Transactional Analysis News 139

index No.14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
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  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第139号     2007/06/25
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  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,496名に発行
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 みなさま、こんにちは。
 梅雨も本格的になってきて、ようやく各地の水がめが潤い始めてきたようで
 すね。沖縄はそろそろ梅雨明けとのこと。同じ日本でも地域によっていろい
 ろです。自分を基準にしていると見落とすことがあるなぁと、こんな天気の
 例からも感じることがあります。広い視野、他の立場からの視点の大切さを
 感じます。 
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報:
   
  (1)好評再開! 小林展子先生の
     「職場のメンタルヘルスに活かす 認知療法的アプローチ」
  
  (2)有滝功先生の
     「NLPライフコーチングとコミュニケーション」 

  (3)杉田峰康先生の
     「2日で学ぶ交流分析基礎理論(仮)」 

【2】お知らせ:

  (1)セミナー中止のお知らせ
  
  (2)チーム医療のホームページがリニューアルしました
     セミナー申込み、書籍購入が便利になりました


【3】コラム:「ネット・ゲーム中毒とストローク」



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 セミナー情報(1)好評再開! 小林展子先生の
         「職場のメンタルヘルスに活かす 認知療法的アプローチ」
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 うつ病の研究・アプローチから生まれてきた認知療法は、自分自身の「認知」、
 自分の枠組みについて理解しそれを修正することで気持ちが楽になるという
 アプローチをとります。

 交流分析でいう「A」を働かせて、より現実的・合理的なものの見方を身に
 つけていくことということができます。

 会場等詳細が決まりましたら、当メルマガにてご案内いたします。


  
   講 師:小林 展子(こばやし のぶこ)
       (ポンティキュラス心理研究所代表/心理学博士、臨床心理士)
   
   日 時:平成19年11月25日(日)  

   会 場:東京都内

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  内容:
   ● ストレスを引き起こすきっかけ
   ● 他者観察のポイント
      〜「うつ状態」にある人に気づくためのポイント〜
   ● 援助的関わり方
      フィードバックとサポートの方法 【体験学習を含めて】

                            など
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  ●詳しい内(昨年開催分)
    http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1522.htm 


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(2)有滝功先生の
          「NLPライフコーチングとコミュニケーション」 
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 昨年12月に開催された同タイトルのセミナーが、さらに内容をブラッシュアッ
 プさせて、再登場します。

 「コーチング」により、クライアント本人が目標に向けて自分のリソース(問
 題解決の材料)に気づき、いかに行動していけばよいかが具体的になります。
 今回は、NLPをベースにした「コーチング」のポイントをワークが中心のセ
 ミナーとなる予定です。

 詳細が決まりましたら、当メールマガジンでご案内いたします。



  講 師: 有滝 功(慶應丸の内シティキャンパス客員コンサルタント)
           (NLPライフコーチ)

  日 時: 平成19年12月9日(日) 
  
  場 所: 東京都内


  ●参考情報(昨年の講座内容)
    http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1562.htm  


 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 セミナー情報(3)杉田峰康先生の
          「2日で学ぶ交流分析基礎理論(仮)」 
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 今年の1月〜3月にかけて、チーム医療主催、杉田先生による3レベルの交
 流分析講座がありました。
 ( http://www.iryo.co.jp/ta-net/sugita-ta2007.htm )

 「ぜひまたやってほしい」との声が多かったこともあり、12月に基礎理論講
 座が予定されています。内容は前回をブラッシュアップする可能性もあり、
 現在内容を検討中とのことです。

 基礎理論を学びたい方、復習されたい方は、ご期待ください。


  講 師: 杉田峰康(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院院講師)


  日 時: 19年12月1日(土)〜2日(日) 
  
  場 所: 東京都内(予定)



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp




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 お知らせ(1):セミナー中止のお知らせ
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  137号で予告ご案内していた倉成先生の再決断ワークショップ(九州地区)
 は、諸般の事情で中止となりました。



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 お知らせ(2):チーム医療のホームページがリニューアルしました
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 チーム医療のホームページがリニューアルしました。
 セミナーお申込み、書籍ご購入などがさらに便利になりました。
  http://www.iryo.co.jp/ 


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コラム:「ネット・ゲーム中毒とストローク」           
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 ネットニュースで最近たまたま目にしたのですが、米医療情報学会(AMA) が、
 インターネット中毒や、ビデオゲーム中毒を精神障害に分類することを提言し
 ているのだそうです。(ITメディアニュース 2007年6月15日記事
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/15/news075.html )

 ニュース記事によりますと、同学会は最近公開した報告書に、インターネット
 やビデオゲームを過度に利用している人に見られる特徴として、次のようなこ
 とをあげているようです。

 ・ほかの嗜癖障害に似た社会的機能障害・混乱のパターンが見られる
 ・依存症状が未成年にも起こり得る
 ・対象への没頭、家庭生活や学校生活の崩壊が起きること

 そして、次のDMS4(精神障害の診断と統計マニュアル)改訂版で「インター
 ネット/ビデオゲーム中毒」を正式な診断名として扱うことを提言しているの
 こと。

 同学会はまた、このような症状が最もよく見られるのは「MMORPG」という種類
 のゲームだという指摘をしているようです。

 この手のゲームに没頭しやすい人の傾向として、
  ・社会的に取り残された人
  ・孤独感を強く感じている人
  ・実生活で人との交流がうまくいかない人 
 などが研究結果としてあげられているそうです。


 (MMORPG=多人数同時参加型オンラインRPG 
    http://ja.wikipedia.org/wiki/MMORPG )



 私はすぐに「ストローク不足」「ストローク交換がうまく出来ない人」という
 イメージがわきあがりました。

 興味を持ってどういうゲームなのか調べてみましたが、私にはよく分からない
 世界でした。

 不思議なことに、そのゲームの世界では、ゲーム参加者同士のコミュニケーシ
 ョンがあるようです。現実の生身の人間のコミュニケーションと何が同じで何
 が違うのか…?

 なぜ、生身の人間と直接顔を合わせてのストローク交換より、そうでない方に
 向かうのか…?

 どなたか、こういう傾向についての研究論文や情報をお持ちですか?
 興味があります。
 


 バーチャルな世界でコミュニケーションをするというしくみは、今後益々発展・
 増加していく印象です。 

 最近耳にする「セカンドライフ」というネットゲームのようなバーチャルな世
 界は、今後多くの人がそれに参加すると言われており、その仕組みはネットゲー
 ムのように戦うことはないものの、一説によると今のゲームのしくみの中で言
 えば「MMORPG」に近いもののようです。
 
 要するに、ネット上で、「アバター」という自分の分身となるキャラクター同
 士が交流したり、その世界で買い物をしたり…というものらしいのですが…。

 …生身の人間と交流することが好きな私には、本当によく分かりません。
 生身の人間と顔を突き合わせて交流すると、時には辛いこともあるし、マイナ
 ス感情が心の中を渦巻くこともありますが、それを超える、暖かさや、楽しさ、
 うれしさ、安心感、信頼感などを感じられますけどねぇ。私は。

 ゲームの世界に疎い私であっても、こういうシステムを好んで利用する人が増
 えつつあるという現状は、知っておかないといけないなぁと思いました。

 自分の身近でいつこのようなゲーム中毒の人とコミュニケーションをとること
 があるのか分かりませんもの。



 話は変わりますが、昨年だったか、親戚の集まりに顔を出した時のことです。
 私自身が子どもの頃は、いとこたちと、トランプやみんなで取り組むゲーム、
 歌合戦、外での集団ゲーム、ごっこ遊びなど、人と人が絡み合う遊びを楽し
 んでいました。

 が、今小中学生になる私のいとこの子ども達は、同じ部屋にいても、みんな個
 別にゲームに向かっていたり、一人ひとりが違うことをしていたり…。
 人に話すと、このような風景は今では珍しいことではないそうですね。
 電車の中でも、親子で会話はなく、子どもはゲーム、親は携帯、という様子は
 しょっちゅう見かけます。

 それがあたりまえになっているこの子達は、人間関係の葛藤にどれくらい耐え
 る力があるのだろう? とふと心配したことを思い出します。



 国内でもかねてより、「ゲーム脳」という言葉で、ゲームを過度に利用する人
 たちのことが取りざたされています。

 ゲーム脳は、脳波が痴呆症の人と似ていて、「ゲーム脳型の人間になると、大
 脳皮質の前頭前野の活動レベルが低下し、この部位が司る意欲や情動の抑制の
 機能が働かなくなって、思考活動が衰える」といいます。

 これが「無気力や感情の爆発、いわゆる「キレる」状態にもつながり、ひいて
 は凶悪少年犯罪にもつながる」と言われています。

 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:「ゲーム脳」
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E8%84%B3 )

 それに対する反論もあるらしくて、何が事実なのか、これも私には分かりませ
 ん。



 ただいえることは、明らかに、日常生活の中での「人と人のかかわり=ストロー
 ク」の量が、私が子ども時代だった頃と比べると減っているだろうということ
 です。
 
 たとえば、核家族化、少ない兄弟、放課後遊ぶことが少なくなったこと、地域
 の人たちとの交流減、買物の場面などの自動化(言葉を発しなくても物が手に
 入る)…。

 それを憂うのではなく、それが現状だということを肝に銘じながら、今後自分
 の身近な人たちとどのようなストローク交換をしていったらいいのか、かかわ
 りをしていったらいいのか、この機会に考えてみようと思いました。

 
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 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
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 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
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