誰もが心のやすらぎを求めています。

 人生で出会うさまざまな出来事、人間関係でのトラブルの中で心身共に健やか
 に過ごす ためにはどうしたら良いのでしょうか。
 
 この講座では、ストレスとその対処行動の理解、ストレスを少なくするための
 人間関係のあり方を交流分析の観点から学びます。さらに米国で注目を浴びて
 いる認知療法を分かりやすく紹介し、日常生活のストレス状況への応用を目標
 にしています。

 物の見方、考え方、行動を変えることによって、ストレスに対処し、不安、怒
 り、落ち込みなどの否定的感情から抜け出す具体的な方法を学びます。

   
  講 師: 芦原 睦
       (中部労災病院心療内科部長)
       (日本交流分析学会常任理事/同認定研修スーパーバイザー)

       小林 展子
       (ポンティキュラス心理研究所代表)
       (臨床心理士、サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー) 

       梅本和比己
       (チーム医療代表取締役社長)
       (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
       (日本交流分析学会認定交流分析士)


  日 時: 平成17年12月17日(土) 13:30〜16:40 
             18日(日) 9:30〜15:30

  場 所: アピカルイン京都(京都市左京区))

  参加費: 一般 18,000円(資料代・消費税込)
       TAネットワーク会員の方 15,000円(資料代・消費税込)


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  内容:・ストレスとその疾患・対処行動
     ・人間関係のストレスとTA・NLP
     ・ストレスへの認知療法的アプローチ


   [詳細] http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/N82.htm
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【2】セミナー情報2:TAネットワーク東京地方会
            〜コミュニケーション・スキルアップ・セミナー〜


 交流分析のほか、さまざまなコミュニケーション・スキルを学びます。

 人間関係に不可欠なコミュニケーション・スキル。
 交流分析の講師は、杉田峰康先生です。
 杉田先生ご自身も、講座の中でよく「アサーション」や「認知療法」を紹介さ
 れています。

 この機会に、交流分析の周辺領域の学習をお勧めします。
 
   (なお、アサーションについては、別途「アサーティブネス・トレー
    ニング基礎コース」が、11月26日(土)27日(日)に開催されます。   
     http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1491.htm )



  日 時:平成18年1月28日(土) 13:00〜17:00
            29日(日) 9:30〜16:40

  場 所:食糧会館(東京都千代田区)

  参加費:会員 15,000円(資料代・消費税込)
      一般 18,000円(資料代・消費税込)

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  内容:・NLPライフコーチングとコミュニケーション …有滝功

     ・BCB (TA+NLP)とコミュニケーション …梅本和比己

     ・認知療法とコミュニケーション …小林展子

     ・交流分析とコミュニケーション …杉田峰康

     ・アサーションとコミュニケーション …平木典子
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  講師:有滝 功(慶応丸の内シティキャンパス客員コンサルタント)
         (サンタフェNLP/発達心理学協会認定
          アシスタントトレーナー・ NLPライフコーチ)
     梅本和比己(チーム医療代表取締役)
          (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
          (日本交流分析学会認定交流分析士) 
     小林展子(ポンティキュラス心理研究所代表)
         (心理学博士、臨床心理士)  
         (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
     杉田峰康(福岡県立大学名誉教授、同大学院講師)
         (日本交流分析学会理事長)
     平木典子(跡見学園女子大学教授)
            
 ▼ お申込み・お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



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【3】イベント情報1:ストレス対策委員会のセミナー

  タイトル:心とからだの健康セミナー 市民公開講座
       「大好きな自分への再決断」


 厳しさで縛られた「こころ」は「からだ」をも損なうのです。
 ひろく豊かなこころに気づくための、臨床経験豊かな先生方の楽しく役に立つ
 お話。
 
  日 時:平成17年11月13日(日) 10:00〜16:00
  場 所:武蔵野公会堂 (東京都内 JR中央線・吉祥寺駅より徒歩2分 )
      会場案内 http://www.musashino-culture.or.jp/koukaido/index.html

  参加費: 2,000円

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  内容:・わくわく工夫を楽しもう
       ウソ!ホント?オットアブナイ!! …花岡芳雄氏

     ・モヤモヤをパワーに
       からだの声は自分の扉の金の鍵 …花岡啓子氏

     ・医者が勧める不健康養生法
       病弱と健康のはざまで …江花昭一氏

     ・なりたい自分を取りもどす
       「3つ子の魂百までも」からの解放 …杉田峰康氏
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  講師:花岡芳雄氏(吉祥寺通り花岡クリニック院長)
          (外科・整形外科・心療整形外科)
     花岡啓子氏(PSRストレス医学研究所所長) 
          (吉祥寺通り花岡クリニック内科・心療内科)      
     江花昭一氏(横浜労災病院心療内科部長)           
     杉田峰康氏(福岡県立大学名誉教授、同大学院講師)

            
 ▼ お申込み・お問合せ:事務局 PSRストレス医学研究所
             http://www1.odn.ne.jp/~psr
             psr@pop02.odn.ne.jp 



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【4】イベント情報2:杉田峰康先生のセミナー

  タイトル:交流分析とカウンセリング
        「現代社会の不安と心の健康」


 元アカデミアTA/学会発表グループの方々が、故・植木清直さん(日本
 交流分析学会評議員・研修スーパーバイザー医業コンサルタント。アスノ
 経営管理社代表)の7回忌を迎えるにあたり、交流分析に深く傾倒し人作
 りに後半生を捧げた故人を偲ぶために企画しました。
 
 故人と親しかった杉田峰康先生を講師にお招きします。
 
  日 時:平成17年12月3日(土曜日)
       午前9時半 受付開始 11時  追悼会開催(黙祷、追悼の言葉)
       11時  セミナー(途中で昼食・休憩をはさみます)
       16時半 閉会・解散

  会 場:かんぽヘルスプラザ(東京都豊島区)
      4階「たんちょうの間」
    
  定 員:50名 お申し込みはお早めにどうぞ
      (先着順。満員になり次第締め切ります)

  参加費:4,000円(資料代とも。当日会場にてお支払いください)

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  内容:・心の健康と不安 有効に苦しみましょう。
       現代社会の不安と心の健康

     ・防衛機制のいくつか

     ・カウンセリングの中で起こること
     
     ・気づきとセルフ・コントロールの探究
       いま、なぜ交流分析か
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  ▼お申込先・問い合わせ先: 
     有限会社トーク(TA・OK)人財開発(担当 佐藤 寛) 
     Eメール satokan@mb.infoweb.ne.jp
     FAX:045-941-6218

     申し込みに必要な情報
      参加者氏名 :
      ご連絡先住所:
      電話    :
      Eメール  :


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【5】コラム:「“心の器”の中身(3)」
 
 
  「心が、体験やそれにまつわる気持ちを貯めていく器だとしたら…?
 それぞれの人の“心の器”には、どんなものがどれくらい入っているのかな?」
 
 時々そんなことを考えたりします。



 今回も、心の器の中身のことで最近気づいたことについて書いてみたいと思い
 ます。

 今回は、五感の体験、会話についてです。


 
 このところ、電車の中でこんな親子の姿をよく見かけるようになりました。
 母親は携帯で誰かにメールを打ち続けている。
 子どもは隣で、ゲーム機に夢中。
 
 二人の間に会話はありません。
 また、二人とも、手元の小さな小さな画面の世界だけと、ずっとコンタクトを
 取り続けています。

 日常生活の中で、親子のあり方が「いつも」もしくは「ずっと」そんな状態で
 はないとは思いますが、こういう機会が多い子どもの心の器には、どんな気持
 ちや体験がたまっていくのだろうかと、気になってしまいます。


 
 車窓に流れる風景は、さまざまです。
 人々の姿やさまざまな建築物、たくさんの種類の車といった、私たちの暮らし
 ている社会や人々の営みがうかがい知れるもの、季節の移り変わりを知らせる
 自然の色どり、二度と同じ表情を見せない空の模様や色・・・。

 そういうことに目もくれず、車両の内部にも関心を払わず(いつも関心を払わ
 なくてもいいにしても、学ぶことや危険などもあることでしょう)、同じ時間
 と空間を共にしながらそれぞれが自分の世界だけに没頭して、会話もなく、互
 いにも関心を払っているのかないのか分からない親子・・・。

 そんな様子に、違和感を感じるのは私だけでしょうか・・・。
 何がどうだとうまくいえないのですが・・・。


 
 そういう体験をしている子どもたちを見て、もう一つ感じることがあります。
 頭やバーチャルの世界が多くて、自分の五感を使って全身で体験することが少
 ないのではないか?そういう子ども達はどんな感性を持って大きくなるのだろ
 うか、と。



 子ども達の間で「ムシキング」という、さまざまな昆虫を強さなどのランクに
 分かれたカードを使って勝負のゲームをすることが流行っているのだと、テレ
 ビの番組で見ました。

 カードに登場する虫の名前をほとんど覚えている子ども、お年玉などのお小遣
 いをそれにつぎ込みコレクションを自慢する子どもなどいろいろな子が登場し
 ていました。
 
 強さなどももちろん把握しています。ただし、リアルの世界の個々の虫たちの
 ものでなく、カード上の分類として。

 
 
 そんな子ども達に、実際にカブトムシなどをさわらせる実験を試みるという番
 組でした。

 驚いたことに、あんなにカードの虫のことをよく知っていて大好きなのに、生
 きた本物の虫が怖くてさわれない子ども達が続出しました。

 また、何グループかの親子で、実際に夜の山林に分け入りカブトムシなどを捕
 まえに行くのですが、あんなに大好きな虫が自然の中で樹液を吸っていたりと
 いう本来の姿を前に、ただ固まってしまっている子もいました。



 もちろん、そんな子ばかりではないでしょう。
 また、初めての体験には驚きや恐れが先にたつことがあっても仕方のないこと
 でしょう。
 次の機会には、彼らも平気で生きた虫たちをさわれるようになれるのかもしれ
 ません。

 「次の機会」があれば・・・です。

 自然と触れ合う体験、五感のアンテナを張り巡らせて全身で感じる体験そのも
 のが少ない子ども達も多いのかもしれない。私たちが子どもの頃と比べて。
 そんな風に思います。

 
 
 私は小さい時、親戚のおじおばやいとこたちと夜の山林にカブトムシを捕まえ
 にいった経験があります。また、小さな山をよくハイキングしました。

 足の裏に感じるアスファルトでない土の感触。石や木の根がごろごろしている
 感触。木々や土のにおい。虫や鳥の鳴き声。そよぐ風の音。樹液を舐めてみた
 り冷たい清流をすくって飲んだり・・・。
 
 画面の中でボタン一つで死んだり生き返ったりする命でなく、ちゃんと世話を
 してやらないと死んでしまう虫やペットたち、好奇心で遊んでいるうちに殺し
 てしまった虫たち、道端などでであった虫や小動物の死骸、河原の草むらに落
 ちていた野良犬の頭蓋骨・・・。

 そういう体験が、今どんな風に役立ってるかは分かりませんが、少なくとも、
 自然とのつながりを感じ、自然環境を大切にしようという心にはなっていると
 自覚しています。



 人との関わりもまた、画面の中のメールという文字だけでなく、やはり顔を合
 わせて共に協力し合い、語り、笑い、触れ合い、時にケンカしたりということ
 をいろいろな世代の人とたくさん体験し、それを「肌で感じ」て積み重ねてい
 くことが大切な気がします。

 

 こんなにいろいろなものが便利になった時代だからこそ、五感を使った体験や
 あえて人の中でもまれる体験が必要で、しかしそれは、かつての時代のように
 身近に自然にあるものではなく、わざわざそのような環境や機会を作って意識
 的に体験していかないと不足しがちなままの人生になるのかもしれないと考え
 たりします。

 あくまでも、私の体験の積み重ねの中での考えですが・・・。
 みなさんは、どんな風にお考えでしょうか・・・?


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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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