Transactional Analysis News 216

index No.22

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第216号     2013/12/28 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,940部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 いつの間にか街はクリスマスムードですね。
 
 先日ずいぶん久しぶりに、関東在住の高校の同級生たちと数人で集まり、飲
 み会をしました。
 日程調整や集まる場所など、近況を交えながらメールでやり取りをしていま
 したが、やはり、直接会ってface to faceで語らい、笑いあい、気持ちを通
 わせるのがいいなと実感しました。
 ある意味「波長を合わせた時間」とでも言いましょうか。
 
 今号のコラムネタを考えていたところだったので、余計に波長が合うことに
 嬉しさを感じた出来事だったのでした。
                             (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)認知行動療法の理論&実践を基礎から学ぶ
     〜問題解決とセルフコントロールを目指して〜
 
  (2)よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
     BCBベーシックコース


【2】コラム:「『スマホで子守り』と情動調律」
  


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 セミナー情報(1)「認知行動療法の理論&実践を基礎から学ぶ
           〜問題解決とセルフコントロールを目指して〜」
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 認知行動療法は、うつ病に限らず多くの心の病に有効であるということで、
 アメリカでは主流の心理療法です。

 物事の見方・捉え方である認知に介入して、偏りや歪みを修正することで、
 行動を変え否定的な感情を体験しなくてもすむようになります。

 特徴として以下の3点が大きいと言われています。

 ・症状の改善が早い

 ・クライアント自身が、どの様にして自分の問題症状が起きたかのダイナ
  ミックスを理解できる

 ・クライアント自身が、自分の感情や症状を管理できるようになる

 イギリスでは 480億円を投資して、療法家を育てるという国のプロジェク
 トとして力をいれています。

 そして、日本でも、実証の高いものとして、保険適用が認められ普及が急
 がれている心理療法です。

 認知行動療法はまた、自我状態の「A」を鍛えることにも役に立ちます。

 第一人者であり、わかりやすいと好評の坂野先生から学ぶ機会をお見逃し
 のないよう。
  
   

   講 師:坂野雄二
       (北海道医療大学心理科学部臨床心理学科教授
        日本行動療法学会理事/認定行動療法士、臨床心理士)

   日 時:平成26年1月26日(日)10:00〜16:30
       
   会 場:日本工業大学神田キャンパス 4F 401教室(東京都千代田区)

   参加費:《早期割引 2013年12月9日(月)17時まで》 
       18,900円(資料代・消費税込)
     
       《2013年12月9日(月)17時以降》
       ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
         /メンタルヘルス協会会員 18,900円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


                          
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2051-A1.html        


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  内容: 

   【認知行動療法の理論】

    1.認知行動療法とは
     ・認知行動療法の歴史と発展
     ・認知行動療法の基本的発想
     ・認知(考え方)を評価する
     ・生活改善の仕組み

    2.自己理解から問題の改善へ
     ・セルフ・モニタリングの原理
     ・認知の修正を試みる
     ・問題改善と自己コントロールに向けて

   【自己理解から問題の改善へ】

     ・認知行動療法の理論や技法のポイントを体験的に学ぶ

   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 セミナー情報(2)「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
           BCBベーシックコース」
 (Breaking The Communication Barrier=コミュニケーションのバリアを壊す)
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 「BCBコミュニケーションスキル」とは、相手を変えようとせず自分も我
 慢せず、お互いを大切にして、言いたいことを言い合えるような関係
 = よりよい人間関係を築くために作られたコミュニケーションスキルです。


 よくない人間関係の中にいる人は、つい相手(つまり『あの人』)を変えよ
 うとしたり、逆に自分が我慢したりして、無理やストレスがたまっていきま
 す。

 この講座は、
 
 「『あの人』とうまくやっていきたい」
 「少なくとも今よりはよい関係に変化させたい」
 「よい関係を築いている人とはもっとうまくやっていきたい」

 とお考えの方におすすめです。

 人の行動の背後にある考え方や意味を理解し、「人」を変えるのではなく
 「人との関係性」を変える。

 交流分析でいうところの「ゲームに乗らない」ための関わり方へのヒントも
 多々得られることでしょう。

 なぜなら、BCBは、交流分析とNLPという「人間理解に優れた効果を発
 揮する心理療法」から、特によりよい人間関係を築くために役立つアイデア/
 スキルを融合させたものだからです。

 すぐに役立つアイデア/テクニックがいっぱい詰まった「BCBコミュニケー
 ションスキル」を是非ご体験ください!
 
     

   講 師:梅本和比己
       ( ICNLP認定マスター・トレーナー/ ICC認定国際コーチ)
       (八洲学園大学非常勤講師)
       (株式会社チーム医療代表取締役)

       佐々木啓
       ( ICNLP認定トレーナー
        株式会社チーム医療所属、天龍武術会所属)

   日 時:平成26年2月22日(土)10:00〜17:00
             23日(日)10:00〜16:30
       
   会 場:東京都内で調整中(決まり次第、ご案内いたします)

   参加費:《早期割引 2013年12月31日(火)17時まで》 
       39,270円(資料代・消費税込)
     
       《2013年12月31日(火)17時以降》
       ホームページにて申込受付 1名46,200円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名48,300円(資料代・消費税込)

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
         /メンタルヘルス協会会員 39,270円(資料代・消費税込)

       【いずれも予約前納制】


                          
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2055-A1.html        


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  内容: 

   1.人の行動を理解する 
      〜自我状態〜
   2.人の考え方を理解する
      〜視覚、聴覚と触運動感覚のチャンネル〜
   3.典型的なコミュニケーションのパターン 
      〜相補交流〜
   4.非効果的な人間関係のパターン
      〜相互依存〜
   5.モチベーションのキー
      〜ストローク〜
   6.難しいケースにおいての対応
      〜交差交流とペース合わせ〜
   7.スマートに問題を指摘する 
      〜建設的なフィードバックのための12の方法〜

 
   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 コラム:「『スマホで子守り』と情動調律」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 最近読んだネットニュースで、興味深いものがありました。

 ●スマホ:「子守代わり」にクギ アプリ業者がガイドライン
 http://mainichi.jp/select/news/20131102k0000e040176000c.html

 ●スマホ子守やめて…アプリ頼み「触れ合い減る」(YOMIURI ONLINE)
 http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20131116-OYT8T00688.htm

 ●スマホ:目立つ「子守代わり」 乳幼児の注意点は?(毎日jp)
 http://mainichi.jp/select/news/20131117mog00m040010000c.html

 どの記事も、スマートフォンやタブレット端末の乳幼児への影響について書
 かれたものです。


 最初の記事では、未就学児向けアプリを開発・販売する企業が11月上旬に発
 表したガイドライン5点が紹介されています。

 そこにはまた、利用を前提としたガイドライン制定を疑問視している日本小
 児科医会理事のコメントもありました。

 
 2つ目の記事は、11月中頃のものですが、先に述べたガイドラインに対抗し
 てか、日本小児科医会がスマートフォンの利用を控えるよう保護者に対し12
 月から啓発活動を行うこととなったと記されていました。

 啓発活動を始める理由は「幼児の心身の発達への影響が心配される」からと
 のこと。

 
 幼い子供にスマホを触らせることについて、読者やネットユーザーの間では
 賛否両論の意見が飛び交っているようです。

 要するに「使い方次第」「目的次第」ということなのでしょうか・・・。

 それを象徴する様な記事が3つ目のものです。

 この記事には、スマホを活用することの利点う・効果の事例と、スマホを
 「親代わり」にしない、「子守り」に使わないようにという意見が記されて
 いました。
  

 確かに、アプリケーションによっては、子供の好奇心や主体性を育むツール
 にもなりましょう。 

 親子の対話のきっかけにもなることでしょう。

 しかし、「親代わり」「子守り」はよくないかもな、と私も思います。

 それは「情動調律」の面からです。

 乳幼児の発達とも深く関わりのある「関係性交流分析」にも出てくる「情動
 調律」についてはまだまだ勉強の途中ですが、そんな私でさえも、スマホを
 親代わりにすると乳幼児や子どもの情緒に弊害がある可能性を否定できない
 のではないかと思うのです。


 「情動調律」とはつまり、非言語的な時期(言葉のやり取り以前)の感情の
 やり取りであり、情緒的コミュニケーションで波長があうこと、と杉田峰康
 先生はおっしゃいます。
 
 それは、子どもの味わう喜怒哀楽の感情や身体感覚に、親がピタッピタッと
 合わせてくれることでもあります。

 例えば、空腹を表現したらミルクがもらえる、さびしい時にだっこしてもら
 える、眠くてぐずった時にあやされるなど。

 こういった親子での感情の波長が合うことの積み重ねにより、子どもは「十
 分に甘えられた(=愛されている)」という感覚を得、十分に甘えられた子
 どもはやがて自立していけるのです。

 また、もう少し大きくなった時に、子どもが泣いたり怒ったりしているとき
 に「さびしいのね」「悔しいのね」気持ちに共感して言葉でフィードバック
 されることも、子どもにとっては大切な事です。

 代わりに気を紛らわせるため、注意をそらせるためにスマホのアプリやビデ
 オなどある種一方通行のコミュニケーションであるツール頼ってばかりだと
 すると、その子の他者との情緒的なコミュニケーションは、どうやって発達
 していくのでしょうか?


 ・・・そんな風に思うのです。


 さまざまな便利な道具やツールが発達して、人がやらなくてもいいことも増
 えてきていますが、やはり情緒的コミュニケーションに関しては、「人と人」
 でないとできないことだと思います。

 忙しい時に子どもが集中してくれると便利だから、子どもも興味を持ってる
 から、と合理的な「A」的な考えだけでなく、「NP」の心で、子どもと情
 緒的コミュニケーションを取ることについてももう少し関心と注意を払って
 もいいのではないかと思う今日この頃です。
 


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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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