Transactional Analysis News 132

index No.14
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
 ■■■ ■
  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第132号     2006/11/30
  ■ ■■■ 
  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2,524名に発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みなさま、こんにちは。もう明日からは12月。年末年始に向けて何かとあわ
 ただしく日々が過ぎていく時期となりました。こちら東京では風邪も流行っ
 ているようですが、いかがお過ごしでしょうか?
 今回はセミナー案内(再掲)と新たな今後の予定情報についてご案内いたし
 ます。
                              (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】セミナー情報1:杉田峰康先生による体系的に学ぶ交流分析


【2】セミナー情報2:「ストレス・マネジメント・ワークショップ」(再掲)


【3】セミナー情報3:TAネットワーク名古屋地方会
           「職場のストレス対処に活かすTA(仮)」
           「医療現場・教育現場に活かすTA(仮)」

【4】コラム:「ストローク(愛)の力」


■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【1】セミナー情報1:杉田峰康先生による体系的に学ぶ交流分析


 このところ特によく見聞きするようになった、子どもの自殺、親による子ども
 の虐待、教師のうつ病、働く人たちの心の病や職場のストレスの問題・・・。

 このままではいけないと思いつつもどうしたらいいのか分からない人々も多い
 と思われます。

 個人ではどうにもできない世の中の構造上の問題もあるなかで、私たち一人ひ
 とりができることは、自己分析により自己理解を深め、身近な人間関係から見
 直し、こういった悲しい結果に終わる事件を起こさないですむような、暖かい
 人間関係や支えあう関係を作り上げていくことではないでしょうか?

 交流分析は、その理論に自分自身をあてはめることで、自分の心や行動パター
 ンの特徴や成り立ちが理解でき、自己成長の行動に結びつけることができます。
 また、他者を理解し、支援することにも有効です。

 さまざまな「人」や「こころ」にまつわる悲しい事件がおこっている今こそ、
 自己理解・他者理解を深め、よりよい人間関係を築いていくために、第一人者
 による「本物の交流分析」を学んでみませんか?

 
 -----------------------------------------------------------------
 ◆『2日で学ぶ 交流分析基礎理論』
   〜交流分析を初めて学ぶ方・基礎理論と実際を復習したい方へ〜 
   
   平成19年 1月27日(土)〜28日(日)


 ◆『より深く学ぶ交流分析:ゲーム分析と脚本分析を中心に』
   〜交流分析の核心を学び、より実践に活かしたい方へ〜
 
   平成19年 2月10日(土)〜11日(日)

 
 ◆『ワークショップ 脚本分析と再決断』
   〜再決断療法のワークショップを体験したい方へ〜

   平成19年 3月10日(土)〜11日(日)

  
 詳細: http://www.iryo.co.jp/ta-net/sugita-ta2007.htm 
 -----------------------------------------------------------------

 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【2】セミナー情報2:「ストレス・マネジメント・ワークショップ」(再掲)


 認知療法の考え方を用いたストレスマネジメントのセミナーです。

 自分自身の「認知」、自分の枠組みについて理解しそれを修正することで気持
 ちが楽になるというアプローチは、交流分析でいう「A」を働かせてより現実
 的・合理的なものの見方を身につけていくことということができます。


 --------------------------------------------------------------------
  ■ご自分のストレスに対処するために!
   「ストレス・マネジメント・ワークショップ」
 --------------------------------------------------------------------

   日時/平成19年1月21日(日)9:30〜17:00

   会場/かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区)

   主な内容/
    ストレスとは【チェックリストの体験を含めて】
    認知療法とは
    自分の感じ方、考え方、行動のパターンに気づく
    ストレスを生じる認知【体験学習を含めて】
    成長を妨げている自分の枠組み【体験学習を含めて】
    ストレスを生じやすい認知の歪みを修正する
                            など

  ●詳しい内容・お申込みはこちらから
    http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1568.htm 

  *この講座を受講された方限定の、「ストレス・マネジメント・上級編」
   が、平成19年2月25日(日)に開催されます。
    http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1569.htm 



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【3】セミナー情報3:TAネットワーク名古屋地方会
          (1)「職場のストレス対処に活かすTA(仮)」
          (2)「医療現場・教育現場に活かすTA(仮)」



 現在企画検討中です。詳細は決まり次第当メルマガにてご案内いたします。


 (1)「職場のストレス対処に活かすTA(仮)」

   講 師: 芦原睦氏(中部労災病院 心療内科部長)
            (日本交流分析学会 認定研修スーパーバイザー)
              
   日 時: 平成19年3月16日(金)
  
   場 所: 名古屋市内



 (2)「医療現場・教育現場に活かすTA(仮)」

   講 師: 杉田峰康氏(福岡県立大学名誉教授・同大学大学院院講師)
        芦原睦氏(中部労災病院 心療内科部長)
            (日本交流分析学会 認定研修スーパーバイザー)
             
   日 時: 平成19年3月17日(土)
  
   場 所: 名古屋市内



 ▼ お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp



■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【4】コラム:「ストローク(愛)の力」           


 先日、さまざまな企業の人事担当者さんが集まる研修会で、ストローク(愛・
 こころの栄養、人と人とのふれあい)についてお伝えする機会がありました。

 職場でどんなストローク交換をしているか振り返っていただいたところ、何人
 かの方が「プラスのストロークよりマイナスのストロークの方が多い」「上司
 にはかなりストロークを与えていたが、部下や同僚など一緒に頑張る人たちに
 こそ、もっとプラスのストロークが必要だ」などと、自らのコミュニケーショ
 ンのあり方に課題を見つけられたようです。

 このところの様々な事件を見聞きするにつれ、今、企業だけでなく、家庭や学
 校でも、無条件のプラスのストロークの交換が少ないような気がしてならない
 のは、私だけでしょうか?

 

 ストロークというと「与える」というイメージも強いですが、実は「傾聴」も
 非常に重要なプラスのストロークです。

 杉田峰康先生は、「傾聴は最大のストロークだ」とおっしゃいます。

 話かけてきた相手に対し、自分のやっていることを一旦手を止め、相手に姿勢
 を向け、相手に関心を示して理解しようとする態度、批判や指導的にならずあ
 りのままの相手の姿に理解を示す・・・そのようなかかわり方でその人のため
 に自分の時間を提供することは、「相手の存在を認めている」という意味合い
 を話し手伝えることになります。

 傾聴だけでなく、相手とともにプラスのストローク交換をしながら時間を過ご
 すことも大きな愛の力となります。

 
 
 最近読んだ本の中にこのような質の「ストローク」の素敵な例を見つけました
 ので、今回はそれをご紹介したいと思います。
 
 「ゆるすということ」(ジェラルド・G・ジャンポルスキー著、大内博訳、サン
 マーク文庫)という本に載っていたことです。


 南アフリカのある部族では、部族の誰かが不正を働いたり無責任な行動をとっ
 たとき、その人を村の真ん中に座らせ、村人達は仕事をやめてその人を囲むた
 めに集まってきます。そうした状態で、子どもを含めた村人全員が一人ひとり、
 その人が過去にしたよいことについて話し始めるのだそうです。

 具体的に、その人の長所や、善行などを、村人全員が語るのだそうです。お世
 辞や誇張ではなく、誠実に愛をこめて話すことが大切で、全員が話し終えるま
 でこの儀式は何日も続くこともあるのだそうです。

 全員が話し終えると輪が崩され、その人を再び部族に迎え入れるお祝いが始ま
 るのだそうです。


 「ストローク・シャワー」です。


 
 10年ほど前、テレビで次のような記録映画を見たこともあります。
 ちょっと遠い記憶なので、あいまいなところもありますがご紹介します。

 スリランカあたりのある村では、村人が元気をなくしてしまったとき(私たち
 のいう「うつ状態」と思われます)、その人のために村中でお祭りのようなイ
 ベントをするのだそうです。

 その人のために、村人達がさまざまな楽しい劇や出し物などで笑わせて元気づ
 けようとします。そのイベントは夜通し続きます。誰一人と家に戻ることなく、
 その人のそばに寄り添いながらともに笑い楽しみながら時を過ごすのです。

 そのうち、その人にも心からの笑顔が戻ってきます。そして、そのイベントは
 終わり、いつもと変わりない日常生活に戻るのです。



 ・・・いずれも、プラスのストロークのパワーが人におよぼす影響の素晴らしさ
 に感動した事例です。



 相手のために、自分の時間を提供する・・・。日常でも、職場や家庭でちょっと
 した時にできることがあるはずです。
 話を聴く、一緒に食事をする、手伝う・協力する・共に活動する、その人のため
 に何かをしたり作ったり手間ひまをかける・・・

 相手のために自分の時間を提供する愛の形を考える時、私は「母さんの歌」を思
 い出します。


   母さんの歌

   窪田 聡 作詞/作曲

   かあさんが 夜なべをして
   手袋あんでくれた
   木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて
   せっせとあんだだよ
   ふるさとの便りはとどく
   いろりのにおいがした


   かあさんは 麻糸つむぐ
   一日つむぐ
   おとうは土間で わら打ち仕事
   お前もがんばれよ
   ふるさとの冬はさみしい
   せめてラジオ聞かせたい   (3番略)



 ・・・いかがでしたか?
 ここにあげた例ほど時間を作ることができなくても、自分のできる範囲で、今
 よりももう少し、プラスのストローク交換をする時間を増やせないでしょうか?

 時間の余裕も心の余裕もなく過ごしている日々では、暖かいプラスのストロー
 ク交換も少なくなります。

 寒い季節になりました。
 心まで寒く冷たくなってしまわないように・・・。

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
 このメールマガジンの他に『まぐまぐ』からの『ウィークリーまぐまぐ』も届
 くようになります。ご了承下さい。必要のない方は『まぐまぐ』のホームペー
 ジから解除できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 


index No.14