Transactional Analysis News 177

index No.18

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第177号     2010/08/27
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,150部に発行
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 みなさま、こんにちは。
 まだまだ厳しい暑さが続いていますが、お元気ですか?
 今号では、交流分析の知識が仕事や生活に役立つ講座や、周辺領域の講座を
 ご案内します。いずれも10月開講です。
 新潟開催の講座もご紹介します。近郊地域の方にはまたとないチャンスです。
                             (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)ゲシュタルト療法 家族連鎖のワーク

  (2)組織の中核を担う幹部・リーダー社員としての
     「人間力と部下指導力の強化とその発揮を実現する」

  (3)コミュニケーションの苦手 克服入門セミナー in 新潟


【2】コラム:「書籍ナナメ読み:
         『心の中の5人家族 〜彼らが織りなす人生ドラマ〜』」




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 セミナー情報(1)ゲシュタルト療法 家族連鎖のワーク 
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 ゲシュタルト療法は、未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今
 ここ」での「気づき」を得る心理療法です。
 心と身体は一体であるという視点から、言葉だけではなく、非言語的な表現
 も重視して、その人を深く全体的に理解しようとするのが特徴です。

 交流分析の再決断療法としても応用されている本療法の講座で、今回は「家
 族伝承」のメッセージに触れていきます。私たちの心の葛藤には、親から子、
 子の子へと伝わっていく「隠されたメッセージ」が存在するのです。

 「家族連鎖」のアプローチは、参加者の 5,6人が家族の代役となり「行き詰っ
 た状態」に気づいていくグループワークです。そして、家族の課題を浮かび
 上がらせ、家族連鎖を引き起こした因子を解きほぐしていきます。
 
 あなたの「禁止令」「人生脚本」に関連するテーマが見つかるかもしれませ
 ん。
 家族をカウンセリングの対象にされている方にもおすすめします。




   講 師:百武正嗣(東京理科大学 非常勤講師)
           ( NPOゲシュタルトネットワークジャパン 理事長・講師)
           (日本ゲシュタルト療法学会 理事長)
         
   日 時:平成22年10月2日(土) 9:30〜17:00 
           10月3日(日) 9:30〜16:30

   会 場:日本工業大学神田キャンパス3F多目的ホール(東京都千代田区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名39,900円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名42,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1853-10082X-A1.html  


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  内容:
   1.ゲシュタルト療法について
   2.ゲシュタルト療法の「体験レッスン・ワーク」
   3.個人ワーク

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)組織の中核を担う幹部・リーダー社員としての
         「人間力と部下指導力の強化とその発揮を実現する」
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 本講座は、「交流分析」と「NLP(神経言語プログラミング)」を組み合わせ
 た「BCB(Breaking The Communication Barrier)」の考え方を、マネジメン
 トに活用する方法を学びます。

  BCBプログラムの知識がなくても、講座の中で自然と理解が深まります。

 「組織分析実習」、「ケーススタディ(困難な交流ケースについて)」など、
 幹部・リーダー社員に必要な「人間力」と「部下指導力」について、実習を
 通して体験的に学んでいくプログラムになっています。

 講師は、 BCBプログラム開発者で国際TA協会教授会員であるエーブ・ワグナー
 氏と、 BCBファシリテーターで日本交流分析学会正会員の大久保透氏で、企
 業でのマネジメント研修でも活躍されているお二人です。
 

 

   講 師:エーブ・ワグナー
       ( BCBプログラム開発者、国際TA協会教授会員) 
       ( NLPマスタープラクティショナー、社会学修士 )

       大久保透
       ( BCBファシリテーター、日本交流分析学会正会員) 
       (サンタフェ NLPマスタープラクティショナー )

   通 訳:楯 江里奈
          
   日 時:平成22年10月7日(木)09:30〜20:00 
             8日(金)09:00〜16:30

   会 場:ゆうぽうとカルチャープラザ5F くれない(東京都品川区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名59,850円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名63,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1861-10082X-A1.html     


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  内容:
   1.魅力ある幹部としての人間力とは
   2.幹部としての自己理解 〜自我状態と部下との効果的交流〜
   3.自立した組織づくりに向けて
   4.モチベーションアップと効果的指導 〜ストローク〜
   5.職場における現状と課題 〜組織分析演習〜
   6.困難な交流ケースへのマネジメント
   7.ケーススタディ 〜検討+ロールプレイング〜
   8.まとめ 〜マネージャーとしての自己成長プラン〜 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(3)コミュニケーションの苦手 克服入門セミナー in 新潟
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 現代人の悩みの一番は、人間関係に関するものです。そして、誰もが人間関
 係のストレスを感じています。

 コミュニケーションの苦手を克服して、気持ちの良いふれあいを保つには、
 どうすればよいのでしょうか? 一番大切なことは、自分の言いたいことを
 安心して表現できることではないでしょうか。

 ストレスを感じない人間関係の第一歩は「信頼関係」です。信頼しあえる関
 係を持つために役立つコミュニケーション法の練習をします。

 本講座は、わかりやすい対人関係と自己理解の心理学「交流分析」と、自分
 が望む良い状態を手に入れるための心理学「NLP(神経言語プログラミング)」
 を組み合わせた、 BCB(Breaking The Communication Barrier)の考え方を
 基本に進める予定です。

 

   講 師:梅本和比己(株式会社チーム医療 代表取締役)
            (日本交流分析学会認定交流分析士)
            (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
          
   日 時:平成22年10月17日(日)10:00〜16:00 

   会 場:新潟ユニゾンプラザ(新潟市内)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名6,300円(資料代・消費税込)
       【予約前納制】
 
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1875-10082X-A1.html 


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  内容:
   1.よいコミュニケーションを妨げているものに気づく
   2.よいコミュニケーションをするための自分管理法
   3.相手の話を聴けるようになろう!
   4.相手に安心して言いたいことを伝えるためには?

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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   コラム:「書籍ナナメ読み:
         『心の中の5人家族 〜彼らが織りなす人生ドラマ〜』」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 メルマガライティングをしにいく事務所に、およそ1年半ほど前に出版され
 た書籍「心の中の5人家族 〜彼らが織りなす人生ドラマ〜」(著:芦原睦)
 があったので、今回のメルマガコラムネタにと目を通してみました。



 一言でいうと、「わかりやすく、楽しく学べた!」というのが感想です。


 
 書籍の内容の中心は、「構造分析」と「脚本分析」です。

 読者に語りかけるような表現で、また、分かりやすい言い換えや、職場や家
 庭でよくありがちな事例がふんだんに盛り込まれていて、交流分析ビギナー
 の人も読みやすいのではないかと思いました。

 エゴグラムに表れるタイプや脚本を「生きグセ」と例え、読み進むうちに、
 よりよく生きたいと思いつつも思うようにそこに向かえていない自分の生き
 グセを徐々に理解できていくような構成になっています。

 中部労災病院心療内科部長であり、勤労者メンタルヘルスセンター長である
 芦原氏ならではの、エゴグラムパターンと陥りやすいストレス関連疾患の関
 係の事例は、大いに働く方々の参考になることでしょう。


 
 私が一番興味深かったのは、「オーバーラップエゴグラム」による身近な人
 との人間関係改善のアプローチの事例です。

 「オーバーラップエゴグラム」というのは、二人のエゴグラムを上下からオー
 バーラップさせ、そこにあらわれる二人の関係を読み取っていく手法です。

 自分のエゴグラムとパートナー、上司や部下など、ある相手のエゴグラムを
 重ね合わせることで、相手との関係についての理解を深め、改善していくヒ
 ントを得ることができます。

 また、自分の両親二人のエゴグラムを重ねてみることで、両親が家庭内で自
 分に対し、どんな価値観・有形無形のメッセージを発していたのか、自分は
 そからどんな影響を受けたかが分かります。それは、脚本分析にもつながっ
 ていきます。

 芦原氏は、心療内科に訪れた患者さんの家族関係や職場の人間関係を見るた
 めに活用されているようです。
 
 ストレス要因の一つに「人間関係」があげられます。
 人間関係の改善が症状の改善につながっていることもあるようです。

 私たちもオーバーラップエゴグラムを活用することで、身近な人との人間関
 係を理解し改善していくことでストレスを少なくしていく、あるいはストレ
 ス耐性をつけていく手がかりをつかむことに、大いに役立ちそうです。

 これまで、オーバーラップエゴグラムの例は何度か見たことがありましたが、
 複数の事例についてより具体的な分析と改善アプローチが示されており、こ
 れまで以上に理解が深まりました。


 
 また、日頃、キャリアカウンセリングの機会も多い私としては、エゴグラム
 と職業・職場での役割の関連性についての項も、自分なりにうすうすそうで
 はないかと思っていたことが書かれてあり、うなずくことばかりでした。



 脚本の例として、フーテンの寅さんをとりあげられていて、面白おかしく読
 みました。

 そして、あらためて、「脚本」のパワーの強烈さと、脚本を自ら書き換える
 ことの大切さを感じました。




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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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