Transactional Analysis News 184

index No.19
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
○■■■○■○○
○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第184号     2011/03/31
○○■○■■■○
○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,148部に発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 11日に発生した大地震をで被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 私自身はその日、渋谷で地震に遭い、強い恐怖感を感じてしばらく身動きで
 きませんでした。
 震源に近い東北のみなさんが経験されたことは、もっと想像を絶する壮絶さ
 だっただろうと思いをめぐらせるたびに、とても心が苦しくなります。
 
 被災された方の苦しみや悲しみ、不安などが、少しでも和らいでいくように、
 私も自分ができることをやっていこうと思います。
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】株式会社チーム医療による災害救援活動について

  (1)無料ダウンロード:「ストレスに対処するためのマニュアル」

  (2)参加費を義援金にするチャリティーセミナー&コンサート

     ・自律訓練法
     ・BCB1日入門セミナー
     ・蓄音器コンサート


【2】セミナー情報:
   
  (1)よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
          BCB 1日入門セミナー


【3】コラム:今こそ「A」と「NP」を働かそう




■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
 株式会社チーム医療による災害救援活動について
-----------------------------------------------------------------------
 
 お客様各位


 チーム医療代表取締役、梅本です。


 東北地方太平洋沖地震の被災者の方々はもちろんですが、日本人の多くの
 人々が何らかの不安や緊張状態にあるのではないかと思います。

 私自身も今までにあまり経験したことがないような体調不良を感じること
 があります。


 このような状態の時には、どのようなことに気をつければいいのだろうと
 思っていましたら、精神科医の奥田弘美先生からブログに掲載されている
 「被災地ではない被災地周辺地域の方のための震災ストレスケア」を必要
 としている方々にお知らせして下さいというメールをいただきました。

 皆様の健康管理にお役にたつかもしれないと思い、ご報告します。

  無料ダウンロード:「ストレスに対処するためのマニュアル」
   https://www.iryo.co.jp/wp-content/uploads/stresscare_advice.pdf 


 また、現在「こどもの心のケア」に携わっていらっしゃる方々のご参考に
 なるような対応マニュアルの作成を計画し執筆を依頼しています。
 
 これも出来上がり次第、お知らせしたいと思います。


 ところで、当社は大震災の影響を考え3月中のほとんどのセミナーを中止・
 延期しましたが、自己成長のためのセミナー「脚本分析と再決断」は、状
 況が許す限り予定通り開催することに決めていました。

 この研修は、「本当の自分を見つめる」ためのものだからですが、無事終
 了しましたし、ご参加者の方々にも好評でしたので開催して本当によかっ
 たと思っています。 (  http://www.iryo.co.jp/q3027.html )


 今後は様々な状況を見極めながら少しずつ本来の活動を再開して行きたい
 と考えています。

 そして、今日のメールから自粛していましたセミナーなどのご案内も再開
 させていただきますので、よろしくお願いします。

 しかし、当面案内は必要がないと思われることもあるかと思います。
 その際は、メールのご案内をすぐに止めますので、どうぞご一報下さい。


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



 -------------------------------------------------------
 東北地方太平洋沖地震 復興支援チャリティ活動のお知らせ
 -------------------------------------------------------

 さて、本日は被災地への義援金を集めるための3つのチャリティセミナー
 をお知らせいたします。

 これらのセミナーの参加費は、全額被災地支援のために日本赤十字社に寄
 託します。


 【1】4月8日(金)
    「蓄音機コンサート」
     http://www.iryo.co.jp/q3171.html 


 【2】4月15日(金)
    「いつでも、どこでも、リラックス! 自律訓練法」
     http://www.iryo.co.jp/q3172.html 

      
 【3】5月28日(土)
    「 BCB 1日入門セミナー」
     http://www.iryo.co.jp/q3158.html 



 株式会社チーム医療
 代表取締役社長 梅本 和比己



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




■□■─────────────────── Transactional Analysis News


-----------------------------------------------------------------------
 セミナー情報(1)よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
               BCB 1日入門セミナー
-----------------------------------------------------------------------
 

 人は誰でも自分のニーズや欲求をもっています。

 しかし、良い自己像を持っていなければ、自分の欲しいものをストレートに
 求めることは、とても困難なことです。また、自分の欲しいものを求めない
 別の理由は、それが手に入らなかった時のことを心配するからです。

 ですから、よい関係とは、自分も相手も大切にしながら、自分の言いたいこ
 とを伝えあえる関係のことです。言葉ではよい関係の大切さは分りますが、
 実際どうするかということは案外分らないという悩みがあります。

 そこで本セミナーでは、具体的ですぐ使えるノウハウをデモンストレーショ
 ンでお示しして、実際的・効果的に学んでいただこうと思います。今回ご紹
 介する考え方や技法は、どれもとても効果的なものです。

 信頼しあえる関係を持つために役立つコミュニケーション法を練習してみま
 せんか?


   講 師:梅本和比己(サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
            ( BCBファシリーテータ)
       佐々木 啓(サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
            ( BCBファシリーテータ)
          
   日 時:平成23年5月28日(土)10:00〜16:30            

   会 場:あうるすぽっと 3F 会議室B(東京都豊島区)
 
   参加費:ホームページにて申込受付 1名 6,300円(資料代・消費税込)
       【予約前納制・受講料は全てこのたびの地震の義援金とします)】

   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1895-A1.html   


  -------------------------------------------------------
  
  内容:
   1.よいコミュニケーションに役立つTAとNLPのスキル
   2.よりよいコミュニケーションと人間関係
   3.組織を活性化するBCBのテクニック

  -------------------------------------------------------
 
   
 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
   コラム:「今こそ“A”と“NP”を働かそう」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
-----------------------------------------------------------------------


 自戒を込めて綴ります。


 今回の大震災の日、あいさつ文にも延べましたように、私は渋谷で打ち合わ
 せ中に生まれて初めての強く長い揺れに3度襲われました。

 あまりの驚きで身体の力が抜けて、しばらくその場を動くことができません
 でした。

 一緒に打ち合わせした方とは、双方放心状態のため打ち合わせの話し合いを
 する気力を失い、しばらく気を紛らわす雑談をしたり小さな余震におびえな
 がら、最初のゆれの後1時間強、その場にいました。

 結局首都圏のJR、私鉄、地下鉄全てが止まってしまったため、3時間弱の徒
 歩帰宅になりました。
 

 家に到着してホッとしたのもつかの間、テレビに映し出される映像や情報に
 驚きうろたえました。

 「怖い」という気持ちが、心だけでなく身体全体に走りました。

 なるべく冷静に物事を理解し、自分が翌日からどう行動しようか考えようと
 する自分(A)と、恐怖ですっかり落ち着きを無くしてしまった自分(C)
 が、どちらも忙しく反応しているのがわかりました。


 翌日から、いまさらながら我が家の防災備品を整えようと思ったら、すでに
 スーパーやコンビニの棚から、水やインスタントラーメンが消えていました。

 前日の地震による物流ストップと、夜通し多くの帰宅困難者の人たちが食べ
 物などを買ったり、同じように防災を考えた人たちが多くいたからだと思わ
 れます。
 
 月曜日からは計画停電と、それに伴い、最寄り駅の電車が2本とも運休にな
 り、その日予定されていた勉強会も中止、それから次々とその週請け負って
 いた仕事がなくなりました。

 被災地の被害の実情が日に日に明らかになってくる恐ろしさと、次々と経験
 する初めてかつ生活を脅かす不安なできごとが起こり、私の「C」の落ち着
 きのなさを「A」でカバーすることが難しい時もでてきました。


 たまたま以前から今月末に関西に帰省しそちらで人と会う約束などがあった
 ので、予定通り実家に身を寄せてこの記事を書きながら自分をふりかえって
 います。

 こういう非常時のときこそ、「A」で正しい情報がどれであるか判断し、冷
 静に落ち着いて情報収集、情報分析をすることの必要性を感じています。

 「C」が恐怖や不安のあまり落ち着きを無くし思い込みや過剰反応が起こっ
 たり、感情のままに衝動的に動いたりすると、それが風評被害や買占めパニッ
 クのようになるのだろうと思いました。

 「NP」で、他者の痛みを思いやり、自分自身の「C」もうけとめ慰めていく
 ことも大切に思います。

 地震から日が経つにつれ、心無い窃盗なども起こっているようですが、こう
 いうときこそ「CP」による規律、道徳を重んじる心も大切でしょう。

 
 以前、 179号でチリ鉱山落盤事故についてコラムを書いた時、

 「ストレスがかかった時にこそその人の性根が出ると思うできごとが、私の
 これまでの経験にも何度もありました。」

 と述べました。

 まさに今回、自分の性根が出たできごとでした。
 
 私は自分が思っていたよりも、脆く弱く、意識しているよりも本能的な部分
 で不安や恐怖を感じておびえているのだなと思いました。
 
 一方で、案外冷静に合理的に判断して動けたりしている面もあらためて発見
 しました。

 そのバランスのとり方は、まだまだといったところです。

 それから、自分自身が圧倒されそうになった時、もっと「NP」の心を使って
 自分の「C」を抱きしめることが必要だなと思いました。

 
 まだまだ精神的に落ち着けない状況ではありますが、休暇が終わってまだ混
 乱が続く首都圏に戻った時には、今回の気づきを忘れずに、自我状態のバラ
 ンスをうまくとっていきたいと思います。


 ・・・とここまで書いて、こちらに戻ってきました。
 
 地震初期のストレスに対するショック反応は、おかげ様で和らげることがで
 きましたが、ちょっとした揺れや突然の物音には普段以上に過敏に反応して
 いる自分がいます。

 身体が覚えてしまった恐さ・緊張感が、まだ抜けきれていない感じがします。
 
 今号には、ストレスを和らげるための自立訓練セミナーや、「ストレスに対
 処するためのマニュアル」についてご紹介させていただきました。

 私も活用しようと思います。

 みなさんもどうか、心身の健康を保ちながらこの混乱の時期を乗り切ってい
 かれますように。




■□■─────────────────── Transactional Analysis News

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
 このメールマガジンの他に『まぐまぐ』からの『ウィークリーまぐまぐ』も届
 くようになります。ご了承下さい。必要のない方は『まぐまぐ』のホームペー
 ジから解除できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




  
 


index No.19