エリック・バーン

(Eric Berne)
1910年〜1971年

  1. TAを開発するのに取り入れた他の心理療法
  2. TAの基本哲学

・1910年、カナダのモントリオールで開業医の子として生まれる。
・マクギル大学の医学部を卒業して医師となる。
・エール大学その他で精神科の専門医となる訓練を受ける。
・後、米国に移住。
・1941年より精神分析のパーソナル・アナリシスを受け始める。
最初の指導者はP.フェダーン、
次にエリック・エリクソンからも分析を受けた。
・1956年、サンフランシスコ精神分析研究所に分析家の資格申請を
したが不合格とされる。
さらに3、4年の分析が必要と言われた。
これは、精神分析に訣別して新しい発想を推進するきっかけになった。 ・TAの歴史は、1957年10月、米国集団精神療法学会の西部大会で
「新しい効果的な集団療法(TA,a new effective method of group therapy)」と題する研究発表をした時に始まると言われる。
(より効率的で実用的な集団精神療法を求めて開発していったもの。)
・1958年以来、臨床家の研究会(サンフランシスコ社会精神医学セミナー)  を毎週火曜日の夜開催した。
a.そこで討論されたことが、次第に理論体系としてまとめられていった
     b.精神分析から出発したことはしたのだが、その教条主義的な部分にと らわれず、行動主義やヒューマニスティック心理学から多くのものを とりいれ、TAの体系を築きあげたのである。
c.この研究会は今も続けられている。
d.この会が国際TA協会の母体ともなったのである。

エリック・バーン記念科学賞

1971年に、エリック・バーンの科学的貢献を讃え、その思い出を不朽にす  るために、設定された。
TAにおける新しい科学的概念の発案者に対して毎年授与される。


著書

  1. 「精神医学・精神分析学入門」
  2. 「心理療法におけるトランザクション分析」
  3. 「人生ゲーム入門」

参考文献
  1. 国谷誠朗:TAの歴史と理論(セミナーテキスト)、チーム医療、
    1990年
  2. イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ(深沢道子訳):
    TA TODAY(最新・交流分析、実務教育出版、1991年
  3. エリック・バーン(南博訳):人生ゲーム入門、河出書房新社、
    1964年


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