Transactional Analysis News 219

index No.22

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第219号     2014/02/27 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,929部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 
 大雪の被害に遭われた地域の方々にお見舞い申し上げます。
 山梨県で電車の中で数日泊まった方がいらっしゃいましたが、タイミングが
 ずれていたら私もそれに巻き込まれていた可能性がありました。
 近所のスーパーでは商品不足が続き、東日本大震災の事がよみがえりました。
 まもなく震災も3年ですね。さらなる復興をお祈り申し上げます。
 
 今回のセミナー情報は、交流分析の周辺領域のものです。
                            (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)【再掲】DVD特典つき早期お申し込みは2月末まで!
     4人のファシリテーターから学ぶ
     「ゲシュタルト療法 プレトレーニングコース 
      <全10日間コース・東京開催>」 
 
【2】お知らせ:

  (1)一般社団法人メンタルヘルス協会 第三回研修会のご案内
     杉田峰康先生による「初回面接の技法(仮)」

【3】コラム:「欲しくないストロークは受け取らなくてよい」
  


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 セミナー情報(1)【再掲】DVD特典つき早期お申し込みは2月末まで!
          4人のファシリテーターから学ぶ
          ゲシュタルト療法 プレトレーニングコース 
           <全10日間コース・東京開催> 
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 ゲシュタルト療法は、未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今
 ここ」での「気づき」を得る心理療法です。

 交流分析における再決断療法の源流であり、また、NLPの源流の一つでも
 あるとともに、コーチングなどにも影響を与えています。

 心と身体は一体であるという視点から、言葉だけではなく、非言語的な表現
 も重視するのが特徴です。

 今回のコースは、基礎から理論を含めて初心者からでも学ぶことが出来る全
 5回・10日間(60時間)で行われる継続した集中体験コースです。

 2月28日までのお申込で、ゲシュタルト療法をテーマとした3本のDVDか
 らお好きな物を一つプレゼントいたします。

                          
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2060-A1.html   

   講 師:百武正嗣
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事長)
       (ゲシュタルトネットワークジャパン 理事長)

       岡田法悦
       (ゲシュタルト・インスティテュート株式会社 代表取締役)
       (日本ゲシュタルト療法学会 副理事長)
       
       守谷京子
       (日本ゲシュタルト療法学会 副理事長) 
       (パーソナルグロース研究所 所長) 
       (カフナ・サイエンス協会ジャパン 会長)

       渡辺トヨ子 
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事)
       (ゲシュタルトネットワークジャパン ファシリテーター)

 
   日 時:全5回・10日間 各回 9:30〜16:30
       【第1回】2014年4月5日(土)〜6日(日)岡田法悦
       【第2回】2014年5月10日(土)〜11日(日)守谷京子
       【第3回】2014年7月5日(土)〜6日(日)百武正嗣
       【第4回】2014年9月27日(土)〜28日(日)渡辺トヨ子
       【第5回】2014年11月22日(土)〜23日(日)百武正嗣
 
   会 場:【第1回】〜【第2回】
         ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう
         (東京都品川区)
       【第3回】〜【第5回】 
         都内で調整中 

   参加費:1名 216,000円(資料代・消費税込)【予約前納制】 
       ※消費税は、
        2014年4月以降に開催するセミナーのため8%になります。

   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2060-A1.html      


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  内容: 
   【理論編】 
    ・ゲシュタルト心理学と全体性 
    ・心理学の中でのゲシュタルト療法の必要性 
    ・ゲシュタルト療法ですること 
    ・気づきの3つの領域(気づきのレッスン) 
    ・ゲシュタルト療法の原理(未完了、今ーここ、ホメオスターシス) 

   【実習編】 
    個性豊かな各ファシリテータが、
    色々なテーマを入口にワークを行います 
    (例) 
    ・未解決な問題のワーク 
    ・夢のワーク 
    ・家族連鎖のワーク 
    ・「今、ここ」で気づいていることから始めるワーク 

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 お知らせ(1)一般社団法人メンタルヘルス協会 第三回研修会のご案内
        杉田峰康先生による「初回面接の技法(仮)」 
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 (社)メンタルヘルス協会主催の第三回研修会を、本年5月25日(日)に
 開催します。

 今回は協会会長の杉田峰康先生に、カウンセリングにおいて一番重要な
 「初回面接」についてお話しいただきます。
 
 皆様のご参加を心よりお待ちしています。


  *(社)メンタルヘルス協会は、メンタル不調で悩む人々を支援する
   専門家が、職場や家庭の中のストレスを解消し、働く人々の心と体
   の健康を実現できるシステムの構築を目指しています。
   同時に、メンタルヘルス・カウンセラーやコンサルタントの養成の
   教育活動を通じて、働く人々の健康促進に寄与したいと願っていま
   す。

 


   講 師:杉田 峰康
       (福岡県立大学名誉教授、同大学大学院講師)
       (日本交流分析学会理事長) 
    
   日 時:平成26年3月2日(日)10:00〜16:30

   会 場:あうるすぽっと 3F会議室B(東京都豊島区)
   
   参加費:会員:8,000円(本体)+消費税  
       一般:12,000円(本体)+消費税
       ※開催が2014年4月以降のため消費税は8%になります。

   詳 細:  http://www.mental-health-association.jp/info/140207.html


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  内容:
   
  1.患者との出会い 
  2.面接の準備 
  3.初回面接の実際 (インテーク面接) 
  4.評価(まとめ) 

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 ▼ お問合せ:一般社団法人メンタルヘルス協会 
    hhttp://www.mental-health-association.jp/ 





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 コラム:「欲しくないストロークは受け取らなくてよい」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 オリンピックがあっという間に終わってしまいました。

 私は多忙期と重なり、リアルタイムで見ることは体力的に難しかったので、
 ニュースや動画で後から見ていました。

 とりわけフィギアスケートの浅田真央選手の、ショートプログラム16位から
 翌日立て直してフリーの演技で自己ベストを更新して6位に食い込んだあの
 プロセスと結果には感動しました。

 記者たちのともすればプレッシャーをかけるような形になる取材、さまざま
 な人の発言に様々な憶測もついて飛びかうニュース、それを見聞きした人た
 ちのネット上に飛びかう様々な評価や期待をかけすぎる応援、批判・・・。

 スケートリンクの上では、ライバル選手の国の観客たちの自国選手への応援、
 演技途中のミスへの溜息やどよめきなども、耳に入ることもあるかもしれま
 せん。

 なるべくそのような雑音が入らないように、たいていの選手は音楽を聴いた
 りして集中しながら順番を待つそうですが、女子ショートプログラムの浅田
 選手の前の滑走者ロシアのソトニコワが高得点を出した時のロシアの人々の
 喜びの歓声は、すでに滑走準備に入っていた浅田選手も聞かざるを得なかっ
 たことでしょう。

 大きな歓声だけでなく、観客という集団が作り出すその会場全体を包んだ
 「雰囲気」からも逃れることのできないあの場で、自分に集中することはか
 なり難しいことだったのではないかと思います。

 ストロークについての講義を何度か聞いた中で、ある先生は、「ストローク
 には『雰囲気』も含まれる。」とおっしゃっていました。

 女子フィギアスケート・ショートプログラムで、浅田選手が滑走する前の場
 の雰囲気を見ていて、その言葉を思い出しました。
 
 私たち人間も動物です。 

 直接的な言動としてのストロークがなかったとしても、その場にいる大勢の
 人々から発せられる様々な「気」や「念」のようなものや雰囲気もどこかで
 感じ取っているのではないでしょうか?

 あんな大きなすり鉢状の会場の底で一人立つ場面では、頭でどんなに集中し
 ようと言い聞かせても、身体は場の雰囲気をキャッチして緊張したり構えた
 りするようなこともあったのではないかと思います。

 もちろん、本人自身に自分を緊張させるような思考がよぎり、それに反応し
 ている可能性もあるのでしょうが。

 そんな状況の中、よく滑りとおしたなと思うし、さらによく翌日のフリーの
 演技までに自分を立て直せたなと、その切り替えの早さや本番での集中力は
 驚くばかりです。



 オリンピックに関するインタビュー記事から浅田選手の発言を拾ってみると、

 「個人戦では自分の演技に集中をして、出来るという気持ちを持ってやるこ
 とが一番大切だと思っています」

 「誰かを気にするよりは、自分がしなければならないことに集中するつもり
 だ」
 
 「演技は自分との戦い。強い気持ちで自分に集中したい」

 「自分のことに集中して、自分のやりたい演技をしよう」

 など、「自分に集中する」=「それ以外のことに惑わされない」とも解釈で
 きるような発言が多く見られます。

 彼女は自分の演技をいかにやり遂げるか集中することで「欲しくないストロー
 クは受け取らない」ということを、自然と実践していたのではないかと思い
 ました。

 また逆に、自分を立て直すときには、「欲しいストロークは受け取る」こと
 もしたでしょうし、自分に厳しくありつつも「自分で自分にストロークを与
 える」ことも自然とやっていたのではないかと想像しました。

 これは、「ストローク経済の法則」を打破するあり方ですね。


 
 「ストローク経済の法則」とは、

 1.与えるべきストロークがあってもそれを他人に与えてはいけない
 2.欲しいストロークを他人に要求してはならない。
 3.欲しいストロークがきても、受け取ってはならない。
 4.欲しくないストロークがきた時それを拒否してはならない。
 5.自分自身にストロークを与えてはならない。
 
 というものです。

 それを打破すること、つまりは逆のことを行うことにより、自分自身の心は
 豊かになり、ストローク交換をする人間関係も良好なものとなっていきます。

 浅田選手だけでなく、オリンピックという大きな舞台に出られるほど様々な
 試合を勝ち抜いてきた人たちは、きっと多かれ少なかれ、「ストローク経済
 の法則」を打破することをやってきているのでしょう。



 オリンピックの時期と本コラム原稿を書く時期が重なり、交流分析の考え方
 とオリンピックの場面を照らし合わせてみました。

 職業病でしょうか?

 「いやいや、何でもネタにならないかと考える姿勢はいいんじゃない? だ
 からこそ、気がつけばコラムも100本以上になってるんだよ」と、自分で
 自分にストロークを与えて本文を締めくくることにします。




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 発行元:インターネット交流分析研究会 
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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