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■ ■ ■ ●交流分析メールマガジン 第129号 2006/08/30
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■ ■ ■ http://www.iryo.co.jp/ta-net 2,524名に発行
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みなさま、こんにちは。夏休みはいかがお過ごしでしたか?
私は三つ巴台風7・8・9号が日本を襲っていた時沖縄の八重山諸島にいて、
台風の混乱をさけて結局2泊延泊して戻ってきました。
その後、キャンプリーダーとしてキャンプに入りました。
自然とふれあい、人とふれあい、FC全開の夏です。
今回のコラムは、そんな夏の体験から得た気づきについて書きました。
(森山貴代)
■CONTENTS■──────────────────────────
【1】セミナー情報1:杉田峰康先生の今後の講座情報
【2】セミナー情報2:Aに働きかける「認知療法セミナー」のご案内
【3】イベント情報:【再掲】ヴァン・ジョインズ先生特別講習会
【4】コラム:「名前を呼ぶ・微笑む・アイコンタクト」
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【1】セミナー情報1:杉田峰康先生の今後の講座情報
ただいま株式会社チーム医療では、杉田峰康先生の講座を企画中です。
来年、1月から続けて3つのセミナーを開催予定です。
詳細は決まり次第、当メルマガにてご案内させていただきます。
【開催予定セミナー】
平成19年1月:「交流分析入門(仮)」/2日間
交流分析の基礎を学びます
2月:「ゲーム分析と脚本分析(仮)」/2日間
1日目:ゲーム分析、2日目:脚本分析の予定
3月:「脚本分析と再決断」/2日間
恒例のワークショップ!
(昨年3月の内容:
http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1513.htm )
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講師:杉田 峰康氏
福岡県立大学名誉教授・同大学大学院院講師
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▼ お申込み・お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp
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【2】セミナー情報2:Aに働きかける「認知療法セミナー」のご案内
「認知療法」とは、「うつ病の治療と対策」のために1950年代のアメリカで開
発された心理療法です。
ある状況に出会った場合、咄嗟に浮かんでくる考え=「自動思考」に注目し、
それに気付き、より合理的な思考の視点を持つことで否定的・悲観的な状態か
ら脱しやすくなります。
交流分析的に見ると、PによるAの汚染を打破するために、Aに働きかけAを
強化するアプローチと考えることも可能ではないでしょうか?
例えば、こんなアプローチ例があります。
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友人に認知療法的アプローチをしてみました(by チーム医療 佐々木啓)
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A:私。
D:友人。チーム医療セミナー参加歴あり。
ある日のこと・・・
D「先日大勢の前で発表する機会があってさ・・・」
A「ほう?」
D「肝心なところがうまく伝わらなかったような気がするんだよなあ。
失敗したなあ」
A「結構完璧主義なトコロあるからな、お前。気にしすぎじゃないか?」
D「いやあ、失敗した」
A「しかしそれはあれだな。『全か無か思考』というやつだな」
D「ぜんかむかしこう?」
A「全部ひらがなで発音するなよ。『全か無か思考』。小林展子先生のセミナー
で勉強してきたのだ。ストレスを感じさせる認知の歪みの種類だそうな」
D「?」
A「例えば『何か一箇所失敗しただけでまるで全体が駄目になってしまったか
のように思ってしまう』、といった傾向とか。言ってること通じてる?」
D「分かる。俺ってそうかも」
A「そういうのを認知の歪みっていうのさ。そういう人はストレスを感じやす
いんで、認知の歪みに気づかせるための質問をしたりするんだよ。
例えばそうだなあ・・・。
大成功が100点、全然駄目の大失敗が0点だとして、その発表は何点だった?」
D「・・・80点かな」
A「おい、かなり高得点じゃないかよ! 失敗してないじゃん」
D「・・・そうだな。全体的に見れば成功だったな。確かに」
A「というカンジ」
D「面白いな! そのセミナー、今度はいつやるんだ?」
・・・ということで、今後開催される認知療法セミナーをご案内いたします。
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■ストレス状態の他者を援助するために!
「職場のメンタルヘルスに活かす認知療法的アプローチ」
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日時/平成18年12月3日(日)9:30〜17:00
会場/かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区)
主な内容/
ストレスを引き起こすきっかけ
他者観察のポイント〜「うつ状態」にある人に気づくためのポイント〜
援助的関わり方:フィードバックとサポートの方法
など
●詳しい内容・お申込みはこちらから
http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1564.htm
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■ご自分のストレスに対処するために!
「ストレス・マネジメント・ワークショップ」
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日時/平成19年1月21日(日)9:30〜17:00
会場/かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区)
主な内容/
ストレスとは【チェックリストの体験を含めて】
認知療法とは
自分の感じ方、考え方、行動のパターンに気づく
ストレスを生じる認知【体験学習を含めて】
成長を妨げている自分の枠組み【体験学習を含めて】
ストレスを生じやすい認知の歪みを修正する
など
●詳しい内容・お申込みはこちらから
http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1568.htm
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■ストレス・マネジメント・ワークショップ参加者限定
「ストレス・マネジメント・上級編」
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日時/平成19年2月25日(日)9:30〜16:30
会場/かんぽヘルスプラザ東京(東京都豊島区)
主な内容/
導入:感情と思考のメカニズム
「うつ状態」の対処法
「怒り」の対処法
●詳しい内容・お申込みはこちらから
http://www.iryo.co.jp/shinri/seminar/1569.htm
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【3】イベント情報【再掲】:日本交流分析学会主催セミナー
ヴァン・ジョインズ先生特別講座
〜交流分析の基礎:
人生脚本・脚本分析・再決断療法に焦点を当てて〜
日本交流分析学会では、来たる8月30日の第31回日本交流分析学会大会(国
際サイコセラピー会議と併催)開催に先がけて、「TA TODAY」の著者の一人
であるヴァン・ジョインズ先生をお招きして特別講習会を開催します。
(ヴァン・ジョインズ先生はまた、本大会でも特別講演をされる予定です。)
日本での先生のまとまった講義を聴くことのできるこの機会は大変貴重です。
第31回日本交流分析学会または国際サイコセラピー会議に参加される方には、
本講座の受講料割引もあります。ふるってご参加ください。
講 師: ヴァン・ジョインズ先生(Vann Joines,Ph.D.)
日 時: 平成18年8月27日(日)9:30〜17:00
場 所: 日本大学文理学部百周年記念館国際ホール(東京都世田谷区)
参加費: 16,000円(昼食弁当代を含む) 交流分析学会会員
18,000円(昼食弁当代を含む) 一般
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詳細 http://iryo.co.jp/ta-net/jta/event-060827.html
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▼ お申込み・お問合せ:
日本大学板橋病院心療内科内 第31回日本交流分析学会 大会事務局
電話:03-3972-8111(内3222)
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【4】コラム:「名前を呼ぶ・微笑む・アイコンタクト」
この夏、2泊3日の親子キャンプのキャンプサブリーダーを務める機会があり
ました。
16家族、総勢40人弱。
大人と子供の割合と男女比はいずれのほぼ半々という大人数!
子どもの大半は小学生低学年でした。
自然学校のスタッフ5名がリーダーで、その下に私ともう一人、自然学校の講
座生が裏方中心のサブリーダーとして入りました。
自然の中で様々な体験を通して親子が絆を深めるキャンプなので、一般の子ど
もキャンプのようなスタッフと子ども達の関係と違い、親子の関係を重視して
私達スタッフは少し控えめな立場にいました。
子どものいない、また、日頃小さな子どもと接する機会もない私としては、子
ども達とどういう風にかかわったらいいのか様子を見ていたところもあります。
そんな状態の私にお構いなしに、好奇心旺盛な子ども達は自らこちらに寄って
きます。
「ねぇ、もーもー。あのね・・・(私のキャンプネームは“もー”なのですが、
いつのまにか“もーもー”と呼ばれていました)」
そんな時、こちらも子どもの名前を呼んでコミュニケーションをとるよう心が
けていました。
初日はみんなまじめに名札をつけていてくれていたので、名札を見ながら対応
していましたが、2日目以降ともなるとほとんどの子が名札をつけていない!
大人の方もだんだんそんな状態になってきます。
中年期の歳を重ね記憶力がかなり落ちてきた私としては、名前を覚え顔と一致
させるということは、年々難易度が上がってきていることの一つ。
他の子たちや親との会話からその子の名前を探ったり、名前を呼ばなくてもい
いような会話の工夫をしていましたが、どうしても名前を聞かなければならな
い時「ごめん、お名前なんだっけ?」と聞くと、「覚えてないの!?」といっ
たような表情をしながら教えてくれたりしました。
子どもにしてみれば、あちらは私の名前を覚えて呼びかけてくれるのに、私は
その子の名前を覚えていないということは、さぞかしがっかりすることだろう
なぁと反省しきり。
名前を呼びかけるということは、プラスのストロークの中にもありますが、初
対面の人同士が良い関係を作っていくきっかけとしてはとても大切なことだと、
体験を通してあらためて気づきました。
また、コミュニケーションをとるときに微笑み、言葉だけでなくアイコンタク
トもちゃんとすることが、特に子ども達にとっては大きなプラスのストローク
だということが分かりました。
時に親しみ一杯の笑顔で、時にストロークを求めて、また時には「この人はちゃ
んと向き合ってくれる人かどうか」と試すようなまっすぐな瞳で向かってくる
子ども達。
そんな子ども達とのかかわりを通して、「名前を呼ぶ・微笑む・アイコンタク
ト」は人間関係を築く基本的なかかわりとして、とても大切なものだなぁと肌
で学ばせていただきました。
秋にも同じ年齢の子ども達とふれあう機会が待っています。
今回の体験を活かして、しっかり名前を覚えてこちらから呼びかけてあげたい
と思います。
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発行元:インターネット交流分析研究会
発行責任:森山貴代
moriyama@iryo.co.jp
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