Transactional Analysis News 204

index No.21

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News 
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第204号     2012/11/29 
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,001部に発行 
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 みなさま、こんにちは。  
 バタバタしている内に、気がつけば木々は紅葉し、落ち葉が舞う季節になっ 
 てきたなと思う今日この頃です。 

 今回は、カウンセラーなど支援側だけでなく、自分自身が悩みを抱えている 
 方々にも有効な講座をご案内します。 

 いずれも長年交流分析に関わってこられた先生による講座です。 

 スキルアップに、自己理解・悩みの解決にいかがでしょうか? 
                             (森山貴代) 


■CONTENTS■────────────────────────── 


【1】セミナー情報: 
    
  (1)「脚本分析−幼時決断と再決断療法 ワークショップ 
      〜自分の脚本を知り、OKな生き方をするために〜」 

  (2)「心の傷を負って成長したアダルト・チルドレン 
      〜子ども時代の痛みを癒すために〜」  


【2】コラム:「押してダメなら引いてみよ」  
  



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 セミナー情報(1)「脚本分析−幼時決断と再決断療法 ワークショップ 
           〜自分の脚本を知り、OKな生き方をするために〜」 
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 講師に繁田千恵先生をお招きします。繁田先生は、交流分析のバイブル『TA 
  TODAY』の著者であるヴァン・ジョインズ博士の愛弟子。渡米してTAに基づ 
 いた心理療法のトレーニングを受けました。 


   【繁田千恵先生からのメッセージ】 

 「あなたはどんな人ですか」と聞かれたら、あなたはどのようにお答えになり 
 ますか? 

 入社試験の面接、新しい環境でチームの一員になるとき、恋愛中、お相手の 
 父親から訊かれた時など、状況によって異なると思いますが、「自分は真面 
 目、堅物、意志が弱い、ルーズ、優しい、人に尽くす、我慢強い」など、ご 
 自身について日ごろ思っている言葉が、場面によって少々差があってもでて 
 くると思います。 

 覚えていないかもしれませんが、とっても小さいときから、あなたはそうい 
 う子だったと考えるのが交流分析の脚本理論です。 

 ワークショップは脚本理論を学んで自分の脚本を知り、それを変えたいと思 
 えば、再決断療法というやり方で、自分の脚本から脱却することをご一緒に 
 学んでいきます。 

 理論学習と、ワークシートを使って自分の脚本を知る作業、再決断療法の理 
 論とその実践方法をお話しし、実際のデモンストレーションを含めて、体験 
 的に学習していきます。 

 希望があれば、再決断のワークを実際に行うことも可能です。 

 あなたの人生の今この時期に、脚本に出会い、自分の幼時決断を知り、再決 
 断の手順をご一緒に学びましょう。 

 たぶん、ワークショップにいらっしゃることが、すでにあなたの再決断の始 
 まりかもしれません。 

  

   講 師:繁田千恵 
      (国際TA協会(ITTA) 教授会員/2013国際大会委員長) 
      (TA心理研究所所長、日本交流分析学会理事、臨床心理士) 
           
   日 時:平成25年1月26日(土)10:00〜16:30 
             27日(日)10:00〜16:30 

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区) 

   参加費:ホームページにて申込受付 1名39,900円(資料代・消費税込) 
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名42,000円(資料代・消費税込) 
       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員 
        /メンタルヘルス協会 会員 35,910円(資料代・消費税込)      
        
       【予約前納制】 
               
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1998-A1.html    


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  内容: 
   1、理論編 
    ・脚本分析と再決断療法のあゆみ・背景 
    ・脚本分析と再決断療法の理論  
    ・特徴 
    ・他の心理療法との違い 
    ・脚本分析と再決断療法で解決できること、得られるもの、役立つこと 
    ・どんな効果があるのか? 
    ・脚本分析と再決断療法の最もポイントとなる考え方 

  2、実習編 
    ・実習 
    ・デモンストレーション 
    ・再決断ワーク 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 セミナー情報(2)「心の傷を負って成長したアダルト・チルドレン 
           〜子ども時代の痛みを癒すために〜」  
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 機能を果たさない親の元で育った子どもが、大人になっても内心的なトラウ 
 マを持つ状態をアダルト・チルドレンといいます。 

 機能不全家族の中で育った子どもは、幼い時から、自分の存在を確認するた 
 め、常にある役割をとり続けることになります。 
  
 しかし、そうすることで子どもが自分の思いや存在を抑え込んでしまったも 
 のは、別の形で表れてしまうことがあります。 

 例えば、精神的に不安定になったり、爪噛み、チック症、脱毛、アレルギー、 
 喘息、摂食障害、吐き気などの身体症状、或いは不登校、引きこもり、家庭 
 内暴力など。 

 更には、こうした子どもは、心に深く傷を負ったまま成長します。 

 大人になっても社会的に適応しにくく、冒頭の様な色々な障害を抱えたまま 
 苦しい思いを続けています。 

 そのため、子どもがアダルト・チルドレンにならないための対応。 

 更には、大人としてアダルト・チルドレンの問題を抱えている人への対応が 
 必要となるのです。 

      (セミナー紹介より要約  http://www.iryo.co.jp/q3401.html ) 
  
 本講座では、アダルト・チルドレンについての基本知識を学んだ後、子ども 
 がアダルト・チルドレンにならないための対応、アダルト・チルドレンの問 
 題を抱えている大人への対応について学んでいきます。 

  

   講 師:中村延江 
      (桜美林大学大学院 心理学研究科臨床心理学専攻教授 
       同、臨床心理センター長 
       臨床心理士 
       交流分析学会理事/認定交流分析スーパーバイザー) 

   日 時:平成25年2月24日(日) 10:00〜16:30 

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区) 

   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込) 
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込) 
       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員 
        /メンタルヘルス協会 会員 18,900円(資料代・消費税込) 
        
       【いずれも予約前納制】 
               
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S2001-A1.html     


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  内容: 
   1.アダルト・チルドレンについて 
     2.カウンセリングなど心理的な対応 
    (1)子どもがアダルト・チルドレンにならないための対応 
    (2)アダルト・チルドレンの問題を抱えている大人への対応 
  
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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療  
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us  




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 コラム:「押してダメなら引いてみよ」 

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★ 
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp 
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 仕事の関係上、様々な人の人間関係の悩みについてお話をうかがうことがよ 
 くあります。 

 不快な気分になりたくないのに、気がつくと双方が不快な気持ちで終わるコ 
 ミュニケーションを繰り返し、どうしたものかというお悩みです。 

 本人自身も「こういう会話は嫌だ」と思っているのに、その場になると口に 
 するのはいつものパターン。 

 「You are not OK」の言葉を相手に散々浴びせた挙句、相手からも「You are  
 not OK」のメッセージを喰らい、不愉快になったり、そんなコミュニケーショ 
 ンを繰り返す自分に自己嫌悪になったり、相手に対する不満や怒りがより募っ 
 たり…。 

 ひどい場合は、それがストレスの元となって体調まで悪くなり…。 
 辛いですよね。 


 私自身の個人的体験の確率から言えば、その状況を打破するために、自分の 
 コミュニケーションのあり方を反省したり変えたいという方よりも、相手が 
 変わるべきだ、相手さえ変わってくれれば、と思っている人の方が多いよう 
 な印象です。 

 後者のパターンの方々は、たいてい相手に対する怒りを沢山持っているよう 
 に感じます。 

 こういうコミュニケーションのパターンを聞いていると、相手との「違い」 
 を認めない・受け入れられないことが根底にある場合も少なくないなぁと思 
 います。 

 考え方、価値観、優先順位、行動パターン、快・不快に感じること、性格…。 

 「人はみなそれぞれ“違う”」という前提がどこかで忘れ去られているよう 
 な気がするのです。 

 違うのは分かっていても自分の希望を100%叶えたいというところにこだわっ 
 ている場合もあるかもしれません。 

  
 互いに主張しあう押し問答がパワーゲームや並行線になったり、相手がこち 
 らの言い分に聞く耳を持とうとしない場合、主張を一旦お休みにして、相手 
 の言い分にじっくりと耳を傾けてみるのも一案ではないでしょうか? 

 相手の言い分に耳を傾けられない原因の一つとして、相手に押し切られるの 
 ではないか? 聞けば同意しなければいけないのではないか? という「恐 
 れ」を抱いている可能性があります。 

 そうだとすると相手の言い分は聴けませんよね、きっと。 

 理解しようとすることと、同意することを分けてはいかがでしょうか? 

 そして、同意できなくても「違い」を認め合い、違っているからダメなので 
 はなく、違いがあっても「あなたとよりよい関係を築きたいのだ。この状況 
 をよりよくしたいのだ。」という思いを伝え、話し合いの結果が双方にとっ 
 ていいものとなることを想像しながら関わる姿勢が大切なのだと思います。 

 このような姿勢で相手に関わるのと、相手に怒りを抱きながら関わるのとで 
 は、雰囲気も紡ぎだす言葉も違ったものになるでしょう。 

 相手の言い分に耳を傾け理解しようと試みることで、相手への理解が深まり、 
 「違い」だけでなく、もしかしたら期待する解決方法が違うだけで「この状 
 況をなんとかしたい」という思いは一致していたりするような「同じ」点も 
 見つかるかもしれません。 

 一致点が見つからなくても、場合によっては問題の本質は「自分の期待通り 
 に動かない相手」や「自分の希望が叶わない」のではなくて別のところにあ 
 り、その問題そのものを一緒にどうやって解決していくかについて双方で話 
 し合っていける可能性も出てきます。 

 「押してダメなら引いてみよ」でしょうか…。 

  
 とはいえ、怒りを感じている相手の言い分に耳を傾けることは難しいことも 
 あるでしょうね。 

 それでも、今までのコミュニケーションパターンではらちが明かずに同じ事 
 の繰り返しに嫌気がさしているのなら、いつもと違うパターンを試してみて 
 はいかがでしょう?  

 相手も、これまで主張ばかりしてきた人に対しては「ポーズだけで、聴いて 
 もらえないのではないか」「何か裏でもあるのではないか?」と、警戒して 
 いるでしょうから、一度や二度程度では状況が変わらないことも多いと思い 
 ます。 
  
 そういう関係を「双方で」築いてきたのですから。 
  
 相手が「この人は、自分の言い分に耳を傾けてくれる、理解しようとしてく 
 れる」と、安心(までいかなくても今までより警戒を解くくらいまでは)で 
 きるまで、根気よく働きかけ忍耐強く待つ必要もあるでしょう。 

 挫けそうな時には、「あなたとよりよい関係を築きたいのだ。この状況をよ 
 りよくしたいのだ。」と願うなら、そのスタンスに立ち返る。 

 もしかするとそれは、相手との根気比べではなく、自分自身との根気比べか 
 もしれません…。 


 交流分析のいう「過去と他人は変えられない」という考え方に基づいて、こ 
 じれるコミュニケーションに対してこんな方法はどうだろうか? と最近い 
 ろいろ考えたことをまとめてみました。 

  
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 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp 
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