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~昨日のあなたの出来事は既に歴史。今を生きよう~
「彼のことを知りたい」
「あの人のことをもっと知りたい」
私たちは、自分の周りにいる人たちが、どんな性格で、自分と気が合う人なのかどうかをいつも気にかけています。その根底には「よりよい対人関係を作りたい」「対人関係のストレスを減らしたい」という思いがあるからだと思います。
対人関係をどんどん悪くするために、日々努力している人はおそらくいないでしょう。実際、その人の行くところいつも波紋をおこすトラブルメーカーと呼ばれる人においてさえ、聞いてみると豊かな人間関係を築きたいと思っているものです。
また、「自分はどんな人間なのだろう」「自分自身はどんな性格なのか」など、自分に関心を示す人も多くいます。わかっているようで一番わからないのが自分自身ということかもしれません。しかし極論を言うと、自分という人間が好きな人ほどストレスも少なく対人関係もうまくいくようです。
他人に注意を向ける前に、自分自身の長所や短所、反応や行動のパターンを把握することで、自分をより好きになることが先決です。それによって周りにいる人たちのことも少しずつ理解できるようになるものです。それが、よりよい人間関係を築く一番の基本です。
そこでとても役立つ方法が、この本で紹介する交流分析(Transactional Analysis:TA)と呼ばれる心理療法の体系です。
また、交流分析の考え方の基本となるエゴグラムと、それを質問紙法によってチェックする心理テストも役立ちます。エゴグラムにもさまざまな種類がありますが、本書では私どもが開発した自己成長エゴグラム(Self Grow-up Egogram:SGE)を取り上げました。
エゴグラムの体験を通し、まず自分の生き方のクセ、即ち「生きグセ」を見つけてみてください。また、「生きグセ」の歪みからストレス病になった人たちを紹介します。
そして、複数の人のエゴグラムを合わせて、その関係性を見るオーバーラップ・エゴグラム法を紹介します。この方法は、心理学的な立場からいわゆる「相性」を把握することができるものです。
最後の章では、交流分析の最終目標である「脚本分析」に焦点を当てました。脚本分析とは人の人生を一つのドラマと見立て、そのシナリオを分析する方法です。本格的に行えば、認定交流分析士などの専門家でもかなり時間と労力を要する作業です。過去の自分にとらわれ過ぎず、今ここで必要なことは何かを発見し実行するための方法をできる限り平易に解説しました。
本書を読まれたみなさんが、自分を再発見しよりよい対人関係を築いてくださることを願っています。そして、ご自分のたった一度の価値ある人生を、過去の自分にとらわれ過ぎることなく、目的に向かって有意義に送ることの一助になれば幸いです。
芦原 睦
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