Transactional Analysis News 152

index No.16

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第152号     2008/07/28
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,529名に発行
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 みなさまこんにちは。

 近所では梅雨明け前後からアブラゼミの声が少しずつ聞こえ始めていました
 が、年々その数は減ってきている気がします。幼虫は数年間土中で育ってか
 ら出てくるのですが、今年出るはずの幼虫達がいた裏山は、数年前にマンショ
 ンが建ってしまいました。そのせいでしょうか・・・。

 今住んでいる場所に越してきた当時は、毎年カブトムシやクワガタムシの姿
 も見ることができましたが、セミ同様、地面の中から出る機会を失ってしまっ
 たのかもしれません。

 セミの声は暑苦しいのですが、あまり聞こえないのも何だか寂しいものです。

 みなさんのご近所ではいかがですか?           (森山貴代)




■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)【再掲】杉田峰康先生による人数限定ワークショップ
     「脚本分析と再決断」

  (2)「職場のメンタルヘルスの実践 〜予防から復職まで〜」


【2】お知らせ:

  (1)株式会社チーム医療設立30周年記念キャンペーン!
     エーブ先生の 「BCBコミュニケーションスキル」がお得です

  (2)日本ロールレタリング学会・第9回大会


【3】コラム:「スタンプ集め」



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 セミナー情報(1)杉田峰康先生による人数限定ワークショップ
          「脚本分析と再決断」
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毎回好評を博している杉田先生のワークショップが、この冬もまた開催され
 ます。すでに多くのお申込みをいただいております。
 ご関心をお持ちの方は、お早目のご検討をおすすめします。

 交流分析の理論、ホット・シート(空椅子の技法)などを用いて、参加者自
 身の抱えている問題や悩みを題材に、実際にワークをしながら、脚本分析や
 再決断の理論・手法について理解を深めていきます。



  講 師: 杉田峰康(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院講師)

  日 時: 平成20年8月2日(土)〜3日(日)

  場 所: 島根イン青山 2F・パインコート(東京都港区)

  参加費: 1名 52,500円(消費税込)
        webからのお申込は 1名 51,450円 (資料代・消費税込)
       いずれも【予約前納制】

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  内容:
   ● 「脚本分析」の理論について
     ・ 精神分析、認知行動理論などからの考察
     ・ ゲシュタルト療法、再決断療法の考え方

   ● ワークショップで取り上げる問題(例)
     ・ こどもがいうことを聞かず、すぐに腹が立つ
     ・ 配偶者の考え方や行動にどうしても我慢できない
     ・ 私を大事に育てなかった母が許せない
     ・ 「ダメ人間」という自己イメージから仲々抜け出せない 等

   ●ワークショップで用いる技法のいくつか
     ・ 脚本チェック・リストによる自己分析
     ・ 「投影」から自分に気づく
     ・ ホット・シート(空椅子の技法)
     ・ シャトル法
     ・ 夢のワーク
     ・ 離別のワーク 
                            など

   ※ 参加者から問題を提示していただき、グループの中での個人ワーク
     を行ない、続いてディスカッションによって学習を深めます。

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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q709.html 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
   http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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 セミナー情報(2)「職場のメンタルヘルスの実践 〜予防から復職まで〜」
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 近年、産業界において、成果主義の導入、人員削減による労働負担の増大な
 ど勤労者を取巻く環境は、ストレスを増長させやすいものとなっています。
 それに伴い、勤労者のメンタルヘルスの問題が増加し、休職・離職・自殺な
 どの問題が深刻化しています。  
 
 今回のセミナーでは、山本先生、芦原先生に講師をお願いいたしました。
 メンタルヘルスセンター長・心療内科部長として、多くのストレス関連性疾
 患の勤労者の診察を行っている両先生が、職場のメンタルヘルスの実践に役
 立つ講演を行います。


 【こんな方にお勧めです】

   ◎メンタル不調者に対する対策を検討している方
     人事・労務担当者、健康管理室の方   
     カウンセラー、産業医・保険師・看護師、心理・医療関係者

   ◎管理職の方



  講 師:山本晴義(横浜労災病院 メンタルヘルスセンター長) 
      芦原睦(中部労災病院 心療内科部長・メンタルヘルスセンター長)   
  日 時: 平成20年7月19日(土) 10:00〜16:30

  場 所:平成20年9月12日(金)10:00〜16:15
      KFCホール Room109
      (国際ファッションセンタービル10F、東京都墨田区)

  参加費:1名35,700円(資料代・消費税込)
       Webからのお申込みは1名33,600円(資料代・消費税込)


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  内容:
    ◆職場のメンタルヘルスのキーワード(講師:山本晴義)
      ・職場のメンタルヘルスが叫ばれている理由
      ・ストレッサーとストレス状態
      ・メンタルヘルス指針と4つのケア
      ・ワークライフバランスとメンタルヘルス  

    ◆職場のメンタルヘルスの実践〜予防から復職まで〜(講師:芦原睦)
      ・ストレス病の予備知識    
      ・メンタルヘルスにおける予防活動   
      ・心療内科を訪れた職場ストレス症例   
      ・産業医から紹介された事例研究   
      ・心身症・神経症・うつ病の知識と対応   
      ・復職と再発予防のストラテジー  

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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q779.html 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 
   http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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 お知らせ(1)株式会社チーム医療創立30周年記念キャンペーン!
        エーブ先生の 「BCBコミュニケーションスキル」がお得です
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 「おかげ様で創立30周年」

 当メルマガの情報源である株式会社チーム医療が、おかげ様で設立30周年を
 迎えました。日頃のご愛顧の感謝をこめて、記念キャンペーンの第二弾は
  「BCBコミュニケーションスキル」です。

 ご要望の多かったビデオコンテンツの DVD化や、商品の割引等、このプログ
 ラムをみなさまによりご活用いただけるよう企画してみました。

 当社が普及に力を注いでいる効果的なこのコミュニケーションスキル、この
 機会にぜひご利用下さい。キャンペーン期間は、平成20年7月31日までです。


 1.ついに DVD化!
  「コミュニケーションバリアを切り開く方法」特価で予約受付中

 2.書籍「よりよい人間関係とコミュニケーションスキル」10%OFF

 3.セミナー「スマートに問題を解決するための12の技法 
                        受講料割引価格

 4.チーム医療ホームページ上で WEB登録された方へ、
   動画「エーブ・ワグナー氏の自我状態デモンストレーション」の視聴


   詳細: http://www.iryo.co.jp/30-shinri/30-shinri.html 




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 お知らせ(2)日本ロールレタリング学会・第9回大会
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 日本ロールレタリング学会より、第9回大会のお知らせです。
 
 ロールレタリングとは、自分と相手役1人2役で、手紙によるコミュニケー
 ションを行うことにより、自分の気持ちを表現できたり、相手の立場に立っ
 て物事を考えたりすることができるようになったり、人間関係を客観視でき
 るようになる効果があります。

 交流分析のカウンセリングでもよく用いられる、ゲシュタルト療法のエンプ
 ティチェア(空椅子)技法を手紙形式で行うイメージです。



  http://www7a.biglobe.ne.jp/~Role_Lettering/index.HTML 

  期 日:平成20年8月9日(土)〜10日(日)

  会 場:日本文化大学(東京都八王子市)

  テーマ:人間関係の現場にこそ
      −自己洞察と他者理解をふかめるロールレタリング−

  プログラム:
    一回の吐き出しで日記の内容が変化した事例について
    ロールレタリングにおける認知行動療法的効果の研究
    ワークショップ「学校臨床におけるロールレタリングの活用」 など

  お問い合わせ先:
    第9回大会事務局 水野邦雄
    e-mail  roleno9@yahoo.co.jp
         (送信の際は、全て半角入力をお願いします)




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コラム:「スタンプ集め」
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 毎日のように見聞きする殺人事件や傷害事件。交流分析を学んでいらっしゃ
 る方とそんなニュースについて話していた時、「スタンプ集め」が話題にあ
 がりました。


  【スタンプ】
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   「これだけ怒りをがまんしたのだから、お前を殴るのは当たり前だ」
   といった例のように、自分の行動を正当化するために溜め込む感情を
   いう。
  
    スタンプとは、もともと米国のスーパーマーケットが客にサービス
   する色つきの小さな景品券(シール)で、それを貼ったノートが一杯
   になると現品に交換出来るものをいう。

   (「交流分析の基礎知識TA用語100」杉田峰康著、TAネットワーク編
    1996年株式会社チーム医療発行  現在絶版)
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   人間は、子ども時代の古い感情を強めるためにスタンプ収集をする。
   スタンプ収集の方法の一つはいろいろなゲーム(交流分析でいうゲー
   ム)をすることである。

   (「自己実現への道 〜交流分析(TA)の理論と応用」
     M・ジェイムス/D・ジョングウォード 著
     本明寛/織田正美/深沢道子 訳   社会思想社)
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 杉田峰康先生は本書では、わかりやすいようにと「積立貯金」にたとえて
 いらっしゃいますが、現在では「ポイント」「マイル」などでもわかりや
 すいかもしれません。

 しばらく積み立てられて、後日、行動化される感情の一つに「不快感情
 (ラケット感情)」があります。



 「抑うつ」「怒り」「敵意」「自己正当性」「不安」「無力感」・・・
 人によって溜め込む感情はいろいろで、その期間(=現品に交換する時期)
 もまた、人によって短期〜数十年という長期にわたるなどいろいろのよう
 です。現品に交換するときのその種類(結末の種類)も様々の例がありま
 す。

 先述の「自己実現への道」には、感情によって、「レッドスタンプ」「ブ
 ラウンスタンプ」など、色のネーミングがついていて興味深かったです。



 短期は例えば、3日〜1週間といったところでしょうか。弟と兄弟げんか
 をして自分だけが親に怒られたのが悔しくて数日後にまた弟に意地悪をす
 る、会社でいやな目にあってたまっていた鬱憤を遅れた電車の車掌に八つ
 当たりする、というのもそういう例といえるでしょう。

 長期になってくると、箱入りで厳しく育てて来た娘が連れてきた結婚相手
 は親が一番望まなかったタイプだったとか、「恩を仇で返す」「飼い犬に
 手を噛まれる」といったような形や、自分を蝕む病気という形で現れるこ
 ともあるといいます。

 中には「自殺」「他殺」という形の結末も迎えることもあるといわれてい
 ることから、昨今の事件の中にも「スタンプ」を考える事例がありそうで
 すね、とコラム冒頭に登場した方と話したのでした。



 感情は一種のエネルギーです。押さえ込みすぎずに適切な形で解放するこ
 とを、日常生活の中で意識していきたいものですね。

 そしてまた、同じスタンプを集めるならば、金色のスタンプ(=「自分を
 大事にする感情」)を集めたいものです。
 
 「これだけ仕事をがんばったのだから、旅行に行こう」などといった、自
 分へのご褒美です。


 
 8月を中心としたこの時期、たいていの方が夏休みをとられることと思い
 ます。
 スタンプのたまり具合の如何にかかわらず、ぜひ、自分へのご褒美や、自
 分自身へプラスのストロークを!



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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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