1996/TAネットワーク/年次大会
平成8年6月30日(日)9:30〜16:30
交流分析を学び、活用される方のための
交流分析(TA)の理論と理念
交流分析(TA)は、しばしば精神分析の簡易版のように誤解されがちですが、ユニークな技法と幅の広い理論体系をもった心理療法です。TAは精神分析の地盤の上に構成されましたが、開発者のエリック・バーンは、サイバネティクスや行動療法から多くのものを取り入れました。一方、人間性心理学に共通する対話的原理を基本哲学として、これを簡明に「私もOK、あなたもOK」と表現しました。 TAの最も特徴的なところは、指導者のかもし出す「対話的」で、しかも自由な雰囲気、「今、ここの気づき」「自発性」を誘発する、コントラクトの技法にあると申せましょう。 今回、TA理論の誕生とその発達の経過や、日本の中での発達の経過なども学びながらTAのめざすものを再学習してみたいと思います。
●会場
発明会館
東京都港区虎の門2−9−14
TEL:03−3502−5499
地下鉄銀座線虎ノ門駅下車徒歩5分
●申込先
TAネットワーク事務局
〒170 東京都豊島区南大塚2ー37ー12 和田ビル3F
株式会社チーム医療内
TEL 03-3945-0771 / FAX 03-3945-0355
電話受付は月〜金曜日の9:30〜17:30に行なっています
●参加費
・TAネットワーク会員/12,360円(税込)
・一般参加費/15,450円(税込)
※参加費にはテキスト代、消費税を含みます。
※お弁当をこちらでご用意いたします。
●プログラム
交流分析(TA)の目標・目的
9:30〜11:20
- 1.交流分析のめざすもの-自律性対話性
- 2.自己への気づきを促す
- 3.自律的・自発的生き方を学ぶ
- 4.真実の交流の回復
- 〈講師〉杉田 峰康(福岡県立大学人間社会学部教授)
- TA(交流分析)は、自律的な生き方をめざします。自己への気づき、自発性、親密さについての理解を深めることによって真実の交流の回復について考えてみたいと思います。
心理療法とTA
12:20〜13:50
- 1.心理療法としてのTA
- 2.自己成長の手段として〜幼時決断から再決断へ〜
- 3.医療の現場で用いるTAの適用
- 〈講師〉白井 幸子(東京医科大学臨床心理士カウンセラー)
- TAは心理療法の一つのシステムであり、自己理解を可能にし、自己成長をうながします。医療・教育・企業等様々な現場で役立ちますが、特に医療の現場での適用をお話したいと思います。
TAの歴史と理論
14:00〜15:20
- 1.エリック・バーンとTA成立の背景
- 2.TAの理論体系の形成
- 3.TAの諸学派
- 4.最近のTAの理論展開
- 〈講師〉国谷 誠朗(日本女子大学人間社会学部教授)
- 精神分析の自我心理学派の流れを汲むTAは、バーンの統合的才能によって、行動科学的方法、人間性心理学の人生観をとり入れ、ユニークな集団心理療法として体系化されるに至りました。その歴史、現状、将来性を分かりやすく展望します。初心者がTAを知るための不可欠な知識が提供されます。
●Q&A
15:30〜16:30
- まとめとして、全体を通してのいろいろなご質問をいただき、ご一緒に考えてみたいと思います。
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