Transactional Analysis News 156

index No.16

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
 ■■■ ■
  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第156号     2008/11/27
  ■ ■■■ 
  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,494名に発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みなさま、こんにちは。                
 街ではクリスマスイルミネーションが輝き出し、年末ジャンボ宝くじ売り場
 に並ぶ人たちを見るシーズンになりました。もうすぐ師走。早いものです。
 今回は12月、1月開催予定のセミナーをご案内いたします。
 交流分析周辺領域のテーマですが、実践的な内容のものばかりです。
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)【再掲】「超クレーム対処セミナー」〜苦情を克服する秘訣〜
  
  (2)「ゲシュタルト療法ワークショップ 〜スキル習得のための2日間〜」
 
  (3) BCBファシリテーター・研修講師・インストラクターのための
     「セミナーファシリーテーション実践研修」

【2】コラム:「Aを働かせよう」



■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
 セミナー情報(1)【再掲】「超クレーム対処セミナー」
                〜苦情を克服する秘訣〜
-----------------------------------------------------------------------


 「クレームを下さる方は大切なお客様」。よく言われることですが、ではそ
 の方に「大切なお客様」になっていただくためには? そのための適切なク
 レーム対処法は? となるとお困りの方も多いと思います。

 そこでこのセミナーでは、まずクレーム対処の基本中の基本「傾聴」の原則
 の確認から、NLPのスキル「ペーシング、バックトラック」を活用したク
 レーム対処法を体験学習していただきます。

 さらに、難しいケースにも対応できる手法として、「ケアフロンテーション
 対話法(参照 http://www.iryo.co.jp/q772.html )」をご提案します。
 
 また、不可解なケースを回避するための自己管理の仕方についても考えたい
 と思います。

 これらのコミュニケーションスキルは、交流分析でいうと「A」や「NP」の
 肯定的な面を活用した対人アプローチといえます。日常の職場などでのより
 建設的な人間関係構築にも役立つスキルです。



   講 師:犬塚尚美((有)アリーナアドヴァンス代表取締役)
           (AAプロ講師養成スクール代表)
       梅本和比己((株)チーム医療代表取締役)
            (サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー)
   
   日 時:平成20年12月6日(土)  

   会 場:きゅりあん 5F 第2講習室(東京都品川区)
   
   参加費:1名 通常価格 28,350円(資料代、税込)
       ホームページからの申込みの場合 26,250円(税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1008.html  


  -------------------------------------------------------
  
  内容:
   1.クレーム対応の基本
    (1)クレーム対応の原則 〜感情解決と問題解決〜
    (2)クレーム対応のフロー 〜傾聴とケアフロンテーション〜
    (3)クレーム対応に役立つ技法

   2.クレームへの対応と実習
    (1)クレーム対応フロー:傾聴のコツ
      ワーク:クレーム体験を傾聴する(ペーシング、バックトラック)
      ロールプレイング:体験を再現して傾聴する
    (2)クレーム対応のフロー:ケアフロンテーション
      ケーススタディ:ケアフロンテーション対話法ロールプレイング

   3.不可解なクレームへのリスク管理
    (1)不可解なクレームにおける対人関係
    (2)自分自身の反応のパターンに気づく
    (3)建設的なパターンを作る

   まとめ.建設的な対人関係を築くために
                            など
  -------------------------------------------------------


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
 セミナー情報(2)「ゲシュタルト療法ワークショップ
             〜スキル習得のための2日間〜」
-----------------------------------------------------------------------


  NPOゲシュタルトネットワークジャパン理事・講師である百武正嗣先生直々
 にご指導いただく、またとないチャンスです。

 ゲシュタルト療法は、「今、ここ」での気づきを重視する実践的な心理療法
 です。ゲシュタルトとは、まとまった全体という意味のドイツ語です。人間
 の外部の世界をバラバラな寄せ集めとして認識するのでなく、意味のある一
 つのまとまった全体像として知覚(気づき)します。 

 そのことを通して、「今、ここ」に生きる、「今、ここ」での気づきを重視
 する実践的な立場をとっています。

 ゲシュタルト療法はまた、交流分析では「TAゲシュタルト」「再決断療法」
 として脚本分析へのアプローチの方法として用いられています。

 交流分析の応用編として、知識やスキルを身につけていけるワークショップ
 です。


   講 師:百武正嗣( NPOゲシュタルトネットワークジャパン理事・講師)
   
   日 時:平成21年1月10日(土)〜11日(日)  

   会 場:KFCホール Room 108(国際ファッションセンタービル10F)
       (東京都墨田区) 
   
   参加費:1名 通常価格 52,500円(税込)
       ホームページからの申込みの場合 50,400円(税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1083.html  


  -------------------------------------------------------
  
  内容:
  1.ゲシュタルト療法について        
   ・気づきの3つの領域
   ・ゲシュタルトの理論・哲学
   ・ゲシュタルト療法の技法

  2.ゲシュタルト療法の「体験レッスン・ワーク」
   ・気づきのレッスン
   ・「今、ここ」の体験レッスン
   ・個人ワーク(ビデオ撮影)

  3.アプローチ・技法の解説
   ・個人ワーク後にアプローチ・スキル解説
   ・身体へのアプローチの指導
   ・エンプティチェア技法の指導
                             など
  -------------------------------------------------------


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
 セミナー情報(3) BCBファシリテーター・研修講師・インストラクター
          のための 「セミナーファシリーテーション実践研修」
-----------------------------------------------------------------------


 セミナーファシリテーションとは、教育訓練の場におけるグループの相互作
 用を活用した学習促進、学習支援の方法を指します。

 本研修ではファシリテーションの基本スキルである「聴くスキル」「伝える
 スキル」「観るスキル」を磨きながら、セミナーファシリテーターとしてグ
 ループやメンバーとの関わり方の癖に気づき、ステップアップの課題を明ら
 かにします。さらに、セミナーファシリテーターに求められる学習の促進、
 支援のための観察、介入を身につけるため、実践的なトレーニングを行いま
 す。

 本研修はセミナーファシリテーション実践の材料として「よりよい人間関係
 を築くためのコミュニケーションスキル=BCB」を用います。 BCBは、交流分
 析とNLP の考え方をあわせたものです。

 よりよい人間関係に役立つスキルのエッセンスを学びながら、ファシリテー
 ターとしての基本を身につけていく実践型セミナーです。


   講 師:犬塚尚美((有)アリーナアドヴァンス代表取締役)
           (教育ファシリテーション修士)
      
   日 時:平成21年1月17日(土)〜18日(日)

   会 場:あうるすぽっと  3F B会議室(東京都豊島区)
   
   参加費:1名 通常価格 52,500円(資料代、税込)
       ホームページからの申込みの場合 50,400円(税込)
       【いずれも予約前納制】
                
   詳 細: http://www.iryo.co.jp/q1114.html  


  -------------------------------------------------------
  
  内容:

   1.セミナーファシリテーションとは
    (1)ファシリテーションとは
    (2)ファシリテーションの基本スキル

   2.ファシリテーションの基本スキル
     グループワーク1 聴くスキル・伝えるスキル
     グループワーク2 観るスキル

   3.セミナーファシリテーションの実践
     〜BCBのコンテンツを材料として〜
     グループワーク1 分かりやすく説明する
       ステップ1.ミニ講義 
       ステップ2.インストラクション
     グループワーク2 体験学習の場を創る
       ステップ1.アセスメント(観察と見立て)
       ステップ2.トレーニング(介入)
                       など
  -------------------------------------------------------


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
    http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us 



■□■─────────────────── Transactional Analysis News

-----------------------------------------------------------------------
コラム:「Aを働かせよう」
-----------------------------------------------------------------------


 就職活動がいよいよ本格的になってきました。この時期、学生さんと話をす
 る機会も多い私ですが、彼らのいろいろな話を聴いて思ったのは「もっとA
 を働かせようよ」ということです。

 たとえば、

 1)職種や業界についての情報不足のまま判断しようとする。

  (テレビでのイメージや、自分が身近に触れて想像できるものだけから選
   ぼうとする)

 2)さらに自己分析が不十分なために、職業情報と自分をマッチングできない。

  (長所と短所は紙一重なのに自分の否定面ばかり思いついてしまい、自分
   を活かせる可能性が見出せない。自分の好きなこと嫌いなことがよくわ
   からない。うれしかったこと悔しかったことなどからどんなことを学ん
   で成長してきたか客観視できない、人にわかるように伝えられない。)

 3)職業への偏ったイメージを持ち、それを基準にさらに、短絡的に自分に合
  う合わないという結論を導き出して可能性を狭めている。

  (先輩から「営業はしんどい」と聞いたから自分には合わない。事務は補
   佐的な仕事で自分はリーダーシップを発揮しなくていい。人が苦手だか
   らIT業界がいい。)

 4)周囲の友人達のうわさ話や、報道で大げさに扱われているニュースを鵜呑
  みにしている。

  (内定拒否が出たから自分もそうなってしまうのかもしれない。今の人た
   ちは終身雇用でなく転職をするものだから、自分もそのつもりでいる。
   友達がやたらと合同説明会に出ているのを見て、自分も全部参加しなけ
   ればいけないのだろうかと悩む。)
 
 ・・・そんな状況や考え方がいくつか重なると、よけいに不安になってしまっ
 たり、本格的に動く前から行き詰っている人たちも少なくないのだろうなぁ
 と感じました。



 この状況は、交流分析的にいうと、「P=親の心」からくる偏見や、「C=
 子どもの心」からくる不安や怯えによって、「A=大人の心」が汚染されて
 いる状態、と見て取れませんか?

 「A」が汚染されている状態というのは、偏見や感情的なものによって、客
 観的、論理的な考えや判断ができなくなっている状態です。


 
 「A=大人の心」の特徴は、次のようなものです。

 ・事実に基づいて物事を判断しようとする
 ・データを集め、分析、評価、修正する
 ・合理的、計画的に物事を考える
 ・人に話す時は論理的に伝える(結論から具体例へ、5W2Hなど)



 Aを十分に働かせて、事実を確認したり、客観的に物事をとらえたり、幅広
 く情報収集・分析をし、先を見越した就職活動への準備計画を立てられたな
 ら、不安は軽減され、行き詰まりを打破する糸口が見つかることでしょう。

 そのためにも、頭の中だけでぐるぐると考えを回すのではなく、「A」モー
 ドで実際に行動することをオススメしたいです。



 例えば、職業に関する情報は、その仕事についている人の話を聞くのもとて
 も参考になりますが、あくまでもそれはその人の「主観」なので、人によっ
 て言うことがまちまちだったりもします。人の話とあわせて職業・業界研究
 本などなるべく客観的に書かれた情報とも照らし合わせて、職業イメージを
 立体的に膨らましていくのも一つです。

 営業はしんどい。確かにそういう面もありましょう。しかし、営業に喜びや
 やりがいを感じている人もいるはずです。そういう人の話も聞いてみてはい
 かがでしょうか?そしてあらてめて自分の特性と照らし合わせたり、自分が
 活かされる可能性を探ってみてはいかがでしょうか?
 
 自分のことを客観視するのが難しければ、様々な視点(性格、体験、学び・
 気づき、好きなこと嫌いなことなど)から、自分のことを紙に書き出して、
 そんな人物像を友人や採用担当者のつもりになって少し離れてながめてみて
 はいかがでしょう?
 
 みんなが合同説明会にやたらと行くから自分も全部出なければいけないのだ
 ろうかと不安になる前に、合同説明会に行く「自分なりの目的は何なのか」、
 考えてみてはいかがでしょうか?
 気になる企業が参加しているからというのはもちろん、他にも、本命に備え
 て場数を踏むために行く人もいれば、自分の可能性を探るために好奇心を持っ
 ていろいろな会社の話を聞きたくて行く人もいます。
 「あなた」は、何のために参加するのでしょうか?



 思い込みや感情で一杯になった時は、自分にこんな風につぶやいてみてくだ
 さい。
 「まてまて、本当にそうなのだろうか? 他の見方・考え方、他の可能性は
 ないのだろうか?」と・・・。

 これもAの役割です。
 行き詰まりを打破するやり方の一つとして参考になれば幸いです。



 就職活動が、成功しますように。グッド・ラック!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
 このメールマガジンの他に『まぐまぐ』からの『ウィークリーまぐまぐ』も届
 くようになります。ご了承下さい。必要のない方は『まぐまぐ』のホームペー
 ジから解除できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
 


index No.16