Transactional Analysis News 199

index No.20

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第199号     2012/06/27
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,013部に発行
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 みなさま、こんにちは。 

 台風や梅雨前線による大雨の被害があちこちに出ているようですが、いかが
 お過ごしでしょうか?
 今号は、学会情報などもご紹介しています。
 みなさまの研鑽のお役立てください。

                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「自分の適応スタイルを理解しよう!
           〜『人格適応論』入門セミナー〜」
      

【2】お知らせ:交流分析関連の学会イベント情報

 
【3】コラム:「時間の構造化の順番」 
 



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 セミナー情報(1)「自分の適応スタイルを理解しよう!
           〜『人格適応論』入門セミナー〜」
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 人格適応論とは、TAのすべての理論を統合的に用いて体系化したパーソナリ
 ティ理論であり、それに基づく心理療法理論です。

 適応スタイルとは、環境(親との関係)に適応するために個人が身につけた
 スーツのようなものです。

 6つの適応スタイルそれぞれについて、それを持つ人と関係を築くためには
 感情、思考、行動のどこにアプローチすればよいか、またどの自我状態をど
 のように使えば心理療法がうまくいくかといった、これまで個々の心理療法
 家の直観に基づいてなされていた選択が、理論として示されています。

 人格適応論により自分のことがよくわかり、他者の理解も(少し)深めるこ
 とができるので、 I am OK. You are OK. の立場から、「一緒にやっていく」
 ためにどうしたらいいか、考えるヒントが得られます。



   講 師:島田 凉子
       (人間総合科学大学大学院人間総合科学研究科教授
        国際TA協会(ITAA)PTSTA(准教授)in psychotherapy
        日本交流分析学会スーパーバイザー) 
          
   日 時:平成24年9月9日(日) 10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス3F多目的ホール(東京都千代田区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)

       早割価格 18,900円(資料代・消費税込)
            【2012年7月9日(月)17:00まで】

       「心のスペシャリストの秘訣」スペシャリスト(有料)会員
       /メンタルヘルス協会 会員 18,900円(資料代・消費税込)
       
       【いずれも予約前納制】

                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1965-A1.html   


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  内容:
   1.人格適応論とは?
   2.6つの人格適応
   3.ディスカッションおよび質疑

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 お知らせ:交流分析関連の学会イベント情報
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 交流分析の学会関係の情報をご案内いします。
 

  ◎日本交流分析学会第37回学術大会
   テーマ:交流分析を超えて
   会 期:2012年7月15日(日)〜16日(月・祝)
   会 場:独立行政法人国立国際医療研究センター 
       国際医療協力研修センター(都内)
   詳 細:  http://jsta2012.umin.jp/program.html 

  ◎第39回日本交流分析学会中央研修会2012年秋
   テーマ:「ドライバー」
   日時・会場:2012年10月7日(日) 都内
   詳 細:  http://www.js-ta.jp/event/39program.pdf 

  ◎2013 ITAA 国際大会 in OSAKA
   会 期:2013年8月14日(水)〜18日(日)
   会 場:大阪国際会議場
   詳 細:  http://www.js-ta.jp/2013osaka.html 

  ◎日本交流分析学会第38回学術大会
   テーマ:光と影
   会 期:2013年8月16日(金)〜17日(土)
   会 場:大阪国際会議場
       (日本国際TA協会[ITAA]大会と同時開催)
   詳 細:  http://www.js-ta.jp/ 




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 コラム:「時間の構造化の順番」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 ある勉強会でご一緒した人が、時間の構造化に関する疑問について話して
 くださいました。

 本によって、途中の順番が違うけれど、どちらが正しいのだろうか? と
 いうことです。

 「雑談(気晴らし、社交)」と、「活動(仕事)」の順が、書籍や先生に
 よって順序が逆転している。

 そういわれてみればそうですね。日頃、あまり気にせずにいました。

 その疑問を他の人に投げかけてみたところ、解釈によって順序が変わって
 くるようだ、とのこと。

 なるほど、まだまだ勉強が足りません。


 
 個人的には、ストローク交換の量から「活動」<「雑談」(=活動の方が
 引きこもりに近い)の説で理解していました。

 つい先日、趣味のワークショップに参加し、初対面の人たちとグループに
 分かれて活動する機会を得ました。

 いきなり雑談をするよりも、一緒に何か作業をしながら、「どこから来た
 のですか?」など当たり障りのない所から会話が始まり、少しずつ自分の
 考えや価値観などをオープンにしあった方がやりやすかったな、と思いま
 した。

 日頃から、交流会や懇親会に一人で行くと、何か共通の作業をするような
 こともある「活動」中の会話より多様で複雑で、また、自分自身を語る割
 合が多いと感じます。

 親しい間柄の関係での雑談だとさらにそれを感じます。(これは「親交」
 なのでしょうか・・・)

 
 一方で、そのような場で当たり障りのない情報交換みたいなものを行い、
 それを「雑談」と言うのならば、一緒に「活動」や「仕事」をして共にそ
 のプロセスをわかちあい、目標を達成した時にその喜びをわかちあえた時
 の方が、確かにストロークの量は多いようにも思えます。


 
 そんな疑問を、去る6月3日に都内で開催された「知っておきたい交流分
 析の基本 〜杉田先生の1日入門講座〜」を運営したスタッフさんに話し
 てみたところ、次のようにお話しくださいました。

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 先日の杉田先生のTA1日入門のテキスト作成時にも、先生宅で「活動→雑
 談でいいんですね?」と何回も念押ししたところ、「今回はこれでいいん
 です」とのことでした。

 「今回は」、というのはどういうことだろうと当日関心を持っていたので
 すが、先生のレクチャーではカウンセリングの展開を時間の構造化で説明
 されてました。

 初回に「儀式」から入って、自己を見つめる「活動」を行うんですが、抵
 抗が起きて「雑談」が始まり、そして「ゲーム」が始まる、と。

 なるほど〜、という感じでした。
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 なるほど〜。

 そういえば杉田先生は、引きこもりの子どもとの親子コミュニケーション
 にも、「活動→雑談」の順での例をお話くださったことがあったな、と思
 い出しました。

 引きこもっている子どもに、あいさつ(儀式)をし、一緒に子どもの好き
 なビデオなどを見てそれについて話して(活動)、日常会話をして(雑談)
 という順番でストロークの量を増やしていけばどうか、と。


 いずれにしても、「活動」と「雑談」は、「引きこもり」や「儀式」より
 はストローク量が多く、「ゲーム」や「親交」よりは少ない、そんな位置
 づけであることは確かだな、と思った次第です。



 
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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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