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私の中でおかしいと思うやり方

梅本:江夏先生は特に夢分析、本も書かれていらっしゃいますけれども、そのことを具体的にお話をしていただけますか?

江夏:夢分析というか、ドリームワークと言われている分野は、ゲシュタルトもすごくパワフルなドリームワークの方法を持っています。ゲシュタルトトレーニングの中で、ドリームワークというのは、大きな位置を占めているんです。

だから、最初からゲシュタルトをやっていると、すごく自分の夢には興味を持つし、トレーニングを受けている中で「自分の専門性の一つにしよう」と思ったんですよ。

それでアメリカに留学している時に、向こうで色々なドリームワークみたいなものを勉強したり、ワークショップで触れたりして。ゲシュタルト以外の色々なものに触れながら、やっぱり夢というのは凄くパワフルだし、クライアントさんの思いもつかないようなところに、夢は最初からポーンと教えてくれる。

色々なものを勉強して、日本に帰ってきて実践しながら少しずつ自分なりにスキルアップしていって「色々なものをどうやってまとめて総合的に、もしくは統合的に使っていけばいいんだろう」というところがまとまった頃に、本が出版できたという感じですね。

ですから、日本ではユング心理学とか、河合先生の影響があってすごく盛んですけど。最初からクライアントさんの夢を、「自分はユングの分析派だから、ユング流の分析をしますよ」というスタンスだと、それはそれでいいんだけど、それってほとんどエビデンスはないわけですよね。

江夏先生

今、自分が扱おうとしているこの組み合わせに、なぜユング派の分析が有効なのかというエビデンスを聞いても、多分、分析家は答えられないと思いますよ。

それは、私の中ではおかしいと思うやり方で。ユング派の扱い方をするんだったら、する前に何かエビデンスを分析家はやり取りの中で「こういうリアクションがクライアントさんから返ってきたら、これはまさに自分のユング的な取り扱いの理論にすごく合う」もしくは「これが役立ちそうだ」ということで使うんだったら構わないんですけど、なんかその辺の疑問が出発点になって。

それは心理療法全般にも言えることで、色々な療法を自分が学び始めてくると「どの技法を、今、この目の前のクライアントさんに使うのが一番いいんだろうか」ということを判断して選んでいかなきゃいけないということが生まれてくるんです。

その判断力は、すごく大事になってくるし、勘だけじゃなくてクライアントさんとのやり取りの中で、自分なりに多少なりともエビデンスをちゃんと持って。「これを仮説として使う根拠があるから使ってみよう」という態度は、臨床家にはすごく大事だと思います。

そういう態度を色々な流派の夢分析を学んで、それをクライアントさんに判断しながら使っていく中で、自然とそういうことを自分で身に付けたんだなという気が、今はします。

夢は夢自体に治癒力がある!

梅本:現在の夢分析のところに至るまで、色々なことがおありになったと思うんですが。その中で印象に残っている、そんな話題もお聞かせいただきたいなと思います。

江夏:夢は、夢分析の範疇に実はおさまらない。そこが一番、凄いなと思うところですよね。夢は夢自体の治癒力というのか、そういうものがあって、クライアントさん、人というのは、意識しないけど割と上手に使ってきていると。

日常生活の中で自分が行き詰まったときに、一晩寝て考えてみようって。あれは一晩寝て、その間に夢を見て、朝起きた時に、前の晩まで頭で一生懸命考えていたこととは違う新しいアイデアを思い浮かべられるのは、夢の中で何か体験するというふうに、これも一つの仮説ですけどね。

江夏先生

トランスパーソナル心理学では、それをもう少し理論化しているような人たちも居ます。夢をそういうふうに、誰もが実は寝ている間に体験している一つの体験だという考え方は、私は好きだし、実に凄いところ。そういう意味ではクライアントさんが「こういう夢を見て、私としてはこう思って、すごく腑に落ちた」という話を自然になさるときは、「夢って凄いな」と思いますよ。

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