Transactional Analysis News 208

index No.21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第208号     2013/03/29 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       1,966部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 都内では桜の季節が一気に駆け抜けていきました。
 開花時期のみならず、開花スピードも例年より早かったようですね。
 
 週末に急に転勤が決まった友人の送別会を仲間内でやりましたが、その中の
 一人が「花見をしよう」ということになり、満開の見頃の桜を堪能しました。
 チャンスは、タイミングよくつかむことが大切だな、と思いました。

                             (森山貴代) 

■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)杉田峰康先生による「カウンセリングの基礎1」


【2】おしらせ:
  (1)杉田峰康先生講演会「防衛機制と自我状態」
     (一般社団法人メンタルヘルス協会 第二回研修会(総会))


【3】コラム:「すれ違い」   
  



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 セミナー情報(1)杉田峰康先生による「カウンセリングの基礎1」
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 座る位置、調度品や部屋の飾りなど、カウンセリングの“場”がクライアン
 トへ与える影響とは?

 クライアントは日常生活のクセを治療場面に持ち込むとはどういうこと?

 カウンセリングの中で、クライアントはどんなことをしてくるのか?

 どんな可能性を考えながらクライアントと向き合うのか?

 治療終了の判定とは?

 経験豊かな杉田先生から、カウンセリングの基本や実際について、来談者中
 心カウンセリング、交流分析などの視点からもお話をいただきます。

 カウンセリングをされるすべての方々に聴いていただきたい内容です。


   

   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授 同大学大学院講師)
       (日本交流分析学会理事長)

   日 時:2013年4月21日(日) 9:30〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区)

   参加費:・ホームページにて申込 1名21,000円(資料代・消費税込) 
       ・一般(電話・FAX・郵送)1名23,100円(資料代・消費税込) 
       ・「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員 
        メンタルヘルス協会会員 18,900円(資料代・消費税込)     
        【いずれも予約前納制】


   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1999S-A1.html      


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  内容: 
   1.カウンセリングと精神療法はどう違うのか
   2.来談者中心カウンセリング
   3.初回面接の実際
   4.精神力動的精神療法
   5.まとめ


   ※プログラムの内容は一部変更される場合があります。

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 おしらせ(1)杉田峰康先生講演会「防衛機制と自我状態」
        (一般社団法人メンタルヘルス協会 第二回研修会(総会))
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 一般社団法人メンタルヘルス協会主催、第二回研修会にて、交流分析の第一
 人者である杉田峰康先生が「防衛機制と自我状態」を講演されます。

 内容、お申し込み方法は、一般社団法人メンタルヘルス協会へお問合せくだ
 さい。
  http://www.mental-health-association.jp/soukai_annai_2013.html 


 
   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授 同大学大学院講師)
       (日本交流分析学会理事長)

   日 時 および 会 場:
       
       <東京会場>
       平成25年6月8日(土)10:00〜16:30 
       三田NNホール(東京都港区)
      
       <福岡会場>
       平成25年6月9日(日)10:00〜16:30 
       福岡商工会議所 404〜405

   参加費:【会員・及び協会認定講座を受講中の方】8,000円(税込)
       【一般の方】12,000円(税込)


   詳 細:
    http://www.mental-health-association.jp/soukai_annai_2013.html     



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 コラム:「すれ違い」 

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 前回のコラムは「気持ちをキャッチする」というタイトルで、会話における
 話の内容だけでなく、それを語る話し手の気持ちや意図にも関心を向け、そ
 れを受け止めることについて、書きました。

 そこでは言葉で伝え合う人同士のやりとりを例にあげましたが、人は言葉だ
 けで言いたいことを完全に伝えているかといえば、そうではありません。

 言ってることと、態度・表情が違っている場合もあります。

 その時は、言ってることより、態度や表情の方が本音の可能性もあります。

 そこを「言葉」だけで相手を理解しようとすると、すれ違いが起こってくる
 わけです。



 仕事柄、十数年の間に、親子コミュニケーションや夫婦コミュニケーション、
 友人や職場でのコミュニケーションの様々な悩みについて聴く機会がありま
 た。

 一部の方は、その関係に関する悩みにおいて、自分のことは悩んでおらず、
 相手の反応が自分の期待するものと違っているのでそれをどう変えたらいい
 か、に悩んでいるパターンがありました。

 要するに、「自分は問題はなく、相手を変えるにはどうしたらいいか」とい
 う悩みです。

 相手を変えよう変えようとしてコミュニケーションをはかり、余計にこじれ
 させているように見えるものでした。

 全員が全員ではありませんが、そういう方に限って、お話をうかがうと、相
 手の言葉に対して「言葉」だけに反応していたり「理屈」で応えているケー
 スが少なくないなというのが、私が経験した中からの印象です。
 
 ここに両者の間の「すれ違い」があるのだろうな、と思います。


 
 特に、親子間のコミュニケーションでのケースが難しいと感じています。

 自立するまでは、コミュニケーションのズレがあって苦しくても、子どもは
 保護されている必要があり、親から離れることができないからです。

 また、親と子という関係では、どうしても親の方の力が強く押し気味になる
 でしょう。

 思春期などに子どもが(大人から見て)問題を起こす時、親とのズレが大き
 く親からのパワーが強いほど、それに反発を試みる子どもは、どうにかしよ
 うともがく方法も大ごとになってしまうのではないかと考えます。

 それだけ、子どもの側が「今の関係やコミュニケーションのあり方をどうに
 かしたい」と訴えているように思えるケースも少なくないように思います。

 

 表現が極端かもしれませんが、親子であっても(血がつながっていたり、一
 緒に生活して似た性格や価値観の部分があったとしても)、「魂は別もの」
 だと、私は考えます。

 だからこそ、相手を理解しようとするコミュニケーションが必要ですよね。

 あるいは、親子であってもあまりにも性格や志向などが違いすぎて、理解し
 ようにも理解の範疇を超えてとまどう、ということもあるかもしれません。

 そこにも、「聴く」ことによって相手により具体的に話してもらって、そこ
 から自分なりに理解を深めようとする姿勢は大切だと思います。

 特に親子の間では、親が子どもの話を言葉以外の側面も含めて聴こうとし、
 理解しようという姿勢示すことで、そのコミュニケーションの関係の中から、
 子ども自身が他者を理解しようとする方法、伝え合いながら聴きあいながら
 おり合っていく方法を学んでいくのではないでしょうか?

 ちなみに、「理解」と「同意」は違います。

 理解した上で、「私は異なった考えを持っている」と伝えることが大切では
 ないでしょうか?



 お互いに話し、聴く・・・。 

 親子だから対等には無理なのかもしれませんが、せめて「違い」がある、と
 という前提の元に、「違う」からこそコミュニケーションをとることを大切
 にしたいものです。

 自分がコミュニケーションにおいて、どういう聴き方、反応の仕方の傾向が
 あるかを分かった上で・・・。



 交流分析では「過去と他人は変えられない」といいます。

 よりよい関係構築のためのコミュニケーションのモデルとなるよう、大人側
 が自らを磨いていくことが、結果として子どもとの関係の改善につながると
 信じて実践していけたらと、自らの反省も含めて思う次第です。

 

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