Transactional Analysis News 191

index No.20

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第191号     2011/11/01
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,055部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 月をまたいでしまいましたが、交流分析メールマガジン最新号をお届けしま
 す。
 今号は、再決断療法にも使われているゲシュタルト療法と、杉田峰康先生に
 よる交流分析の視点からの「面接の技法」の講座をご案内します。

                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)渡辺トヨ子先生の
     「共感的ゲシュタルト・セラピー 〜ありのままの自分に出会う〜」
 
  (2)杉田峰康先生の「面接の技法 〜初回面接と治療面接〜」
      

【2】コラム:「グループ対立に見られるゲーム」


【3】お知らせ:日本交流分析学会、第38回中央研修会


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 セミナー情報(1)渡辺トヨ子先生の「共感的ゲシュタルト・セラピー
                   〜ありのままの自分に出会う〜」
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  <渡辺トヨ子先生(日本ゲシュタルト療法学会 理事)からのメッセージ>

 人間の日々の生活の中ではゲシュタルトの形成と崩壊が絶えず起っています。
 決して、目新しいものではありません。日常そのものなのです。

 ゲシュタルト療法は、しばしば“気づき”のトレーニングといわれます。
 今、ここの自分に気づき、ゆっくりと自分と向き合ってみませんか?

 ご存知ですか?
 あなたは無限の可能性を秘めた存在なのです。
 すべての答えは自分自身の中にあります。
 気づきを体験してほんとうの自分に出会いましょう。



   講 師:渡辺トヨ子
       (日本ゲシュタルト療法学会 理事)
       (ゲシュタルトネットワークジャパン ファシリテーター)
          
   日 時:平成23年12月17日(土) 10:00〜16:30
             18日(日) 10:00〜16:00

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ 5Fはまゆう(東京都品川区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名39,900円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名42,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1933-A1.html   


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  内容:
   ・エクササイズ
   ・ゲシュタルト概略
   ・気づきのレッスン
   ・ワーク
   ・質疑応答

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 





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 セミナー情報(2)杉田峰康先生の「面接の技法 〜初回面接と治療面接〜」
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  2012年最初の杉田先生のセミナーは、「面接の技法」をテーマにお送りしま
 す。

 「初回面接」ではどう始めるのか、どう進めるのか、どう評価するのかなど、
 「治療面接」ではカウンセリングとサイコセラピーの違いとは何か、そのゴー
 ルとは、そしてクライエントはどのように変化していくのかなど、それぞれ
 性質の違う二つの面接に関して杉田先生のノウハウを公開していただく予定
 です。

 カウンセラーやセラピストの方はもちろん、学校の先生やコーチの方など、
 仕事の上で面接的なことが必要な方にもお役立ていただける内容です。
 


   講 師:杉田峰康
       (福岡県立大学名誉教授、同大学大学院講師)
       (日本交流分析学会理事長)
     
   日 時:平成24年1月15日(日)10:00〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス 3F多目的ホール(東京都千代田区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名21,000円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名23,100円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1941-A1.html   


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  内容:
    1.初回面接
      ・面接をどう始めるか
      ・面接の進め方
      ・評価

    2.治療面接(交流分析の立場から)
      ・カウンセリングと心理療法の違い
      ・サイコセラピー

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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 コラム:「グループ対立に見られるゲーム」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 このところ、私自身が目の当たりにしたり、人から聞いたりして気になって
 いるのが、「グループ対立に見られるゲーム」についてです。

 簡単に言ってしまうと、集団の中に派閥や普段あまり仲が良くないグループ
 同士があると、そのグループ同士のやり取りの中に、個人同士で行われるよ
 うな「ゲーム」的なやりとりがあるということです。

 仲が悪いグループ同士は、コミュニケーションするといつもこじれてしまう
 というのはこれまでも経験として「そんなものだ」と認識していました。

 最近、あらためてそのやり取りの中に、いかにたくさんの「you're not OK」
 のメッセージが含まれているのだろうかと、つくづく思ったのでした。

 それを1対1ではなく、複数対複数でやっているのを傍から見るのは、さら
 にしんどいものです。

 それをまた、そのグループ同士だけでやるのみならず、どちらかの正当性を
 周囲に訴えたいのか、あるいは周囲も巻き込みたい動機でもあるように、周
 囲に他のメンバーがいるところでわざわざやってたりする様子を見ると、人
 の心は複雑だなと思います。

 こういうことに巻き込まれたくないなぁ、関わりたくないなぁと思いつつ、
 これが職場などの組織だったら、仕方なく巻き込まれざるを得ない状況にな
 ることもあるのかもしれないのかもしれないな・・・などと考えてしまいま
 した。


 冷静になって、たとえばグループ同士のゲームにはどんなものがあるのだろ
 う? と思いを巡らせてみました。

 私の限られた経験からの推測では、
 
  ・はい、でも
  ・あら探し
  ・決裂

 に似たようなものを感じています。

 激しいやり取りまで行かなくても、その根底に横たわっているテーマがそん
 な風に思えてくるのです。

 

 1対1のゲームよりも面倒だな、と思うのは、対立しているグループメンバー
 の1人同士の間で起こったマイナスのやり取りがグループに波及して、グルー
 プ対抗になっていくところではないでしょうか。

 対立しているグループのある集団活動に参加していると、ゲームの始まるは
 るか以前に、それぞれのメンバー個々人が互いに「not OK」の軽いジャブを
 打っていることに気がつくことがあります。

 誰かが体験したことはグループメンバーに共有され、相手のグループのその
 個人だけでなくグループ全体への反感へと一般化されているような印象も受
 けます。

 そして、日常のちいさな反感が積もり積もって、ある時ささやかな出来事や、
 決定的な出来事を引き金にゲームが始まってしまうようです。

 
 落ち着いている時の様子を観察すると、双方とも、いつも「イヤな感じ」で
 終わるコミュニケーションにはうんざりしているようなのですが、なのにな
 ぜ、日頃からゲームに発展するような布石を打ったり、反感を抱くような物
 事の捉え方を積み重ねていくのだろうか・・・? と思うこともあります。

 ちょっとした行動や言葉から悪い意味ばかりを取りがちだったりするのです。

 さらに、個々人はいい人なのに、グループになってしまうと、そのグループ
 の力動に巻き込まれているようにも見えます。


 
 私が組織を抜けてフリーランスになってもうずいぶん経つせいか、私自身が
 身近で日常的にそのような集団力動の面倒なことに触れる機会が少ない状況
 です。

 精神衛生上はいいのかもしれませんが、このような集団によるこじれたコミュ
 ニケーションの例を見聞きすると、そういうことへの耐性が弱くなっている
 のかもしれないと思うこともあります。

 人が集まるところには、さまざまなコミュニケーションが生まれ、それが複
 雑に絡み合っていくというのほあ当然のことでしょうが、あらためてその難
 しさやしんどさの面を考えさせられている今日この頃です。




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 お知らせ:日本交流分析学会、第38回中央研修会
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 日本交流分析学会から、第38回中央研修会の情報です。

 

   日 時:平成24年2月19日(日)

   場 所:岡山コンベンションセンター

   テーマ:教育に活かす交流分析のスキル ―親と子にどう接するか―

   司 会:松岡洋一先生 (岡山大学)

   講 師:杉田峰康先生 (福岡県立大学)
       江花昭一先生 (神奈川大学)
       進賀友一先生 (玉野市教育委員会)


 ▼詳細:日本交流分析学会  http://www.js-ta.jp/event/36program&map.pdf 




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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