Transactional Analysis News 115

index No.12

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Transactional Analysis News
 ■■■ ■
  ■ ■ ■  ●交流分析メールマガジン 第115号     2005/06/28
  ■ ■■■
  ■ ■ ■  http://www.iryo.co.jp/ta-net       2586名に発行  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みなさま、こんにちは。いかがお過ごしですか?真夏日かと思えば、水不足に
 大雨・・・。今日の東京は、最高気温36.2度となり、1963年以降42年ぶりに6
 月の最高気温の記録を更新したようです。熱中症に気をつけてお過ごし下さい。
 この季節、大地にも体にも十分な水分がほしいものですね。
                             (森山貴代)

■CONTENTS■──────────────────────────


【1】本の紹介:「交流分析療法 〜エゴグラムを中心に〜」改訂新版

【2】セミナー情報1:TAネットワーク、広島地方会、金沢地方会のお知らせ

【3】セミナー情報2:ストレス対策委員会のセミナー
           「大好きな自分への再決断」 

【4】セミナー情報3:NPO法人日本交流分析協会 関東支部 会員集会
           「家族関係をめぐる相談事例から」
 
【5】コラム:「いい関係になりたい、だけど、難しい…」



■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【1】本の紹介:「交流分析療法 〜エゴグラムを中心に〜」改訂新版


 前号でもご紹介しましたが、新里里春先生による「交流分析療法 〜エゴグラ
 ムを中心に〜」の改訂新版が、このたび発売されました。

 本書では、「自我状態の機能的側面」や「構造分析」「二次的構造分析」など
 の解説が、エゴグラム(ECL-R )の採点結果をもとに約270ページにわたっ
 て行われています。
 
 エゴグラムの数多くのタイプ別解説は非常に役立ちます。

 なお、この本は平成4年(1992年)に発行された本の改訂新版で、新里先生が
 新たに加筆された文章もかなり含まれています。



  「交流分析療法 〜エゴグラムを中心に〜」改訂新版

   著:新里里春
   発行所:株式会社チーム医療  / 発行:2005年6月 
   定価:2800円(税別)
    詳細: http://www.iryo.co.jp/teamiryo/PSY_BOOK/newB6005.htm

   お申込・お問合せ:株式会社チーム医療 
            shouhin@iryo.co.jp 担当:中村



■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【2】セミナー情報1:TAネットワーク、広島地方会、金沢地方会のお知らせ

 
  ●申込受付中

   【金沢地方会】「交流分析の基礎理論」
    
     開催日: 平成17年7月23日(土) 10:00〜16:40
   
     会 場: ウェルシティ金沢(石川厚生年金会館)(金沢市石引)
    
     講 師: 芦原 睦(あしはら むつみ)
           中部労災病院心療内科部長
           日本交流分析学会常任理事
           同認定研修スーパーバイザー

          大平 泰子(おおひらたいこ)
           中部労災病院心療内科
           臨床心理士・産業カウンセラー

     詳 細: http://www.iryo.co.jp/ta-net/SEMI/N78.htm


   【広島地方会】「2日で学ぶ交流分析基礎理論」
   
     開催日: 平成17年9月24日(土) 13:30〜16:40
              9月25日(日)  9:30〜16:00

     会 場:  ホテルシルクプラザ 3F 相生の間(広島市中区)

     講 師: 杉田 峰康(すぎた みねやす)
            福岡県立大学名誉教授・同大学大学院院講師

     詳 細: http://www.iryo.co.jp/ta-net/SEMI/N79.htm



   ●他、開催予定

   【東京地方会】「困った人びとの交流分析」

     平成17年10月1日(土)、2日(日)
     講師:杉田 峰康


 TAネットワークでは、今後9月〜12月の間に、毎月1回、上記広島・東京を含
 む全国主要都市4ヶ所にて、「交流分析の基礎」に関するセミナーを開催して
 いく予定です。

 基礎を学びたい方、復習したい方などは、この機会にどうぞご参加下さい。

   (申込み時期など詳細は、決まり次第ご案内いたします)
    お問合せ:株式会社チーム医療 seminar@iryo.co.jp

  

■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【3】セミナー情報2:ストレス対策委員会のセミナー

  タイトル:心とからだの健康セミナー 市民公開講座
        「大好きな自分への再決断」


 ひろく豊かなこころに気づくための、臨床経験豊かな先生方の楽しく役に立つ
 お話。
 
  日時:平成17年11月13日(日) 午前10時から午後4時 
  場所:武蔵野公会堂 (東京都内 JR中央線・吉祥寺駅より徒歩2分 )
  参加費: 2,000円

  -------------------------------------------------------
  内容:・わくわく工夫を楽しもう
       ウソ!ホント?オットアブナイ!! …花岡芳雄氏

     ・モヤモヤをパワーに
       からだの声は自分の扉の金の鍵 …花岡啓子氏

     ・医者が勧める不健康養生法
       病弱と健康のはざまで …江花昭一氏

     ・なりたい自分を取りもどす
       「3つ子の魂百までも」からの解放…杉田峰康氏

   [詳細] http://www1.odn.ne.jp/~cbi92420/kgk2005.htm
  -------------------------------------------------------

  講師:花岡芳雄氏(吉祥寺通り花岡クリニック院長)
          (外科・整形外科・心療整形外科)
     花岡啓子氏(PSRストレス医学研究所所長) 
          (吉祥寺通り花岡クリニック内科・心療内科)      
     江花昭一氏(横浜労災病院心療内科部長)           
     杉田峰康氏(福岡県立大学名誉教授・同大学院講師)


            
 ▼ お申込み・お問合せ:事務局 PSRストレス医学研究所
             http://www1.odn.ne.jp/~psr
             psr@pop02.odn.ne.jp 


■□■─────────────────── Transactional Analysis News


【4】セミナー情報3:NPO法人日本交流分析協会 関東支部 会員集会


 テーマ:「家族関係をめぐる相談事例から」
 

 新聞報道やサイコクリニックの相談事例の中から、ドメスティックバイオレン
 スや児童虐待など家族を巡って医療と健常者モデルの間で起きているさまざま
 な事象を講義し、予防を学習していきます。
 
 いまや「家族」が重要なキーワードです。今回は交流分析の周辺理論というこ
 とで、人生脚本のあたりが該当します。
 
  講師:黒岩 貴氏 (心理師)

  日時:2005年7月31日(日) 13:00〜17:00
  場所:女性と仕事の未来館(東京都港区)
  参加費:3,000円、前納制
  申込み:7月20日までに下記事務局へ
      NPO法人日本交流分析協会 関東支部
      TEL.03-5282-1565 FAX.03-5282-1566


    *当セミナーは、第2部にあたります。

     午前中10:00〜12:00は会員集会となっています(無料)
     役員交代の経緯説明、前年度事業・決算の報告、新年度事業・予算、
     支部規約の説明や質疑応答などを行います。

    *また、同支部では下記講座も開講します。
     詳細は同支部へお問い合わせ下さい。非会員の方の参加も可能です。
   
     「TAエクササイズ」ファシリテーター養成講座 
      TAエクササイズは交流分析の理解を深めるとともに研修のアイスブ
      レイクやムーブメントとして最適です。 
      7月〜12月 18:30〜21:00 全10回。参加費4万円(税別)

     「TAプレゼンマスター」養成講座
      交流分析を題材とした講演力を強化。
      7月〜11月 18:30〜21:00 全10回。参加費4万円(税別)      
   


■□■─────────────────── Transactional Analysis News

【4】コラム:「いい関係になりたい、だけど、難しい…」
 
 
 「ほめ上手・ほめられ上手」と2回にわたって書かせていただいたところ、読
 者の方からいろいろと感想をいただきました。ありがとうございます。

 私個人の生活の中での体験や実感が、何か考えるヒントになったりお役に立て
 る視点の提供になったのであれば、幸いです。
 
 今回は、「人生の基本的構え」に関して最近感じたことを書こうと思います。


 人がゲームを繰り返す理由の一つに「人生の基本的構えを確認するため」とい
 うものがあるのはご存知のことでしょう。
 
 そしてたいていは、「I am OK, You are OK」ではなく、
 「I am OK, You are not OK 」
 「I am not OK,You are OK」
 「I am not OK,You are not OK」のいずれかであるということも。

 少し前、ケンカしながらも長年関係を続けてきたあるカップルに危機が訪れて
 いる話を聞きました。

 今までも何度か危機はあったようですが、どちらかが関係を修復することを積
 極的に行ってきたことでなんとか続けて来られたようです。
 でも、今回は違いました。Bさんが疲れ果ててしまって距離を置くようになっ
 てきたのだそうです。そして「自分のことなんて嫌いなんでしょう。一緒にい
 ても楽しくないのでしょう。」とAさんにことあるごとに言うようになったと
 いうのです。
 
 私はAさんの立場からの話を聴いたのですが、Aさんから見たBさんは、かつ
 てはそんなことを言う人ではなかったのだそうです。
 もっと、元気だったしやさしかったといいます。  
 どうして今のような感じになったのか理解できないと悩んでいました。 


 いろいろ聞いていると、どうやらAさんは「I am OK, You are not OK 」の、
 Bさんは「I am not OK,You are OK」の構えを持っているようだということが
 分かってきました。

 もともとそのような構えを持った二人は、互いにとって相手が自分の基本的構
 えを確認するのに格好の組みあわせとなって、ゲームという名のケンカをして
 きてたようです。

 ゲームは習慣化されます。「I am not OK,You are OK」の構えを持ったBさん
 は、残念ながらその関係において「I am not OK 」であることを確認し続けて
 きてしまったのかもしれないなと思いました。

 Aさんはというと、Bさんに対して、これまた「not OK」を助長するようなか
 かわりをしてきたように見えました。自分が嫌なこと、反対意見などマイナス
 に感じていることや気持ちは伝えても、やってもらってうれしいこと、楽しい
 こと、相手のいいところのフィードバックなどはあまりやってこなかったよう
 です。
 
 こういう状態になってあらためて、相手に対してプラスの点を言葉にしようと
 してもすぐには思いつかないと、Aさんは苦しそうに考え込んでいました。
 Aさんもまた、知らず知らずのうちに「I am OK, You are not OK 」を確認す
 るような関わり方をして生きてこられたのだと思いました。
 
 互いに好きなのに・・・。どちらの立場もつらいです・・・。


 ・・・
 互いに「OK」と実感できる関係になるには、自分に対しても相手に対しても、
 「OK」=「プラスのストローク」が出せるようになることが大切なのだと、
 あらためて感じたストーリーでした。

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発行元:インターネット交流分析研究会
 発行責任:森山貴代
 moriyama@iryo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
 行しています。( http://www.mag2.com/ ) 発行登録番号:0000006928
 このメールマガジンの他に『まぐまぐ』からの『ウィークリーまぐまぐ』も届
 くようになります。ご了承下さい。必要のない方は『まぐまぐ』のホームペー
 ジから解除できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


index No.12