Transactional Analysis News 148

index No.15

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第148号     2008/04/01
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,519名に発行
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 みなさま、こんにちは。配信が遅れて月をまたいでしまいました。

 さて、私の住んでいる神奈川県では、ソメイヨシノが散り始めました。
 先週5日間地方に行っていたのですが、行く前に咲き始めたなぁと思ってい
 たら、花の時期はあっという間に過ぎていきますね。
 鶯の声が遠くから響いてきます。私の大好きな季節です。   (森山貴代)


■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)【再掲】よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
      「BCB1日入門セミナー」

  (2)【再掲】「セルフケアに活かす認知療法的アプローチ」

【2】 杉田峰康先生 DVDのご案内
   「自己理解と対人関係の心理学 〜本格的に学ぶ交流分析の基礎理論〜」

【3】書籍のご案内「新しい自己への出発 〜マネージメントのためのTA〜」

【4】コラム:「OKであるということ」



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 セミナー情報(1)【再掲】よりよい人間関係とコミュニケーションスキル
          「BCB1日入門セミナー」
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 BCB(Breaking The Communication Barrier)とは、交流分析の理論とNLP
 (神経言語プログラミング)のスキルの学習により、よりよい人間関係を目指
 す講座です。

 米国でマネジメント・コンサルタント、リーダー訓練、著述、講演などで幅広
 く活躍しているエーブ・ワグナー氏(国際TA協会教授会員、 NLP教授)が開発
 した、コミュニケーションのプログラムです。

 今回は、第一期ファシリテーターの一人である梅本和比己氏が講師を務め、体
 験実習をとりまぜながら学習をすすめていきます。



  講 師:梅本 和比己
      (サンタフェNLP /発達心理学協会認定トレーナー)
      (株式会社チーム医療代表取締役)

  日 時: 平成20年4月13日(日) 10:00〜16:30

  場 所: あうるすぽっと 3F会議室B(東京都豊島区)

  参加費: 1名 18,900円(資料代・消費税込)
        webからのお申込は1名 16,800円(資料代・消費税込)
       いずれも【予約前納制】


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  内容:
     1.よいコミュニケーションに役立つTAと NLPのスキル
     2.よりよいコミュニケーションには何が必要か?
     3.効果的なコミュニケーションのテクニックとそのトレーニング
     4.よりよい人間関係のための BCB戦略

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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q471.html 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療
        http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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 セミナー情報(2)【再掲】「セルフケアに活かす認知療法的アプローチ」
           〜ご自身のストレスに対処するために!〜
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 変化の激しい社会生活には、様々なストレスを生む原因があります。しかし、
 同じ様な状況下でも、ストレスを受けやすい人と受けにくい人がいます。
 ストレスを受けやすい人は物事を否定的とらえ、ストレスを受けにくい人は
 物事を柔軟的・客観的に捉える傾向があります。人それぞれの物事への見方、
 考え方によって反応や感情、そして受けるストレスが異なります。

 この研修では、うつ病の治療と対策のために開発された心理療法「認知療法」
 を分かりやすく紹介し、日常生活のストレス状況への応用を目標にしていま
 す。
 
 ご自身の「心のくせ」を知り、物の見方、考え方、行動を変えることによっ
 て、不安、怒り、落ち込みなどの否定的感情を減らす具体的なストレス軽減
 法を学びます。  

 【お勧めの方】
  ◎自身のストレス対処・軽減方法を身に付けたい方    
  ◎否定的な感情を軽減させたい方   
  ◎ストレスを感じやすい方  
  ◎自身の「心のくせ」を知りたい方



   講 師:小林展子(ポンティキュラス心理研究所代表)
           (心理学博士、臨床心理士)
   
   日 時:平成20年4月19日(土) 9:30〜16:30   

   会 場: ルーテル市ヶ谷センター 2F・第1会議室(東京都新宿区)
   
   参加費:1名通常価格 23,100円(税込)
        webからのお申込は1名  21,000円(税込)          
       いずれも【予約前納制】
   


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  内容:
   ●ストレスとは 【チェックリストの体験を含めて】    
   ●認知療法とは
   ●自分の感じ方、考え方、行動のパターンに気づく
   ●ストレスを生じる認知 【体験学習を含めて】
   ●成長を妨げている自分の枠組み 【体験学習を含めて】
   ●ストレスを生じやすい認知の歪みを修正する

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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q551.html 



▼ お問合せ:株式会社チーム医療
        http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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 杉田峰康先生 DVDのご案内
  「自己理解と対人関係の心理学 〜本格的に学ぶ交流分析の基礎理論〜」
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 日本における交流分析の第一人者・杉田峰康先生が、交流分析の誕生から治
 療的自己の確立までを完全解説した DVD。好評を博しました杉田先生のセミ
 ナー「交流分析基礎講座」の DVD化です。 

 昨年発売の DVD『あなたのゲームと脚本を探る』の姉妹編です。
 4月下旬販売予定で、現在、早期予約割引キャンペーンを実施しています。

 詳しくは、 http://www.iryo.co.jp/q642.html をご覧ください。




  DVD 自己理解と対人関係の心理学 〜本格的に学ぶ交流分析の基礎理論〜 
  

  監 修: 杉田 峰康 
  収録時間: 約8時間30分 
  定 価: 21,000円(本体20,000円+税5%)
       キャンペーン中は、17,850円で受付中 
  発 行: 2008年4月26日 
 
  キャンペーンは、4月25日17:30までにご注文の方が対象です。
  
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  内容:
   1.交流分析の背景にあるもの
   2.構造分析
   3.自我状態の機能分析
   4.人間関係を良くするために:相性を探る
   5.交流分析の目的
   6.ストローク理論
    7.基本的な構え(人生の立場)
    8.時間の構造化
    9.交流パターン分析
   10.健全な人間関係を阻むラケット感情
   11.治療的自己(池見、杉田)
  
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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q642.html 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療
        http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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 書籍のご案内「新しい自己への出発 〜マネージメントのためのTA〜」
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 このたび(株)チーム医療のホームページから、下記書籍もお買い求めいた
 だけるようになりました。

   著 者:岡野 嘉宏、多田 徹佑 
   定 価:1,530円(本体1,458円+税5%) 
   発 行:社会産業教育研究所 1999年7月1日 第3版

 この本は、職場や生活の中でのやりとりの具体例などを載せ、わかりやすく
 TAについて書かれた入門書としてお読みいただけます。

 TAとは、自分自身をより深く理解するとともに、自分が他の人とどのように
 かかわっているかを知り、自分がこれまでやってきたやり方(行動のしかた、
 ものの見方・考え方、取組姿勢、態度など)に気づき、それを望ましいもの
 に変えて、自分自身が本来もっている能力の可能性を伸ばすことに役立つ理
 論です。


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  内容:
   第1章 新しい自己をひらくためのTA
   第2章 自分を知り、他人を知るための手がかり 〜自我状態の分析〜
   第3章 気持ちのよい生産的な会話 〜やりとり分析〜
   第4章 よりよい対人関係を築くには 〜ストローク〜
   第5章 問題となる対人関係のもと 〜ディスカウント〜
   第6章 対人関係における基本的な姿勢
   第7章 もつれる人間関係のもとに気づく 〜心理的ゲームの分析〜
   第8章 生産的な時間の使いかた 〜時間の構造化〜
   第9章 今までの自分の生きかたを考える 〜人生脚本の分析〜
   第10章 新しい自己への出発

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  詳細・お申込みはこちらから: http://www.iryo.co.jp/q540.html 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療
        http://www.iryo.co.jp/index.php?main_page=contact_us




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コラム:「私はOKである、ということ」
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 交流分析の用語の一つに、「OKである」という言葉があります。
 「私はOKである」「OKでない」というように使われ、次のように解説されて
 います。
   (交流分析の基礎知識「TA用語 100」杉田峰康著 絶版)
     http://www.iryo.co.jp/q89.html

   「人生態度(幼少時に親との間で体験したストロークが主体になって培
   われた自己と他人に対する態度)」の肯定的な内容を表現するのに使わ
   れる。

   信頼できる、存在価値がある、自信がある、責任を取る、ありのまま受
   け入れる、有能である、役に立つ、正しい、清潔である、など、すべて
   の良い特性を意味する。

   TAが目指す人生態度は「私もOK、あなたもOK」で、この立場にいる人は
   一緒にいると安心でき、仕事面も協力体制がとりやすい。自他の相違を
   受け入れ、楽しい交流がある。

 

 「OKである」という言葉を知ってから、気軽に使っていますが、実のところ
 深い言葉だなと思います。

 「私もOK、あなたもOKを目指しましょう」と言葉にしてしまえば簡単ですが、
 実際には、日々どういう意識で過ごし、どういう言動をしていればそうなっ
 ていくのか・・・。

 今回は、その実践法の一つとして、簡単だけど奥深いレッスンをご紹介しま
 す。



 ここ何年かファシリテーターとしてかかわっている、アサーションを中心と
 したコミュニケーションの勉強会があります。
 毎月1回、2時間という、ゆっくりペースであるものの、メンバーの方々が
 日々アサーションについて意識しながら暮らしてきた積み重ねの大切さを感
 じます。

 みなさん自身が自己肯定感を高め、身の回りによりよい人間関係が少しずつ
 増えていっているのが、毎回の話の中から見て取れます。こちらから感想を
 求めないと発言できなかった方が、自分の気持ちや考えを発言できるように
 なったり、表情が今まで以上に明るくなってきた方もいらっしゃいます。
 
 互いを尊重しあい、安心して自分を出せるグループに育ってきました。
 
 それでも、TAでいう「私はOKである」という態度、自分を信頼し自分を他者
 にオープンにすることは、人によっては難しいことのように見えることも少
 なくありませんでした。



 そのグループで、先日、基本に返り、とても簡単な「Iメッセージ」の練習
 をしました。
 
 こちらから、差しさわりのないものに対する好き嫌いや価値観に関するお題
 を出し、「私は、〜〜です」と宣言してもらうだけのものです。
 
 それであっても、例えばいろいろな食べ物の中から一つ好きな食べ物を選ぶ
 ということは、他を選ばないという自己責任による選択があり、そう思う自
 分をありのまま受け入れるプロセスが含まれ、他人にそれを宣言する勇気は
 自信へとつながるなど、様々な「OKであろうとする」要素が含まれます。
 
 最初は、ペアの相手に宣言するだけでも少し緊張を感じた人もいたようでし
 た。

 
 
 その日の最後には、一人ずつ立ち上がり、他のメンバーに向かってメンバー
 とアイコンタクトをとりながら「私は、〜〜です」と、宣言していただきま
 した。そして「そんな○○(氏名)です」と、発言の主体に対しての責任も
 表明してもらいました。
 
 それを聴くメンバーたちには、相手を暖かなまなざしで見つめ、受容の態度
 で宣言を聴いてもらうようにお願いしました。

 一人の宣言が終わるたびに、周囲から笑顔にあふれた暖かな拍手がなされま
 した。

 安心して自分をオープンにできる場で、自分を表現し受け入れてもらえた体
 験を通し、「私は私でいい」「私はこの場に受け入れられる存在だ」と実感
 できたことは、こちらが思っていたよりも参加者のみなさんにとってはいい
 意味での衝撃があったようでした。



 みなさんの反応から、私も学びました。



 日常で、自分の気持ち・考えを相手に伝えるためには、自分がどういう気持
 ちでいて、どういう考えを持っているのか、自分自身でつかめていることも
 必要です。

 簡単な宣言のワークは、そんな「自己理解」を深めることにも役立つようで
 す。

 日頃、他者に自分のことを表現できない、伝えられない根っこには、「私は
 〜〜です」と言い切れない自分自身へのあいまいさ、自信のなさが潜んでい
 るようにも感じられました。



 一方で、安心して自分を表現できる「場」「関係」の大切さも感じました。

 自分を他者に表現できないのは、その場・関係が安心できないという不安も
 あるのではないでしょうか。

 お互いが、「私はOKである」と感じられる関係になっていくためには、自分
 が表現することだけを意識するのではなく、聴き手側のメンバー体験をして
 いただいたときのように、相手にとって自分をオープンにしやすい存在、よ
 き聴き手になることも必要でしょう。



 日常生活の中には、表現することにまつわるリスクが潜んでいる場や関係も
 少なくはないでしょう。

 しかし、「私はOKである」と実感できる場・関係があれば、また立ち直って
 リスクにも向かっていけるでしょう。

 「私はOKである」に向かうためには、自分が自己理解を深め自分を信頼しよ
 うとすることだけでなく、「私はOKだ」と感じさせてくれる場や関係を築い
 ていくこととの両方が大切だとしみじみ実感しました。

 この勉強会のグループは、メンバーにとって互いにありのままの自分を表現
 し合える場として、これからも存在していって欲しいとあらためて願いまし
 た。

 
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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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