Transactional Analysis News 172

index No.18

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○○■○■○■○ ●交流分析メールマガジン 第172号     2010/03/28
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○○■○■○■○ http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,161名に発行
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 みなさま、こんにちは。

 東京ではソメイヨシノが咲き始めました。まだ時々肌寒い日もありますが、
 いよいよ春本番ですね。先日、房総半島にある「いすみ鉄道」という単線列
 車に乗ってきました。線路の両脇に見ごろの菜の花が延々と続いている様に
 見入っていました。

 春は花の季節でもあり、入学、進学、新年度など、節目の時期でもあります
 ね。私は、自分にとって新しい分野の勉強を始めることになりそうです。
 みなさんは、春から何を始める予定ですか?        (森山貴代)

 

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)「心の中の5人家族〜彼らが織りなす人生ドラマ〜」
      〜名古屋開催 「交流分析」を通して自分を再発見!〜【再掲】

  (2)百武正嗣先生の
     「ゲシュタルト療法ワークショップ」


【2】コラム:「認める方向、あるいは、レッテル貼り」


【3】お知らせ:ゲシュタルト療法大会のご案内



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 セミナー情報(1)「心の中の5人家族〜彼らが織りなす人生ドラマ〜」
          〜名古屋開催 「交流分析」を通して自分を再発見!〜
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  私たちは、自分の周りにいる人たちが、どんな性格で、自分と気の合う人な
 のかどうかをいつも気にかけています。その根底には、「よりよい人間関係
 を作りたい」「対人関係のストレスを減らしたい」という思いがあるからだ
 と思います。

 そのためには自分自身の長所や短所、反応や行動のパターンを把握すること
 で、自分をより好きになることが先決です。より自分を理解し、自分という
 人間が好きになると、周りにいる人たちのことも少しずつ理解できるように
 なっていくでしょう。

 そこでとても役に立つ方法が、「交流分析」と呼ばれる心理技法の体系です。

 このセミナーでは、同タイトルの書籍の著者である芦原睦先生に、「交流分
 析」を通して自分を再発見しよりよい人間関係を築くためのヒントをお話し
 いただきます。


   講 師:芦原 睦
       (中部労災病院 心療内科部長、
        同 勤労者メンタルヘルスセンター長 
        日本心身医学会理事、日本心療内科学会理事) 
          
   日 時:平成22年5月8日(土)10:00〜15:00

   会 場:ウインクあいち 1103会議室 (愛知県名古屋市中村区)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名10,500円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名12,600円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1827-10032X-A1.html    


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  内容:
   1.知らず知らずに書き上げた、あなたの人生ドラマ・シナリオ 
   2.あなたの知らない<あなた> 
   3.エゴグラム・パターンでみる生き方の<クセ> 
   4.<生きグセ>が作る<ストレス病> 
   5.人と人との相性を知り、よりよい人間関係を育むために 
   6.無意識に自分を動かす人生ドラマ・シナリオ「脚本」 

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 




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 セミナー情報(2)百武正嗣先生の「ゲシュタルト療法ワークショップ」
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  ゲシュタルト療法とは、精神分析医フレデリック・パールズとゲシュタルト
 心理学者ローラ・パールズによって創られた「今、ここ」での気づきを重視
 する実践的な心理療法です。

 人間の外部の世界をバラバラな寄せ集めとして認識するのでなく、意味のあ
 る一つのまとまった全体像として知覚(気づき)します。

 また、 NLPや、交流分析における再決断療法の源流でもあります。

  NLPは3人の天才(ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズ、家族療法
 のバージニア・サティア、医療催眠のミルトン・エリクソン)の臨床場面の
 技法から生み出されました。

 再決断療法は人生を脚本を書きかえるためにゲシュタルトの基本的なアプロー
 チをもとに作られました。

 さらに、過去の原因を分析するよりも「今、ここ」での気づきを重視する実
 践的な立場は、コーチング、フォーカシング、アートセラビーにも多大な影
 響を与えています。



   講 師:百武正嗣(東京理科大学非常勤講師)
           (NPO ゲシュタルトネットワークジャパン理事長・講師)

   日 時:平成22年6月19日(土)9:30〜17:00
             20日(日)9:30〜16:30

   会 場:東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎3F 第一会議室(東京都)
   
   参加費:ホームページにて申込受付 1名39,900円(資料代・消費税込)
       一般(電話・FAX・郵送申込)1名42,000円(資料代・消費税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細:  http://www.iryo.co.jp/cp/MMT-S1828-10032X-A1.html    


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  内容:
   1.ゲシュタルト療法について
     ・ゲシュタルト療法を学ぶ3つの原則
     ・ゲシュタルト療法の理論
     ・気づきの3つの領域
   2.ゲシュタルト療法の「体験レッスン・ワーク」
     ・気づきのレッスン
     ・気づきの3つの領域のレッスン
     ・からだへのアプローチ
     ・からだ・感情などの焦点(フォーカシング)の当て方

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 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



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   コラム:「認める方向、あるいは、レッテル貼り」

   ★交流分析やコミュニケーションについて、ともに学びあいませんか?★
      ご意見・ご感想は… 森山貴代 moriyama@iryo.co.jp
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 3月も下旬にさしかかり、都内ではソメイヨシノが開花し、また、様々な
 花が咲き始めて、春の訪れを告げています。

 春は、野外活動も盛んになってくるシーズンです。

 先日、私が住んでいる県内の子どもたちと一緒に地域の自然に触れる野外
 活動に、スタッフとして参加しました。

 学年も学校も違う子どもたちが大勢集まりました。

 人の数が集まると、それだけ様々なタイプの子どもたちがそこにいます。

  やんちゃな子
  何でも自分が最初にやりたがる自己中心的な子
  勝手に動き回る子
  消極的な子
  甘えん坊な子
  ・・・

 その際、例えばこんな風に子どもたちをタイプ分けしたとします。
 しかもこれらは、彼らの欠点として、または、否定的な意味として位置づ
 けたとします。
 
 そのように子どもたちを認めたりあるいはレッテルを貼ると、不思議なこ
 とに、大人はそれが前提として相手を見たり、それが前提としたかかわり
 をしがちです。 

 子どもの一挙一動を見ると、上記のような特性以外の行動をしてもそこに
 はあまり気づかず、「やっぱり○○(上記のタイプ)だ」と、自分の意味
 づけを確信するような評価が働くこともあります。

 

 しかし、例えば、上記のようなタイプを、次のように言い換える、しかも
 そこにプラスの意味合いを込め、暖かいまなざしで彼らを見つめるとしま
 す。

  エネルギーにあふれている子
  自己主張ができる子  
  好奇心が旺盛すぎる子
  集団になじむのにゆっくり時間をかける子
  日ごろ我慢しているかもしれない子

 すると、時々これらの特性が行き過ぎて、こちらが介入したくなることが
 あっても、いちいち目くじら立てて反応することもなければ、気にしすぎ
 ることもなくなります。



 人は、ストロークを得たいがために、認められたことを伸ばそうとする傾
 向があります。

 交流分析で言う「ストローク」には、「認める」「承認」「関心」といっ
 た意味合いも含まれます。

 学校の先生など大人に、一度マイナス評価を下されたらずっとそういう目
 でしか見てもらえず、よけいにそういう傾向を強めていく子どもの例をよ
 く聴きます。

 

 自我状態もそうですが、人には誰しも長所と短所があり、それは紙一重で
 長所として現れたり、短所として現れたりします。

 子どもは人との関係の中での「加減」をまだ体験を通して学んでいる途中
 です。

 時には行き過ぎたこともするでしょうし、大人の期待するようにできない
 こともあるでしょう。

 そんな時、こちらが「マイナス」「短所」ばかりに関心を持って、その時
 だけストロークを与えていると、子どもたちはそこでしか自分の存在を認
 めてもらえないことになります。

 躾という意味では、行き過ぎた行為への指導やできないことを出来るよう
 にする指導はもちろん必要ですが、子ども一人一人の特性がより望ましい
 形で発揮されたときに関心を示し、それを認めることが、結局は望ましく
 ない行動を減らしていくことになるのではないでしょうか?


 
 そしてまた、人は本来、自分のことをプラスに認めてくれる人と親しくな
 りたいし、交流したいものです。

 叱られるにしても、信頼関係が築かれた人からの注意にはより耳を傾ける
 ことでしょう。

 

 春は、子どもも大人も、新しい出会いが多い時期です。

 自分の他者に対する「認める方向」にどんな傾向があるか、この機会にふ
 りかえってみるのもいかがでしょうか?



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 お知らせ:第1回 日本ゲシュタルト療法学会大会のご案内
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 2010年1月24日に「日本ゲシュタルト療法学会(JAGT)」が、ゲシュタルト
 療法の普及・発展を通じて、人々が活き活きと生きる、豊かな社会づくりを
 目指して設立されました。
 来たる7月に学会としての最初の大会が開催されます。
 
 海外で活躍するゲシュタルティストたちのワークショップをはじめ、全国
 各地で活動するグループによるワークショップ、ゲシュタルト療法と関係
 の深い分野のワークショップなどが実施される予定です。



 日 時:平成22年7月17日(土)〜19日(月・祝)

 参加費:一般 41,000円  1日参加 25,000円
     会員 35,000円  1日参加 19,000円 
      
 場 所:開港記念館(神奈川県横浜市)

 定 員:200名  ※先着順

 申 込:学会ホームページの「大会参加申込みフォーム」あるいは、
     お電話にて。
     なお、「JAGT日本ゲシュタルト療法学会」のホームページは、
     4月1日以降公開予定とのことです。


 ▼問合せ:JAGT日本ゲシュタルト療法学会事務局
      (問合せ・申込み等の連絡先は、ホームページ公開後お確
       かめください)



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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代  moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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