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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第202号 2012/09/27
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net 2,006部に発行
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みなさま、こんにちは。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、今年の関東地方はまさにそ
んな感じです。
今回は、自我状態の「C」へのアプローチのセミナーをご紹介します。
(森山貴代)
■CONTENTS■──────────────────────────
【1】セミナー情報:
(1)【再掲】「再養育療法を学ぶ
〜シフ派のカセキシス理論から『Cの混乱』解除まで〜」
(2)「フォーカシングとアート表現」
【2】コラム:「“私”を伝え、他者からの褒め言葉を素直に受け取る」
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セミナー情報(1)【再掲】「再養育療法を学ぶ
〜シフ派のカセキシス理論から『Cの混乱』解除まで〜」
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残念なことですが、私たちの周囲には望ましくない脚本に合うように自分の
世界を作っている人がおられます。
交流分析では、こういう人々は何らかの理由で赤ちゃん時代に必要な欲求と
母親の応答とがかみ合わなかったことから、健全なC(子どもの自我状態)
が形成されなかったことが重要な理由の一つと考えられています。
最近のTA(関係性交流分析)では、これを「Cの混乱状態」と呼ばれ、い
ろいろな育て直しの治療法が考えられ、実施されております。
今回はこの「Cの混乱」の解除のために尽くされているシフ先生の理論とそ
のTAにおける応用を学びたいと思います。この中には、皆様がすでにお聞
きになった「ディスカウント」(値引き)や「共生関係」の理論と活用法も
含まれておりますので、TAを実践している私たちの頭の整理にも役立つの
では、と考えております。
今回はさらに、最近の幼少時の母子のコミュニケーションの統合的研究から
明らかになってきた理論で、シフ理論とも深く関係し、関係性TAにおいて
も重視されている「自己感」の内容についてもご紹介いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
杉田 峰康
講 師:杉田 峰康
(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師
日本交流分析学会理事長)
日 時:平成24年10月14日(日)10:00〜16:30
会 場:日本工業大学 3F多目的ホール (東京都千代田区)
参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)
「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
/メンタルヘルス協会 会員 18,900円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1978-A1.html
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内容:
1.再育児心理療法、退行的心理療法
2.J. シフとその同僚たちによるリペアレンティング
3.精神疾患を持つクライエントの多くに見られる行動パターン
4.ディスカウント
5.値引きの実際
6.その他の判別法
7.ディスカウントの扱い方の実際
8.対決法
9.自己感とTA
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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セミナー情報(2)「フォーカシングとアート表現」
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子どもに手をやくお母さんは、少なくありません。子どもによいしつけを
あなたの「モヤモヤした気分」は何色ですか?
「なんとなくモヤモヤした気分」など、人が感じている心の実感(フェル
トセンス)はなかなか言葉になりません。
しかし、「色で表したら何色でしょうか?」「どんな形でしょうか?」と
そんな感じている心の実感をアート表現にすることができます。
制作アートは、あなたに大切な何かを伝えます!
さらに、自分が製作したアート表現が何かを伝えているとしたらどうでしょ
うか? アート作品は作者に何かを語りかけているのです。
当日は「フォーカシング指向アートセラピー」(ラパポート著 誠信書房)
や「アート表現のこころ」(池見・ラパポート・三宅著 誠信書房 近刊)
よりアート表現のワークを行います。
また、私たちが考案した「体験過程流コラージュワーク(ECW)」(Ikemi
et al 1997, 2012)を体験します。
絵の上手、下手はまったく関係ありません。自分の心との出会いを楽しみ
ましょう。
講師:池見 陽
★本セミナー案内ページには、
「コラージュ作品のサンプル」と「池見先生からのメッセージ動画」がご
ざいます。 ぜひご覧下さい。
( http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1976-A1.html )
講 師:池見陽(臨床心理士、The Focusing Institute 理事
関西大学 臨床心理専門職大学院 教授)
日 時:平成24年12月2日(日)10:00〜16:30
会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fくれない(東京都品川区)
参加費:ホームページにて申込受付 1名28,350円(資料代・消費税込)
一般(電話・FAX・郵送申込)1名30,450円(資料代・消費税込)
早割価格 25,515円(資料代・消費税込)
^^^^^^^^【2012年9月28日(金)17:00まで】
「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
/メンタルヘルス協会 会員 25,515円(資料代・消費税込)
【いずれも予約前納制】
【持ち物】:スティックのり、ハサミ、筆記用具、
写真が多い雑誌3〜5冊程度
(雑誌は共有化し画材として使いますので返却できません)
詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1976-A1.html
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内容:
1.オリエンテーション的な講義 フォーカシングとアートについて
2.画材に馴染む、フォーカシング指向アートセラピーのワーク
3.体験過程流コラージュワーク
4.クロージング
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▼ お問合せ:株式会社チーム医療
http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us
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コラム:「“私”を伝え、他者からの褒め言葉を素直に受け取る」
★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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先日、あるワークショップにオブザーバーで参加したとき、とても勉強にな
りました。
「自分の○○(要確認!!)を伝える」というワークで、お互いに自分自身
を他者に伝え、聞き手はそれに反応を返すと同時に自分のことも伝える。
要は、自分のいいところを伝え合い、反応し合う、というものでした。
ワークショップの様子を見ていた限りでは見当たらないように思いましたが、
自分自身のこと(特に、プラスの側面)をあまり構えずに他者に伝えたり、
他者からの褒め言葉を素直に受け止めることに、戸惑いを感じてうまくでき
ない人も、世の中には少なくないかもしれない、と思いました。
それは、これまで私が仕事などで個別にお話をうかがう方々の中に、「短所
はいっぱい思い浮かぶけれど、長所は思い浮かばない」という人が結構いらっ
しゃるからです。
また、これはかつての私自身もそうでしたが、人から褒められたら「いえい
え、私なんて」というのが口癖で、褒め言葉を素直に受け取れない人もいま
す。
また、褒められると何か裏があるのではと思ったり、褒められることに不慣
れでどう反応していいかわからなかったりする人もいるでしょう。
私自身の子ども時代をふりかえって思い出したこともありました。
嬉しくて喜びたいのに、他者(大抵は親や養育者だったりしますが)はそれ
を喜ばしいことと認めてくれなかった経験から、喜びたいのに喜んではいけ
ないような変な気分になることもあったなぁ、と。
具体的にいうと、例えば、テストで自分なりにはいい点を取ったと思い喜び
たいのですが、減点法式でしか見ない人からは「次はもっと頑張れ」とか
「もう少しで○○点以上いけたのに」などと、足りない部分を指摘されて、
喜びを共有できなかったというようなことを思い出したのです。
また、嬉しいことや喜びをただ素直に表現しただけなのに、「調子に乗るな」
「自慢している」という無言の周囲の雰囲気が返ってきたことがあったり、
学校の先生が褒めてくださったら「あいつは先生に贔屓されている」と言わ
れたこともありました。
「嬉しさや喜び、自分のいい点を表現すると、誰かが嫌な顔をする」とか、
「褒めてもらうと、それをよく思わない人がいるかもしれないなどの経験を
すると、本当は喜びたい時に「喜んではいけない」というブレーキがかかっ
たり、褒められても素直にその喜びを表現することができなくなってしまう
のかもしれません。
子ども時代は、他者への思いやりもなく、もしかしたら無意識のうちに自分
が優越感を得たいがために嫌味な自慢のような形の表現をしていたこともあ
るかもしれません。
しかし、今はそれなりに人生の学習をして(いるつもりです)、他者への配
慮もしながら表現もしているでしょうから、必要以上にビクビクしたり躊躇
しすぎることはない、と頭では理解できるのですが、過去に傷ついたり恐れ
を抱いた私の子ども心は、未だにそのようなシーンに出くわすとその時と同
じ反応をしてしまっているのかなぁとふりかえったりしました。
かつて、私を褒めてくださったある方から、私があまりにも褒め言葉を「い
えいえ」と受け取らないので、怒られたことがありました。
「私があなたのことをいいと思っている私の見方を否定するのか?」と。
確かに褒め言葉は、褒める人からしてみたら相手へのプレゼントだったり敬
意であったりするわけで、それを拒絶される側はがっかりするのだ、という
ことを、その時ものすごく鮮明に理解したことを覚えています。
謙遜し過ぎもよくなくて、どうしても自分は落ち着かなくても、ともかくま
ずは、相手の言葉を一旦「ありがとうございます」と受け止めることが大切
なのだと思いました。
受け止めてから、「私自身はそうは思ってないんですよねー」と謙遜すれば
角も立ちにくいでしょう。
ワークショップでは、みなさん、上手に伝えて上手に受け止めていらっしゃっ
て、みんな笑顔でとても素敵な場の雰囲気でした。
伝え上手、受け止め上手になりたいなぁと思ったのでした。
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発行元:インターネット交流分析研究会
発行責任:森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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