Transactional Analysis News 194

index No.20

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第194号     2012/01/27
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,036部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 昨年の冬の始まりの頃には、暖かい冬になるという予報だったように記憶し
 ていますが、うってかわって、数年ぶりの寒波が到来しました。
 インフルエンザも流行中とのこと。
 体調に気をつけてお過ごしください。 
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「ラケット・フィーリングとオーセンティック・フィーリング」
       〜感情から知る自分と他人の理解・かかわり方 【再掲】

 
【2】コラム:書籍ナナメ読み「人間力を活かす『TAマネージャー』になろう」 
 

【3】おしらせ:

  (1)杉田塾へのお誘い 〜杉田峰康先生からのメッセージ〜



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 セミナー情報(1)
      「ラケット・フィーリングとオーセンティック・フィーリング」
       〜感情から知る自分と他人の理解・かかわり方 【再掲】
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 自己理解を深めることは、自分自身の生きやすさにつながると同時に的確に
 他者を理解することにも役立ちます。

 このセミナーでは、感情をテーマに、自分と他者の理解やかかわり方につい
 て、エクササイズを楽しみながら学びます。
 
                    (鈴木佳子先生からのメッセージ)



 本講座では、交流分析の理論のラケット感情・オーセンティック感情の側面
 から、人とのかかわり方、人生脚本へ与える影響などの理解を深めていきま
 す。

 「オーセンティック(本物の、真の)」感情と、偽の感情であるラケット感
 情について学ぶことは、自己理解・他者理解に役立つことでしょう。


 

   講 師:鈴木佳子
       (国際交流分析協会認定交流分析士(PTSTA))
       (日本交流分析学会理事)
       (東京経済大学 学生相談室、臨床心理士)
     
   日 時:平成24年2月26日(日)10:00〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1944-A1.html   


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  内容:
   1.自分の感情について
   2.ラケット・フィーリングとは
   3.オーセンティック・フィーリングとは
   4.ラケット・フィーリングと人生脚本
   5.カウンセリングにおける感情

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 コラム:書籍ナナメ読み「人間力を活かす『TAマネージャー』になろう」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 このメルマガを書く仕事をさせていただいている会社の事務所の書棚で、最
 近一冊の本が目に留まりました。

 特定非営利活動法人 日本交流分析協会の
 「人間力を活かす『TAマネージャー』になろう」(発行:鳥影社)です。

 交流分析の理論を組織のマネージャー向けに解説した、概論の書です。

「TAマネージャー」とは、交流分析の理論を「対人関係のマネジメント」に
 活かす管理者のことで、本書では、「まず自分自身に気づき、現代人が苦手
 とする、対人関係力の改善を図っていただく」ことを目的としてるようです。
 
 自我状態、ドライバー、対話分析、ストローク、ディスカウント、ラケット
 感情、人生態度、心理ゲーム、時間の構造化、人生脚本、エゴグラム、といっ
 た、交流分析の基本的知識が網羅されています。

 管理者向け交流分析の入門編といった印象を持ちました。
 
 交流分析について全く知らない人よりも、少し知識がある人の方がより理解
 が深まることでしょう。



 ところで、最近、警視庁により平成11年度の自殺者数が発表されました。
 
 2011年の自殺者数は3万513人で、3万人超が1998年以降14年連続となりまし
 た。この間では最少の数とはいえ、依然深刻な問題です。

 企業をとりまく経済そのものや、組織の人的マネジメントや評価方法、雇用
 形態の多様化などの変化に伴い、職場風土もそれらに影響を受けています。

 職場の管理職のみならず労働者も、自らの身を置く組織の風土は自分たちの
 ありようも大きく影響していると認識し、職場の人間関係や風土づくりを各
 人も考えていかざるをえない時代だと思います。



 職場のコミュニケーションの質を改善する必要性を感じさせられるコメント
 を見つけましたので、ご紹介します。
 
    ニッセイ基礎研究所 ジェロントロジー ジャーナル
    (No.10-011 22 October 2010)

    「中高年男性の社会的孤立について 格差社会の中高年男性クライシス」
    社会研究部門 主任研究員 土堤内昭雄氏
 http://www.nli-research.co.jp/report/gerontology_journal/2010/gero10_011.pdf

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    東京都産業労働局が行った「平成21年度政策調査 中小規模事業所に
    おけるメンタルヘルス対策に関する実態調査」(平成21年10〜11月に
    東京都の 5,000事業所を対象とし、有効回答数1,054 、回収率26.1%)
    によると、直近5年間のメンタルヘルス不調者の発生率は4分の1と
    なっており、労働者を取り巻く最近の問題として「コミュニケーショ
    ンの減少」が25.3%と最も高く、次いで「人間関係の希薄化」が23.1%
    となっている。このように企業における合理化・効率化や成果おける
    人間関係を希薄化・複雑化させ、労働者の孤立度を高めていると思わ
    れる。
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 この論文には、職場の人間関係の希薄化だけでなく、男性の一人暮らしと自
 殺率の関連性についても触れられています。

 それらの課題について、私達交流分析の学び手は、「ストローク」や「時間
 の構造化」などの理論から考え、解決案を広く提唱していってもいいのでは
 ないかと思いました。

 本論文にあるように、格差社会や雇用の問題など、今の社会構造にメスを入
 れていかなければならない面も多々あり、メンタルヘルスや人間関係の側面
 からだけでは解決がむつかしいテーマもあるでしょう。

 しかし、取り組まないよりは取り組んだ方が少しでもいいのであれば、それ
 はやっていくことに価値があると思います。

 読者の皆さんはすでにご存じのことかと思いますが、交流分析は、人間関係
 の心理学ともいわれており、自分を知る、他者を理解する、そして「関係」
 を改善することに、非常に役立つものです。

 文頭にご紹介した本書も、参考になるのではと思います。

 不安要素の多い時代だからこそ、様々面で支えあい乗り切っていくことの大
 切さ(ソーシャルサポートの重要性)を感じますし、そのための「よりよい
 人間関係を築く」ことに、交流分析が多いに役立つと信じています。



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 おしらせ:杉田塾(動画による通信講座)へのお誘い 
       〜杉田峰康先生からのメッセージ〜
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 杉田峰康先生監修・指導のもと、統合的心理療法に足る交流分析をインター
 ネット動画で学ぶ通信講座、それが『杉田塾』です。

 過日開催しました杉田先生の「面接の技法」セミナーの最後に、先生のお言
 葉でこの杉田塾をおすすめしていましたので、その内容を掲載します。


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     「チーム医療で「杉田塾」というのを作っております。よかったら
      「杉田塾」 に入ってくださいませんか? 

   一動画30分くらいにエッセンスをまとめてあります。

   お金儲けとかなんとか関係なく、もう私の人生も短いものですから
   ね(笑)、できるだけのことを皆様にね、残していきたいという気
   持ちもあるんです。

   私もこう言ってはなんですけど、40年50年近くですね、(心理療法
   を)体験させてもらったもんですから、少なくとも卒業したばかり
   の心理療法家よりはちょっとは知ってることもあるし経験もあると
   思いますので、それをこんな形で伝えていきたいと思っているわけ
   です」
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 杉田塾のホームページには動画も多数掲載しています。杉田先生のお考えに
 ご賛同いただける方は、是非先生の研究の成果を体験してみて下さい。
  http://www.iryo.co.jp/q3022.html  




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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